今回は自立の株式会社代表、川崎孝介氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 自立の株式会社 |
代表者 | 川崎孝介 |
設立 | 2014年10月29日 |
主な事業 | 就労支援支援A型事業
放課後等デイサービス 児童発達支援 知育玩具のサブスクリプション https://chachacha-toy.com/ |
資本金 | 3050万円 |
会社所在地 | 千葉県習志野市大久保1-25-12 自立の第一ビル |
会社HP | https://syuro-shien.co.jp/ |
事業内容を教えてください
自立の株式会社では、就労継続支援A型事業とおもちゃのサブスクリプション「ChaChaCha」、放課後等デイサービス「キッズプライム」計5教室の運営を行っています。障がい者の自立支援をサポートしたいという気持ちから「自立の」という社名をつけました。
私たちは、子ども領域の社会課題に挑み、持続可能なインパクトを生み出すゼブラ企業です。
既存の枠にとらわれず、子どもたちとその家族が抱える課題に向き合い、社会に新たな選択肢と価値を提供し続けます。
現場から生まれるリアルなニーズを起点に、スピード感を持ってサービスを磨き上げ、子どもたちの未来にイノベーションを起こします。
事業の成長と社会的意義の両立を本気で追求し、関わるすべての人の物心両面の幸福を実現するチームを築きます。
おもちゃのサブスクリプション「ChaChaCha」は「サブスク大賞2024」日本ネット経済新聞賞を受賞されましたよね。どのような特徴があるのかを教えてください
当社の事業展開は障がいを持つ人の支援をしていることが軸となり、新しい事業が増えていたことが特徴です。「ChaChaCha」は放課後等デイサービス「キッズプライム」で働いてくれる保育士や幼稚園の教員免許持ってるスタッフの選ぶおもちゃが子どもたちに刺さる光景をみて、この知識を何かに活かしたいと思いスタートしました。
また、おもちゃを送る前、帰ってきた時に検品や清掃が必要になります。当社ではそこを、運営している就労継続支援A型事業を活用し障がい者の方に担ってもらうことで、仕事が生まれるだけでなく、コストを抑えることができています。だからこそ、初月1円でお試しいただける仕組みを構築できました。
また競合他社にはない「特別支援教育プラン」があることも強みとなっています。
発達が気になるお子さんに特化したプランで、福祉施設を運営している当社だからできたものです。
おもちゃのサブスクChaChaChaの詳細はぜひこちらからご覧ください
ここからは川崎社長のことをお聞かせください。学生時代に頑張ったことはありますか?
部活動などに縛られるが好きではなかったため特別に打ち込んだことはありませんでした。ただ友達とのコミュニケーションの時間が好きでしたね。特にサウナが好きで憩いの場として活用していました。
自動車関係の専門学校に行ったので、将来は自動車関係の仕事には就きたいと思っていましたが、学生の頃は将来社長になりたいとは考えていなかったです。
専門学校卒業後はどのようなキャリア歩まれるんでしょうか?
車のメーカーに就職をしましたが縛られるが苦手で、3ヶ月で退職しました。当時、東北大震災があり、建設需要がすごく伸びる話を聞きました。そこで資格を活かし、建設の機械を買ってきて自分で修理し、それを建設会社に売り歩く事業を行っていました。個人事業主として始めましたが、次第に1人では手一杯になったので、友人に仕事を依頼しました。
その際、友人はパニック障がいを持っていたこともあり、事業を通して何かできないか考えて、今の障がい者支援の事業にいきつきました。構想を考えていくより、体が勝手に動いていくような感じでしたね。
7ヶ月ほどで県の認可が下りましたが、私が若く、畑違いだったこともあり、始める際はハードルを感じました。
どのようなことが大変でしたか?
サラリーマン経験が長くて独立をしたり、キャリアがあった訳ではないので、金融機関からはシビアな目で見られました。投資家からお金を集める発想もなかったので、事業を始めるまでは一番お金に苦労しました。しかし事業を始めてからはさほど苦労はしていないです。
創業してから思い出に残っていることはありますか?
「chachacha」を始めるときのことが大きく印象に残っています。
ちょうど最初の緊急事態宣言があり、公園で子どもが遊べない時期にスタートしたので、おもちゃの需要がとてもありました。
しかし、無形のネット店舗に、どのようにお客さんを集めて売上をつくっていけば良いのか分からず悩みました。ノウハウがそもそもないので半年ほどは四苦八苦しながら進めていきましたね。
プログラミングのスキルがなく、自由にサイトを作り替えられないのはダメだと思い、プログラミングスクールに夜間通い勉強しました。また友人にプログラミングを紹介してもらい、システムを柔軟に変えられるような環境を整えました。他には社会的信頼度を得るため、テレビCMや有名なメディアでプロモーションを行い、トータルで5000万円ほど投資しました。
すごい投資額ですね
最近は出生率が減り、1人の子どもに対するおもちゃの購入価格が上がっています。事業として狙い目だと感じたことから、大きく動きました。
また、親がおもちゃを通して子どもに良い教育を与えたいと思っている家庭が多いので、最初の敷居をさげるために「初月1円」で提供できるよう、どのようなビジネスモデルであれば実現できるのか模索していました。
経営者として気をつけていることはありますか?
運に気づく力を養うことです。日々の業務や人との交流の中で、小さな変化やチャンスの兆しを見逃さないよう努めています。そのために、感知力や観察力を高めることを意識し、常に柔軟な思考と行動を心掛けています。これらの姿勢が、結果として良い運を引き寄せることに繋がると考えています。
今後の展望を教えてください
急成長を目指すユニコーン企業ではなく、細く長く、社会貢献と利益を両立しながら持続可能なゼブラ企業を目指したいです。利益は大切ですが、障がい者施設を経営しているので、地域社会やSDGsに貢献しながら事業を続けていきたいです。
また今後はアプリ開発にも力をいれたいです。子育て中の女性が、近所のちょっとした困りごとをサポートできるようなシッターサービスを提供するアプリを作りたいと考えています。例えば、子どもが急に熱を出したときに、下の子を病院に連れて行きたいが上の子を見てくれる人がいない。そんなときに、アプリを開くと近所に登録しているシッターが表示され、短時間でも依頼ができる仕組みを考えています。他にもリモートワーク中の親が、急な打ち合わせの際に1時間だけ子どもを見てもらう、そんな気軽な使い方ができればと思っています。
経営者におすすめの本を教えてください
1冊目は中島 孝志さんの『ビックカメラ日本一活気のある社長が社員に毎日話していること』です。日本一活気のある社長が社員に毎日話していることが書かれています。お客様を喜ばせてその対価をいただくという考えに感銘を受け、「お客様を驚かせ、喜ばせる」ことは10年以上意識して経営しています。
2冊目は眞邊明人さんの『もしも徳川家康が総理大臣になったら』。歴史上の偉人(織田信長や坂本龍馬など)が現代の政治家だったらどうなるかを描いた作品で、昔の偉人のリーダーとしての決断力や覚悟を学べます。人生は思っている以上に短いと思います。スピードを持って花を咲かせる実行力を勉強できました。
ぜひ合わせてご覧ください。
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投稿者プロフィール

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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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