今回は株式会社こえラボの代表取締役、岡田 正宏(おかだ まさひろ)氏にお話をうかがいました!
元々システムエンジニアの仕事をしていた岡田さん。起業したい思いが芽生え、独立を模索していた時にポッドキャスト発信のサポートをしたことがきっかけでポッドキャストを活用した音声メディア発信のサポートをスタートされました。
ポッドキャストで企画からインタビュー収録、編集、配信全般のサポートをしているという岡田さん。ご自身の働き方の「これまで」と「これから」を語っていただきました。
株式会社こえラボ 会社概要
会社名称 | 株式会社こえラボ |
代表者 | 代表取締役 岡田正宏 |
設立 | 2016年10月20日 |
主な事業 | ・ポッドキャストプロデュース(企画/システム構築/収録/編集/配信/進行管理)
・コンサルティング(SNSマーケティング、ビジネス構築) |
会社所在地 | 〒160-0022 東京都新宿区新宿7-26-7 ビクセル新宿1F |
会社HP | https://koelab.co.jp/ |
事業内容について教えてください
会社名にも「こえ」と入っているんですが、その名の通り、声をつかった音声メディアの発信のサポートをしています。今は一番多いのは「ポッドキャスト」というインターネットラジオの仕組みを使った発信サポートです。弊社で企画提案からインタビュー収録、音声の編集配信までポッドキャストに関する全般的なことをサポートさせていただいています。
「ポッドキャスト」を具体的にはどのように使用するのでしょうか?
ポッドキャストはiPhoneの標準アプリとして入っているんですけど、ラジオとは異なる、収録型の音声配信サービスです。録音した音声を発信して、いつでもどこでも、好きなタイミングでリスナーの方が聞けるというのが特徴です。
このポッドキャストを使って、弊社では主に3つの発信方法をおすすめしています。
1つ目は、ポッドキャストで情報発信することで認知や集客をして、自分のビジネスに繋げていく使い方です。
2つ目は、会員の方がすでにいる、情報を届けたいお客さんがいる場合に、その方たちに向けたフォローアップを音声配信でおこなう使い方です。定期的に音声のコンテンツを入れていただくことで、会員の方などに向けた情報提供をするコンテンツです。
3つ目は、色んな方にインタビューしてその方との関係性を構築して、人脈を拡大する使い方です。私もそういった使い方をしていて、色んな方とお話をすることで、そこからビジネスに繋がったり人脈が拡大したりしています。
活用方法が多くて面白いですね
そうですね。様々な使い方ができますし、個人の方でも発信できます。
ただ、設定が少し複雑だったり、各ポッドキャストアプリと連携するのに設定が必要だったりするので、ITが苦手な方の中にはなかなか使いこなせなくて悩む方もいらっしゃいます。弊社では、そういった方に向けて発信サポートをおこなっています。
どのような経緯で起業されたのでしょうか?
私は元々システムエンジニアで、システム開発を担っていた会社に所属していました。
働くうちに「自分で何か事業をしたい」と思うようになり、「どんなビジネスがあるかな?」と探していた矢先に、ポッドキャストを発信している方から「発信のサポートしてくれないでしょうか?」と相談され、お手伝いしたことがきっかけでこのビジネスを始めました。
私自身は元々発信する側ではなくて、リスナー側として聞いていました。自分で喋るという経験はなかったので、最初は自分が喋るのではなく、システム設定などのサポートができればと考えていました。
「起業したい」と思われたきっかけは何だったのでしょうか?
私の父が会社員から独立した経験があったので、父親の影響もあるのかなと思います。
自分で独立して事業を始めることに対してそれほど特別感は持っていなくて、会社で実現できないことがあるならいずれ独立することもあり得ると思っていました。
最近、大学時代の友達と話をしたときに、「前から独立したいって言ってたよね」と言われたので、学生時代からそういった願望は持っていたのかもしれません。
会社員の仕事もやりがいを感じていて15年くらい勤めたのですが、「昇進は難しいな」という挫折もあって……そこは大きいかな。その時に「会社員を続けていくのか?」「自分でやっていくのか?」という葛藤があり、起業を考えるようになりました。
実際に起業されて、壁だと感じたことは何でしょうか?
