今回は、株式会社MEETSを、奥様である代表の古矢悦子(ふるや えつこ)氏と一緒に立ち上げた景山恵庭(かげやま えにわ)氏にお話を伺いました。
「歌う、ボイスエクササイズ」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?
楽しく歌を歌いながら体幹を鍛えていき、健康になっていくという、今話題になっているエクササイズもご紹介しています。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。ぜひご覧ください!
株式会社MEETS 会社概要
会社名称 | 株式会社MEETS |
代表者 | 代表取締役社長 古矢悦子(ふるや えつこ) |
設立 | 2019年10月1日 |
主な事業 | ボイスエクササイズトレーナーの養成、派遣事業 「歌う、ボイスエクササイズ」レッスンの開催、運営事業 セミナー、「ビジネスボイスエクササイズ」講座の企画、運営事業 |
会社所在地 | 〒143-0021 東京都大田区北馬込2-14-2和田ビル401 |
会社HP | https://meets-voice.com/ |
まずは景山さんのご経歴と株式会社MEETSを立ち上げるまでの流れを教えていただけますか?
大学卒業後、ボイストレーナーの仕事を始めました。それは、もともと自分が通っていたミュージックスクールの先生に、「あなた、先生やらない?」と言われたのがきっかけです。
歌の先生をする中で、自分がボイストレーニングを担当していた生徒の1人が今の妻です。生徒だったときからお付き合いを始めて、結婚に至りました。
それから、ボイスエクササイズという健康志向を目的としたオリジナルレッスンを開発して、新規事業を展開していきました。
さらにボイスエクササイズを普及させるために、自分の弟子をどんどん作り始めました。
それをもっと組織化してボイスエクササイズを広めていくために、まずは日本ボイスエクササイズ協会という任意団体を立ち上げました。
そして、日本ボイスエクササイズ協会を法人化して運営していくために、株式会社MEETSを立ち上げました。
株式会社MEETSは奥様の古矢悦子さんが取締役をされておられるんですか?
そうです。理由としては、会社としてのサービス向上を考えたときに、自分が取締役でないほうがよいと思ったからです。
自分は現場でレッスンをする立場なので、もし私が社長になってしまうと、先生に対するクレームなどがしづらいと思ったんです。
なので、会社へのクレームや要望の受け口として妻を代表にしたという流れになります。
日本ボイスエクササイズ協会と株式会社MEETSの事業内容を教えていただけますか?
日本ボイスエクササイズ協会が行っているのは、主にトレーナーの育成です。ボイスエクササイズトレーナー養成コースというコースがあります。その養成コースが終了した段階で、株式会社MEETSから正式にボイスエクササイズトレーナーという資格認定証が発行されます。
株式会社MEETSの運営内容としては、トレーナーの資格認定と、トレーナーの派遣、それから日本ボイスエクササイズ協会の運営になります。
ボイスエクササイズの特徴を教えていただけますか?
ボイストレーニングという言葉は、皆さんもお聞きしたことがあるかなと思います。ボイストレーニングとボイスエクササイズでは目的が違うんです。
ボイストレーニングというのは、歌唱力を上げていくためのトレーニングであったり、あるいは歌唱力を良くしていくために発声を強化したりすることを目的としています。
ボイスエクササイズは、歌の上手い下手は度外視して、歌うことによって健康的な効果を目指していきます。歌うことで体幹部分、いわゆる腹筋のインナーマッスルを鍛えることができるんです。
現在、スポーツクラブや福祉施設で、ボイスエクササイズのレッスンを行っています。
「歌う×エクササイズ」は、スポーツクラブで行われているヨガやピラティスとは一線を画した新しいエクササイズとして、皆様に楽しんでいただいています。
ボイスエクササイズというのは、景山さんが開発されたオリジナルエクササイズなんですね。
そうです。私のオリジナルレッスンとして組み立ててきました。
私はもともと音楽畑でやってきたので、いわゆる健康的なフィットネスや健康科学に関しては専門外でした。
なので、ボイスエクササイズというのをしっかりと確立するために、スポーツ界の知識者といいますか、権威のある方々に監修をしていただきました。
もともとボイストレーナーとして活動されていましたが、そこからボイスエクササイズにチャレンジしようと思ったきっかけは何ですか?
ボイストレーニングは、割と若い子たちが習いにくることが多かったんです。ただ日本がどんどん少子化になっていく中で、だんだんと自分の担当する生徒のレッスン数が減っていきました。それで、収入源をどうしようかと考える必要が出てきたんです。
まずは、ビジネスとして成立しやすい絶対数が多い年代に着目しました。人口分布を見ると、第1次ベビーブームのシニア世代、今の70代前半から後半の方が一番多いんです。
次に、その年代の方々はどういうところに集まるのか、何を目的として集まっているのかと考えました。年齢が高くなればなるほど、健康志向が強くなります。なので、その世代の方々が集まるところというと、カルチャーセンター、あるいはスポーツクラブだということがわかったんです。
それで、自分の持っている音楽とスポーツクラブをマッチングさせるにはどうしたらいいかと考えた結果、歌うことで健康になれるようなメソッドということで、ボイスエクササイズを開発するに至りました。
今までどんなことに苦労されましたか?
