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弁護士法人フロンティア法律事務所代表、株式会社クロスロード・カンパニー代表、黒嵜隆氏

 

今回は弁護士法人フロンティア法律事務所代表、株式会社クロスロード・カンパニー代表の黒嵜隆氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

 

会社名称 弁護士法人フロンティア法律事務所

株式会社クロスロード・カンパニー

代表者 黒嵜 隆
設立 平成28年7月 弁護士法人フロンティア法律事務所設立
主な事業 弁護士法人フロンティア法律事務所

・企業法務、一般民事

株式会社クロスロード・カンパニー

・中華料理屋「ふるめん」

会社所在地 事務所 東京都千代田区平河町2丁目7番4号 砂防会館別館4階

会社  東京都港区六本木3丁目4番31号

会社HP https://frontier-law.com/

https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13195442/

 

事業内容を教えてください

私は、弁護士ですが同時に飲食店の経営を行っていますのでそれぞれの業務をご説明いたします。

まず、弁護士事務所では企業法務から一般の民事事件まで幅広い分野を扱っており、様々なご相談を受け付けています。その中でも特に得意としているご相談は、飲食店の経営関する法律問題の解決や交通事故の賠償などに関する案件です。

そして、飲食店経営についてお話すると、現在は本格的な中華料理を味わえる居酒屋「ふるめん」を経営しています。店舗は六本木一丁目と西麻布にあります。少し前まではブルースバーも経営していました。

「ふるめん」ではラーメンが名物なのでぜひお気軽にお越しください!

 

学生時代に打ち込んでいたことはありますか?

熊本県玉名市というのどかで暮らしやすい田舎で生まれ育ちましたが、一方で中学生の頃から東京への憧れを持っていました。マスコミ志望だったこともあり、大学は明治大学政治経済学部へ進学しました。

しかし大学にはあまり行かずにアルバイトに熱中していましたね。

アルバイトではヒーローショーの仕事をしていて、そこで知り合った方に紹介されて、テレビ系の番組制作会社でADのアルバイトを経験しました。今では考えられないような過酷な仕事で、夜中まで働いていました。

他にもバーテンダーのアルバイトをしたり、オートバイでツーリングをしたりして大学時代を過ごしました。ツーリングでは大学3年生とき1人で50日かけて沖縄以外の全県を巡ったのがいい思い出です。

しかし、大学3年生の頃、オートバイを運転していた際の単独事故が原因で脊髄を損傷したために車いす生活になるという、まさに人生が180度変わる経験をしました。

救急車で搬送された病院に半年間、転院した車いす専門のリハビリ病院に半年間入院して、なんとか一人暮らしの生活は送れるようになりました。しかし、当時なかなか就職先を見つけるのが難しくて、生活するための仕事をどうするか、車いすでなにかできるか悩んで何か資格を取ろうと思うようになりました。

様々な資格がありますが、私は車いすで生涯暮らしたとしても人や社会の役に立つ仕事をしたいという強い思いを持つようになり、最難関の司法試験を目指すことを決意しました。

未知の挑戦でしたが人生を挽回するために一生懸命勉強し10回目の受験で司法試験に合格して弁護士になりました。何回も心が折れそうになりましたが、何事もまず自分を信じてチャレンジすることが大事だと痛感しています。

 

合格後はどのようなキャリアになるのでしょうか?

司法試験合格後は、2年間の司法修習を終えて、新宿の法律事務所事務所に2年間勤務して弁護士として様々な案件を担当しました。当時の上司にはとてもお世話になり、仕事の幅広げてくださいましたね。車いすで仕事がしやすいように環境も整えてくださり、とても有難かったです。

私は最初から独立が目標だったので、弁護士3年目には独立・開業しました。お客様がいるか分かりませんでしたが、とにかくやってみようという気持ちで進んでいきました。

 

弁護士の仕事をされながら飲食店の経営をすることになったきっかけについて教えてください

私はアメリカ南部のブルースという黒人音楽が好きで、弁護士になってからブルースが本場のニューオリンズやメンフィスに旅行しました。実際に行ってみると音楽の街と言われるだけあって街中に音楽が溢れていました。街のいたるところにライブバーが立ち並んでいるのを見て、「こういう店を日本でもやりたい!」と思い、弁護士になって7年目にブルースを流すミュージックバーを開店しました。ミュージックバーは11年ほど経営していましたが、閉めることになったので、新しい業態で店を出せないかと考えて中華系居酒屋「ふるめん」をオープンしました。

 

弁護士の仕事と飲食店経営の仕事は大きく違いますか?