壁はいくつもあるんですけど、最初の頃は販売して収益を上げるのが大変でした。
「音声メディアをどう活用していくか?」という点を考えながら色々試行錯誤していたのですが、なかなかうまくいかない時期が長かったように思います。
色んな会社とも連携してみたのですが、それもうまくいかなかったりして、売上がすぐに上がったわけではないんです。売上を作る過程で色んなことに挑戦して試してみて、それで失敗してっていう試行錯誤の繰り返しだったなあと思います。
創業当初はそういう試行錯誤を繰り返して、なんとか生き残って来たっていう感覚が強いです。
そのような苦難をどのように乗り越えたのでしょうか?
3年くらい前から、徐々にご紹介が増えてきました。
交流会で知り合った方から情報発信したがっている方を紹介していただけて、お客様になっていただけた方からまた別の方を紹介していただけるような、そういった紹介が少しずつ生まれて、だんだんと仕事が増えてきました。
それぞれのお客様に対してしっかり取り組んだり、ご紹介をいただいたりした時も真摯に向き合って対応していくことで、自分自身を評価してくださる方が増えて、そこからさらに紹介が生まれてきたと感じています。
今後の展望を教えてください
インスタやブログや動画など音声以外のものを活用している方は増えていると思うんですけど、音声メディアを活用している方ってまだ少ないんじゃないかな?と思うんですね。
私自身も活用していて感じているのですが、音声って凄く効率良く発信できて、自分自身のことを伝えられる。感情や、そういった微妙なニュアンスを伝えることができるので、利用するには凄く良いメディアだなと思っています。
なので、もっと皆さんに活用していただいて気楽に発信できるような環境を作っていきたいと考えています。
そのためには、まずは体験ですね。
一回ポッドキャストに出演していただいて、そこからどんなメディアなのかを知っていただくところかは始めようと思っています。
そういった思いもあり、今は私自身のメディア「経営者の志」にゲスト出演していただける方を広く募集しています。
岡田さんが思う、ポッドキャストの一番の魅力は何ですか?
今は色んな情報を見る手段があると思うんですけど、ラジオは耳が空いていれば情報を得られるので、私は移動中や散歩中に聞いています。
他のことをしながらでも色んな情報を得られて、色んな人の話が聞けるのは凄く良いなあと思います。忙しいビジネスパーソンの方でも時間を効率的に使えると感じています。
あとポッドキャストには2倍再生機能あるので、私はいつも2倍再生をして通常の半分の時間で聞いています。そんなところも気に入っているところですね。
最後におすすめの本を教えてください
『いちばんやさしい音声配信ビジネスの教本 人気講師が教える新しいメディアの基礎』です。
ポッドキャストをはじめとした色々な音声メディアのことが凄く分かりやすくまとめられています。
音声メディアの動向が勉強になったり、アプリごとの特徴も解説されたりしている本なので、音声メディアの教科書のように、私自身もこの本を読み込んで勉強しています。
『いちばんやさしい音声配信ビジネスの教本 人気講師が教える新しいメディアの基礎 「いちばんやさしい教本」シリーズ』 八木 太亮 (著) www.amazon.co.jp/dp/B08QV4RT1C
テレビ、新聞、インターネットなどのサービスや広告において、主戦場は「ユーザーの視覚をいかに奪うか」にありました。しかし、Spotifyやradiko(ラジコ)などの強力な音声プラットフォームの登場や、ASMR(エーエスエムアール:咀嚼音などのゾクっとする音)の流行に代表されるように、ユーザーの「聴覚」に注目が集まりつつあります。先進的な企業ではすでに、音声広告、ポッドキャスト、プレイリストマーケティングといった取り組みをはじめています。 本書は、音声配信ビジネスの特徴やポテンシャルについて網羅的に解説した書籍です。音声配信ビジネスとはなんなのか、その特徴や発展の背景をはじめ、実際の配信方法、マネタイズや音声を活用したマーケティングのコツにいたるまで丁寧に解説しています。 |
投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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