今回は株式会社ウェルス・マインド・アプローチ代表、上原 千華子氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社ウェルス・マインド・アプローチ |
代表者 | 上原 千華子 |
設立 | 2018年11月1日 |
主な事業 | 個人・企業向け金融教育コンサルティング
個人向けファイナンシャル・セラピー 研修、セミナー等の企画運営 金融経済記事の執筆・編集 |
社員数 | 3名(取材時) |
会社所在地 | 東京都港区虎ノ門1丁目16-6 UCF7階 |
会社HP | https://www.wealth-mind-app.com/ |
事業内容を教えてください
株式会社ウェルス・マインド・アプローチは金融教育活動を事業の柱とし、心理学・脳科学を活用した独自メソッド「ウェルス・ファイナンシャル・セラピー®」を提供している会社です。
この事業は私自身が長年抱えていたお金の不安を手放すことができた経験がきっかけとなりスタートしています。
私は銀行員の父から幼少より金融について学び、JPモルガンなど、欧米投資銀行で17年以上勤務し、個人投資家としても20年以上資産運用を実践してきました。ここだけ聞くと、お金に不安のない人生だと思われるかもしれませんが、実は常にお金の不安があり生きづらさを感じていました。ですがある時「なぜ自分はお金に不安を感じているのか」という根本的な原因に気づくことができたことで、この気持ちを手放すことができたのです。
金融についてお話しすると、数字が苦手だと感じる方やお金について心理的なブレーキがかかる方がいらっしゃいますが、当社では自分のお金に対する価値観を振り返りながら、心理学や脳科学を使って自分らしいライフプランやお金の増やし方を一緒に考えていきます。
なお、個人向けだけでなく法人向けにもサービスを展開しておりますが、近年、福利厚生の一環としてご利用いただくケースが増えてまいりました。特に、若手や中間層がお金の不安から離職を選択してしまい、人材が定着しない、人が育たずノウハウも蓄積しない、といったヒトに関するお悩みをよくお聞きます。だからこそ、金融リテラシーについて会社で学ぶ機会を設けることで、これからのお金の不安がなくなり、離職防止につながるのです。
株式会社ウェルス・マインド・アプローチでは、自身の人生を救ってくれた金融知識とお金の心理学を多くの方とシェアすることで、「身を守る資産形成の普及」を目指しております。
ファイナンシャル・セラピーとはどのようなものなのでしょうか?
ファイナンシャル・セラピーは、アメリカ発祥の新しいアプローチで、金融の知識(ファイナンス)と心理学(セラピー)を融合させたものです。金融や心理に関する勉強会などから生まれた考え方で、個人や家族が抱える「お金の問題」を心理的側面からも解決しようという取り組みです。ファイナンシャルプランナーと心理カウンセラーが協力し、金融心理を融合させて出来上がりました。
私が提供しているサービスはアメリカで提供されるのとは異なる独自メソッドですが、考え方は共通しています。
お金の使い方は自分の価値観そのものですし、ライフプランに直結します。
詳しい内容を知りたい方は、LINEまたはお問合せページよりご連絡ください。
LINE:https://line.me/R/ti/p/%40iyz0977n
お問い合わせページ:https://www.wealth-mind-app.com/contact.php
ここからは上原社長ご自身のことをお聞かせください。学生時代はどのようにお過ごしでしたか?
銀行に勤めていた父の影響で幼少期から金融や経済に自然と興味を持っていました。父は質素倹約を重んじる人で、家庭内でも銀行預金の仕組みや税制優遇制度について話を聞く機会が多く、小さい頃からそういった話題に触れて育ちました。お金持ちの家庭ではなかったのですが、恵まれた環境で育っていました。
しかし、私が大学に入学直後に父が病気で突然亡くなってしまい、それまで順調だった生活が一変しました。経済的にも大変な状況に陥り、お金に対して初めて強い不安やトラウマを抱えるようになりました。
家庭環境が大きく変わり不安もありましたが、友人にも恵まれ、元々音楽と英語が好きだったことからバンド活動をしたり、留学生と積極的に交流したりと充実したキャンパスライフを送っていました。
幼少期から社長になるイメージはお持ちでしたか?
いいえ、ありませんでした。
母の実家が自営業を経営しており、子どもながらに社長になるのは大変だと思っていました。
新卒ではどのようなキャリアに進むのでしょうか?
新卒では日立建機株式会社の海外営業職として内定をいただきました。日立建機は海外に工場や会社を展開しており、語学力を活かせるのではと思ったのが入社の決め手です。
海外代理店のサポートや事務作業、営業、マーケティングなどの幅広い業務を経験しました。今でも活きているのは、プレゼンテーションの経験です。国内外を問わず、経験豊富な方々の前で自分の考えを伝えた経験は、現在の仕事にも大いに役立っています。
新卒で金融系に進まなかったのはなぜでしょうか?
