今回はNadia株式会社代表、葛城 嘉紀氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | Nadia株式会社 |
代表者 | 葛城 嘉紀 |
設立 | 2012年7月5日 |
主な事業 | 料理家マネジメント事業(Nadia Management)
インターネットメディア事業(Nadia) 広告・企画制作・PR事業 |
社員数 | 53名2024年11月末時点 |
会社所在地 | 東京都港区高輪2-16-4 STOCKビル 2F・3F |
会社HP | https://nadia-corp.co.jp/
レシピサイトNadia |
事業内容を教えてください
Nadia株式会社は2012年7月に創業した、現在(2024年11月)13期目の会社です。「家族の幸せに貢献する」をミッションとし、月間2,000万人以上が閲覧しているレシピサイトのNadia(ナディア)を運営しています。
Nadiaの特徴は、独自の審査に通過したメディアやSNSなどで活躍する約900名の料理家、料理研究家、料理インフルエンサーの通称「Nadia Artist」たちがレシピを投稿するレシピサイトであるという点です。現在15万件を超えるレシピが掲載されており、ユーザーの方々からは「レシピ検索で失敗しない」と高い評価を得ています。
Nadia Artistの皆さんは、得意な料理ジャンルや年齢、お住まいの地域などもさまざま。そのため、ユーザーの皆さんにとっても、それぞれの好みに合ったレシピを探せる、一期一会の出会いがあるサイトとなっています。
また、当社ではNadia Artistのマネジメントも行っております。Nadia Artistをサポートし伴走することで、Nadiaのレシピのクオリティを維持し、Nadia Artistのキャリアアップを実現してきました。
例えば、RINATY(りなてぃ)さんは、Nadia Artistになったばかりの頃は会社の事務員として働きながら料理家活動をしており、Instagramのフォロワー数も4万人ほどでした。そこから地道な努力を重ね、現在は料理家活動一本で、フォロワー数も84万人超、出版したレシピ本5冊も累計発行部数127万部を突破するほどの人気料理家に。
Nadia Artistには主婦の方々も多いので、女性の社会進出にも寄与できるよう、今後も邁進してまいります。
そしてもう一つ、当社では「食」「料理」「ライフスタイル」分野の広告企画PR業務を行っています。主にレシピ開発、料理撮影、イベント制作など、クライアントのニーズに最適なソリューションを提供し、これまで400社以上の食品メーカー様と取引していただいております。
Nadiaに登録してくださっている約900名のNadia Artistたちは、一人でレシピ開発、スタイリング、写真撮影など高いコンテンツ制作能力を持つプロフェッショナル。加えて、インフルエンサーとしてSNSで多数のファンを抱えている彼らがレシピを開発し、Nadiaだけでなく、それぞれのSNSでもレシピを発信することで、多くの消費者に届けることができます。
興味をお持ちの方、企業様はぜひお気軽にお声がけください。
https://nadia-corp.co.jp/contact/
ここからは葛城社長ご自身のことを伺いたいです。学生時代に夢中になっていたことはありますか?
私は学生時代から格闘技が好きで、戦うこと、試合に勝つことが好きでした。今でもキックボクシングを続け、自宅にトレーニングルームを作っています。また、学生時代は音楽を聴くことも好きで、バンドを組んでいました。
どのようなキャリアからスタートしましたか?
音楽が好きだったので、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントに入社しました。就職活動のときは、テレビ局や広告代理店なども受けていましたね。
入社後は、L’Arc~en~Ciel、ASIAN KUNG-FU GENERATION、ゴスペラーズ、チャットモンチーなどのプロモーションを担当しました。アーティストは感情表現豊かな方が多く、日常生活でも自己表現を大切にしているため、それを理解しながらプロモーションしていくのは本当に難しかったです。ですが、この感情をどのように世の中に伝え、ビジネスに転換していくのか、マネジメント能力や戦略を練る力が培われました。
その後、転職などはされましたか?
有限責任監査法人トーマツに転職し、その後株式会社リクルートへ就職しました。「好きなことを仕事にしたい」とソニー・ミュージックエンタテインメントへ入社したのですが、仕事をする中で誰かに貢献して「ありがとう」と言われることがやりがいになっているのだと実感しました。そして、もっと人に貢献できる仕事がしたい、そのために必要なスキルを身につけたいと考え、転職しました。
リクルートでは新規事業開発やSUUMOで営業、事業企画に携わりました。
社会人時代に経験したことで起業後も役に立っていることはありますか?
