今回は株式会社Sales Marker代表、小笠原 羽恭氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社Sales Marker |
代表者 | 小笠原 羽恭 |
設立 | 2021年7月29日 |
主な事業 | インテントセールスSaaS「Sales Marker」の開発・運用 |
社員数 | 160名(取締役4名+業務委託を含む)
(取材時) |
会社所在地 | 東京都港区虎ノ門4-1-1 神谷町トラストタワー 23F |
会社HP | https://sales-marker.jp/ |
事業内容について教えてください
当社は日本初のインテントセールスを実現するSaaSを提供しています。当社のサービス「Sales Marker」を使用することで、これまでの手当たり次第に行う営業から、顧客のニーズに合わせてピンポイントで狙い撃ち営業ができるようになります。マーケティングとセールスの双方を紐付けて売り上げを伸ばす仕組みになっており、Web検索行動データを解析し、顧客の興味関心や検討段階が事前に分かるため、サービスを今欲しいと思っているお客様に出会うことができます。
Sales Markerはサービス開始から2年で約400社に活用いただき、とても早いペースで成長しています。
Sales Markerの特徴を教えてください
Sales Markerの提供先は幅広く、会社の規模感も問いません。1人で経営している会社でも、何万人とスタッフが在籍している会社でもご利用いただけます。サービスの特徴は①日本最大級のデータベース②セールスシグナル③マルチチャンネルアプローチ④AIセールスワークフローの4点です。以上をSaaSパッケージとして、お客様のマーケティングとセールスを支援しています。
株式会社エポック様というブランディングを支援している会社様を一例として挙げさせてもらうと、新しい案件を販売することになり、顧客を獲得する上で手当たり次第で営業をしていくのではなく、当社のサービスを使用したところ3日で商談を獲得し、1000万円の受注成果を出すことができたそうです。他にも事例ページを掲載させていただきますので、参考にしてください。
URL:https://sales-marker.jp/case_study
マーケティングの面でSales Markerはどのように使うことができるのでしょうか?
ビジネスを始めていくと、自社のサービス名や会社名が検索にヒットしないという課題が生まれますが、その課題解決のために動画を公開したり、エレベーター広告やタクシー広告を運用することで受注に繋げていくシステムです。従来の認知型の広告や記事のPRでは、なかなか成果が見えず、定量的な売り上げへの紐づきが分かりにくかったと思います。ですが、Sales Markerを使用することで全てのPR活動を売り上げに結びつけるための支援ができます。
Sales Markerではどのようなデータを見ることができるのでしょうか?
当社は個人のデータを勝手に集めて、公開提供しているというわけではなくて、誰もが調べればアクセスできる情報を集めて、検索可能な状態にしています。国の機関に認証を受けて、情報を取り扱っており、基本的に広告配信プラットフォームという一般的に使用されているものを活用し、個人情報などのプライバシーには配慮しています。今までは営業をするために、営業担当が各社のHPを1つずつチェックしていましたが、Sales Markerを使うことで営業先の情報が一括で管理できるようになります。
何かPRしたいことはありますか?
現在、採用を強化しています。当社の理念に共感していただける方がいましたら是非ご連絡いただきたいです。人と違ったチャレンジをしたい方、将来起業したい方などは合う社風だと思います。
詳しくは下記URLをご覧ください。
URL:https://sales-marker.jp/corporate/recruit/
学生時代に熱中したことはありますか?
中学生からIT系のサービスを立ち上げて、世の中の社会課題を解決していくことに興味がありました。そのため大学4年間はコンピュータサイエンスを専攻し、プログラミングを勉強しました。研究テーマはソフトウェアの領域で、ハッカソンというプログラミングのコンテストに出て表彰されたこともありました。プロダクトを作ることに力を入れていた学生時代でしたね。
昔から経営者になりたかったのでしょうか?
経営者というより、起業家になることを志していました。Google、FacebookなどIT系のスタートアップ企業のように、自分も価値あるサービスを生み出したいと思っていました。
新卒ではどのようなキャリアに進むのでしょうか?
野村総合研究所に就職しました。野村総合研究所に就職したのは、ITを様々組み合わせて、企業のクライアントの課題を解決していくシステムインテグレーターコンサルティングを先導している会社だったからです。ソフトウェアの設計で一番実績があり、ノウハウを学びたいと思っていました。実際に就職活動では、野村総合研究所でインターンシップに参加しました。実務を体験してみるととても自分のやりたいことにマッチしており、私も未来創発ができる仕事に携わりたいと思うようになりました。
入社してからは具体的にどのような仕事をするのでしょうか?
