今回は、株式会社そらとうみにて、代表取締役を務める永田しのぶさんにお話をお聞きしました。
株式会社そらとうみ 会社概要
会社名称 | 株式会社そらとうみ |
代表者 | 代表取締役 永田しのぶ(ながた しのぶ) |
設立 | 2011年2月 |
主な事業内容 | スピリチュアル養成スクールの運営、 起業・集客コンサルティング事業 |
会社所在地 | 滋賀サロン :滋賀県大津市茶が崎4-1-9階 |
会社HP | https://sora-umi2011.com/ |
永田さんの起業するまでのご経歴を教えてください。
高校3年生の頃から大学時代まで、ずっと家庭教師のアルバイトをしていたので、大学卒業後は大手の塾に就職が決まっていました。ですが、もう一度自分の人生を考えようと思って迷っていたときに、自己啓発のプログラムを販売する完全歩合営業の求人を見つけて、「これだ!」と思ったんです。すぐに電話して面接に行ったら、その場で採用していただけたんですが、就職予定だった塾の入社前日だったので、本当にギリギリで内定を辞退させていただく形になりました。
その販売会社では、ポール J. マイヤーさんのSMIという、潜在意識を活用して、夢を叶えたり成功したりするための自己啓発プログラムを、経営者の方々にご提案するお仕事をしていました。すごく面白くて結果を出すこともできたので、自分にものすごく合っているなと感じていましたが、ある日飛び込みで営業に行った企業の経営者さんに、「お前が成功してから言え」って言われたんですよ(笑)。
単純な私は、それを聞いて「確かに経営したこともないし、ほんまやなぁ」と思って、その日に社長に退職することを告げました。その後、30歳で結婚と出産を経験するまでは、印刷会社の営業として働き、退職後は主婦として子育てをする傍らで家庭教師の仕事をしていました。
ただ、22歳の頃から、いずれは社長として経営してみたいという気持ちはずっとあったので、自分で何かやってみようと思い、39歳のときに立ち上げたのがスピリチュアルスクールです。飛び込み営業で言われた一言は、起業のきっかけにもなっていると思います。
スピリチュアル関連で起業しようと思ったきっかけはございますか?
正直、30歳ぐらいまでは全然興味がなくて、全く知らない世界でした。でも、30歳で長女を出産したときに、一回命を落としかけたと言いますか、臨死体験のような不思議な感覚があったんです。当時はそれが臨死体験だとは思っていなかったんですけど、あまりにも不思議な感じがしたので、そこからスピリチュアルなことや精神世界に興味を持つようになりました。
それに、小中学生向けの家庭教師をしていた中で、勉強を教えるだけではなく、「将来どうなりたい?」、「夢を100個書いてみようよ」ということも話していたので、自己啓発のような内面的な話をするのが元々好きだったんだと思います。
あとは、親友から「しのぶちゃんと一緒にいると癒されるから、そういうお仕事してみたら?」と言われたことで、ぼんやりとそういう仕事があればやってみたいと思うようになっていきました。当時はスピリチュアルのお仕事があることを知らなかったんですが、その一年後にスクールで習えることを知って、スピリチュアルのスクールに通い始め、2011年2月に滋賀県でサロンを開業しました。
株式会社そらとうみの事業内容について教えてください。
はい。弊社では、女性向けのスピリチュアルの養成スクールと、経営者向けのマインドセットや増収・増益コンサルティングの2つの事業を行っています。
養成スクールでは、スピリチュアルで代表的なチャネリングや、エネルギーを使って心と体を癒すヒーラーという手法、それからセラピーとしての催眠心理療法の3つの講座を開催しています。
ただ、スピリチュアルの業界は、養成講座で勉強してもなかなかお仕事に繋がらないことが多く、悩まれている方もたくさんいらっしゃるんです。私自身は、起業してから上手く軌道に乗せることができていたので、ビジネスとして成立させるための方法も伝えていく必要があると感じ、起業やサロン開業のサポート、そして経営者のコンサルティングも始めました。
どのようなお客様が多いですか?
