今回は株式会社Payment Technology代表、上野亨氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社Payment Technology |
代表者 | 上野亨 |
設立 | 2016年3月25日 |
主な事業 | ●給与前払いサービス『前払いできるくん』 『前払いできるくんLITE』の開発・提供
●給与デジタル払いサービス『エニペイ』の開発・提供 ●請求書発行管理サービス『請求書クラウド』の開発・提供 ●キャッシュフロー改善サービス『ハヤメル』『オクラス』の開発・提供 |
社員数 | 14名(取材時) |
会社所在地 | 東京都文京区本郷3-35-2 ラ・ヴェリエール 3階 |
会社HP | https://pay-tech.co.jp/ |
事業内容についてご紹介をお願いいたします
当社は大きく2つの事業があります。
1つ目は給与に関する事業です。創業時から続いている、給与の前払いサービス「前払いできるくん」の開発・提供以外にも、給与デジタル払いサービスの開発・提供も行っています。2023年4月から法令が変わり、今後給与をデジタルマネーで受け取れるようになりますが、従業員がデジタルマネーで給与を受け取るためには専用のツールが必要になります。当社はそのツールを開発し、提供しています。
そして2つ目がBtoBの決済で、クレジットカードを使った決済を中心にサービスを展開しています。例えば一般消費者が買い物をする時は、コンビニ支払いやクレジットカード払い、着払いなど様々な支払い方法を選べますよね。しかし企業の支払いは、請求書が届き、銀行に振り込む形がほとんどで、支払方法を選べるケースは少ないです。当社では企業がもっと色々な形で支払いを行えるよう、サービスを開発しています。
給料デジタル払いは進んでいるのでしょうか?
給与デジタル払いは法令の改正が4月にあったものの、開始が遅れています。
なぜかというと、給与デジタル払いを可能にするためには、資金移動業者が厚生労働省に対して届け出をし、厚生労働省の指定を受けなければならないのですが、その審査に時間がかかっているからです。
その影響で、私たちのサービスのスタートも遅れていますが、給与デジタル払いは海外の記者やメディアからも注目されており「世の中の生活を変えるのでは」と言われています。
本格的にスタートしたら、働く皆さんの期待に沿えるよう事業を成功させていきたいです!
学生時代に熱中したことはありますか?
個人的にすごく好きだったのは料理です。私は食べることも作ることも大好きなのですが、小学生の時に初めてインド料理を食べて衝撃を覚え、そこから料理に目覚めました。
それまでカレーライスは食べたことがありましたが、インド料理は食べたことがなく、カレーをイギリスが持ち帰って欧風カレーになり、日本に渡って今のカレーライスになったということを知って「これがカレーの原型なんだ!」ととても興味を持ちました。当時は本格的なインド料理やインドカレーの作り方に関する情報はとても少なかったので、図書館や本屋に行って調べ、そこから様々な国の料理にハマっていきましたね。
経営者になりたいと思ったのはいつからでしょうか?
学生時代に就職を考え始めた頃「自分は何になりたいのか」と自問した際に経営者になりたいと思いました。経営者になるために、一度サラリーマンになって経営について学びたいと思い、ソフトバンク株式会社へ入社しました。
複数の大手企業から内定をいただいていましたが、ソフトバンクには社内ベンチャー制度があり、小さなユニットの集まりが中小企業のようになっていて様々なことにチャレンジできる環境があるところが面白そうだと思ったのが入社を決めた理由です。また、部長になればサラリーマンをしながら社長業ができるところにも魅力を感じましたね。
社会人時代はどのようにお過ごしでしたか?
30歳になるまではかなり働いており、残業時間は多かったです。私は簿記1級の資格を取得していたので、新卒では経理に配属されました。次の年には財務に所属され、翌年には全く違う部署に移動し、本当にベンチャー企業のようでした。法律部門以外の人事や企画、IR、営業、システムなどを経験したことで会社の仕組みについて理解することができ、スーパーゼネラリストになれたことは貴重な経験となりました。
特にIPO(株式公開)の仕事の経験は今に活きており、経営者と話をしながらビジネスモデルや経営、事業のやり方を勉強し、日本中の会社のことを知ったことで会社を立ち上げることができたと思っています。
いつ起業されたのでしょうか?
40歳で起業しました。
当時の私は責任者としてIPOの仕事を束ねていましたが、急激に事業が伸びたため自由に仕事ができなくなっていくことにもどかしさがありました。また、年齢的にも起業するラストチャンスだと感じたことなど、様々な要因が重なり独立しました。初年度は社会人時代に経験したIPOコンサルを始めたのですが、これは今でも事業の傍らずっと続けています。
経営者になってから大変だったことはありますか?
実は詐欺被害にあったことがありました。経営者だったら1回や2回はあると思うのですが、私の場合は信頼していた人からの詐欺だったのでとてもつらかったですね。その時は資金的にも精神的にも大変でした。どうにかして社員のために会社を立て直さなきゃいけないと思い、新しいビジネスを考えなければと生み出したのがクレジットカードを使った給与前払いサービスです。新しいビジネスが生まれたので今となっては良かったことになりますが、当時は厳しい状況でした。
すごくポジティブですね!
昔は本当にネガティブ人間でした。社会人になって成功体験を積んだからそれが自信になって何があっても大丈夫と思えるようになったんだと思います。入社したソフトバンクは優秀な人たちの集まりで、社会人が始まった時の私の成績は最下位でした。だからこそ「とにかく目の前のことをやるしかない」という気持ちで頑張っていました。
会社を経営していると組織づくりが大切かと思います。具体的に取り組んでいることを教えてください
コミュニケーションを大切にしています。社員のみんなは飲んだり食べたりするのが好きで、頻繁に飲み会や食事会に行くので当社のエンゲル係数はとても高いですね!
他にも、毎週水曜日にお昼ご飯を食べながら定例ミーティングを実施しているのも当社の特徴だと思います。「同じ釜の飯を食う」という言葉があるように社員同士でご飯を食べることはチームとして重要だと思っています。
今後の展望はありますか?
世の中の方にテクノロジーや情報技術を提供して幸せにしていくことが私たちのミッションです。
事業部ごとに目標もあり、給与事業部では日本人の給与を増やしていくことを目標としています。どこまでできるか分かりませんが、会社や世の中に働きかけ、皆さんの給与を上げていきたいです。
BtoB決済事業部では、スタートアップ企業のサポートをしたいと考えています。スタートアップ企業はクレジットカードや銀行口座を作るのが難しく、多くの企業が支払いについて悩みを抱えているため、当社でサポートできればと考えています。
他の経営者におすすめしたものはありますか?
最近ハマっているのが「歴史を面白く学ぶコテンラジオ_COTEN RADIO」です。ポッドキャストやYOUTUBEでも配信されています。読む時間がなかなか取れなくても移動中に気軽に聞けるので重宝しています。事実だけでなく背景や当時の考え方を教えてくれる配信なので、とても面白いですよ!
https://coten.co.jp/services/cotenradio/
投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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