今回は株式会社ART KNOT Gallery Seek代表、塩野 秀樹氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
株式会社ART KNOT Gallery Seek 会社概要
会社名称 | 株式会社ART KNOT Gallery Seek |
代表者 | 塩野 秀樹 |
設立 | 2020年5月8日 |
主な事業 | 美術品の販売 |
社員数 | 4名(取材時) |
会社所在地 | 〒104-0061 東京都中央区銀座2-11-18銀座小林ビル1階 |
会社HP | https://s-art-web.com/ |
株式会社ART KNOTの事業紹介をお願いします。
当社は美術品の販売や取り扱いを行っています。またGallery Seekというアートギャラリーを運営しており、アーティストと直接取引をしています。日本の文化・美意識の一つとされる“間”や“空間の美”という感覚による、曖昧である作家と鑑賞者の間に生じるニュアンスを大事にし、奇抜さやトレンドを追うわけではなく、これまでに培われてきた技術や知識を拾い上げ、その上に個性ある想像力をプラスしたアーティストをご紹介しております。
アーティストの作品を発表したりとか、販売したりしていくプライマリーギャラリーです。プライマリーギャラリーとは、アーティストの新しい作品が最初に発表され、売買される第一次的なマーケットを担うギャラリーのことです。月に2回ほどアーティストの展覧会をギャラリーで開催する他、デパート・百貨店での展示や、アートフェアと言われる見本市のようなイベントに出展しています。アーティストの特色が出る展覧会をしていきたいというのが当社の軸です。
比較的に若いアーティストも多いですが、奈良のゆるキャラのせんと君の生みの親である籔内佐斗司(やぶうち さとし)先生ともお付き合いがあります。最近「ARTIST NEW GATE」というコンテストを立ち上げました。芸術業界を盛り上げるため画家とギャラリーが手を組み、新人作家発掘を目的としたコンペティションです。このコンペティションの中からも、年代に関わらずポテンシャルを秘めたアーティストの発掘、発表をしていきます。
学生時代の思い出はありますか?
私は大学では数学科を選択しました。元々あまり人付き合いが良くない性格だったので、人見知りを治すために教師を目指しました。大学で教職を取ることを考えていましたが、私の在籍していた高校は頭が良い人が多く、学力では敵わないとコンプレックスを持っていました。ですので、得意分野だけで教職を取得できる方法を考えて数学科に進みました。
教育免許を取得しましたが、免許を取ったらいつでも教員にはなれると考えて、違う道に進むことにしました。父親が画廊を経営していたので自分の今ある環境を活かしてみたいと思い正光画廊に就職しました。元々アートに興味なく美術館に行くタイプでもなかったので「画廊勤務が嫌だったらやめればいいや」と軽い気持ちでした。
画廊はどのような仕事をしたのでしょうか?
正光画廊ではセカンダリーギャラリーという簡単に言うと中古品を扱う仕事でした。具体的にアートオークションや個人のお客様、取引先のギャラリーからアート作品を仕入れて、画廊にいらっしゃるお客様に作品を売る仕事を担当していました。
しかし同じ様にセカンダリーギャラリーの仕事だけしていても会社も大きくならないので、直接アーティストと取引をするプライマリーマーケットのGallery Seekを正光画廊の中で立ち上げて、新しいマーケットを開拓する仕事を進めていきました。アート業界は狭いので、正光画廊の名前があれば取引がスムーズにいくかと思いきや、正光画廊はセカンダリーマーケットのイメージが強く、ブランディングが重要な部分を占めるプライマリーギャラリーの仕事をする上で弊害がありました。
仕事をする中で大変だったことはありますか?
Gallery Seekを立ち上げて直後の営業が難しかったです。コネや人脈がない状態でのスタートだったので軌道に載せるまでが大変でした。今は取引先ですが、百貨店やデパートでアートフェアに参加したいと商談を組んだ時にも担当者とGallery Seekの話をしているにも関わらず、セカンダリーギャラリーの正光画廊のイメージが強く「アートを安く売る会社」として見られてしまうことがありました。百貨店やデパートはある程度の品質のアートを高く売りたいと考えているので、Gallery Seekもセカンダリーマーケットで仕事をしている画廊と勘違いされるところに苦労しました。
アート業界は狭いので、イメージを払拭するために個人対個人の付き合いに気をつけていました。営業としての印象一つで会社のイメージがつくられていきます。営業の際、会社の方向性を話しますが、「自分は将来こうやって会社を変えていきたい」とする一人ひとりに向き合って話していきました。アーティストやギャラリーについては特に自分のビジョンを伝えていました。
結局正光画廊とは袂を分かつ形となり、2020年に起業してからは、正光画廊とは全く関係のない会社と説明しやすくなった面もあり、取引先ともある程度信頼関係が築かれている状況だったため、スムーズに軌道に乗せられているかなと思います。
今後の展望を教えてください。
アーティストに寄り添ったギャラリーになりたいです。ブランドを立ち上げてから、アーティストとして仕事をし続けてくれている人がいます。Gallery Seekのブランド力を上げて、今までお世話になったアーティストにも還元していきたいです。今の時代はアーティストが自分でSNS発信できる土壌ができますが、自分自身だけでブランディングできない面や、SNS上で作品のファンを増やすことができたとしても、そこに価値を見いだしてもらうことはまだまだ難しいと感じます。アーティストが自分の力ではできないところをGallery Seekが協力してお互いがプラスになる仕事をしていきたいです。
また今後は、他企業のアート戦略の手伝いをしていきたいです。例えばオフィスにアートを飾りたいという希望やパッケージにアート作品を使いたいなどのサポート業務を担っていきたいです。
おすすめの本を教えてください。
メンタリストDaiGo 悩む力 天才にすら勝てる考え方「クリティカル・シンキング」です。
昔から自分は勉強でも運動でも凡才だなと思うことが多く、限られた時間や才能でどうやって生きていけば良いのかなとぼんやりと考えていたことへの解決法とも言える思考法です。
簡単に言うと常識や正解とされていることを疑い、前提から考えるということ。
これを読んでから、自分の仕事の強みは何か、他と比較した時にどう見えるかなど、客観的にとらえられる様に少しずつはなってきて、方向性も目指しやすくなったかなと感じています。
「これまでに何冊もの本を出してきた私が、昔からもっとも重要視しているのも、他ならぬこのクリティカル・シンキングの考え方です」(はじめに より) 「思考力や判断力が磨かれ、鍛えられる」 「仕事や勉強面だけでなく、家族や友人関係も好転する」 「キャリアの成功に役立つ」 「ものごとを決めるのがうまくなる」 「自分をよく理解できるようになる」 「未来を予測しやすくなる」 「コミュニケーションがうまくなる」 「嫌な気分を軽くしてくれる」 「ダマされにくくなる」 「発想力が広くなる」 このように、あらゆるメリットがあり、これからの時代の必須スキルと言われている「クリティカル・シンキング」。 メンタリストDaiGoが「もっとも重要視している」と語る究極の思考法を、最新のエビデンスをもとに、誰にでも使える形で紹介! AmazonURL:https://www.amazon.co.jp/dp/486663135X/ |
投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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