今回は合同会社MEANING代表、山本操氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 合同会社MEANING |
代表者 | 山本操 |
設立 | 2019年 |
主な事業 | 「TSUBAKIME」などのブランド展開
地産資源を活用した商品開発やブランディングPR経営戦略のコンサルティング |
会社所在地 | 福岡県福岡市早良区小田部2丁目9番17号 |
会社HP |
事業内容についてご紹介をお願いいたします
当社は地域資源に特化した、ナチュラルコスメやヘルスケアブランドを主軸に扱っております。メインブランドは、博多湾に浮かぶ能古島に自生している椿油を主原料としたナチュラルコスメブランド「TSUBAKIME」です。このブランドを主軸にしながら地域資源を活かした商品開発やブランディング、PRなどコンサルティング事業も行っています。
PRしたいことはありますか?
新しいブランドを作るだけでなく、古いものを新しくするリブランディングとして、既存の強みを活かし強化していくことで時代に合わせたアップデートも行っています。解決したい課題やリブランディングにより実現したい姿を明確に言語化し、これからの未来をお客様とともに歩みながら愛されるブランドになると思っています。
地方にはたくさん素晴らしいものがある一方、製品を作れば売れるという時代ではありません。だからこそ、しっかりと戦略を立てなければ実現することは難しいのが現状です。出口戦略の基本設計をしながら伴走するコンサルティング支援をしていますので、もし興味のある方はご連絡ください。
https://online.meaningofficial.com/
どのような学生時代でしたか?
こつこつかつ黙々と取り組むことが好きな子どもでした。特に読書やピアノのレッスンに時間を割いていましたね。
そうなんですね!起業するまでの道のりを教えてください
小学生の頃は夢がありましたが、年齢を重ねるごとにやりたいことが見つからず、生きがいを感じることができませんでした。また、当時はなかなか自己理解ができず、虚無感を感じることもありました。
結婚・妊娠・出産のライフスタイルの変化で、名前の呼ばれ方など私自身が感じていた「自分自身を肯定できない」自己概念の低さを、多くの女性が感じていることを知りました。また家庭ではワンオペから産後うつの状態になり「出産や育児は世間一般ではきっと喜ばしいことなのに、なんで私はこんなに辛い思いをしているんだろう」と毎日泣いてばかりいました。自身を振り返った時に、自己肯定感がとても低いことに気がつきました。私みたいな苦しい思いを、私以外にはして欲しくない。
女性の明るい未来に繋がるような活動をしていきたいと考えるようになりました。
女性は妊娠・出産などライフスタイルの変化でどうしても働き方を変えざるをえないときがあります。その変化に一緒に寄り添える環境をつくること、女性の物心の豊かさの自立につながる、起業という選択を決意しました。
起業によって、今までとは行動力や考え方が180度変化し挑戦することの楽しさや達成感、失敗もありまだまだではありますが多くの経験をさせてもらい人生観が変化しました。
起業当初はどのような事業をスタートさせるのでしょうか?
初めのプロジェクトは女性の美と、家族の健康を守るグリーンスムージーを開発しました。現在は、コロナ禍を経て生産がストップしたものなど原料の調達が叶わなくなり、販売を一時停止しています。
グリーンスムージーを開発した際に、日本中にある素晴らしい資源と生産者の思いに感動したことがきっかけで、日本の宝である資源を使うことは、地域ひいては日本が元気になっていくのではないか?と思いました。その後、椿油に出会ってコスメ事業のブランドがスタートします。その過程で、コンサルティングの依頼も多くいただくようになりました。
どのような経緯で椿油を知ったのですか?
