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株式会社FlyEdge代表取締役 大澤要輔さん

  • 11/04/2021
  • 11/09/2021
  • 仕事
  • 1103回

今回は株式会社FlyEdgeの代表取締役、大澤 要輔(おおさわようすけ)さんにインタビューをしました。

大澤さんは売上1億円以下・社員数10名以下の小さな会社に専門特化した超実務型Webマーケティングコンサルティングを行っております。

 

大澤さんはお仕事をされていく中で、従来の広告代理店のビジネスの在り方に疑問を持ったことがきっかけで起業をされました。会社員時代に功績をあげながらも、より高みを目指すために副業で研鑽を積まれ、多くの経験をされてから満を持して独立されました。しかし、現在に至るまでには多くの苦難と努力があったそうです。自分を追い込み続けるそのストイックな姿はまさに”生粋の仕事人”と言えるでしょう。

学生時代から現在までの大澤さんを深堀りした「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください。

株式会社FlyEdge概要

会社名称 株式会社FlyEdge
代表取締役 大澤 要輔
設立 2021年7月
主な事業 1.中小企業専門特化のWebマーケティングコンサルティング
2.中小企業専門特化の経営コンサルティング
3.Web広告運用代行及び各種広告宣伝
4.営業代行
5.Webサイト、ランディングページ制作
6.若手人材育成、能力開発のための教育事業
社員数 1名(取材時)
会社所在地 102-0084 東京都千代田区二番町5番地2 麹町駅プラザ901
会社HP https://fly-edge.com/

 

大澤さんはどんな学生時代を過ごされましたか?

中学卒業までは地元静岡で過ごし、高校は函館、大学は京都と、観光地巡りかのように飛び回って学生時代を過ごしました。特に、高校時代は男子校で寮にいたことから、あまり遊ぶこともなく勉強一筋でしたし、パソコンもスマホも禁止でプライベートがほとんどない原始人のような環境にいたので様々鍛えられました。当時はそんな環境に対して、高校生らしく不満を抱えながら過ごしていましたが、今となっては良い思い出です。

そして、大学は京都の同志社大学経済学部へ進学しました。

高校時代にあまり自由がなかったので、水を得た魚のように積極的に外の世界へ出て色々なことを経験しました。

しかし、今思い返すと若さ故の過ちが色々とありますね。

例えば、当時の私は営業マンになりたいと思っていたのですが、全くお酒が飲めなかったんです。なぜか「営業マンはお酒が飲めないとなれない職業だ!」と思い込んでいたので、私は無理をして安くて不味いウイスキーを毎日ストレートで飲み続けることで耐性をつけていきました。そうなると当然、無理をして飲んだのが災いし、学生生活に影響がでることもしばしばありました。

これを読んでいる皆さんはくれぐれも無理して耐性を付けようとは考えないで欲しいですね(笑)

 

社会人時代はどのようにお仕事をされていましたか?

まず、起業するまで3社経験しました。

まず1社目ですが、ソフトバンクグループで東証一部上場企業に入社しました。グローバルに展開している大手製造業の法人に向けてシステムのコンサルティング営業を行っていました。営業の仕事は性格に合っていたみたいで、当時はひたすら足で稼いでいましたね。1日の訪問アポ件数も8件などが多々あり、目まぐるしい毎日でした。

足で稼ぐ営業はもちろん楽しかったのですが、「足で稼ぐだけでは少し効率が悪いな。他に良い方法はないだろうか」と思い色々と調べたところ、「マーケティング」というものがあることを知りました。

「これを学べば売上を上げる仕組みを作ることができる!仮にその仕組みで売れなかったとしても、営業の経験から最悪自分の足で売り切ることもできるじゃないか!」と考え、マーケティングと営業の2本軸を持てば最強だと確信したことで転職を決意します。

そしてマーケティングの中でも今後の流れを考えるとWebマーケティングの領域にしようと決めたわけです。

 

このことから転職をし、2社目はWeb広告の会社に2019年3月からお世話になりました。

Webマーケティングを学びながら仕事をしていましたが、さらにハードな経験と仕事量を求めて副業を始めました。そして同年6月に自分だけの力で初めて業務委託案件を獲得しました。これには感動しましたね(笑)

そこからの生活といえば、朝の9時から18時までは2社目の会社で仕事をして、19時から深夜0時までは副業の仕事と働きました。この生活を半年ほど続けましたね。

また、実は2社目で働いている時に副業をしていた会社から既にヘッドハンティングによるオファーを頂いていました。まだ転職したばかりということもあり、答えを保留にしていたのですが、2019年の年末に「来年から一緒にやらないか」とポストも用意していただけたこともあって、2020年1月から3社目に移りました。

