今回は株式会社めぐみ不動産コンサルティング代表、竹田 恵子氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社めぐみ不動産コンサルティング |
代表者 | 竹田 恵子 |
設立 | 2015年9月 |
主な事業 |
|
社員数 | 2名(取材時)パート数15名 |
会社所在地 | 神奈川県伊勢原市伊勢原1-21-16-1 |
会社HP | https://megumi-fc.jp/ |
事業内容を教えてください
不動産事業を通して居住支援を行なっています。
実は高齢者、シングルマザー、障がい者、外国人といった方々は普通の不動産屋に相談へ行ってもお断りをされることが多いんです。当社はそういったお困りの方に向けた居住支援をしております。特に開業当初から力を入れているのがシングルマザーのシェハウスです。2棟10室をシングルマザーに向けて運営しています。まずは生活基盤がないと自立ができないので住まいを提供し、見守りながら自立ができるようサポートしていくようにしています。他にも空き家活用事業として障がい者のグループホームに物件を貸しています。
障がい者の方が物件を借りるのは難しいのでしょうか?
そうですね。大家さんは障がい者の方が入居されてトラブルが起きたらどうしようと思ってしまいますし、何か問題があったら他の入居者にも迷惑をかけることになります。1人で暮らせるような障がい者の方は健常の人と変わらないことが多いので、その辺りのことを大家さんにお話ししたり、大家さんが困らないように安心して受け入れてもらえる体制を整えたりしています。
最初からシングルマザーのサポートを事業としてされていたのでしょうか?
私が独立したのが9年前で、はじめにやろうと思っていた事業が子ども食堂でした。サラリーマン時代にたまたま子ども食堂のニュースとシングルマザーのニュースを見たのですが、当時の私はシングルマザーになって8年経っていたので、この問題に対して力になれることがあるのではないかと考えていました。
しかし調べていくと子ども食堂を経営するということは大変な事で、私も有り余る財力があったわけではなかったので、共倒れになってしまうと思い、シングルマザーの貧困の根本的な問題解決から取り組むことにしました。
シングルマザーは就職の面接のために子どもを預けられないと仕事が決まりません。たとえ仕事が決まっても預ける場所がなければ仕事が決まらないという堂々巡りに陥ってしまいます。始めて間もなくその課題にぶつかり、子どもを連れても働ける場所を作ろうとグループホームを立ち上げました。
シングルマザーシェアハウスとはどんなものでしょうか?
1つ屋根の下でシングルマザー同士が一緒に暮らして、無駄なお金をかけず、相互協力できるようなシェアハウスが良いなと思います。「明日残業だから迎えに行ってほしい」「この前行ってもらったから、今度は私が行くね」といったようにお互いの協力をもとに子育てがしっかりできる環境を整えられると考えてスタートしました。
会社もしっかりとした基盤ができたため、2023年夏から念願であった子ども食堂も始めました。
子ども食堂の情報
【めぐみキッチン】
〒259-1131 神奈川県伊勢原市伊勢原1-19-6(旧高田酒店)
https://megumi-kitchen.mgm-k.jp/
https://www.instagram.com/megumi__kitchen/?img_index=1
安心安全な野菜作りを目指すめぐみ農園や地域の野菜と自家製の塩麹や玉ねぎひしおなどの醗酵調味料を中心に、体が喜ぶ美味しいを追求した料理を提供しています!
2024年3月末まで、この記事のURLを見せていただいた方はドリンクサービスします!
お気軽にお越しください!
学生時代のエピソードを教えてください
幼少期から母がずっと人工透析をしており、火曜日・木曜日・土曜日の週3回は病院へ外出していました。まだまだ女性が料理を作るものという概念があった時代でしたので、私が兄と弟のご飯をつくっていました。母のために何かをしようという気持ちが強く、無意識に面倒見が良くなっていました。
小学校4年生まではとても内気な女の子でしたが、担任の先生に出会ったことで人生の転機がありました。先生から自分で立ち上がることや積極的にやってみることを教えてもらったのを覚えています。
また、中学2年生の時に先生からバレーボール部のマネージャーに任命されて、世話好きがさらに向上し、何事にも常に全力疾走で真面目に取り組んでいました。
高校時代はアルバイトに打ち込んでおり、ガソリンスタンドから始まり、喫茶店、洋服屋などを経験しました。アルバイト時代からお金をいただくんだからちゃんと働かなければいけないと思って真剣に働いていました。
学生時代から働き者だったんですね!その後のキャリアはどのように進まれたのでしょうか?
新卒では街の電気屋さんで営業の仕事を経験しました。ただ腎臓を悪くしてしまい、1年で辞めてペンキ屋で営業事務の仕事を始めました。そこから結婚・出産を経験して医薬品会社の卸問屋で5年間働きました。その後、今の仕事に繋がる不動産会社に転職しました。不動産の仕事は面白く、お客さまの話を聞いて、その方が望むものを提案します。お客様がどのような生活を送りたいのか、どれだけの収入があるか、どういうところに住みたいかなど、お客さまをより深く知ることにやりがいを感じていました。すぐに動く人もいれば動けない人もいて多様な人間性を知る機会に恵まれたと感じています。
どうして独立をしたのでしょうか?
先ほど話したように、シングルマザー問題に取り組みたいという気持ちで溢れていたからです。
ただ、自分自身にも不安が少しあり、これから自分の子どもたちを食べさせることができるんだろうかと不安になって、自分がきちんと動けるうちに、自分の食いぶちは自分で確保しようと思ったのが独立のきっかけです。決めたら前を向くしかないので、事業内容を決めて進めてきました。
独立してから大変だったことを教えてください
居住支援にやってくる方はご事情があって居住支援が必要です。しかし、皆がきちんとした意思疎通ができるとは限らず、伝えることの難しさを感じました。思いが伝わらなかったり、勘違いして捉えられて傷つけてしまったりとコミュニケーションの問題がありました。
また、独立すると給料が振り込まれるわけではないので、常に稼ぎ続ける大変さを知りました。どうやって継続して会社を運営していくかはずっと考えていますね。
会社を継続していくためにやっていることを教えてください
他の不動産屋がやりたがらないことをしようと心がけています。みんなと同じことをやったら、他の会社には勝てないですよね。
私の原動力はやっぱり子どものためというのがすごく大きくて、子どもを育てていくのが私の使命です。子どもたちが大人になったときに、夢や希望を持てる良い社会であってほしいですね。最近は生活保護や年金暮らしの方が増えて、子どもたちが大きくなったときに大変になっていきます。働く人をもっと増やして素敵な地域にならないと夢や希望がなくなってしまいます。私が地域でできることから始めようと思い、子ども食堂だったり、自立して働く人が増えたりする活動をしています。
今後の展望はありますか?
グループ会社では障がい者の就労事業をしており、格差がなくなる社会を目指しています。当社では障がい者の方が子ども食堂のスタッフをしてみんなが当たり前に働ける世の中にするための一歩をサポートしています。これからも支援を続けて、誰もが安心して住める場所を作りたいです。
そして、食から健康をみんなで考えていける世の中になったら良いなと思います。福祉の制度や医療はきちんとした生活を送ることが基礎になるので、当社の食堂では無農薬の畑で野菜を作り、発酵調味料も自社で作っています。腸内環境を整えて元気になることは精神疾患や子どもの発達障がいに大きく関連しています。本当に美味しいものを提供しているのでぜひ遊びにきてください!
投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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