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株式会社QQEnglish代表 藤岡頼光氏

今回は株式会社QQEnglish代表、藤岡頼光氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

 

会社名称 株式会社QQEnglish
代表者 藤岡頼光
設立 昭和62年5月18日
主な事業 オンライン英会話事業とフィリピン最大の留学学校の運営
会社所在地 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-5リンクスクエア新宿 16階
会社HP https://www.qqeng.com/

 

事業内容を教えてください

株式会社QQEnglishはフィリピン・セブ島で語学学校を運営し、オンライン英会話や留学プログラムを提供しています。QQEnglish はフィリピン政府から正式な許認可を受けた語学学校を現地で運営しており、日本だけではなく中国や韓国をはじめ、ロシアやブラジルなど30カ国の人々にも学んでいただいています。教師の自宅ではなく、オフィスから安定した通信環境でレッスンを提供できるのも他社にはない特長です。

また、よく社名について「なぜQQなのか?」と聞かれますが、当社の前身がオートバイの輸入ビジネスと「キュウ急便」というバイク便を運営していたことから、英語教育に転身した際に名前の語感を継承しQQEnglish(キューキューイングリッシュ)と名づけました。

 

どうして英会話事業に変更したのでしょうか?

ある時イタリア第2位のオートバイメーカーの創業者に出会ったのですが、この時にもっと英語で話せるようになりたいと思ったことから、フィリピンで英語を学び始めました。

ですが、社長業もしていたので長期滞在が難しく、日本に帰国した際はSkypeを先生と繋ぎ、オンラインで学んでいました。そもそも、当時はオンライン英会話の仕組みもなかったので自分でコンピューターを買って先生に渡していました。

私は英語が喋れるまで本当に遠回りをしました。40歳から学び始めたこともあり、何から始めれば良いかすら分かっていなかったです。だからこそ、効率よく勉強できる方法を見つけた時、日本人にこのサービスを広めたいと心から思いました。

私自身の学習体験が元となり会社を起業し、今ではコーチング事業(ブーストコーチング)とオンライン英会話事業、留学事業の3つを展開しています。

 

法人向けのサービスもあるのでしょうか?

はい。現在600社以上の企業に導入していただいています。

個人のお客様はオンライン英会話で英語を話す機会を欲していますが、企業のお客様は結果を重視しています。

また、最近では社員研修としての導入も増えてきており、企業の目的にあわせたカリキュラムを提供しています。特に社員の英語を即戦力として活用されたい企業のお客様に当社を採用していただいています。

 

QQEnglishの教育にはどのような特徴がありますか?

フィリピン人教師が、長時間にわたるトレーニングを受け質の高いレッスンを提供しているところが特徴です。オンライン英会話は世の中にもう何十社とありますが、多くの英会話の先生は在宅で業務委託契約をしています。しかし当社は、全員正社員として雇用をし、教師デビューをするまでに100時間以上もの研修を積んで、国際資格「TESOL」の取得を義務付けています。先生は英語が喋れるだけのスタッフではなく、プロとして英語を教えることができる人材です。

私が英語学習をしていた時に感じたのは、ただ英語話者と喋っているだけではダメだということです。だからこそ、教師のレベルにはこだわっています。特に子どもの英語教育はトレーニングをしたプロの先生から学ぶべきですね。

プロの教師から英語を学びたい、誰かに学んでほしいとお考えの方は、ぜひ下記URLをご覧ください。

URL:https://www.qqeng.com/

 

ここからは藤岡代表のことをお聞かせください。幼少期は将来をどのように考えていましたか?

