今回は株式会社コドミー代表、内山和也氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社コドミー |
代表者 | 内山和也 |
設立 | 2024年1月4日 |
主な事業 | 子育て関連事業 |
社員数 | 3名(取材時) |
会社所在地 | 東京都杉並区高井戸東1-1-46-201 |
会社HP | https://kodomii.jp/ |
事業内容を教えてください
株式会社コドミーは、子育てをより楽に楽しくするための各種サービスの企画・開発を行うベンチャー企業です。現在は、保育園・保護者の代わりに衣服を洗濯して保育園に直接返すランドリーサービス「コドミーランドリー」を提供しています。
この「コドミーランドリー」は、私自身が3人の子どもの子育てを通して身を持って経験をした出来事がきっかけとなりスタートした事業です。毎日保育園の洗濯物を持って帰り、洗濯するのはとても大変で、なおかつ忙しい朝にバタバタ荷物を用意するだけでもストレスがかかりますよね。そんなとき、毎日の保育園準備の中で荷物のことを考えなくて済むサービスがあれば、保護者が朝の準備や行き帰りを身軽にでき、時間的にも体力的にも余裕が生まれ、子どもと向き合える時間が増えるようになると考えました。マルチタスクで日々育児をするなか、保育園の衣類の用意、洗濯がなくなることはちょっとしたストレス緩和にも繋げることができます。
また、コドミーランドリーではお子様の衣類だけでなく、保育園で発生する洗濯業務の代行も可能です。雑巾やエプロンをまとめてお預かりして綺麗な状態でお返しすることで、保育士の日常業務軽減を実現し、労働環境改善にも繋がります。
コドミーランドリーの展開ですが、2024年現在はエリアを絞ってサービス提供を行っています。東京23区の西側にある杉並区、世田谷区、狛江市、渋谷区、目黒区、大田区、品川区、中央区の他、神奈川県の川崎市、横浜市を中心にサービスを提供しています。
東京は仕事も頑張りたいけど子育てても楽しみたいというパワーカップルが多いですが、負担が大きいのも事実ですので、保護者の負担を減らすオプションとして当社のサービスを導入してほしいです。
もし導入されたい保育園や話を聞いてみたい保育士の方がいましたらぜひ連絡ください。
URL:https://kodomii.jp/contact
学生時代に頑張ったことはありますか?
実は小学校の時に野球クラブに所属したくらいで、高校3年生まで何かに打ち込んできたことがありませんでした。自身でもそれを気にすることなくふらふらと高校2年生まで過ごしていました。ただ、高校2年生の後半あたりの時期に、周りで部活などを頑張っている人をうらやましく感じ、「今からでも頑張れることがあるとすると勉強かな?」と一念発起して勉強に打ち込みました。結果、慶應義塾大学に入学して、大学院まで在籍しました。
生まれてから佐賀県伊万里市でずっと過ごしてきたので、大学生になり人生で初めて都会暮らしを経験し、新しい刺激を受けて毎日がとても楽しかったことを覚えています。渋谷や原宿を友人や1人でも練り歩いていましたね。
大学在学中はCVSというNPO法人の活動参加し、ロサンゼルスに2ヶ月間滞在してリーダーシップを学ぶというプログラムに参加しました。海外での活動は都会暮らしとまた違った経験となりましたね。プログラムを通じて、チームで成果を出すためには個々のスキルの高さよりもメンバー1人ひとりの良さを最大限引き出して組み合わせるチームワークこそが成功のカギであることを実体験として感じることができ、とてもいい経験だったと思います。
社会人時代はどのようなキャリアを歩まれたのでしょうか?
コンサルタントになれば汎用的なビジネスのスキルがいち早く身に付くと思い、大学院時代にアクセンチュア株式会社のインターンに参加しました。そして1年の秋に内定をいただき、そのまま入社しました。入社後は小売業のクライアントを多く担当し、同期の年度では最年少でマネージャーに昇進しました。
アクセンチュアで働いて良かった経験の1つは、様々な優秀なマネージャーと働けたことです。多くのプロジェクトに参加しましたが、すぐに筋の良い仮説の組み立てができる人、とことん考えて深い洞察と示唆を見出す人、コミュニケーションスキルに長けクライアントの懐に入り込んでいける人、数字に基づいて分析によって答えを導いていく人、などなど、それぞれの得意な部分で活躍する人達の仕事を間近で見て学ぶことができました。当時はまだ激務でしたが、優秀なマネージャーの方々のそれぞれの良さを吸収できたと思います。
様々なプロジェクトを担当するのは大変ではありませんか?