ピンチはチャンスと思えみたいなモットーがあるので、今まであまり苦労と感じることはなかったです。
強いて挙げるとしたら、ストレスで、ものすごく太ってしまったことです。今より体重が約20キロ多くて80キロ後半でした。
それがボイストレーニングの仕事がなくなりかけていた時期で、ボイスエクササイズの仕事を始めようと考えていた時期でもありました。
ただ、スポーツクラブでレッスンをするときに、自分が太っていたら説得力がないですよね。「あなたが不健康じゃないですか」と言われてしまいます。
なので、ボイスエクササイズを始めるまでのボディメイキングと言いますか、ダイエットをするのが大変だったというのはありました。
ただ、その経験が後に出版した書籍の中でも活きました。「歌うということは、ノンストレスで楽しく続けられる、それが結果的にダイエット効果や体のシェイプアップにつながっていきました。非常に前向きに楽しく続けられたという経験があるので、皆さんも一緒にやりましょうね」と書いています。
ボイスエクササイズを独自で開発されて、それが認知されるまでにどんな経緯がありましたか?
これも本当に自分はラッキーだったなと思うんですけれども、スポーツクラブでレッスンを持たせてもらえるようになったときに、珍しいレッスンなので、すごく話題になったんです。
通常、スポーツクラブでは集客の目標数というのがあるんですけれども、確か私は初年度で目標達成率が約250%でした。スタジオに入りきれないくらいお客さんが来るということで話題になりました。
そんな中で、たまたまレッスンに参加していた方が、講談社で書籍を出すライターさんだったんです。「あなたのレッスンはすごい話題だし、面白いので私に本を書かせてくれない?」と声を掛けてくれたんです。それで7、8年ぐらい前に『歌って押すだけダイエット』という書籍を、その方と一緒に出版することになりました。
講談社一押しの企画として、この書籍をたくさん宣伝しようということになって、一時期いろんなテレビ局に出演させていただきました。そういう経緯で、ボイスエクササイズを広めることができました。
株式会社MEETSの現在の課題は何ですか?
課題としては、トレーナー指導の部分です。
それぞれが皆、独自にトレーナーとして活動しているので、スケジュール面、人間性、指導力、いろんな面を含めて、どこまで統率性を考えていくのかというのが、今の悩みどころというか、考えないといけないところと思っています。
最後に、景山さんご自身の未来の展望や夢を教えてください。
テレビに出させていただいたとはいえ、ボイスエクササイズはまだ日本全国で認知されるところまではいっていません。
スポーツクラブで行われるレギュラーレッスンのヨガ、ピラティス、エアロビクスと同じくらい有名なエクササイズとして、ボイスエクササイズを日本中に普及させたいというのが最終的な夢です。
そのために今後の展望としては、トレーナーの育成に力を入れて、トレーナー数をどんどん増やしていく、そして一人ひとりのトレーナーの指導力・クオリティを上げていく必要があります。
また同時に、法人契約を増やしていきたいと思っています。今、大手スポーツクラブ4社とスポーツクラブ法人契約をしていますが、まだまだ他にもスポーツクラブがあります。
なので、契約先とトレーナーを増やして、いろんなスポーツクラブが持っている店舗にトレーナーを派遣して、1日に何十クラスもレッスンが展開されるような状態に持っていきたいと考えています。
景山さんが経営者におすすめする本を教えていただきました!
『海賊とよばれた男 上』 百田 尚樹(著)
「歴史経済小説の最高傑作!」(西川善文・元三井住友銀行頭取)、「『宮本武蔵』、『竜馬がゆく』……青春歴史小説の新たな”古典”」(末國善己・文芸評論家)--発売以来、激賞の声が止まない、百田尚樹氏の書き下ろし長編。物語は、敗戦の日から始まる。
「ならん、ひとりの馘首もならん!」--異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、戦争でなにもかもを失い残ったのは借金のみ。 そのうえ大手石油会社から排斥され売る油もない。しかし国岡商店は社員ひとりたりとも解雇せず、旧海軍の残油浚いなどで糊口をしのぎながら、逞しく再生していく。 20世紀の産業を興し、人を狂わせ、戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。その石油を武器に変えて世界と闘った男とは--出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしたノンフィクション・ノベル、『永遠の0』の作者・百田尚樹氏畢生の大作その前編。 Amazon URL:https://amzn.to/3w6TrAM |
投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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