父親が小説家を生業としており、基本的に自宅で仕事をしていました。そのため、昔から会社員になる想像はしておらず、自分の力で生きていかなければならないと自立心が人一倍強かったと思います。

なので、良い大学に入って、一流企業に就職していこうと思うことはありませんでした。

 

社会に出るきっかけを教えてください

最初は大学へ行こうと思ったのですが、全く勉強していなかったので、浪人しました。

しかし、浪人中の12月に父親が亡くなったことで勉強が手につかなくなってしまい、バイトを始めてなんとか生きていく方法を考えていました。

そして、バイトを始めたことで、経営やビジネスの視点を持つようになりました。勉強は得意ではなかったのですが、実際に働いてみて、経営的な視点で物事を考える方が自分に向いていると感じました。

 

どのような事業を始めたのでしょうか?

バイク便を始めました。

今から40年ほど前にバイク便が生まれましたが、それまでは、運送業者はトラックやオフィスが必須でした。しかしバイク便であれば、自前のバイクさえあればビジネスをすることができたので、アパートの一室でバイク便事業をスタートしました。企業から依頼を受けて、バイク便のライダーをポケベルで手配するシンプルな方法でした。しかも当時は、当社を含めて3社ほどしか参入していなかったビジネスだったので大きなチャンスがありました。

そして、バイク便を少しずつ大きくしながら、大好きだったオートバイ販売業を展開していきました。しかし国産バイクの販売が知識不足で思うようにいかず苦労したことから、イタリア製のバイク販売にシフトしていきました。当時のイタリアはスクーターブームで、総輸入元として販売していました。

 

本当に昔からバイクが大好きだったんですね!

はい、バイクの話をしたら止まりません。私が若い頃は、バイクを改造するのが楽しくてたまりませんでした。

人生バイクで始まって、バイクで終わる予定でしたが、英語を話せるようになったら私の世界がとても広がりました。こんなワクワクする世界を見ずに死ねるかと思うようになって、日本人にもっと世界を知ってほしいと今の事業を始めました。当社のミッションは「To be the gateway to the world」で、少しでも英語早く話せるようになって、人生変えてほしいという想いが込められています。

 

ビジネスを成功させるための秘訣を教えてください

私は100回やったら100回勝てる気がします。なぜなら、誰よりも多く時間を割くことが得意だからです。ほとんどの人は8時間働きますが、私は16時間働き続けてもへっちゃらです。年商5億円程度の企業規模であれば、自ら時間と労力を惜しまず注げば、なんとか一人で成長させることも可能だと思っています。

ですが、50億円規模になった今の事業は、良い仲間に巡り合ったからここまで大きくできたのだと感じています。当社はこの数年で、コロナ禍をきっかけに優秀な人材が多く集まり、規模としては4〜5倍にまで成長しました。

 

経営者になってから大変だったことを教えてください

最初は理解を得られなかったことが大変でした。このセブ島留学は日本人としては当社が初めて作りました。しかし、エージェントに事業について話した時、「日本人はネイティブ信仰で、発展途上国のフィリピン人から英語習うのはあり得ない」と言われ企画書を投げられました。

 

どのようにスタートされたのでしょうか?

当時は韓国系の語学学校が主流だったため、日本人に合ったマンツーマンの英語学習環境を作りたいと思い、開校しました。最初は人が集まりませんでしたが、絶対に結果がでるサービスだと分かっていたので、心配はありませんでした。案の定口コミで生徒が増えていきましたね。

みんなが少しずつ発信してくれたお陰で、最近では欧米留学よりもフィリピン留学の方が人気みたいです。

また、教育者でない私がカリキュラムを作ったので、とてもユニークな学校にできあがりました。1週間単位で留学できたり、マンツーマンで朝から晩まで勉強できたりと、柔軟にカリキュラムが組めることも魅力だと思います。

英語が得意な人はアメリカなどの英語圏に行くことをおすすめしますが、英語に苦手意識がある人が英語を伸ばすなら、フィリピン留学が合っています。なぜならフィリピン人は世界で1番英語を教えるのが上手だからです。フィリピン人は母国語ではない「英語」を習得した学習経験者です。さらにビジネス英語指数は世界ナンバーワン。そしてコミュニケーション能力の高い教師が多く存在していることが特長です。フィリピン人は自分が苦労して勉強したからこそ、英語が喋れない人の気持ちが分かります。

是非、英語の勉強に挫折した方に来てもらいたいです。

 

そうですね。大人でも英語を話せるようになるのでしょうか?

