今回は株式会社マサヤホールディングス代表、澤 昌志氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社マサヤホールディングス |
代表者 | 澤 昌志 |
設立 | 2023年(令和5年) |
主な事業 | グループ経営経営戦略策定・管理並びにそれらに付帯する業務・経営コンサルタント |
社員数 | 73名(連結正規雇用者数) (2024年2月現在) |
会社所在地 | 神奈川県横浜市中区蓬莱町2丁目4-2-1F |
会社HP | http://masaya-hd.com/ |
事業内容を教えてください
株式会社マサヤホールディングスでは、解体業の株式会社ハマーズ、株式会社レクト、アスベスト分析・調査の株式会社BESTAR、飲食の株式会ENTEREXIT、不動産業の株式会社不動DX、レクトの子会社である株式会社ノースシーロードの経営戦略策定・管理並びにそれらに付帯する業務、経営コンサルティングを行っています。
当社の特徴は事業内容以上に、社員が幸せに働ける環境 である働きやすさをWell-Beingを通して実現しているところです。グループとして「はたらいて、笑おう」が実感できる社会を目指しています。
従業員支援のWell-Being経営をされていらっしゃるとのことですが、具体的にどのようなことに取り組まれていらっしゃいますか?
当社では10年以上前から、フルフレックス制度を導入しており、直行直帰を実現しています。仕事のスケジュールを自主管理することができるので、子育てや介護がある社員も働き続けることができる環境です。
また、業界水準を超える給与体系を確立しております。
福利厚生は給料であると考えていることから、平均年収は1000万円を超えており、中には2000万円以上稼いでいる社員もいます。
努力が評価される給与システムであることから若手の採用が進み、当社の社員の8割が20代~30代です。
また、働きやすさや給与だけでなく、研修等の教育にも力を入れることで人材の定着が実現でき、離職率は10%に留まっています。
ここまで社員の働きやすさにコミットしている経営もなかなかないと思います
ありがとうございます。私は自分の事になると一向に興味が持てなくなります。それよりも、周りの人、目の前の相手の幸せに興味があり、そのために動く人間です。
例えば焼肉に行って3回目も追加して、店員さんに「もう一皿どうですか?」って言われたら「じゃあ、ください」と言ってしまうタイプです。「自分が何食べたいか」についても意志がなく、一緒に行きたい人が食べたいものが私の食べたいものになります。
経営は難しいように感じますが、私は相手をどれだけ幸せにすることができるのか、という考えで動いているので、責任はあるものの楽しく向き合うことができています。
学生時代の思い出を教えてください
札幌で育ちましたが、高校生の頃、大学へ行くよりも早く社会に出たいと思っていました。
勉強があまり好きではなかったですし、学校でお金を払って勉強するなら、4年間お金をもらいながら勉強して実践で力を付けたいと思っていました。
そして、学校卒業後は4年間大手電化製品販売店で働きました。
決め手は量をこなすことができるハードな環境だったからです。
長時間労働や休日が少なくても、量をこなすことが自分を成長させると考えましたし、結果的にも良い選択だったと思っています。
その後、転職はされるのでしょうか?
最初から4年で転職すると決めていたので、次は横浜にある食品加工会社で働きました。
シェア日本一のメンマを作っている会社だったので、更に自分の実力を伸ばせる環境だと思いました。
しかし、冒頭にもお話した通り、私はあまり自分に興味がありません。
札幌から横浜に来たのも人から勧められたからです。「ここどうだ?」と言われて、「じゃあ、そこ行こうか」みたいな軽いノリでした。
その後は解体屋に転職しましたが、5月に入って、10月に辞めて、12月に独立しました。
どうしてすぐに独立したのでしょうか?
中途入社した同期と2人で立ち飲みしながら「やばいね、この会社」「なんか自分たちでやっちゃう?」とノリで言ったことを本当に実現したからです。
経営者の感情に振り回されながら仕事をこなす環境だったことから、自分で事業をしたほうが良いと考えました。
Well-Beingを意識された理由を教えてください
起業した頃、青年会議所の仕事に色々と携わっていたのですが、その時に「Well-Beingは次の時代に必要なことだ」と感じたからです。
私は自分と一緒にいる人が幸せであれば良いと思っていますし、特に社員には幸せになってほしいという思いが強くあります。
40代後半で入社してくれた社員がいるのですが、当社に来る前は週末にマックで食事するのも迷ってたそうですが、入社後は、ゴールデンウィークに家族でユニバ行って1泊2日で50万使ってきたと嬉しそうに話してくれました。「奮発したけど、別に何のためらいもなかったです」と聞いて、とても嬉しかったです。会社が人を幸せにするのではなく、幸せになれる環境を整備するのが私の役割ですね。
私含めてみんなが全員のお給料や経費の内容を見ることが出来るシステムになっています。頑張ったらどのくらい評価されるのかを数値化することで、努力した人が報われる環境を整えています。
複数の事業を展開されていらっしゃいますが、起業当初からビジョンはありましたか?
ありませんでした。お金にも興味なかったので考えていませんでしたね。自分の中で事業の規模感としてどの程度が良いかは考えてましたが、会社が成長するにあたり周りから「これやりたい」という声が出てくるようになりました。
なので、私は「じゃあやるか」と思い、そのために目標を設定して達成するための道を整えて粛々と進めていきます。
働く人たちが楽しく仕事をしてくれていますし、だからこそ私は若手に権限移譲を進めて、よりみんなが活躍できる場を整えています。
経営する中で、社員に伝えていることはありますか?
「成長したいなら、絶対に失敗したほうがいい」と伝えています。
成功か失敗ではなく、成功か成長しかありません。
また、人は説得しても動きませんが、納得すると動くので、本当に危ないとき以外は見守るようにしています。
育てる側にも、相手が失敗した後のフォローが大切であることや、成長を邪魔してはいけないとよく伝えています。
どのように採用活動をしていますか?
「みんなで好きな人を選んできていいよ」と任せています。仮にできない人が入ったとしても、その人を一人前に育てることが今いる社員の成長につながりますし、結果的に戦力が増えるので良しとしています。最初から出来る人を採用するよりも、どう育てるか、を考えていこうと伝えています。
また、最近若手が転職フェアに参加しました。大手が並んでる中で最初はちょっと引け目を感じてたみたいなんですが、終わった頃には「うちってめちゃくちゃいい会社っすよね!」と誇らしげに言ってくれました。幸せにする会の会長になったつもりで、社員を幸せに導くのが私の仕事だと思っています。
今後の展望を教えてください
私自身がどうしたいという意志はなく、働く皆の意志に委ねていきたいと考えています。
私はみんなが稼いでくれたお金でお小遣いをもらって、お金を使わせてもらっているので、感謝しなければなりません。そんなみんなに幸せになってもらうために、私ができることをする、それだけだと思っています。
経営者におすすめの本を教えてください
曽山 哲人さん著書の『若手育成の教科書 サイバーエージェント式 人が育つ「抜擢メソッド」』おすすめしています。読んでくださった方は「勉強になった」と言ってくださる方が多いので、ぜひご一読ください。
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