博多湾に浮かぶ能古島は、観光と農業・漁業が盛んで、島の北部には四季折々の美しい花が咲き誇り国内外から訪れる人々を魅了している自然公園「のこのしまアイランドパーク」があります。
子どもたちとよく遊びに行っている大好きな場所です。
新型コロナウイルスの影響のお話をお聞きする中で、何かお役に立てることがないかと考えていた時に、偶然椿の実を見つけました。ちょうど椿の種の収穫時期だったんです。
経営者として大変だったことを教えてください
企業である以上ボランティア活動ではないため、必ずお客様に価値提供をしなければなりません。お客様にとっての価値をどこまで追求できるかを日々考えています。商品が生まれた経緯や想いに共感し、お客様の人生の1ページに寄り添いたい思いです。世界観の一貫性を持たせて、一方通行にならないようなアプローチやコミュニケーションは日々試行錯誤しています。
必要としてくださる方へ、そしてより多くの方へと、フェーズによって「伝える」ことには常々苦戦しています。伝わっていなければ、伝えてないのと同じですからね。
これはコンサルティングや講師としての場でも、何度も重要視して伝えています。
例えば、商品とHPを作り、SNSで発信させれば売れると思われている方もいらっしゃるので、そこの認識から改めて、設計を構築していくことから取り組んでいただくようにしています。
仕事をする中で大切にしていることは何でしょうか?
地方というハンディキャップを強みに変えて、どうやったら地方に愛着を持っていただくか、そしてそこから訪れていただくにはどうしたらいいかを考えるのがコンセプトテーマでもあります。
製品を通して生産地を好きになることもありますし、その逆で、生産地を好きだから製品を買ってみたいと思うこともあります。いかに購買者の気持ちが「その地が好き」に結びつけられるか考えながら仕事をしています。
目の前のことを丁寧に大切に一歩一歩積み重ねていきたいです。
子育てをしながら事業を成長させるマインドを教えてください
限られた時間で、「できるorできない」ではなく、できる前提で考え動くようにしています。
やりたくないと思うこともやりたいことに変えて、すべてのことに夢中になるマインドは必要になってくると思います。とにかくやってみる!と良いですね!
実際にやってみるとそのすべてにおいて経験値が得られるので、必ず自身の学びになります。
以前は、「私なんか」とできないところにばかり目を向けていました。
過去に後悔、未来に不安しかないのなら、目の前のことに取り組んでいけば自己肯定感の向上にも繋がっていきます。
また、自分で完璧にしなきゃいけないと思うことはやめました。人に頼ることも時には必要だと感じています。人にお願いすることで、自分に余白が生まれてさらに自分も会社も成長することを学びました。
今後の展望を教えてください
能古島を国内・海外の多くの方に知っていただき、訪れていただきたいです!
そのためにも「TSUBAKIME」をはじめとした椿油を使ったプロダクトに磨きをかけていきます。
そして、地域資源を活かしたコンテンツを作ることで生産者様とお客様の架け橋になり、地方支援のすばらしさに気がついてもらうことを目指しています。
「TSUBAKIME」のコンセプトは「生産地へトリップできる、こころの体験型コスメ」なんです。
またグループ会社の設立に取り組んでいるので、事業を拡大・展開しながらより女性が働きやすい環境を作りたいです。そして、以前の私がそうだったように自己肯定感の低くても変わることができ明るくなれるようなサービスを提供したいです!
子育て中の読者の方へメッセ―ジをお願いいたします
思い悩むよりも動いてみる。とりあえずやってみる。
葛藤を抱えて生きていくのか、一歩を踏み出して自分で自分の人生の舵取りをしていくのか。
人生はいくつになっても遅いということはなく、思い立ったが吉日です。
「今」一歩を踏み出したから今の私があります。日本中の女性に自分の人生を諦めずに進んでほしいと伝えたいです!
おすすめの本を教えてください
2冊紹介します。1冊目は栢野 克己さん著書の『小さな会社の稼ぐ技術』です。ランチェスター戦略をもとにした体験談が書かれています。どん底からどうやって這い上がったかのストーリーが書かれているので、勇気をもらえる1冊です。
2冊目は『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』です。稲盛和夫さんなど著名人の思考が自分の中のマインドに取り込めるのでおすすめです!
ぜひ読んでみてください!
【Amazon URL】 |
【Amazon URL】 |