今回はハーバルデトックスラボ株式会社代表、山田佳会氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | ハーバルデトックスラボ株式会社 |
代表者 | 山田佳会 |
設立 | 2001年 |
主な事業 | エステティックサロン、リラクゼーションサロン等の運営
健康及び美容に関するプロデュース、コンサルティング並びに各種サービスの提供 エステティシャン、セラピスト、整体師その他のスタッフの育成及び指導 |
社員数 | 12名(取材時) |
会社所在地 | 東京都中野区中野5-32-5 神谷ビル503号 |
会社HP | https://herbal-detox-lab.com/ |
事業内容を教えてください
大きく3つの事業を展開しています。1つ目はビクレストというエステティックサロンを経営しています。都内最強排毒をコンセプトにしたオールハンドの施術「痩身インドエステ排毒リンパマッサージや小顔矯正、骨盤矯正」に定評を頂いておりブライダルエステやマタニティケアも人気があります。また某有名サイトの口コミランキングにおいてインドエステは東京都で1位を獲得、マタニティケアや小顔矯正、骨盤矯正でも地域で口コミランキングの1位を獲得、高いハンド技術と結果にこだわるサロンを運営しております。
2つ目はオリエンタルセラピストスクールというセラピスト養成スクールの運営です。ホテル内のスパやエステサロンのメニュー開発やエステ&リラクゼーションサロンの立ち上げもしており、独立開業のコンサルタントも行っておりますので技術レベルを高めたい方や未経験から独立開業されたい方が多く受講しています。
3つ目は酵素ドリンクをメインにした健康食品メーカーです。エステティシャンとして大手に勤務をしていた頃から酵素ドリンクを長く販売しておりましたが、自分の納得する酵素ドリンクが無く、良いものだとしても2、3万以上するようなとても高価なものでした。日々の健康と美容の管理に続けられる価格で本当に良い物を作りたいと思いで酵素ドリンクを委託製造しメーカーを行っております。
独立を決意するきっかけはありましたか?
大手サロンから個人サロンに転職をした経歴がありますが、その時のオーナーがフランチャイズで5日間で独立・起業された方でした。オーナーから仕事を任されていましたが「このままで良いのか?」と考えるようになりました。そこからさらにエステやネイル、リンパマッサージ等、沢山の資格を取得しながら、アーユルヴェーダや海外の施術療法を受けたりその施術について勉強の幅を広げました。そしてある時タイ古式マッサージに出会いました。そこからタイ古式マッサージを習得するためにバンコクで勉強しエステとタイ古式マッサージのサロンを福島でオープンしました。当時福島県にはタイ古式マッサージを受けられるサロンがなかったせいか、オープン後は比較的すぐに順調なサロン運営が出来たのを覚えています。
最初は東北で経営されていたと思いますが、東京に進出した理由は何だったのでしょうか?
元々大手エステサロンに勤務をした際に都内に住んだ事があり、さらにエステの勉強の為に都内に通っていた為、都内での仕事に抵抗はありませんでした。その内、都内で講師の依頼や施術を教える機会が増え、独立から3年で都内にスクールを中心としたサロンも出店し都内と福島を行ったり来たりする生活をしていました。しかし3.11の震災により福島県での営業が難しくなったため、都内のみで事業を進めることにしました。
エステを教えることが今の事業の1つであるエステスクールの始りになったのでしょうか?
