今回は株式会社GOOD VIBES ONLY代表、野田 貴司氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社GOOD VIBES ONLY |
代表者 | 野田 貴司 |
設立 | 2018年4月3日 |
主な事業 | アパレルDXプラットフォーム「Prock(プロック)」の開発運営、Web3.0・デジタルファッション事業 |
社員数 | 6名(取材時) |
会社所在地 | 東京都目黒区青葉台4丁目7番7号住友不動産青葉台ヒルズ1F |
会社HP | https://goodvibesonly.jp/ |
現在の事業内容を教えてください
当社はDXサービスを運営しており、主にアパレル業界における課題解決・業務改善をしています。
なぜこのような事業を行っているかというと、アパレル業界の一番大きい問題は衣類破棄で、世界でも2番目に環境を破壊しているのがアパレル業界だと言われているからです。そんな背景もあり、当社は衣類破棄をなくすというミッションを掲げています。
未だに多くのアパレルブランドは、計画からデザイン、パターン、サンプルをエクセルや手書きで管理し、1年間で数百枚や数千万枚のサンプルを破棄しています。弊社ではアパレル会社の問題を解決すべく、データの一元管理や、3Dでサンプルを作ることでデジタル化を実現したり、AIによって需要予測をすることで日々の業務を効率化できるシステムを提供しています。仕入れ管理や営業管理も1つのデータに集約させ、アウトプット後も売上分析もすぐに可視化できるようになっています。
GOOD VIBES ONLYのシステムでは3Dでサンプルもできるのですね!
生地を販売する店舗と提携して生地のデジタルデータを保管しているのでCGでも洋服の質感をしっかりと表現することができます。また、このシステムを活用することでサンプルの製作を無くすだけでなく、生産までのリードタイムを大きく短縮する、というメリットもあります。ブランドによってはCGで作られたサンプルをそのままECサイトに掲載して、受注することもありますし、お客様から反応を得るためにSNSにCGを投稿する会社もあります。
そしてサンプルを組み合わせるだけでも9万3000個のスタイリングが出来上がるので、生成AIを使うことでスタイリングまでが自動完結することが可能です!
どうして衣類破棄問題を解決することをミッションとしているのですか?
私は前職でBtoCのアパレル企業に勤務しており、新規事業立ち上げの経験があります。その際にアパレル業界の方をヘッドハントしながら事業を企画し、最終的には前職の会社が立ち上げた事業をIT会社へ売却することになりました。しかし、当時、大量の在庫を抱えていました。
IT業界からすると在庫を持つことや小売をやっていく概念がなかったようで、私は他業界とのビジネスモデルの違いに驚きました。IT業界は初期開発費用にお金をかけ、その後は在庫は持たずに利益を生み出し続けます。しかしアパレル業界では8割ほど売れて、2割は余る前提で商品を製作します。そのため売れなければ半分以上が在庫として残るのです。在庫が残ってしまうことは環境にも悪いですし、さらにアパレル会社のキャッシュフローにとっても良くない仕組みだと思うようになったことから、衣類破棄問題を最先端のテクノロジーの力を駆使して解決できるよう、日々仕事をしています。
他にもアパレルに関連した事業があるのでしょうか?
Web3やNFTのプロジェクトでショッパー(紙袋)を被ったお化けのキャラクター「OBAKE Shoppers」という衣類破棄をなくす取り組みもしています。NFTによって新しい販売のルートや仕組みを作り、XRゲームやメタバースで巡回させていきます。OBAKE Shoppersの衣装として使えるデジタルファッションを販売して、様々なブランドと共同で進めてきました。デジタルファッションは在庫を持たない状態で一生使えるアイテムなので当社のミッションとも繋がりますね。
何かPRしたいことはありますか?
2023年11月に麻布台ヒルズがオープンします。麻布台ヒルズではデジタルサンプルの生成を使った接客を取り入れているブランドが多いので、是非新しい体験をしに足を運んでみてください!
学生時代の思い出はありますか?
学生時代はずっと野球に打ち込んでいたのですが怪我をしてしまい野球を辞めなければならなくなりました。野球推薦で大学に在籍していたので、野球部を辞めると自動退学になってしまい、退学後はアルバイトを7個ほど掛け持ちしていました。ある日、アルバイト先の店長に「HP作れないか?」と相談を受け、HPを作成したことはありませんでしたが「できますよ」と言ってしまいました。言った手前HPを完成させなければならなかったので、独学でホームページの制作やウェブ制作を始めました。そこからWebサイトやポータルサイトに興味を持ち、サイトの広告収益の仕事もして、アルバイトやフリーランスの期間が4年程ありました。
そこからどうやってアパレル業界に入るのでしょうか?
紹介された社長からブランドをやらないか? とお誘いをいただき、アパレル業界でのキャリアをスタートしました。会社で私は誰よりも雑用を率先してやっていたと思いますね。雑用を経験して、仕事の業務改善や効率化について真剣に考える様になり、それが今の事業のDXサービスに活きていると感じます。アパレル業界における無駄や有益なことを体験できましたし、他にもSNSやアプリ、マーケティングを学ばせてもらっていました。
どうして起業されたのでしょうか?
先ほど話したようにアパレル業界の課題を解決していきたかったからです。
また株式会社3ミニッツの創業者と知り合い、メタバーズやNFTを活用した事業を一緒にできたら面白くなりそうだと意見が一致し、共同で事業を立ち上げることになりました。
起業してから大変だったことを教えてください
とにかく最初に仲間を集めることが大変でした。会社としてどうやっていくのかを考える時期だったので、創業時に加入してくれたメンバーには本当に感謝しかありません。
しかしメンバーが集まると意見の相違はありますし、20名以上のチームになるとマネージャーの育成もしなければなりません。そのため、フェーズごとにスタッフとの関わり方や人材育成には悩みました。
スタッフと向き合う時に大切にしていることは何ですか?
2年前に約100人いたスタッフの規模が6人に減ってしまったことがありました。その際は事業の売却や売却資金繰りの問題もあってスタッフにストレスがかかっている状況だったと思います。
最後にスタッフが6人になってしまった時に、これまでの私のスタッフへの接し方は間違っていた、と気づき反省しました。ですがこれをきっかけにスタッフのすべての問題を私が背負う覚悟ができました。スタッフが大切にしていることも私は大切にしていきたいと思っています。
他にも経営されてきた中で学んだことをありますか?
人間は経験することにより器が大きくなっていくと思っています。私は失敗体験も成功体験も積んでいるので何か起きても基本的には動じなくなってきました。人生で大事なことはトライしないといけないですし、誰よりもトライしていくことが成長に繋がっていき、そしてトライしたことをどうやって継続させるかも重要になります。
今後のご展望を教えてください
今のサービスをアパレルのDXサービスだけでなく経営統合型のプラットフォームに拡張させていきたいです。そしてバングラディッシュなどの繊維産業が伸びてる国に展開するのが目標です。また常に何か挑戦してる会社だというイメージを持たれる雰囲気にしていきたいですね。スタッフ1人ひとりのやりたいことに合わせて事業が生まれていき、次世代の経営者輩出に繋げていきたいと考えています。
おすすめの書籍を教えてください
田中修治さん著書の『破天荒フェニックス オンデーズ再生物語』が面白かったです。起業したい方や創業初期の方におすすめです。いきなり事業を大きくしたい気持ちは分かりますが、地道に経営をしていく大切さを教えてくれます。
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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