もちろん金融系の企業への就職も視野にいれていましたが、父が働き詰めで体を壊したことで母から金融系だけは辞めてほしいと言われ、選択肢から外しました。しかし、社会人として働いている最中も外資系や金融のキャリアを歩みたい気持ちがあり、転職活動を始めました。
そして縁あってBPジャパン株式会社オイルトレーディング部へ転職しました。オイルトレーディングは金融に近い分野であることや、これまでの仕事とも通じるところがあったことから興味を持ちました。
トレーディングの世界はとても大きなお金を動かすので、経済が回っているのを肌で感じることができたのはかけがいのない経験です。
その後は転職されますか?
JPモルガンなど、外資系投資銀行の金利・債務部門でリスク管理やクライアントサービスに従事し、計17年間金融の世界にいました。仕事は充実していましたが、朝から晩まで緊張感がある環境で長時間勤務を続けた結果、身体に限界がきてしまい、ドクターストップがかかったことで働き方を変えないといけなくなりました。
もう辞めるしかないという選択になり、症状が落ち着いたタイミングでWebマーケティングや脳科学・心理学を学んだ際、「お金」に対する心理的な向き合い方の重要性に気がつきました。
中でも、幼少期のお金の関わり方や親からの刷り込みが自分の中で確立していることを知ったことで、なぜ自分はこのようにお金の不安を抱えていたのか、根本的な原因に気づくことができたのです。
というのも、私は大学時代に父を亡くしたことで、一夜にしてお金のない母子家庭の子になり、大学中退寸前の状態になった経験がトラウマとなっていました。
そして、一流の金融知識があり投資経験が豊富でも、心理的なお金の不安があると豊かさを感じられずに自分の健康を顧みずに働き余計に生きづらくなってしまう経験をしたことから、同じような状況の人の不安をやわらげたいと思い、心理セラピーと資産運用を組み合わせたサービスを考案しました。
起業されてから大変だったことを教えてください
私の父はサラリーマンで、私自身も比較的大きい企業でしか働いていなかったので、最初は「社長とはどんな存在か」が分からず大変でした。また、企業とお付き合いする中で「もっと自分の理念を語らなければならない」と言われることもありました。人前で自分のポリシーや信念を伝えるのに最初は躊躇しましたが、自分が給与を従業員に支払っていく中で責任感が生まれ「やるしかない!」と思って仕事に取り組んでいます。
事業を進める上で大切にしていることはありますか?
社長業に集中することです。起業当初は領収書やPRなど全て自分でやっていましたが、現在は私でなくても良い仕事は外部やスタッフに依頼をしています。一見経費がかかるように見えますが、利益を上げていくことに集中するとどんどん楽になっていきます。
経営者にむけて何かメッセージはありますか?
経営をしていると、事業拡大のために投資をするべきだと頭では分かっていても、なかなか一歩を踏み出せないことがあります。例えば、「投資にはお金がかかるから」とブレーキを踏んでしまう経営者の方がいらっしゃいます。その際、自分の過去を振り返り、「なぜお金を使うことに不安を感じるのか」「どうしてここでブレーキを踏んでしまうのか」を考えることが、問題解決の糸口になるかもしれません。
一方で、売上や利益がどんどん上がっても、経費を使いすぎて手元にお金が残らないという悩みを抱える方もいらっしゃいます。税金対策として経費を使うことは重要ですが、過剰な支出にならないよう注意する必要があります。また、幼少期や親とのお金の向き合い方が影響している場合が多いのではないかと思います。そうした背景を理解することで、自分の経営スタイルを見直すきっかけになるのではないでしょうか。
ぜひ一度お金との向き合い方を見つめ直してみてください。
今後の展望を教えてください
今後も多くの方に独自メソッド「ウェルス・ファイナンシャル・セラピー®」を通して、お金の価値観、お金との向き合い方、付き合い方を伝えていきたいです。金融知識だけがあってもお金とうまく付き合うことはできません。皆様には、健全にお金を使って・管理して・貯めて・増やしてのサイクルを習慣にさせる視点を身につけていただきたいです。
経営者におすすめの書籍はありますか?
私が書いた『「お金の不安」をやわらげる科学的な方法 ファイナンシャル・セラピー 』をぜひ読んでいただきたいです。
経営者が読むことでお金の勉強だけではなく、お金に対する人間の心理を知ることができ、賃上げ以外の福利厚生面でスタッフの離職率を減らすこともできると思います。
また、リンダ グラットンさんとアンドリュー スコットさん著書の『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』もおすすめです。自分でマインドマップを作り、どこが足りていないかを見つめ直して、重点的に活動をしていました。
2冊合わせてぜひご覧ください。
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
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