今回は株式会社シンカ代表、江尻 高宏氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社シンカ |
代表者 | 江尻高宏 |
設立 | 2014年1月8日 |
主な事業 | 1. ITを活用したシステム企画・開発及び運用
2. クラウドサービス商品の企画・開発及び販売、運用 3. ITサービス利用のコンサルティング |
社員数 | 62名(2024年9月30日時点) |
会社所在地 | 東京都千代田区神田錦町3-17 廣瀬ビル10F |
会社HP | https://www.thinca.co.jp/ |
事業内容を教えてください
株式会社シンカは2014年に創業した現在12期目の会社です。2024年3月にはグロース市場に上場いたしました。「ITで 世界をもっと おもしろく」を経営理念に掲げており、世界がおもしろくなるために他社のサービスを待つのではなく、自分たちで世界をおもしろくしていこうと、日々誠実に仕事に向き合っております。
シンカの主力事業である「カイクラ」は、2014年8月に会話をクラウドでおもしろくするサービスとして提供開始し、おかげさまで10年目を迎えました。電話/SMS/メール/ビデオ通話など、様々なコミュニケーションアプリのやりとりを一元管理できるシステムで、企画開発から販売運用まで全て自社で行っています。導入企業様も2,700社以上、5,200拠点以上となりました。
カイクラの魅力を教えてください
カイクラはコミュニケーションを自動的に記録し、整理するサービスです。世の中にコミュニケーションのチャンネルは多くあり効率化されてきましたが、便利な反面、ツールや履歴が管理されずにせっかくのお客様のコミュニケーションが埋もれてしまい、機会損失に繋がっています。
そのため、カイクラではコミュニケーション情報を収集し、お客様ごとや時系列で整理して一元管理する仕組みを実現しました。
誰がいつどんなコミュニケーションを取ったかが分かる履歴があれば、別の従業員が対応をした際でもスムーズに物事を進めることができるので、サービスの質の向上、クレーム発生率の低下、従業員の負担軽減に繋がります。
カイクラは電話対応以外でどのように活用されているのでしょうか?
カイクラでは会話の分析もできるので、トップセールスの営業手法をデータ化し、これまで属人的だったノウハウを社内で共有するなど、社員教育の面でも活用されています。
また近年では、カスタマーハラスメント(カスハラ)への対応でも高い評価をいただいております。
お客様から暴言があった場合、そのキーワードを自動検知してアラートが発信されるため、早い段階で管理層が気づけますし、スタッフを守ることができます。
AIの発展により、自動化されたチャットボットがさまざまなお悩みを解決できるようになりましたが、依然として電話でなければ解決が難しいケースもまだまだ存在します。
また、お客様が「営業と連絡がつかない」といった不満を抱え、それが限界に達した状態で店舗や会社にお電話されるケースも少なくありません。
これを単なるクレームと捉えるのではなく、サービス向上の貴重な機会と捉え、会社として問題点を把握することが重要です。
カイクラの詳細はぜひ下記サービスサイトよりご確認ください。
カイクラを導入することで、高い効果を得られる企業の特徴はありますか?
電話での問い合わせをゼロにしたいと考える企業様には、当社のシステムは適さないかもしれません。
ただお客様との会話を重視し、顧客満足度の向上に電話対応が欠かせない企業や、担当者間で会話情報を効果的に共有したい業界には、大きなメリットを提供できます。
カイクラはNTT・KDDIなどの固定電話契約や、docomo・SoftBank・auの携帯電話契約があれば、自動で会話情報を記録し、管理します。メールはGmailやOffice 365のメール機能をご利用いただければ、環境を変えずに今まで通りお使いいただけます。新しいアプリを使ったり、電話環境を変更したりなどの煩わしい手間は不要です。
ぜひ、お気軽にご相談ください。
URL:https://kaiwa.cloud/contact/
ここからは江尻社長のことをお聞かせいただきたいです。学生時代に打ち込んだことはありますか?
小学生の頃、任天堂の「ファミリーベーシック」というプログラミングツールともいえるゲームがあり、ゲーム作りに没頭していました。
この経験を通じてプログラミングの楽しさを知り、自然とソフトウェアへの興味が芽生えました。その後、パソコンへの関心も高まり、大学では本格的にプログラミングに取り組むようになりました。
特に大学でC言語に出会ったことで、プログラミングにさらにのめり込みました。
一時は1週間研究室に泊まり込むほど打ち込み、さすがに教授から「そろそろ帰れ」と注意されたことも、今では良い思い出です。
昔から経営者になりたいと思っていましたか?
はい。将来は「大きなことをしてみたい」と思っていました。高校受験で第一志望に合格して、燃え尽き症候群になってしまっており、当時の私は学校も勉強もおもしろくないと文句ばかり言っていました。そんな時に高杉晋作の「おもしろき こともなき世を おもしろく(もともと面白くも何ともない《この世》を面白く生きるかどうかは心の在りよう次第だ)」と詠まれた句に出会いました。
江戸時代で黒船がやってきた際、民衆は酒を飲みながら文句ばかり言っていたそうです。まさに当時の自分と重なり、世の中をおもしろくするのは自分次第だと意識が変わり、行動が変わることで、人生が薔薇色になりました。そこから日本をもっとおもしろくするためにも、いつか日本を変える挑戦がしたいと考えるようになりました。
いつ頃から経営者になりたいと考え始めたのでしょうか?
