今回は株式会社ハマ企画の代表取締役 田中友尋氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけのインタビューです。 ぜひご覧ください!
株式会社ハマ企画 会社概要
会社名称 | 株式会社ハマ企画 |
代表者 | 田中 友尋(たなか ともひこ) |
主な事業 | ・ウェブ戦略コンサルティング
・運用型広告コンサルティング ・課題解決型ウェブサイト制作・運用 ・教育セミナー ・メディア運営 |
設立 | 1981年10月 |
会社所在地 | 〒220-0011 神奈川県横浜市西区高島 2-10-13 横浜東口ビル |
会社HP | https://hamakikaku.co.jp/ |
会社概要と事業内容について教えてください
1981年10月に創立された不動産会社を2001年に私がオーナーとなり、ウェブ戦略コンサルや運営広告、解決型ウェブサイト制作、教育メディア等を扱う会社に変更しました。
デザイン主体のウェブ制作会社というよりは、ウェブ解析と分析を軸としたコンサルティングを行い、成果や売り上げのためには何をやればいいのかというアドバイスを行い、広告運用やコンテンツマーケティングやウェブ制作がメイン事業になります。
以前は、ウェブアクセシビリティの賞を頂いたという実績を受け、その縁で自治体からお仕事をいただいていました。最近はデジタル広告が非常に伸びてきているので広告運用の仕事も多くいただいています。
また「横浜で暮らそう」というメディアを自社のコンテンツマーケティング効果測定用に運営しています。
現在一番力を入れている事業について、詳しく聞かせていただけますか?
経営理念、事業目的の中に、「解析」という言葉が入っています。
ウェブ解析は、2000年から行っている業務で、データの分析や解析に対しては非常にこだわりを持っています。ウェブ解析は、ハマ企画の主たる事業となっています。
お客さんのウェブサイトの現状を分析する、つまり、0を1にするのではなくて、10を20に、お客さんの「強みを伸ばす」ことを目的としているのがハマ企画のウェブ解析です。
具体的な業務は、サイト改善し、コンテンツマーケティングを取り入れたり、ウエブ広告運用で集客をします。
お客さんの視点としては、お問い合わせを増やす業務ですね。
ここからは田中さんご自身のことを聞かせてください。社会人としてのスタートについて教えてください
私は100年続く料亭の長男として生まれましたが、実家の跡を継ぎたくなく、起業を目標としていました。
就職先は、起業して経営者になるため、経営者のたくさんいる東京で探しました。
新卒の就職活動は、一生に一度と思い、起業の参考にするため100社ほど訪問し、その中から法人営業で経営層と話せて東京に配属してくれる会社を選びました。
社会人としてスタートを切った後、起業するに至ったきっかけを教えてください
入社後、しばらくして新規事業の立ち上げで営業所に異動することになったのですが、異動先でパワハラを受けました。
パワハラで心が弱っていた私は、持っていたワープロの機能でパソコン通信に入り、パソコン通信の仲間にいろいろ助けてもらいました。その時思ったことは「リアルであっていなくても仲間になれるんだ」ということです。
その後、1993年頃に転職をしたのですが、転職先は残業がなく17時には帰らなければなりません。そのタイミングで日本にインターネットが入ってきました。
時間を持て余していた私は、インターネットでホームページを作ればパソコン通信のようなことができると思い独学で勉強をすることにしました。
個人のウェブサイトを運営する中、以前いた会社の先輩からホームページの仕事を紹介してもらうことになり、それがウェブに関する最初の仕事です。
会社に勤めながら、副業でホームページ制作をしていたある日、「独立したほうがいいのでは?」というアドバイスをもらいハマ企画の前のオーナーを紹介いただきました。
これが起業のきっかけです。
起業して大変だったエピソードがあれば教えてください
もともと営業で仕事を引っ張るのが得意でしたので、僕の場合0からの起業でなく、毎月の収入確保するための原資を作ってから独立したので、とくに大変と感じたことはなかったです。
最初は、毎月の原資もありましたし、行政からの仕事が安定的に入る仕組みがあり、あまり苦労していませんでした。
2009年、民主党政権の後ぐらいから行政の仕事が減りました。また、行政の仕事をたくさんすると最新技術に向かわなくなり、我々の技術が世の中と合わなくなることで、行政以外の仕事があまり受注できない大変な時期でした。
ちょうどその時期に、社員のほとんどが退職したこともショックでした。社員の退職に関して言えることは、当時の私が他人にまったく興味のないろくでなしだったことが原因ということですね(笑)
他人に対する意識が変わったきっかけは何でしたか?
中小企業家同友会に参加したことがきっかけで変わりました。はじめは、「人の幸せとか社員の幸せとか、何を綺麗ごと言っているんだ」と思っていたのですが、とんでもない。
中小企業家同友会に参加している経営者さんたちは、みんな社員さんを大切に生かしているような会社ばかりでしたね。このことが大切なんだって実感するようになったのってこの2、3年なんじゃないかな。
それに、社員さんもお客さんなんですよね。いいものを提供して良かったって言ってくれる人は、いずれ社員さんになる可能性があるし、社員さんもお客さんになる可能性もある。
そう考えると、経営って世の中を良くすることだなーって思うようになって。今の仕事、社員さん、お客さんに対して感謝するようになったのもこの数年です。
今後の展望や夢を教えてください
全国採用を考えています。うちの会社はコロナでいち早くテレワークを実施しました。
コロナ前までは、テレワークなんてできないだろうと考えていたんですが、できちゃったんです。
今のハマ企画、社員は月に1回、多くても週に1回出社する程度です。
そう考えると、オフィスは金融機関や他リアル接客のためにあるくらいで、業務をするのはオフィスでなくてもいいと考えました。
だから、ゆっくり時間をかけて、日本全国47都道府県に仲間を作ろうかなと思っているんです。そうすると北海道の社員と沖縄の社員が話せる訳じゃないですか。
北海道の人たちが東京の仕事をすることだってできる。
そういった交流をするなかで「じゃあ、今年は香川に集まろうか」「たまには日本を離れて台湾に行こうか」なんてことが実現できたらいいなと思っています。
うちの経営理念は「誠実と思いやりを持って 心をつなぎ平和な共創社会をひろげます」
この理念をみんなで共有しながら、みんなの心が楽しく繋がっていくことが理想です。だから僕はどんな人でも働ける会社にしたい。
たとえば障害を持っていてテレビカメラに写りたくない人は、アバターで参加すればいい。高齢者の方でも車いすの方でも手がなくても仕事はできるんです。
みんなでいい価値を広げてこうぜって言えるようなビジョン。ベースはできているので、みんなで広げていって あたたかいIT会社にできたらいいなあと思っています。
最後に田中さんおすすめの本を教えていただきました!
『人を生かす経営~中小企業における労使関係の見解』 中小企業家同友会全国協議会(中同協)
本書から学ぶべきことは、経営者の経営姿勢の確立こそ社員との信頼関係を築く出発点、経営指針の成文化とその全社的実践の重要性、社員をもっとも信頼できるパートナーと考え、高い次元の経営をめざし共に育ちあう教育(共育)的人間関係をうちたてること(「まえがき」より)。 |
投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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