そうですね。セラピストたちから「弊社のトリートメントを学びたい」や、「未経験だがサロンをオープンしたい」と問い合わせが多くありました。そこからオリジナルメニューをサロンに合わせて作ったり、エステを新規事業として立ち上げたい方へのコンサルタントや技術指導、経営方法のサポートを行いながらスクールの運営をしております。2005年ごろ癒しブームもありましたので弊社のホリスティック理論と癒しコンセプトでお店を出店されたい企業様やホテルのスパのメニュー開発や技術指導をしていました。今は弊社サロンが「都内最強排毒」との看板を出している事もありリラクゼーションより「身体の改善系」や「痩身エステティック」など結果が出せる施術をスクールで学びたい方が多く受講や相談をされます。
転機となったきっかけ
講師として癒しやリラクゼーションを長年教えておりますが、お客様が本当に感動する技術を常に求め研究を行っていました。実は私自身、エステやマッサージを受ける事が好きだったのですが、どのお店で施術を受けても感動も無く満足もしなかったのです。
私が立ち上げたサロンさんで7年ほどマネージメントも担当させて頂いておりました。当時、そのサロンではハンド以外にインディバ、エンダモロジー、サーモシェイプなどマシーンが売上の主流となっており決して悪い売上ではありませんでしたがお客様の結果や満足度、売上や定着率を考えた時にマシーンメニューに少し限界を感じておりました。スクールではオールハンドを中心に教えており、ハンドもマシーンも得意な分野ではありましたが、結果や満足度を考えた時に、マシーンはどのお店でもある程度同レベルの事が出来ますのでマシーンに人気があればどこのお店でも受けられるようになり、価格競争やお客様も飽きてくる傾向がある様に思います。
立地が良く値段が安く広告費をかけていたらお客様はご来店させるかと思いますが、また安いところや新しい所が出来たらそちらへとなりやすく、つまり「誰でも出来る技術」を継続する事は限界があるかと思いました。そして何よりマシーンでは結果の出し方にも限界があると思いもっと根本から変えたいと思うようになりました。
これはかれこれ10年位前の話ですが、そのサロンさんでマシーンではなくハンドで、機能解剖と筋肉、関節の可動域を意識した独自の新技術の試行を提案した事もありましたが、アザや赤みが出た事を当時のスタッフが怖がってその技術を断念した経験がありました。ただその技術の結果には解剖学の観点からみても自信をもっておりました為、その技術をさらに改良し1回の施術でもパフォーマンスの向上や結果を出せる施術が受けられる都内最強排毒をコンセプトにしたサロンをオープンさせました。振り返ってみますと、その技術をその当時のサロンさんで導入されていたら今の私は無かったと思います。それぐらい大きな転機となりました。
今では「赤み、アザ、筋肉痛が必ず出ます!」と最初にスタッフ全員がそれをお伝えして施術を開始するのですが、それを受けて頂いたお客様が口コミとなり他では受けられない施術として沢山のお客様からご支持を頂くまでになりました。
酵素ドリンクの事業はどのように始められたのでしょうか?
元々エステサロンに勤務している頃から独立した後もエステで流通している酵素ドリンクを販売していました。ある日、お客様へオススメをしていた酵素ドリンクのメーカーと連絡が取れなくなってしまいました。お客様へ酵素の必要性をお伝えしている責任もあり、その代わりとなる酵素ドリンクを探すべく色々なメーカーの商品を試してみましたが、保存料や添加物、着色料が入っているものが多く売り出されていました。流通している酵素ドリンクの多くは、ジュースで割ったり着色料や葛粉でとろみをつけ長期発酵をさせている様に見える酵素ドリンクが多く出回っています。本当に納得する酵素ドリンクが世の中になかったので、こだわりぬいた酵素ドリンク「ハーバルクレンズ酵素」を作ることにしました。
ハーバルクレンズ酵素にはどのようなこだわりがあるのでしょうか?
酵素ドリンクを作るにあたってどのような製造工場で作るのかが大切になってきます。何社も酵素の製造工場に持ち掛け納得のいく製品が出来るか吟味をしました。製造を委託する上での条件として発酵期間が長い長期発酵の物で添加物や保存料、着色料が不使用なものである事は最低限の弊社の条件でしたので、かなり厳しい条件ではありましたが工場と協力をして3年6ヶ月長期発酵熟成の植物発酵に乳酸菌やアーユルヴェーダ由来のハーブ、ミネラルを配合させ納得のいく商品を作ることができました。
本当に飲んで良かった、3年発酵でも違いが分かるという体感をお客様に持ってもらえることを意識しました。酵素は3年以上発酵させる事で分子が細かくなり低分子でポリフェノール値の高い酵素ドリンクが出来上ります。それにより内臓疲労(負担)をおこさせることなく本来のファスティングの考え方(内臓機能を休める)が高まる製品ができます。また3年以上の発酵熟成で抗酸化力が高まり、老化の原因である酸化を抑制させる働きも高まります。また製品化するまでは、1本で全てをカバー出来ないか、腸内環境を整える×高められてファスティングや置き換えダイエットにも使えるものとして、何度もブレンドの試行錯誤がありましたが、今では宣伝もほとんどしていないのに、リピート購入で何年も継続してご愛飲頂ける方も多く、味を変えないでほしいと要望を頂けるほど根強いご支持を頂ける製品となっております。
今まで大変なことはありましたでしょうか?
