今回は株式会社 樋口総合研究所代表、樋口 陽平氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
株式会社 樋口総合研究所 会社概要
会社名称 | 株式会社 樋口総合研究所 |
代表者 | 樋口 陽平 |
設立 | 平成22年6月2日 |
主な事業 | インフラ事業 ビジネスソリューション事業 オープンシステム事業 コンサルティング事業 AI事業 システムエンジニアリングサービス業務支援 中小企業向け月額IT支援事業 |
社員数 | 140名(取材時) |
会社所在地 | 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷五丁目27番5号 リンクスクエア新宿16F |
会社HP | https://www.higuchi-consulting.com |
事業紹介をお願いします
インフラ事業、ビジネスソリューション事業、オープンシステム事業、コンサルティング事業、AI事業、システムエンジニアリングサービス業務支援、中小企業向け月額IT支援事業など幅広く展開しています。具体的には企業のインフラ、Web、メインフレーム、構築、運用・保守、ITコンサルティングなどのシステム全般を手がけています。最近では、AIによる画像診断、文字診断、データ解析を行う新しいサービスも展開しています。当社の強みは質の高いエンジニアメンバーが多数在籍していることです。
社会人時代について教えてください
小学生の頃から起業したいとは考えていたのですが何をしたらよいか分からず、大学卒業後、証券会社、ライン工、コールセンター、サーバー・ネットワークエンジニアなど、様々な職場で働いてきました。その後業務先でSEの働く環境に疑問を感じていて、SEも人として大切に扱われる世の中になれば良いという思いがあり起業しました。
起業したときについて教えてください
起業した当時は潤沢な資金があって始めたわけではないので、先行きもかなり不透明で不安だったのを覚えています。売上があっても最初は生活費以外は貯金に回して、社員を増やすために日々努力をしていました。会社として安定するまでは私自身もエンジニアとして働きました。資金が貯まって従業員を採用して、資金を貯めて採用して、と徐々に人材を増やしていき、2年が経った頃に従業員が増えてきたので私は経営と営業に専念できるようになっていきました。
仕事をして大変だったことはなんですか?
会社は順調に売上と従業員数を増やしていき、従業員の数は130人ほどまで増えましたが、離職率は高止まりしていました。原因を追究したところ、なるべく一人ひとりの社員の都合に合わせて待遇と言いますか、たとえば会社を休みやすくしたり、給与の相談も個別に受けていたりしましたので、自分としてはホワイト企業だと思っていましたが、規模が小さかったときはこれでうまくいっていたのですが、人数が増えていくに連れて、個別対応はそのまま不満に変わっていました。
「何であの人だけ優遇されるのか」という種類の不満です。
また、それぞれの職務を丁寧に説明してなかったというのもありました。
「はい、あなたは取締役」
「君は来期からリーダーでお願いします」
と、単純に役割を提供していただけでした。
つまり、見かけは組織になっているけど、全く機能していなかったのです。
エンジニアが使い捨てられない社会を目指しているのに、結果的に人は離れていってしまっていて、これでは本末転倒だと思い変えなければと思いました。
離職率の高さをどう乗り越えましたか?
規則や評価制度、組織のルール、目標設定、進捗管理を導入していきました。そうすることで社員の権限や役割が明確になったことで、誰が何をするかもクリアになり仕事を進めやすくなりました。その結果離職率が急激に下がっていきました。
経営する上で大切にしていることはありますか?
当社で大切にしているのは、「人」です。この業界はどうしても技術ありきなところがありますが、私たちにとって最も重要なのは⼈材です。⽣き⽅、暮らし⽅など、価値観が多様化する中で、⼈材を確保していくのはどんどん難しくなっていきます。もちろん人がやりたくないことは機械に代わりますが、それでも⼈が世の中を作っていることは変わりません。私たちは⼈が会社に合わせるのではなく、会社が⼈に合わせられるような体制を整えていろんな場所でヒーローを生み出しています。例えば、当社ではある社員が出⾝地である北海道に引っ越さないといけないとわかったので、彼のスキルをまだまだ⽣かしてもらうために札幌で顧客を探し、彼が会社を辞めずに活躍し続けられる場所を見つけることができました。また、3時間しか働けない人がいても、同じような方が3人合わされば9時間になります。そのように、それぞれの社員の個性やライフスタイルを尊重しながら、活躍できる場所を提供しヒーローになってもらう取り組みを今後も続けていきます。
今後の展望について
「みんながヒーローになれる社会をつくる」というビジョンのもと、世の中にヒーローを生み出し社会に貢献する企業を目指しています。より多くの⼈に居場所をつくり、より多くの⼈にヒーローになっていただきたいと思います。技術ありきな業界だからこそ、私たちは人で勝負します。すべての人に活躍できる場所を作ることが使命だと感じています。
たとえば当社では「年齢なんて関係ない」という考えから20代と60代が一緒に働いたりしています。それぞれの得意分野を活かしつつ互いを補い合い、時にはプライベートの相談などもして良い関係を作っています。世間にはさまざまな既成概念がありますが、良い意味で壊して、というかアップデートしていきたいと思います。
先日も、ある社員から「家族で問題が発生した」と相談を受けましたが、仕事と家族のどちらが大切かと考えること自体が間違っています。何があっても家族第一です。これからも、人生という視点で、大切なことを見間違えないようにしながら、社会の役に立てる会社として邁進していきたいと思います。
私たちが作るものは、目には見えません。でも、たとえばスーパーで安心してお買い物をしているお母さんを支え、大きな商談のためにニューヨークに向かうビジネスパーソンを支えたりしています。世界はテクノロジーによって何度も大きな変革を成し遂げてきました。人々な暮らしが豊かになり、便利なものが増えると、喜んでくれる人が増えるので、これからも社員とともに作り上げてきた会社を、社会のために開いていきたいです。そして全国、そして世界各地のヒーローとともに、テクノロジーで世界をより良くしていきます。
経営者におすすめの本
村上龍さんの本は全部難しくて読むのが大変ですが「すべての男は消耗品である」はすごく読みやす。恋愛、芸術、犯罪、才能、国家、日本などについて書かれています。男という生き物はこれからどういう風に生きていけばよいか価値観の参考になった本です。
自分の手で獲物を狩る力を失った男は、女たちのための消耗品で終わるのか?恋愛、女、芸術、犯罪、才能、エイズ、国家、セックス、日本などについての過激、だが明解なメッセージ。(解説・島森路子)
AmazonURL https://www.amazon.co.jp/dp/4087480712
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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