 

3社目は、普通の人から見たら常軌を逸した働き方をしていたと思います。

仕事としては、Web広告の運用チームの課長として4~5人の部下をまとめていました。また、自分自身でも月2000万円ほど広告運用をしていました。その他に、パーソナルジム事業のマーケティングマネージャーとダイエット専門の美容クリニック運営事業のマーケティングマネージャー、新規のWeb広告のコンサルティング営業、中途採用の責任者や各種システム導入を行っていました。

今になって見ると中々大変に思いますが、当時は「いけますよ、余裕です」と答えて次々と仕事を引き受けていました。また、クリニックの運営に関しては医療分野が専門外だったこともあり、少ない時間の中で積極的に勉強していました。

労働時間については月間400~500時間程度ガッツリ働いていましたが、、元々それを理解した上で腹を括って入りましたので、音を上げることはせず、最後までやり切ることを常に意識していました。

 

採用担当もされていたということで、新卒や転職者へのアドバイスなどありますか?

そうですね。結論、体のいいことだけをいう会社はやめたほうがいいと思います。

私が転職する際は、もちろん言い方を考えてはいましたが「御社に入るデメリットはなんですか?」といったことを聞いていました。この質問に冷静かつ論理的に答えられる会社は透明性が高いと思います。

また採用担当者が理性的でなく、情熱だけで語るようなところは社内がごちゃごちゃしている確率が高いです。(もちろんそうでない会社もあります)

新卒や転職をされる方は面接の際そういったところをしっかりと見極めていただきたいですし、逆に経営者、採用担当者の方はそうならないよう気を付けていただきたいです。

 

個人事業主として創業した経緯について教えてください

3社目には2020年1月から9月末まで在籍していました。

広告代理店業務が主でしたが、働いているうちに広告代理店ビジネスの伸ばし方が顧客にとって果たして本質的なのかと疑問を持ちました。

まず、広告代理店がビジネスを伸ばそうと思ったら、広告費を上げるか手数料を上げるかという2択になります。

なぜなら、広告代理店のビジネスモデルというのは基本的には広告費×手数料率=粗利益だからです。例えば広告費が100万円で手数料率が20%だと、20万円が広告代理店の粗利益になります。

そして広告費と手数料率のうち、手数料率については業界相場として20%程度と言われていることもあり、大手代理店のように手数料率を上げられない場合は、利益を伸ばすためにはどうしても様々な媒体等を駆使して「広告費を上げてください」とお客様に提案するしかありません。

ですが、お客様からすれば広告費は販売促進費、すなわち経費(損金)にあたりますし、特に多くの費用を使えるわけではない小さな会社さんからすれば、できる限り少ない金額で最大の効果を得られる方がが良いですよね。

すると、特に私の顧客である小さな会社にとって広告代理店ビジネスの在り方は本質的とは言えないわけです。

だからこそ、顧客に対して「広告費を上げてください」などの本質的でない提案をしないビジネスモデルであるべきだと考え、独立するに至りました。。

 

また独立の際、法人か個人事業主かという選択を迫られましたが、私は法人という社会的信用を借りずに自分の名前だけでどこまで通用するのか、自分の市場価値がどのくらいあるのか知りたかったので、あえて個人事業主として2020年10月に開業しました。

その後、有り難いことに多数お仕事を頂けたため、2021年7月に法人化をしました。

 

お仕事をされてきた中で大変だった時期はいつですか?

個人事業主として開業後、特に最初の3か月は死ぬほど大変でしたね。2020年の10月、11月、12月です。

売上もゼロ、見込み客ゼロ、人脈ゼロ、の状態にもかかわらず自分を厳しく追い込むために、月額固定で完全個室のシェアオフィスを借りました。ほぼ1日中仕事をしていて、3日に1回くらいしか家に帰らないような仕事漬けの日々を送りました。他にも、勉強の為に本を読んだり、パソコンを新しくしたりと、経費を積極的に使うことで、何が何でも売上を作らないといけない状況に自分を追い込みました。

無理をしていたからか体調面で異常が現れたりもしましたが、必死に働いた結果、無事2か月目からは黒字になり、現在も良い勢いのまま業績を伸ばし続けることが出来ています。

 

わざとご自身を追い込まれていますが、追い込んだ先の立て直す道筋などは見えていたのでしょうか?

