今回は株式会社トークナビ代表、樋田 かおり氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社トークナビ |
代表者 | 樋田 かおり |
設立 | 2015年3月19日 |
主な事業 | 研修事業・講演会・セミナー企画、運営
司会者キャスティング事業 人材コンサルティング 広報代行事業 |
社員数 | 70人(アルバイト・委託含む) |
会社所在地 | 東京都渋谷区道玄坂1-2-3 渋谷フクラス17階 |
会社HP | https://talknavi.co.jp/ |
事業内容を教えてください
当社は「伝える」ことに特化したサービスを提供しています。アナウンサーによるイベント司会キャスティング事業、「女子アナ広報室」という中小企業の広報代行サービス、他にも話し方やコミュニケーションに関する企業向け研修事業を実施しています。
何かPRしたいことはありますか?
当社では、営業職と広報職の採用を強化しており、べンチャー企業の拡大フェーズのコアメンバーになっていただける方を募集中です。当社が求める人物像は成長意欲があり、明るく前向きな方です。また声にまつわることや伝えることを大切にでき、プロ意識が高い方の応募をお待ちしています。営業職であれば法人営業、広報であればマーケティングの経験があれば嬉しいです。
https://www.wantedly.com/companies/company_5341126
学生時代に熱中したことはありますか?
高校時代は放送部に所属して、自分を表現して伝えることに熱中していました。そこからアナウンサーになる夢を持ち、大学時代にはアルバイトでイベント司会を多数経験しました。当時、愛知県で開催された万博でリポーターを務めたり、
住宅展示場のイベントの司会をしたりしていました。また子ども向けの「プリキュアショー」のお姉さん(司会)にも抜擢されて忙しく過ごしていましたね。
大学卒業後のキャリアを教えてください
新卒で青森放送のアナウンサーになりました。アナウンサー試験は倍率が高いので、選んでいただけてとても嬉しかったです。地方局だったこともあり仕事の幅が広く、午前中はラジオのニュース、午後から夕方の番組のリハーサル、夕方からは情報番組の生放送、その後は報道番組のキャスターというようなハードスケジュールでした。それぞれ放送時間が決まっているため、分刻みのスケジュールで仕事をしていましたね。アナウンサー時代に習得した「時間を意識して仕事や会議進行をこなすスキル」は今でも役に立っています。
アナウンサーでご活躍されているなか、どうして起業を考えたのでしょうか?
私が25歳の時に東日本大震災が発生し、1回きりの人生をどうやって生きていこうか、と改めて考え直す機会がありました。今までは自分の夢を叶えることに必死でしたが、これからは誰かの役に立てることに力を入れていきたいと思い始めました。しかし実際に行動できたのは29歳で「20代のうちに行動しないと!」と思い独立を決断しました。当時は、女性は結婚や出産で自由な時間もなくなり、動けるのは今だけだと思っていましたね。
起業当初は何をメイン事業にされる予定でしたか?
最初は個人向けの話し方講座を事業にしていましたが、なかなか難しく、半年後に法人の研修事業に切り替え、伝えることに特化した研修を実施することにしました。
研修事業では参加してくださった方に何が1番役に立ったのかをヒアリングし、ニーズを把握するだけでなく、どんな悩みを皆さんが持っているのかもできるだけ収集して、その上でコンテンツやテキストを作っています。
「女子アナ広報室」の事業内容はどのように考えられたのでしょうか?
研修事業を始めて4年経ち、軌道に乗ってきたところでメンバーのうちの6人が出産する状況となりました。そして翌年にはメンバーの8人が出産することに・・! メンバーの多くが30歳前半で、みんながこれまで築いてきたキャリアが断絶されるのではないかと不安に駆られていました。子どもがいても働ける環境って何だろう? と考えたときに、広報の仕事は一部在宅でもできる仕事なのでは? と広報室の事業をひらめきます。
女性アナウンサーは若い時に様々な現場を経験しますが、ライフイベント等で退職した後、セカンドキャリアの先が多くはありませんでした。だからこそ、私の手でアナウンサーが働ける環境を拡大させていきたいと思っていました。加えて自分の会社をPRするために、メディアに出演したいと考えている経営者も多くいらっしゃいます。女子アナが伝え方を経営者へ伝授すれば、企業様にも喜んでいただけるのではと考え、この事業を始めました。
起業して1番大変だったことを教えてください
会社設立5周年パーティを開き、メンバーのモチベーションが上がった直後の2020年4月に、新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発令されたときです。メンバーは2ヶ月間在宅で仕事をすることにしましたが、世界的、社会的に変化の大きい時期だったこともあり、みんなが不安を抱えている状況のなかで本来のパフォーマンスが発揮されないことも多い時期でした。
大変な時期に具体的にされた行動はありましたか?
私は課題があると燃えるタイプです。ピンチの時だからこそ、メンバー1人ひとりの様子をよく観察し、個性によって接し方を変えていきました。グループで力を発揮する人、個人で働くことで伸びる人など、様々なタイプがあると気づいてからは、自分がメンターの立ち位置の社長になることでメンバーの良いところや合う仕事を見つけようとしました。また、ベンチャー企業では情報の伝達は社長からメンバーへ、というトップダウンが一般的ですが、そうではなく、私が相手の困りごとを聞いたり、本人が気づいてない課題を引き出してあげて成長のポイントを伝える、といったこともしましたね。活躍できる環境を整えることで社員の意識が変わっていきました。
また、オンラインで働いていてもラジオ体操やダンスをしたりと、みんなで笑い合える瞬間を積極的に作っていきました。オンラインを活用することで地方在住のアナウンサーも活躍できるメリットがありますが、一方でチャット上だと表情も分かりにくし、ミーテングが業務報告で終わることもあり孤独を感じることがあります。そのため、地方にいても不安がちょっと解消されるような工夫をしています。
今後の展望を教えてください
当社で働くことで広報、司会、講師など複数の業務ができる人に成長し、長く仕事ができる人材を育成すること、そして40代、50代になってもスキルを活かして働ける会社であることが目標です。今後もアナウンサーが長期でキャリアを積める会社にしていきたいですね。
おすすめの書籍を教えてください
拙著で恐縮ですが、『社長の伝え方には 会社を変える力がある』です。この本は経営者やビジネスパーソンに愛読いただき、丸善日本橋店ビシネス書ランキンクで1位を獲得しました。経営者やリーダーの声かけ次第で企業はもっと成長していけるというメッセージを伝えています。同じ内容でも声のトーンやスピードで受け手の感情は大きく変えられます。明るい声やあいさつでも気持ちの良い雰囲気に改善できるので、ぜひ経営者の方に読んでいただきたい1冊です。
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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