入社後はブロックチェーンに関する仕事をしており、取締役や執行役員にも認知してもらえるようになりました。野村ホールディングスで会社を共同創業することになり、ジョイントベンチャーの立ち上げにメンバーとして携わっていました。そこで会社を設立する経験を積んだり、社内で提案しながら新規事業の推進リーダーを任されたりと、とてもやりがいがある仕事をしていました。業務で様々なスタートアップを調べていくうちに、私も自分で会社を起こしたいという気持ちが高まっていきました。
サラリーマン時代の仕事で役に立っていることを教えてください
野村総研ではお客様の課題を特定して、解決するべきかを整理して、システムに落とし込み、実装していくまでのフローが一瞬でイメージできるようになりました。その後はコンサルティング会社のベイカレントに転職しました。そこでは新規事業の戦略立案や営業戦略の立案・実行支援などを行いました。経営者として必要な経験を培ったと思っています。
起業の経緯について教えてください
私はコロナ禍にいくつかのハッカソンの大会に出場していました。そんな時に高齢者の方が日用品を購入できるデリバリーシステムを作り、アジア大会で優勝しました。それと同時期に現在一緒に会社を作ったメンバーと出会い、創業に至りました。
どうやってSales Markerのサービスを考えたのでしょうか?
大学時代にウォーターサーバーの営業の仕事をしていたことがきっかけです。ニーズもない取引先に飛び込んでいくので、とても苦戦していました。もっとニーズがあるお客様に会えれば効率的にアポイントメントが取れたんじゃないかと課題感を感じていました。そして社会人になってコンサルティングファームでお客様の営業戦略を立てるために市場のリサーチをすると、お客様の顧客の分析やターゲットが分かっていきました。企業のニーズの分析がリアルタイムに自動化できないかと思ったのがSales Markerのきっかけです。
経営者になってから大変だったことを教えてください
事業を拡大していくにあたり、資金調達の際に事業内容を方向転換したことです。最初は自分が欲しい情報を世界中から手に入れられるサービス「Glance」を開発していましたが、1ユーザーあたりの設定金額が高く、事業が大きくならないと感じるようになりました。もっと領域を絞って新しいプロジェクトを考えていきましたが、目新しさがなくとても悩んでいました。しかしある大晦日にインテントセールスの領域を知り、2週間ほどで現在のSales Markerのプロットを作りました。実際にお客様に提案してみると反応が良かったため、現在の事業で進めることになりました。
事業内容をインサイドセールス領域にした決め手はなんだったのでしょうか?
売り上げは「お客様の数x単価」で決まり、お客様の数は「商談の件数×成約率」、商談の数は「ターゲットとしてる企業の数x商談化率」で決まります。テレアポは100件電話して1件の商談が取れたらOKだという基準がありましたが、もっと商談化率を上げるプロダクトが日本にあれば、営業がしやすくなるのではと思いましたね。
今後の展望を教えてください
現在Sales Markerは、商談化率をあげるために活用されていますが、クロージングの段階までご利用いただけるサービスにしていきたいです。またマーケティング領域でも力を発揮できるサービスに展開していきたいです。最終的には新規事業開発が自動化でき、あらゆる領域の課題解決や意思決定の支援ができるようなプロダクトにしていきたいと考えています。
私はハッカソンに参加していた時に「社会課題を解決していきたいが、事業の作り方が分からない」という方を何人も見てきました。日本には起業家が少ない、経営者が少ないと言われていますが、経営したい人が少ないのではなく、結果が出る人が少ないのではないでしょうか。全ての人と企業が既存の枠を超えて挑戦できる世界を作り、社会問題を解決できる社会にすることが私たちの将来的な展望です。
おすすめの書籍を教えてください
『論点思考』をおすすめします。この本にはコンサルティングファームで学ぶ内容が書かれています。やることが山積みになり、何からやって良いか分からない時にとりあえず順番にやっていこうと整理できるヒントを教えてくれる本です。コンサルティングファームの場合は、何が最もフォーカスすべき課題かを見極めるように指導をされていました。やるべきことが100個あったとしても、実は優先順位を付けるとやるべきことが減っていくこともあります。この本を読むことで、意思決定がクリアに行えます。
ぜひ読んでみてください!
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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