今回はアートトレーディング株式会社株式会社代表、藤井 玲氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | アートトレーディング株式会社 |
代表者 | 藤井 玲 |
設立 | 1996年(平成8年)1月12日 |
主な事業 | ECサイト制作、運営支援、運営代行、物流代行、物流システム |
社員数 | 31名(アルバイト・パート含む) |
会社所在地 | 東京都豊島区東池袋1-18-1 Hareza Tower 20F |
会社HP | https://art-trading.co.jp/ |
事業内容を教えてください
アートトレーディング株式会社では、他社ECサイトの制作から運営支援、物流支援(フルフィルメントサービス)や、EC事業者様に使っていただける物流システムの提供を行っております。当社ではお客様の会社のEC事業部を全て引き受けることも可能です。
もともとアートトレーディング株式会社は父が創業した輸入雑貨や家具を扱う会社で、当時と事業内容は変わりましたが、名前は変えずに私が受け継ぎ、経営を行っております。
ECサイトを作ってその後は放置して終わりにしてしまう会社が多いのですが、サイトを作るだけで商品が売れていくことはありません。そのため、弊社でどのようにECサイトの売上を伸ばしていくのか、という戦略作りをしています。例えば必要な広告の選別やセールのタイミングなど、私たちが一緒に伴走して売れる体制を整えています。
PR事項がありましたら教えてください
埼玉県所沢市に当社の物流センターがあるのですが、2024年3月までは在庫保管費(5坪程度)、システム・固定費が3ヶ月間無料になるキャンペーンを行っております。新生活応援として行っており、物流を外部委託したことがない方がチャレンジしてみる機会にはなるのではないでしょうか?
【URL】https://art-trading.co.jp/fulfillment/
また、私自身のYouTubeチャンネルを開設しています。YouTubeは今後も若い世代へのアプローチチャンスであると考えておりますし、コンサル寄りの仕事をしているのでWebマーケティングに強いことをお伝えできれば、またEC事業者様の売上が上がるヒントになれば、という思いで始めました。よければ下記のリンクからご覧ください。
藤井玲 髭男社長のEC運営ch
https://www.youtube.com/channel/UCyIuqNsBlO0p6qIdLqFLpRQ
どのような学生時代だったのでしょうか?
人並みにスノーボードやバンドをやっていた学生時代でした。その中でも1番熱中したのは、高校時代にファミリーレストランの厨房でアルバイトをしたことです。高校1年の中盤から卒業するまで、部活のようにのめり込み、多いときで週5日、朝9時から夜9時まで働いていましたね。
そして、アルバイトでの経験から「もしかしたら自分は仕事をするのが好きなんじゃないか」と思うようになりました。大学2年生までは飲食店でアルバイトをしていましたが、3年生からは父の会社に入社して、家具の販売をスタートしました。小売を初めて経験し、それがとても楽しくて今のEC事業に発展しました。
お父様が会社を経営されているのを見て育ったと思います。いつから社長になることを意識していたのでしょうか?
小学生の頃から外国で会社を作りたいという夢がありました。なぜなら、私の尊敬する叔父が仕事でカナダに住んでいて、よく遊びに行っており、いつか海外で活躍できるようになったらかっこいいな、と思っていたからです。はじめは父の会社の仕事に興味がありませんでしたが、大学時代に荷物の搬入・搬出を手伝い、販売の仕事が身近に感じてのめり込んでいき、最終的には学校には行かなくなるくらい仕事が楽しくなってしまいました。
卒業後はどのようにお過ごしになったのでしょうか?
