今回はMSC Cruises Japan  Sales Director 区祥誠 (Shosey Ku)氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

 

会社名称 MSCクルーズジャパン
代表者 オリビエロ・モレリ
設立 2009年4月
主な事業 海運旅客業
社員数 22名(取材時)
会社所在地 東京都港区六本木3丁目3-27 スハラ六本木ビル 1f
会社HP https://www.msccruises.jp/jp-jp/Homepage.aspx

 

 

 

事業内容を教えてください

MSCクルーズは世界第3位の規模を誇るクルーズブランドで、ヨーロッパ、南アメリカ、中東、そして南アフリカにおいてのブランドマーケットリーダーです。すでに配船されている規模に加えて大きなマーケットシェアを有してます。またカリブ海、北アメリカそしてアジアでもグローバルカンパニーとして最も力強い成長を続けています。現在保有している客船は21船で、MSCクルーズはスイスのジュネーブに本社を置くMSCグループの一員です。MSCグループは300年以上の歴史を持つ、海運業界をリードする家族経営の海運・ロジスティックのコングロマリットです。また、MSCクルーズジャパンはMSCクルーズの日本法人で、各方面のクルーズ旅行を日本人また世界の広めております。日本周遊クルーズを2018年から実施をして、日本周遊クルーズの企画から販売を日本、アジア、世界へ販売を展開しています。

 

 

学生時代はどのようにお過ごしですか?

私は横浜で生まれ育ちました。学生時代は運動が好きでスポーツに打ち込み、バスケ、体操、空手を習っていました。また、小学校はアメリカンスクールに通い、横浜中華学校を卒業して大学は立命館アジア太平洋大学(APU)に通い、グローバルな環境で育ちました。英語と中国語と日本語を話すことができたので、将来は語学を活かした仕事をしたいと考え、大学ではスペイン語やタイ語を学んでいました。また異文化交流として世界を旅することが好きでした。

 

 

MSCクルーズ入社のきっかけについて教えてください

元々はアパレル系で働こうと考えていましたが、2009年に友人から紹介をうけ、新卒からMSCクルーズで働いています。

当時はMSCクルーズについての情報が少なく、客船=タイタニックのイメージが強かったこともあり、船の中のエンターテイメント業界だと思い志望しました。入社前はきらびやかなイメージでしたが、入社すると意外とイメージと反対の地味な仕事が多いことに気が付きました。これまで営業、トレード、オペレーションの部署に配属されました。

働く中で実感したのですが、なぜか日本ではクルーズ旅行に行く人はリタイアした方や富裕層しかしないものだと思われています。しかし世界のクルーズを見ていると1泊1万円程で手軽に旅をできることから、幅広い世代の方が利用しています。元々は日本船しか運行していませんでしたが、外国の皆さんが体験している価格帯や内容を当社で提供し、ファミリーやお子様にも楽しんでいただきたいとクルーズ旅行の啓蒙活動に取り組んでいます。

日本は世界一港が多く、他の国に比べると船が入りやすい立地です。今後は観光に行きにくい場所でもクルーズが停まれば観光客が集まり、地方創生や港町に経済効果が生まれるので、クルーズをそういった役割にしていきたいです。

 

配属されたトレードとはどのような部署なのでしょうか?

MSCクルーズは外資系ですが元々は日本の代理店から始まったため、設立当初、英語が話せる人がいないことがネックになっていました。なかなか電話の商談がうまくいかないこともありましたが、私が英語ができたのでヨーロッパの本社に交渉したり、イタリアやスイスに電話し日本のマーケットについて伝えたりするパイプ役の仕事を中心にしていたこと、トレードという新しい部署を作っていただきました。

トレードでは日本のお客様の要望を海外に伝えることで料金や内容の調整をしていました。海外と日本の旅行の習慣や販売方法はかなり異なります。日本マーケットをどうやって大きく広げるかがミッションだったので、日本の旅行代理店の特性を本社に理解してもらいながら、日本の旅行代理店に営業しなければいけないのが大変でした。本社の方も日本に来ていただき、一緒に営業先に赴き、日本の習慣やビジネスの特性を説明し、理解してもらうことに努めました。

 

新型コロナウイルスの発生後は、クルーズ業界は大変だったのでしょうか?