大学2年生の頃、Windows 95が登場し、インターネットが身近な存在となりました。世界中の情報にアクセスできるようになったことで「これで日本が変わる!」と感じ、ITで起業しようと決意しました。
起業を決意してからは、自分のライフプランを具体的に描きました。20代は会社で学び、30代前半で起業、40代は…といったビジョンを立てました。
ライフプラン通りには進んでいない部分もありますが、この計画によって起業のタイミングが明確になりました。
どのような会社で経験を積まれたのでしょうか?
1社目は日本総研にエンジニアとして入社しました。
入社後、営業に同行する機会があり、お客様が抱える課題や求めているものを直接聞く経験が非常に勉強になりました。
「作るものがお客様にとって本当に必要なものか」を深く考える姿勢が身に付き、顧客目線に立つエンジニアに成長できたと感じています。
日本総研は少数精鋭のシンクタンクで、上司から「とにかく考えろ」という教えを受けました。徹底的に考え抜くことで自分の本気が伝わり、それがお客様の喜びにつながることを実感しました。
また、本で得た知識も使わなければ意味がなく、役に立つのは「知恵」だと学びました。その後、船井総研に経営コンサルタントとして転職しましたが、経営の最前線を間近で見るようになり、「経営とはこんなにもシビアなのか」と感じました。経営者は会社や社員を巻き込んで仕事をしているため、絶対に売り上げを作らなければならないという強いプレッシャーを抱えています。
中には従業員にお金を払うために自分の給料を削り、お子様の給食費が払えない経営者もいらっしゃいました。
そのため、会社からは「お客様の10倍働け!質より量だ」と教えられました。経営者は生きるか死ぬかの覚悟でビジネスに取り組んでいるからこそ、コンサルタントも命がけで仕事に臨まなければ、対等に話すことはできないという考え方です。
起業当初は電車移動に回数券を使い、数キロ圏内なら自転車や徒歩で移動していました。
社長になっても贅沢を控え、削れるところは徹底的に削るというお金に対する意識を起業当初からしっかりと持つことができました。
どのように今の事業を思いついたのでしょうか?
日本総研時代、コールセンターのシステム開発を手がけた際、ITを活用することで業務を大幅に効率化できるという成功体験を得ました。
その後、船井総研で全国の中小企業の多くの現場を見た際、まだまだアナログでやり取りの記録をつけていたり、電話やFAXで発注を受付け、その内容をエクセルに打ち込んで管理するなど、非常に非効率な業務が多かったことに衝撃を受けました。
また、アナログ業務が多くなるとミスが増え、たとえば、電話でのやり取りにおいて「言った言わない」といったクレームが発生し、その対応に多くの時間を取られてしまうため、通常業務が滞るという現実を目の当たりにしました。このように、生産性が低く、本来の業務に注力できない状況では、いくら頑張っても利益が出せず、給料は上がりません。そのため、世の中みんながハッピーになれるITシステムを作ろうと考え、まずは電話をデジタル化するところから始めました。
起業してから苦労したことはありましたか?
大きく3つあります。1つ目はキャッシュです。
起業当初は資金が乏しい状態からのスタートで、何とかしてお金を工面しなければなりませんでした。しかし、銀行融資に関する知識がなく、売り上げのない会社にはお金を貸してもらえないという現実に直面。
創業補助金やピッチコンテストの賞金を活用して、何とか資金をやりくりしていましたが、倒産のリスクを考えると、夜も眠れないほど資金繰りに頭を悩ませていました。
その後、エンジェル投資家やベンチャーキャピタルから数億円規模の資金調達に成功したことで、人件費や広告費といった成長のための投資が可能になり、ビジネスを一気に拡大することができました。
2つ目は組織です。
創業初期のベンチャー企業では、教育や評価の仕組みが整っていないため、社員全体を一体化するのは難しい状況でした。組織崩壊も何度か経験し、一時は50人いた社員が20人になったこともあります。
しかし、そこから採用プロセスの仕組み化に取り組み、少しずつ組織を立て直していきました。
3つ目はビジネスモデルです。
当初は個店をターゲットにしていましたが、単価が高く、購買頻度が低いBtoCビジネスでお客様を大切にする業界に親和性があると気づいてからは、不動産や自動車などを扱う企業をターゲットにしました。
なぜ上場したのでしょうか?
お客様からの信頼を得ることと、海外ビジネス展開を見据えたためです。
当社はクラウドサービスを提供していますが、もし信頼性に欠ける会社が運営していると、情報漏洩などのリスクをお客様に懸念されてしまいます。
しかし、上場すれば透明性や信頼性が高まり、お客様に安心してサービスを利用していただける基盤を築くことができます。
今後の展望を教えてください
さらに、自治体や金融業界でのシェア拡大を目指しています。これまでに蓄積されたデータを分析・活用し、新たなビジネスの展開にも取り組んでいきたいと考えていますし、今後は海外市場にも挑戦する計画です。日本は世界と比較してもコミュニケーションのレベルが非常に高いので、このノウハウをコンテンツ化し、海外市場へと展開していきます。
他の経営者におすすめの本はありますか?
『覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰』は、リーダーとしての心構えを養うために役立つ一冊です。私自身、定期的に読み返し、自分が世に残すべきミッションを意識するようにしています。
ぜひ読んでみてください。
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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