なります! 私も40歳を過ぎてから学び、話せるようになりました。

当社の英会話はマンツーマンだからこそ、伸びるのが早いと実感しております。

グループレッスンだと緊張してしまう方もいらっしゃいますし、グループのクラスだと先生入れて5分の1しか話す時間がなく、アウトプットが足りません。ですが、マンツーマンだったら50パーセント以上自分が喋れるので、速く上達することができます。

 

他にも大変なことはありましたか?

新型コロナのときは、本当に大変でした。売上は20億円あったのが、留学事業が止まったことで10億円分一気に吹き飛びました。それでも、うちの先生は全員正社員なので、一人もクビにはしませんでした。特にフィリピンはパンデミックの規制が厳しく、外出禁止となり公共交通機関も動かないので、先生達は学校に泊まり込んでいました。

しかし本当に辛い時、人間は頑張ります。先生達のモチベーションがものすごく高く、オンライン英会話を強化していくことができました。特に日本にいる子どもも外出できなかったので、子ども向けのオンライン英語教育のシェアを増やしていきました。パンデミック中でしたが、結果的にオンライン教育が4倍に増加しました。

 

素晴らしいですね

ありがとうございます。

社員一人ひとりの会社への強い思いが、私たちのサービスの質を支え、他社との差を生んでいると確信しています。ここに到達するまでに10年かかりましたが、コロナをきっかけに花が開きました。

 

コロナ禍以降、会社は順調だったのでしょうか?

コロナが終息して、売上も伸びてこれからだという時に、フィリピンに最大級の台風が直撃し、我々が使ってた校舎が完全に壊滅してしまいました。キャンパスが2つあったのですが、1校が停電して食べ物もなくなってしまいました。水もない、電気もない状態でしたが、無事だった1校を拠点にして、助け合いながら窮地を乗り切り、立て直しました。

 

社員の皆さんはとても良い方ばかりですね

はい、生徒さんだけが伸びるんじゃなくて、我々も一緒に成長しようというバリューにみんなが忠実にいてくれます。本当に困った時はお互い助け合いながら仕事をしています。

 

今後の展望を教えてください

1人でも多くの人に、世界への扉を開いてほしいです。

当社はもっと世界に出たいと考えており、アメリカ市場への挑戦もしています。フィリピン人の教育力を信じ、多様な科目を教えていきます。優秀な英語話者を世界一育成できる企業にしていきたいです。

 

経営者におすすめの本を教えてください

私が英語を学び直す中で実践してきた方法をまとめた拙著『40歳を過ぎて英語をはじめるなら、TOEICの勉強は捨てなさい』があります。「まずは文法をしっかりと」「ネイティブ並みを目指す」など、これまでの常識をすべて捨てて、ビジネス英語に本当に必要なことだけに絞ったメソッドは、仕事がきちんとまとまった勉強時間を確保しにくい40代以上の初学者にこそぴったりです。巻末には、便利な「丸暗記で使える!」 日常・ビジネスの定番フレーズ53」を収録しています。

私が話せるようになった経験をもとに書いていますので、是非読んでほしいです!

 

また、合わせて私のブログ「らいこう奮闘記」も見ていただきたいです。

パンデミックの時期の様子や創業期の話が詳しく書いてありますので、今回の記事でご興味を持ってくださいましたら、ぜひご覧ください!

https://www.qqeng.com/blog2/memories/online/

【Amazon URL】

https://www.amazon.co.jp/dp/4799319973

 

 

 

 

 

 

 

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
企業の「発信したい」と読者の「知りたい」を繋ぐ記事を、ビジネス書の編集者が作成しています。

企業出版のノウハウを活かした記事制作を行うことで、社長のブランディング、企業の信頼度向上に貢献してまいります。