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M’s株式会社代表取締役社長 鈴木 友也氏

  • 12/03/2021
  • 03/16/2022
  • 人材
  • 1027回

今回はM’s株式会社代表取締役社長、鈴木 友也氏にお話を伺ってきました。ヘアメイク業界では珍しく、社員としてヘアメイクを雇っている会社で、SNS、YouTubeで話題の会社です。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューをぜひご覧ください!

 

会社名称 M’s株式会社
代表者 代表取締役社長、鈴木 友也
設立 2020年1月6日
主な事業 美容・ヘアメイク事業

化粧品・美容機器の販売事業

美容サロン運営事業

マッチング事業

社員数 5名(取材時)
会社所在地 〒169-0075 東京都新宿区高田馬場 4-9-11 藤和高田馬場コープ2-502号室
会社HP  https://www.e-m-z.com/

 

学生時代はどのように過ごされていましたか?

親の仕事の都合で15歳からアメリカで過ごしていました。

大学にも進学しますが、その前はシェフとして正社員で働いていました。その中で日本のアニメ・音楽・日本の伝統文化をアメリカの人たちに発信する「アニメコンベンション」で通訳のボランティアをしていました。しかし段々とイベントコーディネーターをしたり、日本のアーティストをブッキングしたりとイベントの重要な部分の仕事を担当するようになりました。

これらの経験をする中でしっかりと経営を学ぼうと思い、州立大学でビジネスの学位を2つ取得しました。

その後日本に帰国されますが、大変なことはありましたか?

外資系の人材紹介会社に入ったので、仕事では日本人の方とも英語で話す環境でした。ですが、色々とカルチャーやモラルの部分では感覚を合わせるのが難しく、日本の生活に慣れるまでは2年ほどかかりました。

外資系の会社ではよくある話なのですが、いきなり「来月会社なくなるから」と言われて急遽次の会社を探すことになりました。ですが運よく元々同僚だったヘッドハンターの薦めでテスラで働くことになりました。

起業の経緯について教えてください

元々妻が2005年に所属していたヘアメイク事務所を独立し個人事務所を設立した2018年に私がアドバイザーという立ち位置で経営面を陰ながらサポートしていました。当時はアドバイザーという形でしたが、2020年1月にM’s株式会社の代表取締役社長に就任しました。

ヘアメイクの人たちを社員として雇うために会社を作ったとのことですが、それはどうしてですか?

ヘアメイクアップアーティストのほとんどが弟子のような形でキャリアをスタートすることが多いです。ヘアメイクになるには国家資格がなく、先輩のアシスタント現場について修行を重ねていきます。

3年寝ずに働いて技術を磨き、5~6年目からやっと本当の意味でスタートラインに立ちます。業界ではヘアメイク歴10年という肩書がボーダーラインとなっており、なかなか人が育たないため業界全体で人手不足となっています。

結婚という概念が多様化している時代ではありますが、ヘアメイクが結婚適齢期という年代に差し掛かった時、自分のライフプランを取るか、キャリアをとるか選択を迫られる場面も少なくありません。

特に、ヘアメイクは指名が命です。そして収入が入ってくるのも不安定なため、結果休みなく働く日々が続いていきます。

私と妻はそのような業界の働き方を変え、社員として雇用することで安定した収入を得る安心と、ライフワークバランスを保てるようにしたいと考えて起業しました。

起業直後にコロナ禍となりましたが、どのような影響がありましたか?

私達のお客様の多くはライブエンターテインメント事業のアーティストさんです。コロナの影響でイベントが9割なくなり、私達もそれなりに打撃を受けました。ですが、とにかくできることをやろうとYouTube(https://www.youtube.com/channel/UCADZuFQFfpe6U7gFhAEB4Yw/about)での発信に力を入れました。それまでは情報発信は全くやっていませんでしたが、結果的に多くの方に注目していただけてテレビ関係のお仕事が増えました。

コロナ禍で新しく始めた取り組みなどありますか?

エムズラボというヘアメイクアップアーティストにいつでもヘアメイクを依頼することが出来る、マッチングサービス ( https://mslabo.net/matchingsを始めました。

また、弊社はヘアメイクサロンを持っており、そこではリーズナブルな価格でプロのヘアメイクさんにセットをしてもらえます。元々はコロナ禍の中で何をしようか従業員と話し合った中で、現場に入らないと技術が落ちることもあり社員が集まれる、講習会を開くスペースが欲しいということで借りた事務所でした。しかし、そこから売り上げに繋がる活動をしようということになり、サロンをオープンさせました。普段芸能人やアーティストと仕事をしているプロのヘアメイクに一般の方がヘアメイクをする機会がほぼ無い状況ですが、弊社では行きつけの美容室、いつもお願いする美容師さんがいるように、行きつけのヘアメイクサロンがあり、いつもお願いするヘアメイクさんがいてもいいのではないかと思っています。

日本トップレベルのアーティストヘアメイクを体験できることから、ほとんどのお客様がリピートしてくださっています。また、社員が実際に現場で使っている商品も置いていますので、プロの現場で使われている商品を知ることもできます。

今後の展望について教えてください。

HPにも記載していますが、社員満足度ナンバー1を目指したいです。

しかし、現実は真逆な状況です。私自身がヘアメイク技術者ではないため、現場を理解することに時間がかかり、社員には日々苦労をかけています。ヘアメイクアップアーティストを雇用する課題に対し社員と対話し、現場で何が起こっているのか、どのような取り組みができるのかをより考えなくてはいけません。

有難いことなのですが、ご依頼も多くスケジュールが詰まっています。そもそも業界自体で働く環境が整っておらず、休むという思考があまりないことも原因の一つだと考えます。もちろん、会社としてできるだけ休めるよう工夫し、どうしても動かせないスケジュールのときは有給を使うよう伝えています。

また、給料の保証の面でも基本給+歩合ですし、交通費や出張手当はもちろんのこと、オシャレ手当など福利厚生も充実させています。特に、ヘアメイクという仕事では、ヘアメイク自身が仕事道具を購入することが多いのですが、弊社では現場やサロンで多く使用するスプレーやメイク用品などの消耗品で必要なものは会社で購入し、社員の手持ちから出費が可能な限り少なくなるようにサポートをしています。

また、ヘアメイク本人の好きなアーティストの現場で技術が磨けるように、楽しく仕事ができるよう、本人の望むヘアメイクを実現させるのが夢です。仕事という面で必ずしもそういう現場だけに入れるということも多くはありませんが、できるだけサポートできるよう最善を尽くしています。

経営者におすすめの本を教えてください。

『一冊の手帳で夢は必ずかなう – なりたい自分になるシンプルな方法』 熊谷正寿 (著)

[熊谷正寿]の一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法手帳は、仕事や時間を管理するためだけのものではない。 夢や、人生をマネジメントするものだ。そう信じて実践してきた著者は、手帳に書いた目標通りに会社を設立し、東証一部上場企業グループに成長させた。 本書では、手帳を使った夢の実現方法を中心に、著者の仕事術や、時間管理術、マネジメントの極意を紹介する。今回、電子書籍化にあたり、加筆・更新した最新版です。

 

 

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!