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HTC株式会社 代表 臼井 宏太郎氏

今回はHTC株式会社 代表、臼井 宏太郎氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

 

会社名称 HTC株式会社
代表者 臼井 宏太郎
設立 2009年5月
主な事業 デイサービス/看護小規模多機能型居宅介護/訪問看護ステーション/居宅介護支援事業
社員数 103名(取材時)
会社所在地 北海道札幌市北区北七条西2丁目8-1札幌北ビル9階
会社HP https://www.htc-wgy.co.jp

 

 

現在の事業内容を教えてください

北海道の札幌を中心に介護事業を行なっています。デイサービスが7事業所、看護小規模多機能型居宅介護、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所を各1事業所の合計10拠点を運営しています。利用者様やスタッフにとって、第2の我が家と思ってもらえるようなアットホームな雰囲気を大切にしています。利用者様1人ひとりに寄り添った家庭的な雰囲気で、本当の家族のように過ごせることを心がけています。今期で創業から15年目を迎え、会社全体の業績は右肩上がりで成長しています。直近では、過去最高売り上げの約5億円を達成することができました。デイサービスの営業利益率は全国平均と比べて、10倍以上の利益を出すことができております。

 

貴社の特徴はどんなところですか

当社では1人ひとりのスタッフ全員に理念を浸透させた組織作りをしていることです。理念を理解してもらうことで、顧客満足や業績が高い状態をキープできると思っています。

 

学生時代に熱中していたことはありますか?

中学生の時に水泳部のキャプテンをやっていました。練習のし過ぎで吐くほど頑張っていましたが、そのおかげで県大会でも入賞することができました。その時に頑張ったことが、私の学生生活の思い出の1つになっています。

 

学生時代から経営者になりたいと思っていたのでしょうか?

全く思っていませんでした。

というのも、両親が呉服屋を経営しており、近くで事業に失敗したり苦労している姿を見ていたので、私はサラリーマンになりたかったです。

 

社会人になり、どのようなキャリアをスタートするのでしょうか?

大学の在学中に経済的理由で中退することになりました。中退後は生活するために居酒屋で住み込みのアルバイトで働き始めました。働いてみると飲食店のサービスが楽しくなってきて、仕事を極めてみたいという気持ちが強くなりました。そして最高級のサービスを学ぶため、福岡県にある外資系ホテルのオープニングで飲食部門に就職しました。5年間ほど楽しく働いていましたが、東京の通信会社の経営者が熱心に私のことを「ウチで働いてほしい!」と誘ってくれました。最初は興味がなかったのですが、日帰りで東京からわざわざ何度も何度も来てくれたこともあり、ヘッドハンティングを受けました。

 

どうして突然、通信会社の経営者はヘッドハンティングをされたのでしょうか?

ホテルで一緒に働いていたとても優秀な部下が、私をその経営者に推薦してくれたそうです。

 

通信会社ではどのような仕事をするのでしょうか?

入社すると4000万円入金されている通帳を渡され、IT系の会社を立ち上げてほしいといきなり社長を任されました。当時はホテルマンしか経験のない新人で、4000万渡されてもどうやって事業を進めれば良いか理解していませんでした。結果的に事業は立ち上げることができず、半年後グループ会社に吸収合併されてしまいました。私は何もできない自分が悔しく、改めて経済や経営を勉強してみようと考え始め、コンサルティング会社に転職しました。5年ほどコンサルティング会社で学び、2007年に独立しました。

 

どのような事業で独立するのでしょうか?

初めはコンサルティング事業で会社を設立しました。最初のクライアントが北海道の介護に関する会社だったことから介護業界に関わるようになりました。その後、2009年に今の介護の会社を設立して「我が家に関わる全ての人の幸せ」という理念を掲げました。顧客である利用者様やご家族様やケアマネージャー、そしてスタッフやスタッフの家族、取引業者様、地域の方々、すなわち関わる全ての人を幸せにするという意味が込められています。

 

理念は会社を良くするために必要なのでしょうか?