弁護士の仕事は何かトラブルになったり、困ってることがある方が相談に来てくださいます。ご相談内容も様々なので、うまく解決できることもあれば、なかなかうまくいかないこともあります。

一方、飲食業はお店に来ていただいて楽しんで食事して飲んでもらって、また来てもらうことが仕事です。

仕事内容は全く違いますがホスピタリティという面では共通するとこもありますね。また、自分で経営していると法律だけでは解決できない問題に直面することがあると実感します。飲食店の経営を通して、弁護士業務で関わるお客様に対しての接し方も随分変わったと思います。弁護士業務で得た経験を飲食店経営に、飲食店経営で得た経験を弁護士業務にと、良い循環になっていると感じています。

仕事を並行して行っていますが、「2つの仕事をしている」というマインドを持ってはいません。あえて言えば生きていることが仕事で、やれることをやろう、その時必要な仕事を精一杯やろうと思っています。考え方は人それぞれですが、私は、やりたいことがあれば、自分を制約するのではなく何足もの草鞋(わらじ)を持つことも人生を豊かにするコツだと考えています。

 

弁護士として仕事をして大変だったことはありますか?

仕事を始めたばかりの頃は車いすでの行動がとても不安でした。

どうしても行動が制限される場面も出てくるので、行きたいところに行けない場合どうしよう、と考えていましたが、実際に働いてみると補助の方に頼って良いと思えるようになり、心配は無くなりました。

そこからは独立のために色々な場所に行って、たくさんの人と出会い仕事をしていきました。

車いすになったときにいろいろ周りの人に助けてもらって自立した生活を実現できたので、今度は私が周りの方が困ってるとき助けてあげられる人になりたいと思っていました。そういった意味でも法律の専門家として面で大切な人を守ることのできる弁護士になってとてもよかったと思っています。

 

飲食店の経営者として大変だったことは何でしょうか?

最初に出店した時は私は素人だったのでなかなか利益出すのは難しかったです。あとは従業員を雇うので苦労したこともあります。人の入れ替わりが激しい業界なので、なるべくコミュニケーションを積極的にとり、問題点を見つけたら従業員と一緒に解決するよう努力したいと考えています。

 

今後の展望について教えてください

弁護士業についてお話すると、当事務所では、事務所所属の弁護士がチームを組んで様々な案件を進めています。ご縁があってご相談・ご依頼をいただいた案件をこれからも全力を尽くし、弁護士として仕事を全うするのが私の基本的な考え方です。

また、弁護士業でいただいたご縁は、とても大切だと感じているので、ご依頼いただいた方の問題は極力解決したいと思っています。。

当事務所は交通事故の案件も多く、事故にあった方は「なんで自分だけこんな目に遭うんだ」と思ってしまいます。しかし、事故にあった過去の事実は変えられないですが、ポジティブな考え方次第で後悔しない人生を歩むこともできます。そして、被害を補填するために法律の力で賠償を受けることのお役に立ちたいと考えています。私自身が経験したからでもありますが、これからも弁護士として事故にあった方のお役にたっていきたいです。

また、今後は地元の熊本県でも事務所を開業したいので、一緒に働いてくれる弁護士を探していこうと思っています。

そして飲食業についてもお話すると、この業界は何百店舗も経営している上場企業から個人でやっている飲食店まで入れると市場規模は大きいのですが、どうしても業界としてのまとまりがあまりない業界です。

その中で、もっと総合的なアドバイスを広めたり、飲食店を経営する経営者の方に法律上のルールを知ってもらったりして、今後問題が起きない経営ができるようにサポートしていきたいです。

今は港区で店舗を構えていますが、今後も皆様に愛されるお店づくりをしていきたいです。

私は熊本出身で熊本ラーメンのお店「くまめん」も六本木に出店しました。

 

経営者におすすめの本はありますか?

岡本太郎さん著書の『自分の運命に楯を突け 』です。

経営学という本ではありませんが、哲学的で、常識にとらわれず自分のパッションに従って行動することに人生の醍醐味があるということが書いてあり、私の考え方にも影響を与えてくれました。

迷っている時に自分の心がどっちを向いているのか一度考えてみるきっかけになるのではないのでしょうか?

興味がありましたら、ぜひ読んでみてください!

己れをつらぬけ、平気で闘え、自分のスジをまもれ、マイナスに賭けろ…。太郎は文章を通じて「どう生きるか」を公言し続けた。先が見えない現代だからこそ、その閉塞感をスパッと切り裂いてくれる太郎の言葉〈メッセージ〉は、時代を超えて私たちの魂を射ぬく。本書は、いまも読み継がれているベストセラー『自分の中に毒を持て』の姉妹本である。

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投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!