今回は株式会社ビー・アイ・ピー・ジャパン代表取締役、岡田裕幸氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
株式会社ビー・アイ・ピー・ジャパン 会社概要
会社名称 | 株式会社ビー・アイ・ピー・ジャパン |
代表者 | 代表取締役社長 岡田裕幸 |
設立 | 2010年4月1日 |
主な事業 | ・ブランディングコンサルテーション ・ブランディングに関するアドバイザリー ・ブランディング戦略方針の策定 ・定量調査の企画、設計、実査の実践 ・グラフィックデザイン及びデザインシステム開発 ・ブランドメッセージ及びネーム開発 ・ブランド教育及び研修支援 ・セミナー、講演の実施) |
会社所在地 | 〒530-0001 大阪市北区梅田2-2-2 ヒルトンプラザウエストオフィスタワー19階 |
会社HP | https://www.bipjapan.com/ |
聞き手:まずは御社の事業内容についてお聞かせください。
岡田さん:株式会社ビー・アイ・ピー・ジャパンは、2010年に立ち上げたブランドコンサルティング会社です。経営や事業という視点から、企業のアイデンティティ構築やブランディングのコンサルテーションをしています。
企業や事業をもっと強くしたい、市場に認知され選ばれる会社になりたい、という想いを実現する支援をさせていただいています。
ブランディングとは、選ばれるための『らしさ』作りであると考えているのですが、それを世の中に知らしめていく。そのためにコーポレートのアイデンティティをしっかりと作り、上位概念の戦略から社内の浸透までして、強い企業体質を作るお手伝いをさせていただくのが弊社の仕事です。
『ブランドコンサルティング』と言うと、デザインや販促の仕事がメインだと思われることがあるのですが、弊社が重視しているのは『事業戦略との整合性や一貫性をもって基本方針を作っていく』こと。
デザイン開発や、販促やコミュニケーション戦略も、その基本方針と整合性を取り、包括的に取り組むことが大切です。最近はインターナルブランディング(=ブランドの社内浸透活動)のご相談が非常に多いのですが、それはブランドを切り口に社内の活性化を図る作業とも言えます。
以上から、弊社は『ブランドらしさを作るプロフェッショナル』であると言っています。
聞き手:どのような方へサービスを提供しているのでしょうか?
岡田さん:大手企業から中小企業、そして様々な業種業態の企業様にサービスを提供しています。 コーポレートブランディングが多いのですが、2020年頃は「中長期的なビジョンを作りたい」というご依頼が特に多かったですね。
また、製品のブランディングもお手伝いさせていただいています。製品のブランディングというとプロモーション的に考えられることが多いのですが、ブランドの視点からマーケティングをどう強化していくか考えたり、ブランドの基本方針を作成、あるいはパッケージデザイン等も手がけています。
ブランディングでは、ネーミングやロゴデザイン、コピー開発も実施しますが、様々なアプリケーションの制作も手掛けています。当社では、クライアントのニーズに応じて、経験豊富で質の高いクリエーター等の外部スタッフや、制作会社等と最適なチームを作って対応できるネットワークを構築しています。
こうした実績を評価いただけているのか、お陰様でクライアント様から新しい案件を継続的にご依頼いただいたり、別の企業様をご紹介いただいたりしています。また、ブランディングに関する著書をこれまでに2冊を出しているのですが、そこから新たなご依頼に繋がることもあります。
聞き手:現在に至るまでの経緯を聞かせてください。
岡田さん:96年に外資系のブランドコンサルティング会社であるインターブランドジャパンに入社し、大阪オフィスのディレクターに就任しました。2002年に取締役戦略統括エグゼクティブコンサルタントとなり、約15年間、同社に勤めました。
転機となったのは、2010年。外資系の会社だったこともあり、マネジメントスタイルが急に変わったんです。その時、今までの自分の知見があれば、このままブランドコンサルタントとして活動していけるのでは…? と思ったんです。
最初から独立を考えていたわけではありませんが、これまでのお客様のご支援もあり、2010年に株式会社ビー・アイ・ピー・ジャパンを立ち上げ、今に至ります。大阪商工会議所の繋がりや、地元の非営利団体とのネットワークがあったことも強みでした。以来、ずっとブランドコンサルティングに携わっていますが、今のほうが事業戦略的視点でのブランディングのお手伝いをさせていただくことが増えていますね。
聞き手:これまで苦労したことを教えてください。
岡田さん:2010年4月に会社を立ち上げたのですが、5ヶ月後に交通事故に遭ってしまったんです。頭部を負傷し、二週間ほど入院することになりました。ちょうど挨拶周りをしたり、新しい相談をいただいている時期だったので、しっかりとご対応できなかったことは辛かったですね。
しかし仕事が止まったわけではなく、電話やメールでのやりとりで対応しました。頭に包帯を巻いたまま、打ち合わせをさせていただいたこともありました(笑)。私自身が動かなければならなかったので、どんな状況でもやるしかなかったんです。
そのときは最大限に動くことができなかったので、お客様のご要望に的確にお応えできているか心配でした。でも、お客様のご厚情に甘えたところもあったかもしれませんが、ご満足いただけたようで、さらに別のご依頼をいただけました。当時お世話になった皆様には本当に感謝しています。
聞き手:仕事をするうえで一番大事にしていることは何でしょうか?
岡田さん:弊社では必要に応じて多くのネットワークを駆使し、ご要望に合ったプロジェクトチームを組み、対応させていただいくことが多くあります。そうした中、お客様は言うまでもありませんが、ネットワークでつながるチームの皆様にとってプラスになること、そしてご迷惑をかけないことを一番意識しています。
また、お客様には期待以上でお応えするだけでなく、とにかく「繋がりのある方のお役に立ちたい」ということを常々思っています。
聞き手:会社としての課題を教えてください。
岡田さん:現在、課題は二つあると思っています。一つは『事業の視点で取り組む』という弊社のスタンスやアプローチが理解されにくいので、そこを多くの方に理解していただくこと。ブランディングでは、デザインやコミュニケーション等にかかわる業務が重要です。しかし、大切なのは一つの指針を拠り所として、ぶれずに全体を俯瞰して展開していくことです。
弊社はデザイン会社や制作会社ではありませんし、広告代理店でもありません。弊社は、『ブランドを強くする会社』なんです。そうした弊社のスタンスが理解されにくいのかな…と。しかし、だからこそ紹介で繋がっていくのかなとも思うんですけどね。「こうしたことを相談できる会社がなかった」と言っていただけることもあります。
二つ目の課題は、新規開拓をして知名度を上げることです。今はご紹介いただくことが多いのですが、どのようにしたら新規のお客様を取り込めるか思案中です。ウェビナーを開催したりもしています。
聞き手:今後の展望や夢を教えてください。
岡田さん:会社としては、SDGsをブランドの視点でお手伝いしたいと思っています。社会貢献という分野で、私の知識や経験を役立てていきたいですね。実際、素晴らしいことをやられている企業、地域、人々はたくさんいらっしゃいます。でも、世間にそのことを認知されていなかったりもします。
本来はもっと深いところまでやったほうが社会貢献に繋がるのに、浅いところで留まってしまっているなと感じることが多々あるんです。それはブランドとして、すごくもったいないので、そういう部分でも貢献できればと考えています。
個人としては…会社を立ち上げて12年になりますが、ゆっくり休めるようになればいいなと思うことがあります(笑)。
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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