私はサラリーマン時代、理念が腑に落ちて使命感を感じられるようになってから一生懸命頑張ることが苦ではなくなる経験をしました。就職したコンサルティング会社には「中小企業を活性化することで日本全体を元気にする」という理念がありましたが、入社当時の私は使命感を持てずに冷めた目で見ていました。しかし、私が入社した会社は「起業家輩出機関」と呼ばれており、日本全国から起業したい独立志向をもった人が集まる環境でした。商社や大企業のエリートだったような優秀な人達と一緒に働くことで、最初は全くついていけず落ちこぼれの社員でしたが、理念を大切にして一生懸命に頑張っていたら年間最優秀で表彰されるようになりました。

 

人材の育成に理念は欠かせないんですね

そうですね。また私は会社を経営する上で、人の可能性は無限大だと思っています。私がコンサルに入った会社では、人材育成を行うことで業績が改善されていきました。何の目標もなく過ごしているスタッフに目標を与えると、少しずつ成果が上がっていきます。コンサルティング後の成果発表会では、落ちこぼれだったスタッフが表情を輝かせて成長した姿を見せてくれました。そんな姿を見て人の可能性を実感することができました。自分が頑張って顧客の役に立ち、相手が成長し、感謝してもらえることが喜びと使命感になりました。

そして、その気持ちが原点となり、起業した時に関わる全ての人に幸せになってもらえる理念にしました。特に介護業界は不満が多く、経営者は「スタッフが全然働かない」と言い、スタッフは会社の悪口を言います。そうなると、全然楽しそうな会社でなくなり、売り上げや稼働率が下がって赤字になります。コンサルタントとしての経験を活かして、利用者様もスタッフも取引業者様もみんなが笑顔で幸せになれる会社を作れるように奮闘しています!

 

IT会社で事業を失敗して2度目の起業チャレンジでしたが、怖い気持ちはなかったのですか?

北海道は全く身寄りもいない場所だったし、介護の知識も経験もなかったので、当時は不安もありました。自己資金1000万と銀行から借りた500万というゼロからのスタートでしたが、コンサルタントをした5年間の経験を活かして頑張ろうという想いが強かったですね。

介護業界は「人」が全てです。立地は利用者様の家まで迎えに行くので関係ないですし、価格も介護報酬はほぼ全国一律に定まっていますので価格帯の競争もありません。飲食のように流行に左右されるわけでもありません。事業の成否に大きくかかわる「立地」「価格」「流行」の影響を介護事業は受けにくいのです。私はコンサルタント時代から、多店舗展開の組織づくりと人材育成を専門としていました。介護業界で大切な「人」のマネジメントに集中できる環境だったからこそ自分の強みを発揮できると感じていました。

 

創業して大変だったことはありますか?

私はどんな経営者でも「人」に関する悩みは必ずあると思っています。特に介護業界は採用で悩んでいる会社は多いです。介護職は労働環境や待遇面が厳しいと知られてますが、だからこそどうやってマインドを変えていくかが重要です。介護職のやりがいは、利用者様が「ありがとう」と笑顔になってくれることです。スタッフみんなが同じ目的意識を持てるような組織にするにはどうすれば良いか、起業後はとても悩みました。

 

どのように乗り越えたのでしょうか?

顧客の満足と利益の両輪があってこそ、理念実現に近づくとスタッフに伝えています。そして理念を浸透させるために月次会議を行い、理念と目標のプレゼンテーションを行ない、1人ひとりの理解を深める体制を確立しました。

 

今後の展望を教えてください

2030年までに年商13億円、従業員規模を220名程度に増やしていきたいです。目標達成のため、昨年から介護の幹部育成に特化したコンサルタントと1年契約しました。今までは私が全て経営の意思決定を行なっていましたが、規模を拡大するために幹部を育てて行く必要があります。2030年までのロードマップを詳細に作っているので、実現していきたいです。

そして介護業界で日本一やりがいのある会社を目指しています。従業員が犠牲になり、不幸になってる会社もありますが、スタッフの幸せが利用者様の満足や幸せに繋がります。これからもスタッフがやりがいを持てて幸せになれる会社を目指していきます。

 

他の経営者におすすめの本はありますか?

スティーブン・R・コヴィーさん著書『7つの習慣』、稲盛和夫さん著書『生き方』は私の人生のバイブルになっています。ぜひ読んでみてください!

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投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!