個人のお客様がほとんどですね。開業当時は紹介から始まったんですが、ブログやホームページを開設してからは直接お問い合わせいただくことも多くなりました。今は紹介よりもホームページ経由でのご依頼が主軸になっています。集客の方法としては紹介のほうが有効だと思われることもありますが、紹介だけに頼ってしまうと不安定ですし、待ちの状態になってしまうので、紹介に頼らない集客方法も大切にしています。その辺りは、スクールでこの仕事を軌道に乗せる際に、皆さんにお教えしている部分でもありますね。
これまでに何か苦労されたことはございましたか?
一番苦労したのは、習いに来てくださった受講生や卒業生の方々が、きちんと独り立ちできるようにサポートすることです。中には、開業したけれど、ビジネスとして上手くいっていないという方もいらっしゃったので、その解決方法を模索するのに一番苦労しました。
この業界は、人気がある人だけが能力が高いと思われがちなので、成功できないのは能力がないからじゃないかと思ってしまう方もいらっしゃるんですけど、決してそういうわけではなく、ビジネスの組み立て方を変えてみることで上手くいくこともあります。
特に女性に関して言えば、ご自身のやりたいことを仕事にしたいという思いと、事業として成功させるためにやるべきことのせめぎ合いに苦労されている方も多いので、マインドを変えていくことで軌道に乗れる場合もあるんです。
受講生の皆さんは、これを仕事にして誰かの役に立ちたいと思って習いに来てくださっているので、頑張って成功してほしいと思いますし、そのために必要な方法やマインドセットの伝え方に関しては、今後も試行錯誤が必要な部分だと思っています。
永田さんご自身は、起業してから事業を軌道に乗せるまでにどのようなことをされましたか?
起業して最初の2ヶ月ぐらいはほとんどお客様がいなかったんですが、3ヶ月目に来てくださったお客様が、今度滋賀県で開催されるイベントがあるからと誘ってくださったので、そのイベントに出てみたんです。そうしたら、すごくたくさんの方に来ていただけるようになって、うちで習いたいという方も増えたので、スクールを開くことにしました。
それからコロナ禍までの10年間は、ありがたいことにとにかく予約がいっぱいで、朝から晩まで本当に休みなく仕事をしているような状態でした。ですので、私自身は集客に苦労することはなかったんですけど、忙しくても、頑張るための揺るがない原動力があったのはすごく大きな要因だと思います。
私にとっては、2人の子どもにやりたいことをやらせてあげたいというのが一番の原動力でした。中学受験をしたいという娘のために塾に通わせてあげたい、子どもの夢を叶えたいという思いがありました。お金や時間、才能がないから無理だと思うのではなく、実現させるための環境を自分が作るんだという決意と覚悟がしっかりあったので、目的に向かって取り組む上で、マインドはとても重要だと思います。最初は個人でサロンを開業しましたが、22歳からの夢だった起業に向けて法人化したいという思いもありましたから、子どもだけでなく自分の夢のためにも、強い気持ちを持って取り組んでいました。
現在の課題や、今後実現させていきたい未来の展望があれば教えてください。
そうですね。スピリチュアルの業界で活躍できる女性をもっと増やしていくことを目標にしています。この3月末から東京にもオフィスを構えたので、より多くの女性がスピリチュアルをツールにして成功できるよう、今まで以上にサポートしていくことが今後の課題かなと思います。
展望としては、今スピリチュアル業界が抱えている「時間の切り売り」という問題を解消していきたいと思っています。1時間のセッションや、一回の授業を単位としてサービスを提供することが多いこの業界だと、主婦の方が働こうにも、忙しくて時間を確保できなくなってしまいがちなので、ITを駆使して、時間に拘束されずに働けるような仕組みを取り入れていきたいです。
社内では既にITを利用した自動化のシステムを導入しているので、これを使って売り上げを伸ばしつつ、このシステムを社外にも提供することで、業界の問題を解消していけたらと思っています。
永田さんが経営者におすすめする本を教えていただきました!
『あるヨギの自叙伝』 パラマハンサ・ヨガナンダ(著)
ヨガを行ずる者をヨギという。 本書は、ヨガの聖者、パラマハンサ・ヨガナンダ師が、波瀾に富んだ自己の生涯、インドの偉大なヨガの聖者たち、ヨガの数々の奇跡を近代科学の言葉で記述した興味つきぬ自伝。 読者諸氏は、師の魅力的な人物、生涯、そしてヨガが有する霊的世界に、必ずや引きこまれるであろう。 Amazon URL:https://amzn.to/3z3iQg2 |
投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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