仕事が楽しかったので、家業で働いていました。経営者の父は何も言わずに自由に仕事をさせてくれましたが、反対に責任はしっかりとるように教えられました。今思い返すととても危ないこともしていましたね。
卒業後すぐにイタリア・ミラノで開催される仕入れの展示会へ行って家具を沢山仕入れてきたのですが、特に販路もないまま仕入れてしまったので、在庫が残ってしまいました。そのため、1人でコンテナに入れて下して全国で営業活動をしていました。そんな時にあるお客様から「楽天というECサイトがあるよ!」と教えてもらいました。まだ楽天株式会社が中目黒にある2階建のオフィスの時で、誰も楽天について知っている人がいない時代でしたね。楽天のECサイトに掲載している業者が少なかったので最初は300万ほどがパパッと売れました。この楽天に出店したことが私とのECショップの出会となり、小売店だったところから卸業に変化して、さらに大量の仕入れができるようになっていきました。
海外との取引で大変だったことはありますか?
イタリアはいい意味で適当ななので、1月に依頼したものが10月に輸入されることもあり、忘れたころに届くことが多々ありました。商品が来ないので別の会社に依頼したら、イタリアから荷物が到着するなど、一生懸命やっているのに在庫が増えていく悪循環を経験しました。海外との取引は予想もしないことの連続です。
お父様から会社を引き継いで、大変だったことを教えてください
大きい会社であれば毎月商品を入荷できますが、当社のように小さい会社であるとやはり限界があります。例えばお客様が家を建てるタイミングが9月か4月で、もし在庫として残ってしまうと半年間コンテナを借りなければならない状況が発生したり、ソファーを納品したけれどサイズが入らず持って帰ってきたり、傷があったら交換が必要だったりと倒産寸前でした。在庫を売って、15人ほどの社員を減らし、私ともう1人だけにして、ECだけでビジネスをやっていく方向性に変えました。
そして、ECの会社としてスタートしたら2000万円ほど売り上げを作ることができました。
すごく大変でしたね。いつから物流サービスの仕事をするようになったのでしょうか?
元々、物流システムを自社開発していたため、物流支援(フルフィルメントサービス)の相談を受けることがありました。以前は物流サービスの会社を紹介していましたが、4年ぐらい前に私たちも物流サービスをやってみようと思い所沢にFC倉庫を構えスタートしました。それにより物流業務においても全てのノウハウを培うことができたので、当社はECのトータル支援を請け負えるようになりました。
そこから数年が経ち、新型コロナウイルスが発生し、ECの需要が莫大に増えたのをきっかけに社員も増えていって順調だったのですが、遠方でフルリモートの社員も増えていったことでコミュニケーション不足が発生し外注のエンジニア集団のように感じてしまい、どこを向いて仕事をしているのだろうか? と思うようになりました。そこで、ミッション・ビジョン・バリューを再策定し社員に発信しました。
社員の方にはどのように伝えたのでしょうか?
時期や状況によって、ミッション・ビジョン・バリューのどれを大切にして欲しいのかを伝えていました。人事評価制度や週報でもミッション・ビジョン・バリューに沿った行動ができたかを振り返ってもらい、常に忘れないようにしてもらっています。当社は美しいものを世に出すのではなく、売れるようにするためにはどうするのかを常に考えて、一貫したサービスを提供していますね。
今後の展望を教えてください
大阪と福岡に新たな拠点を作りました。地方を活性化させるために力を発揮できるのではないかと思っています。やはり地方から東京に商品を配送するととても費用がかさんでしまいます。当社に在庫を置いて、埼玉から発送することで送料や配達時間のデメリットをなくしていけるので、地方で活躍するメーカー様にご活用いただけるようになっていくと感じています。
また、高齢化が進みITが分からないオーナー様や、商品が行き届かなくなってしまったオーナー様の声をよく聞きます。近くにECについて相談できる場所があるなら行ってみようかと思っていただけるように支援していきたいです。
他の経営者におすすめの本はありますか?
ミッション・ビジョン・バリューを作った時にジム・コリンズさん著書の『ビジョナリー・カンパニー』を参考にしました。楠木建さん著書『ストーリーとしての競争戦略』、エリヤフ・ゴールドラットさん著書の『THE GOAL』、江副浩正さん・大西康之さん著書の『起業の天才』なども勉強になりました。
気になった方はぜひ読んでみてください!
【Amazon URL】 https://www.amazon.co.jp/dp/4492062165
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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