2018年から横浜発着のクルーズ船を売り出していき、とても好調でどんどん規模を拡大してくところで新型コロナウイルスが発生してしまったのでダメージは大きかったです。当社のクルーズ船に限らず旅行業界全体はかなり大変だったと思います。政府も最初は国内旅行そしてインバウンドを再開させて最後にクルーズ船の復活というシナリオだったので、私たちの業界の復興はかなり遅れていました。他社の船会社はダイヤモンドプリンセス号のイメージで船を売ったり人員削減をしたそうです。当社は幸いコンテナの仕事もしていたので、物流事業が支えてくれたおかげでなんとか生き残ることができました。2022年11月に営業許可が出るまでは、売る商品がない中スタッフ20名がいて売り上げもゼロと厳しい状況でした。仕事もなく業務中は勉強会をしたり先々の企画や戦略を考えたりしていました。とにかくこの3年間は耐えて踏ん張って頑張りました。

 

そこまで頑張れた理由はなんですか?

復活を信じるしかありませんでしたね。また他社の社長達とクルーズ船協会を作り、全国の港や政治家、知事、市長などをまわってクルーズ船の再開の交渉しました。クルーズ船の経済効果や安全性を話して理解を求めて、可能性が見えてきたので頑張ることができたと思います。

 

今後の展望を教えてください

2023年4月からMSCベリッシマという大型船が横浜に寄港します。お客様4000名、乗組員1500名の合計5500名がクルーズで寄港するので大きな経済効果が期待できます。お客様が寄港で使う金額が大体6000円と言われているので、日本の観光業界にも貢献できると思っています。今後は大阪万博や鈴鹿サーキットのF1のイベントと絡めてクルーズが寄港できるような企画もしていきたいです。

また日本でクルーズの魅力はあまり知られていないので、もっと普及していきたいです。2023年から外国船が日本に来てインバウンドのお客様がたくさんいらっしゃいます。クルーズだけでなく日本の魅力を伝えていきたいですね!

新型コロナウイルスで船業界から離れてしまった人もいらっしゃるかと思いますが、現在は募集も再開しているのでまた戻ってきてほしいです。

もちろん、船業界に興味のある方も大歓迎です!

営業・オペレーション・乗組員としてインターナショナルな仕事をしたい方やエンターテイメントに興味がある方、海や船が好きな方は是非ご応募をお願いします。

https://www.careers.msccruises.com/#/

 

 

 

イベントクルーズについても教えてください!

2023年7月には、「far east reggae cruise 」という5泊6日のショートクルーズを行います。Mighty Crownというレゲエアーティストが音楽クルーズを主催します。海外では音楽クルーズフェスの開催が多くありますが、日本で初めての試みです。若い人にもっとクルーズを広めたいという気持ちで企画しました。

https://www.fareastreggaecruise.com/

 

他の経営者におすすめする本はありますか?

デールカーネギー『人を動かす』です。私が20代の時に人生の先輩からおすすめをされました。まさしくリーダーシップ、経営社、マネージメント、人として大きく成長するのにどういう考えを身につけたら良いかをこの本を読んで色々と勉強をしました。書かれたのが1900年前半ですが、その時代に行われたことが現代の世界でも共通するところが多くあります。違う世界で状況も異なりますが、本質はどの時も共通していることにも感銘しています。

【Amazon URL】

https://www.amazon.co.jp/dp/442210098X

また、丸善出版株式会社とクルーズトラベラーカンパニー株式会社が制作した『CRUISE Traveller』もおすすめです。クルーズの魅力や当社のストーリーがつまっているので、よかったら読んでみてください!

【AmazonURL】

https://www.amazon.co.jp/dp/4908514283

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
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