開業して今年で20年になります。苦労と言えるかは分かりませんが人を育てることは良い意味でも大変な事だと思います。弊社サロンは業務委託でスタートしても3年間の講習プログラムでセラピストを育成しております。この仕事は接客だけでなくセラピスト自身の身体パフォーマンスも関係していきますので人材育成はとても大事な事だと思っています。弊社のお客様は他では満足しない方や技術に厳しいお客様が多い為、セラピスト本人が頑張っていてもお客様の満足度はスタッフの気持ちとイコールではありません。
その為スタッフ間で経験数に関わらず技術差や指名の差が出てしまい自信が無くなる時もあれば20代30代の女性セラピストが中心ですので、イベントが非常に多い時期で結婚や妊娠を機に離れてしまうスタッフや、プライベートに重きを置くスタッフもいます。覚える事や技術の難しさもありますので、スタッフにもっと楽しんで勉強をし習得が出来るために、どうしたら良いのかを常に考えています。また弊社は強圧を売りにしておりますので体の使い方も習得する必要があるのです。
人を育てる事において大切にしている事は「プロに徹する、プロ意識を持つ」ことです。もし自分がお金を払うのなら、どうされたいかを考え技術でも接客でも自分が感動するものや自分が嬉しい事は何かを意識しプロとしてそのお客様を満足してもらう事が大切だと考えスタッフには伝えています。
今後の展望はありますか?
次の世代に技術と知識の継承をしていきたいです。また、最近の傾向としてほぼ未経験でサロンを開業して運営が出来ない、スタッフの入れ替わりが多く経営が上手くいかないご相談もありますのでサロンでの経営サポートやコンサルタントでサポート業に力を入れていきたいです。
自己啓発の中には苦手なことは避けて、好きなことだけをやっていけば良いと、いう考え方もありますが、私は大変なことでも乗り越えた人だけが最後に残ると思っています。試練を何回も越えていくうちに見えてくる景色が変わっていくのを伝えていきたいです。 実際に私が今見えている景色と10年前・20年前では全く違います。ただ試練の越え方にはきっとコツがあって「いかにそれを楽しむか」がポイントだと思っています。
また健康と食についても注力していきたいです。テレビでも体に良いものなど紹介されていますが、本当に健康になるかと言ったらそうではないものもあります。健康について深めていきながら健康に携わる仕事についている方達へも発信していけたらと考えております。
経営者におすすめの本はなんですか?
中村天風さんの「運命を拓く」です。心の状態で人生は変わっていくという本です。ポジティブに受け取ることで結果が違ったものになるんですよね。
露戦争に諜報員として満州の野で死線をかいくぐり、奔馬性結核で死に魅入られ、東西の哲学者、宗教家を訪ねても得られなかった、人生の意味。失意の果てに旅先で偶然に会ったヒマラヤのヨガの聖者に導かれ、遂に得た、「積極的人生」の教え。幾多の人々を生き生きと活かした、哲人天風が説く感動の教え。
哲人天風が説く積極的人生のすすめ 日露戦争に諜報員として満州の野で死線をかいくぐり、奔馬性結核で死に魅入られ、東西の哲学者、宗教家を訪ねても得られなかった、人生の意味。失意の果てに旅先で偶然に会ったヒマラヤのヨガの聖者に導かれ、遂に得た、「積極的人生」の教え。幾多の人々を生き生きと活かした、哲人天風が説く感動の教え。 AmazonURL |
投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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