そうですね。大変でしたが会社によって業界構造も違えば、プロジェクトによって物流、マーケティング、CSM、オペレーション、経営管理、などなどのテーマも変わり、様々な切り口でビジネスの全体を学べたことはとても良い経験でした。
その後、なぜ独立をするのでしょうか?
コンサルタントになってある程度のキャリアを積むと、会社の中でいかに昇進していくかというフェーズになっていきます。私個人の考えではありますが、「コンサルタント」としてのスキルはマネージャーあたりである程度頭打ちになる感覚がありました。そして、自身がマネージャーとなった時に、もっと自由に刺激的なことがやりたいと思ったのと、プライベートでは妻と子どもが生まれる前に世界一周に行きたいという話になり、退職を決めました。
現在のサービスを立ち上げたきっかけについて教えてください
退職後は1年かけて妻と世界一周をしました。そして、2016年に株式会社ミチノバという、コンサルティングを行う会社を創業しました。その後、同社の経営を続けつつ2019年に株式会社AoyamaLabを共同創業し翌年2月に代表に就任しましたが、2023年に退任し、それまで以上に家族と過ごす時間ができました。
次は何をしようかと考えながらゆっくりと子どもたちと時間を過ごす中、せっかくなら子育て関連で何か社会課題を解決できる事業がしたいとを考えるようになりました。子育ては楽しさや安らぎを与えてくれる反面、現実問題として負担も増えてくる、という声もよく聞きます。
日本では少子高齢化で子どもが減り、このままでは経済力もどんどん低下していきます。私たちの世代でこの問題を解決し、我々の子ども世代が大人になった時にも、子どもを産みやすく・育てやすい社会にしていきたいと思っています。行政と民間には役割分担があり、子育て支援のための金銭面のサポートや法整備は行政が本気を出してきています。一方で私たちのようなベンチャー企業が新しいサービスをどんどん創出していくことによって、純粋に子育てを楽しめる未来を創造できるのだと思います。
サービスを立ち上げる上で大変だったことはありますか?
当社のサービスは、サービスを提供するには日々難しいオペレーションを動かさないと成り立たない難しいサービスです。毎日の物流や安全な洗濯の運用がサービスの根幹となる中、価格が高いとユーザーもついてこないことが目に見えており、とても難しいビジネスモデルだという認識は当初からありました。
もちろん、このままコンサルタント業で生計をたていくという考えもありましたが、事前のマーケット調査やヒアリングを通じて、難しいながらも解決しがいがある課題であると感じ、「もしほかの事業差がサービス化を成功させたら絶対後悔するな」と思い、サービス化を決意し、2024年に株式会社コドミーを創業しました。
経営をする中で大変だったことはありますか?
採用や教育が大変でした。コンサルタントの時も以前の会社でも、作業をしてもらうのではなくチームメンバーに自分と同じ目線や目的、世界観を落とし込むのが難しいです。想いに共感して同じ方向を向いてくれる人をいかに増やすかを常に考える必要があります。一人でやるのではなく、チーム全体でお互いに任せられる環境を作っていくことが大切です。
どのように世界観を伝えていったのでしょうか?
日々のコミュニケーションで、少なくとも背景と目的から伝える、ということは常に意識しています。仕事をする相手によって、目的だけを伝えれば仕事を動かせる人もいれば、目的から作業まで落とし込んで会話する人など、人それぞれで丁寧なコミュニケーションを心がけています。
今後の展望を教えてください
「子ども達の未来を明るくする」というコドミーの理念をもとに今後もサービスを展開していきたいです。まずはランドリーサービスに着手していますが、そこに留まらず、世の中の育児に関する課題を解決し、より子育てがしやすい未来を創っていきたいです。
第一歩としてコドミーランドリーを成功させるため、2025年には100ヶ所、2026年には500ヶ所の保育所の契約を目指しています。保護者が楽になることは園のメリットにもなりますし、選ばれる保育園になることで、保育士の採用や労働環境の改善になります。保育士や保護者のストレスがなくなれば、より安心安全な子育て環境、健全な子どもの発育にもつながります。
他の経営者におすすめの本はありますか?
内田和成さん著書『仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法』です。私がコンサルタントになる前に読んだ本で、ビジネスを成功させるための仮説思考を分かりやすく理解できます。ビジネスを成功に導くためには、とりあえず進めてみないと何も答えは出ませんよね。先が見えない中で、一旦組み立てて駄目だったら、方向修正してみようという考え方を伝えてくれます。初歩的な本ですが、とても学びになりました。
ぜひ読んでみてください。
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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