立て直す道筋というと、これだけ自分を追い込めば全力で知恵を働かせて結果を出すだろうと、ある意味自分に賭けた部分もあると思います。

日本はセーフティーネットがしっかりとありますが、それに頼りたくないというプライドもありましたし、融資を受けずに自己資金でどこまで伸ばせるか、ということも考えていましたね。

そうなると絶対に利益を作ろうと思考が働くので、それが大きなエネルギーになります。

 

そもそも、私は毎日コツコツ何かを継続することが苦手なんです。でも独立するとなると、それではやっていけないので、どうやったらやらざるを得ない状況を作れるか考えました。

そしてそれはどんな状態かというと、私にとってはお金がない状態だったんです。

合理的に自分を土壇場まで追い込んで、苦手なことであってもやらなければいけない状況を作れば最大限の力を発揮できるだろうと考えました。

 

起業される方やWebマーケティングを行いたい経営者の方にアドバイスはありますか?

起業される方は、まずは広告費をかけず、パーソナルブランディングを優先させたほうが良いと思います。「○○さんはこういう人だよね」ということを周りに認知してもらうことが先決です。

また、Webマーケティングを行いたい経営者の方に対してですが、もし現在、広告代理店に頼んでみたけれど効果がなかった、Webマーケティング、Web集客をやってみたいけど何をすればいいかわからない、といった状況であれば、早めに専門家へ相談したほうがいいと思います。

そんな時に当社を思い出していただくことができましたら、ぜひご相談いただければと思います。

Webマーケティングを任せる人材を採用するとなると、人件費や難易度が問題となってきます。

なので、早めに専門家に相談をして、自分たちで対応できる体制を整えることが会社にとって最善の選択だと考えます。

 

最後に、株式会社Fly Edgeの未来について教えてください

今後は少数精鋭のマーケティング集団を作りたいと考えています。

私がこれまでやってきた以上に対応できる幅を広げ、年商1億円以下、社員数10名以下の会社に革命を起こしていきたいと考えています。最終的な目標は、Webマーケティングをやって伸びないという中小企業をゼロにすることです。

 

みなさん、大澤さんのインタビューはどうでしたか?

ここからは、大澤さんがおすすめする本のご紹介です!

 

株式会社Fly Edge代表取締役 大澤要輔さんが起業される方におすすめの本はこちら

小さくはじめる起業の教科書 自宅をオフィスに! ひとり起業の立ち上げ方・続け方

https://www.amazon.co.jp/dp/482072794X

好きなときに、好きな場所で、好きな仕事をして、お客様に喜ばれて、自在に稼ぎ、人間関係のストレスゼロで働く生き方、これがひとり起業家です。28歳で独立したものの初めての起業で失敗してからというもの、さまざまな職業を経験した末に40代で再起業した著者が、自らの失敗から学んだ起業の成功ノウハウを詳細に解き明かします。数々の失敗を経てきた著者ですが、ひとりで再起業後にいきなり1億円突破の売り上げを実現し、50代後半の現在まで年収1200万円〜2000万円を維持しています。今では自らの経験をもとに、起業を目指す人たちを対象に起業支援を行うまでになり、その指導内容をもとに書き上げたのが、本書です。

株式会社Fly Edge代表取締役 大澤要輔さんが経営者におすすめの本はこちら

マーケティングプロフェッショナルの視点 明日から仕事がうまくいく24のヒント

https://www.amazon.co.jp/dp/4296102583/

P&G、ユニリーバ、ダノン、資生堂……先進企業でマーケティング部門を育成・指揮してきた著者がビジネスを成功に導くプロマーケターの“共通言語”をやさしく解説技術による差異化が難しい今、企業が持続的に成長するには、顧客視点に立ったマーケティング戦略を立案・実行できる人材が必要です。その第一歩が、マーケティングのプロフェッショナル=プロマーケターだけが知る“共通言語”を学ぶこと。マーケティングとは何か、ブランドとは何か、競合とは何か、戦略を構成する目的と資源とは何か──。
商品開発、広告宣伝、営業・販売といったマーケティング関連業務に携わるすべての人が「共通認識」を持ち、ブランドの定義書やマーケティング実行モデルを定めてマーケティング戦略を遂行する必要があります。また、最終利益を超える額のマーケティング投資をする企業が多い昨今、この“共通言語”は、経営陣にとっても必須です。

 

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!