今回は合同会社MCピーアール代表、乙坂章子氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 合同会社MCピーアール |
代表者 | 乙坂章子 |
設立 | 令和2年5月7日 |
主な事業 | PR領域における企画立案・戦略策定・プロモーション・イベント企画運営 |
会社所在地 | 東京都世田谷区赤堤3-26-13-2F |
会社HP | https://mc-pr.co.jp/ |
事業内容を教えてください
合同会社MCピーアールでは企業様のPR・広報業務を請け負っています。
PR代理店の印象として「情報を右から左へ流すだけ」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、当社ではネタ出しや企画からサポートしています。驚かれることも多いのですが、当社との契約が切れた後も自走していただけるよう、私達がどのようにメディアへプロモートしているかなどもクライアントには知ってほしいと考え、全工程を見ていただけるようにしています。最近ではクライアント様や地方の企業団体様から広報の勉強会を開いて欲しいという要望もあります。
他にも、PRのやり方を教える「メディチャン®」も始めました。
社員数20名以下の会社向けにPR広報のノウハウやスキルを教えています。
MCピーアールの強みを教えてください
メディア側とクライアント側が見ている方向がまったく違うことがあるので、そのズレを調整する役割を私たちが担っていると評価いただくことが多いです。なかには、大手のPR会社から当社に乗り換えてくださる方もいらっしゃいます。メディアとクライアントのギャップを埋めていくポジションであることが大きな強みの会社です。
どのようなメンバーで構成されていますか?
メンバー全員がタレントや女子アナ出身という異色な会社です。昔は私の弟子であったメンバーもおり、20年近くの付き合いがあります。女子アナはコミュニケーションに秀でており、さらに喋りが上手ですので、今後も女子アナ出身者を増やしていく予定です。何よりもメディアとの信頼関係が命だと思っているので、メディア側のニーズとクライアント側の言いたいことを翻訳できる人材を採用しています。
PRのご依頼、当社の事業については下記URLをご参照ください。
メディチャン®について詳しく教えてください
メディチャン®は「知識0」「経験0」からメディア取材の自動化を作るPR広報学習講座で、メディアが取材したくなる方法を教えています。
PRについてよくわからない方、PR=広告とか宣伝のことだと思われている方、PR=プレスリリースを配信することだと思われている方にこそぜひ受講いただきたい内容になっています。
当講座のポイントは3つあります。
1つは難しい概念やロジックは必要ないところです。一度PRのノウハウと方法とコツを知るだけで、自分で自社のPRをすることができるようになります。そして学んだその知識は一生モノです!社員はもちろん、クライアントのPRサポートなどビジネスをより加速できます。
2つ目は一人ひとりを手厚くフォローアップする体制があるところです。学習教材はメディアの世界で40年以上活動する乙坂章子のオリジナルで、PRの基礎から応用までがわかります。
リアルもしくはオンラインで講義と実践ワークを行うだけでなく、参加者別に相談がいつでもできるグループを作りフォローも行っています。
そして3つ目はPR・広報・SNSのプロが集結しているところです。
PRのプロ、広報のプロ、SNSのプロがそれぞれの分野に特化しメディアプレゼンやプレスリリース、SNS戦略など
その人の苦手な部分を直接サポートします。一人ひとりの悩みを専門家が即解決していくことから、成長も早く、講座を受講された方の80%以上がメディア取材を獲得しています。
メディチャン®の詳細は下記URLをご参照ください。
なぜメディチャン®を展開しようと思われたのでしょうか?
創業時、私自身がタレント出身で経営についてはまったく無知だったので、経営者向けのコミュニティに入って勉強していました。しかし自分の得意なPRの話をすると、皆さんが「何の話をしているの?」という反応でした。
PRを広告だと思っていらっしゃる方もいましたし、宣伝やプロモーションだと捉えている方もいらっしゃいました。
今でも覚えていますが、PRをプレスリリースだと仰っていた方もいましたね。
中小企業の経営者と接するようになったとき、大手企業と中小企業の知識のギャップに驚きましたし、予算が出せない中小企業でもメディアに出るチャンスがあることをもっと知ってほしいと考え、このメディチャン®を立ち上げました。PRは自分でできればコストのかからない最強の武器です。そしてPR方法を広めることが、日本の経済を早く回すことにもつながると信じています。
ここからは乙坂社長の学生時代のお話を教えてください
父がNHKのラジオドラマで声優をしており、私も子役として出演したことがありました。高校時代は本当にポンコツでしたが、幼い頃経験した声優など人前にでる仕事がしたいと思い、大学進学を機に上京しました。
そして、大学の3年生の頃に「オールナイトフジ」という深夜番組の秋元康氏プロデュースの初の女子大生アイドル「オールナイターズ」のメンバーとしてアイドル活動を行いました。当時は人前に出る仕事が続くとは思っていませんでしたし、時代柄、東京では働かずに大学を卒業したら地元に帰る予定でした。
「オールナイトフジ」は今も語り継がれるほどの人気番組ですし、オーディションも激戦だったと思います。受かった理由を知りたいです
明確に聞いたわけではなく、あくまでも私の推察ですが、オーディション会場でディレクターが机に足をのっけていたのを見て、私はシンプルに「ちょっとすみません。なんで足のっけているんですか?」と聞きました。
私はその態度に怒っているわけではなく、すごい不思議だったから聞いただけなんですが、これがきっかけで受かったと感じています。
芸能界は臆せずに聞ける力が重宝されるのだと思いました。
その後は、どのようなキャリアを歩まれますか?