リクルート時代にとにかく飛び込み営業をした経験が、起業したときに役に立ちました。またある程度事業が大きくなった時に数字を見て事業計画を立てることができたのは、事業企画や経営企画の経験をしたからだと感じています。
なぜ食関係で起業されたのでしょうか?
私自身は元々料理にあまり興味がなかったのですが、料理研究家・料理家との出会いがあり、「お料理は誰かのために提供するもの。自分のためだけだったらこんなに毎日作れない」「大切な子供や旦那さんのために作りたい」、そんな声をたくさん伺い、「誰かのために」という根本にある思いが僕の人生のテーマと非常に合致していると確信したのを強く覚えています。
また、彼らがとてもホスピタリティに溢れる方たちばかりだったので、私も皆さんのために頑張りたいと思ったのが始まりです。
起業後、どのようなことに苦労されましたか?
まず、Nadiaを立ち上げたばかりのときは、どこから手を付ければいいのか、どのように戦略を立てて実行するか、ということに苦労しました。そのため、最初は飛び込み営業をして、お客様から掲載広告をいただくことから始めました。Nadiaのアクセス数はあまりありませんでしたが、小さな結果を積み重ねて成果を出し、事業を大きくしてまいりました。
また、同じく採用にも苦労しました。入社してくれたスタッフが頑張ってくれても、最初は会社にお金がなく、給与と頑張りの折り合いをつけるのに数年かかりました。
自分の経営者としての器を大きくすること、心の余裕を持つ大切さを学んだのもこの時期です。
なぜNadiaにレシピを投稿してくださる方をアーティストと呼んでいるのでしょうか?
自身が音楽業界出身なのと、「クリエイティブに物を作る人=アーティスト」だと思っているからです。
Nadia Artistの大半が主婦の方ですが、世間的に主婦の仕事は人前に出たり、クリエイティブな仕事をしたりするものではないと捉えられているように思います。しかし、Nadiaではご自身を表現者であると意識していただくためにもNadia Artistとお呼びしています。
また、年に1度、Nadia Partyを開催し、Nadia Artistの皆様に日頃の感謝を伝える場を設けております。
主婦の方が輝ける場所を私たちが提供していくことが社会的なミッションだと考えております。
Nadia Artistの皆様と仕事をするうえで心がけていることはありますか?
「仕事なのでやってください」と決して言わないことです。Nadia Artistの中には、「仕事」に対して色々なスタンスをお持ちの方がいらっしゃいます。そのため、こちらの意向だけを押し付けてしまうと齟齬が生まれることも。細やかなサポートを行い、気持ちに寄り添うことで、彼らのモチベーションアップにつながり、同じ目線でクライアントワークなどに取り組むことができます。
また、仕事だからと割り切ると、どこかでブレーキがかかってしまい本来の想像力を閉ざしてしまうかもしれません。Nadia Artistの方々が本当にやりたい仕事をサポートできるようにマネジメントするようにしています。
Nadia Artistに主婦の方が多いと伺いましたが、貴社内で働かれている方も女性が多いのでしょうか?
そうですね。女性が最大限に実力を発揮できるよう、環境を整えています。例えば、小さいお子様がいるご家庭には会社が協力できることは積極的にサポートしてくださいと各部長に伝えていますし、体調変化にも臨機応変に対応できるよう取り組んでおります。
働きながら子育てをするのは本当に難易度が高いことです。そのため、働き方のフレキシブルさは常に考えていますし、日頃から誠実に従業員の声に耳を傾けています。
現在の日本社会は無理やり何もかも男女平等にしようという動きが見られますが、男女は体の構造などが違うので、相手の意見を聞きながら適切にやっていく方が良いと考え、会社として実現できることは積極的に動いています。
今後の展望を教えてください
更なる高みを目指し、努力し続けるメディアでいたいです。そして日本の家族の幸せに貢献することをこれからも大切にしていきたいと考えております。
また、最近では日本食のグローバル企業や海外のレストランからも当社にメニュー開発のご依頼があります。日本食の良さを世界に伝えていけるよう、事業に磨きをかけてまいります。
他の経営者におすすめの本はありますか?
絵本の『北風と太陽』です。ポカポカの太陽のようにアプローチして、最終的に目標を達成する姿勢が素晴らしいと思っています。
皆さん一度は読んだことがあるかと思いますが、ぜひあらためて読んでみてください!
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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