一度企業に就職し結婚しましたが、私の結婚式で司会をしてくださったタレント事務所の社長にその場でスカウトされました。あまりにも予想外で驚きましたが、タレント事務所に所属して3か月後に日テレの『ザ・ワイド』のリポーターに合格し、統一教会・オウム真理教・阪神淡路大震災等の取材や、芸能関係の取材も行いました。
このオーディションでも失礼な聞き方をしてくるプロデューサーに腹が立ち「そういう聞き方はよくないですよ」と言ってしまったのですが、これがきっかけで受かったのだと思います。
その他、ショップチャンネルで1日1億円を売り上げたりと、激動の時代にテレビの現場にいたことから、とても貴重な経験を数多くさせていただきました。
その後離婚をしたことで、2人の子どもを育てるためにこの先どう稼ごうかと考えました。タレントの仕事だけでは子どもを育てられないことに気が付き、マザーズハローワークで就職先を探しましたが、本当にどこも受からず自信を喪失していました。
その後お仕事は見つかりましたか?
たまたま「PR代理店に行ってみたら?」とすすめられたことがきっかけで、キャリアが再度花開きました。
PR業務を始めると、今までリポーターとして経験した質問力と、クライアントに近い「現場の声」を展開できる存在であることから、社内で最も結果を出す存在になっていました。子どものために始めた仕事でしたが、今はPRの仕事を通じて社会の役に立てることがやりがいです。
どうして独立されたのでしょうか?
PR代理店での時給が1000円だったからです。全く経験もない状態だったのでしょうがないのですが、このままでは子どもを育てられないと思い、勢いで辞めました。
起業してからどのような苦労がありましたか?
何もかも分からなかったことが大変でしたね。
経営とは何かを知らなければいけなかったので、まずは経営者のコミュニティに入り、そこで財務コンサルや社労士に質問をしまくって1から覚えていきました。
ですが、「何もわかりません」と素直に相手に聞ける方が愛されると感じました。
また、経営を始めてから段々と自分という存在の解像度が上がりました。
経営者として仕事をしていると自分の欲だけで生きないようになりますし、タレント気質にも磨きがかかり、より周りをよく見るようになりました。
周りに助けてもらいながらみんなで頑張って高見を目指していく、そんな形ができあがっています。
軸にされていることはありますか?
今では「人の役に立ちたい」「スタッフの人生をよくしたい」という思いが、私の一番の軸です。
あくまでも会社はこれらを実現するためのツールでしかなく、自分の中で整合性がなければ前に進むことはありません。
今後の展望を教えてください
現在は社員がいないので、近い未来には従業員を増やしていきたいと考えています。そして私は現在61歳ですが、同世代が「もう人生終わった」と言っている中で、新しい挑戦を続けています。セカンドキャリアや人生100年時代のロールモデルになれたら嬉しいです。
また、最近、大企業とアライアンスを結ぶことになりました。
他にも有名企業の元創業者の広報のお手伝いをしたり、「社会課題の解決に取り組むベンチャー企業」の対象に選ばれている企業との仕事もスタートしました。今後さらに大きな会社に成長していくと思っています。
そして、メディチャン®を通じて、虐待経験のある若者、自己肯定感の低かった女性たちがPRで変わっていく様子を間近で見てきました。今後は様々なバックグラウンドを持っている方の人生のサポートができる事業も展開していきたいです。
当社はあくまでもニッチャーな存在です。大企業ができないニッチな部分をターゲットに、小さなところからPRで世の中に出ていく企業が増やせるよう、目下座組を作っています。
PRの仕事を通して経営者の痛みはよく知っているからこそ、PRというミラクルな手法を使えば、資金のない中小企業も活躍できる世の中であることをもっと広く知ってもらいたいです。
半永久的に企業に残るPR手法のノウハウという財産を提供したいという思いを胸に、今後も邁進していきます。
経営者におすすめの本はありますか?
『ニュースリリース大全集』がおすすめです。これは私がお守りにしている1冊でもあります。
リリース事例が豊富に載っているので、自社と似たような業種の書き方が見つかると思っています。成功例しか載っていないので、是非活用してみてください。
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企業の「発信したい」と読者の「知りたい」を繋ぐ記事を、ビジネス書の編集者が作成しています。
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