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株式会社CONE代表取締役 佐藤立樹氏

今回は、株式会社CONE代表取締役、佐藤立樹氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。ぜひご覧ください!

 

株式会社CONE 会社概要

会社名称 株式会社CONE
代表者 代表取締役社長 佐藤立樹(さとう りき)
設立 2019年 4月
主な事業 資料作成代行サービス
クリエイティブ事業・WEBサイト制作、グラフィックデザイン、映像制作
資料デザイン参考サイト
社員数 12名(取材時:業務委託を含む)
会社所在地 〒530-0027
​大阪府大阪市北区堂山町1-5 三共梅田ビル7階
会社HP https://www.cone-ntm.com/  https://cone-c-slide.com/

 

 

まずは御社の事業内容についてお話を聞かせてください。

 

はい。弊社は資料作成支援事業とクリエイティブ制作事業、二つの事業を軸として主に企業様向けにサービスを展開しています。

 

2021年6月にリリースした資料作成代行を担う『シースライド』(https://cone-c-slide.com/)というサービスは、支援企業も200社を突破し、順調に成長している事業です。企業様が採用のときに使う採用ピッチ資料や、大きな提案があるときの提案資料、サービス紹介資料ダウンロードなどを、“結果がでる形”でリデザインしていくことが具体的な事業内容です。

資料をダウンロードしても商談までいかなかったり、営業担当によって異なる受注率を標準化することなどを目標とし、デザインや構成を変えるという切り口から企業様を支援させていただいています。

デザインによって仕事の成功確率を向上させる、ということですね。それには既存の資料のビジュアルのみをキレイにするパターンと、構成から調整させていただき、より成果の上がる形にするパターンがあります。

 

もう一つのクリエイティブ制作事業は、今はweb制作を中心に行なっています。採用サイトの構築・サービスLPの制作など、具体的な目的に合わせて制作をしています。「採用のためにサイトが欲しい」とか、「サービスの売り上げを上げるためにサイトが欲しい」というご希望に応えます。

 

デザインを軸として、デジタル上の「ものづくり」の課題を解決しています。資料作成代行サービスや、参考資料デザインサイトなど。様々なデザインまわりの課題に対し、自分たちで事業をつくって問題解消に導きます。

 

佐藤さんの、現在に至るまでのご経歴を教えてください。

 

自分の名前には、両親の「海外でも通用するように」という想いが込められていることもあり、大学2〜3年生の間にカナダのバンクーバーへ留学しました。そこでは現地の人が楽しそうに生活する様子にカルチャーショックを受けました。学生も、社会人も、みんなが楽しそうに過ごしている。それぞれのやるべきことを全うしつつ、プライベートも充実させている。日本だけで生活していたら分からなかったであろう「こんなに楽しく生きれるんだ!」という気付きは、自分にとって大きな衝撃でした。

 

帰国してすぐに、高校時代からの友人である湯浅(現:株式会社CONE 取締役COO)と、映画「グレイテストショーマン」を観る機会がありました。一度観てからは、一人で7〜8回観るほどハマってしまいました。

その映画を観て思ったのは、「自分と、自分が好きな人たちでつくったもので、人を喜ばせることができたらすごく素敵だな」ということ。自分が主導権を持って自分の人生を進めていくこと、『働く』を楽しくすることっていいなあ、と。そう思ったのが起業のきっかけです。だから元々起業を考えていたわけではなかったんです。

 

大学卒業までは営業代行の会社や、web制作会社でインターンを経験したり、グレイテストショーマンに影響を受けたこともあってライブを開いたりもしました。

一緒にライブをしたのは、友人の一人である佐々野(現:株式会社CONE 取締役CTO)。彼のことは当時から大好きで、一緒に会社を創業した仲間でもあります。

 

自分の一番好きな人たちと一生働くことを、一旦夢にしたいなあ…という想いから、起業という選択肢を選んで大学卒業後の4月に株式会社CONEを設立しました。

弊社は何もないところから、4人で始めた会社。何もなかったのですが、当初自分と佐々野以外が、動画・映像クリエイターとデザイナーだったんです。その技術を事業として活かすことに決め、採用動画をつくることにしました。

そうして『デザイン』と『映像』の二本柱で事業が始まったのですが、その後の結果は鳴かず飛ばず。苦しい時期でした。

 

膨大な量の提案書をつくっていく中でやっとコツを掴んだ頃、web関係のクリエイティブ制作も安定してきました。

また、COOの湯浅が資料作成の副業をやっていたこともあり、クリエイティブ制作だけでなく、資料作成支援事業にも注力することにしました。自分達が資料をつくるときに苦戦したことと、資料作成のプロである湯浅の力。経験とノウハウを活かせると考えて始めたその事業は、今では大きく成長しました。

 

これまでに、苦労したことを教えてください。

 

一番辛かったのは、起業後に採用動画を売ろうとしたときです。大学卒業したばかりで大学生の目線を良く理解しているし、映像もデザインもできるので、これは売れるだろうと思って始めた事業でした。

でも始めてみたら、何も知らないことを痛感しました…。華やかなインターン経験以外は何もなかったので、『ポッと起業しちゃった感じ』という表現が近いかもしれません。

 

どうにかしなければと思い、リストや資料を大量につくり、たくさんの企業に手当たり次第 電話をかけました。

やっと取れたアポイントは遠方で、交通費が大変だったりという苦労もありました。そんな状況だったので会社の残高もなくなり、給料も払えないような状態に。水道・ガス・電気も全て止まってしまいました。

 

「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」と行動するのに反し、結果は全く出ず。気持ちばかり焦って無駄に時間を費やすだけで、どうしたら良いのか八方塞がりの時期でした。全くやり方が見えなくて、苦労しましたね。

 

その苦労をどのように乗り越えたのでしょうか?

 

努力の方向を変えなければならないと思いました。「どこもかしこも営業をかけるのは良くない」と。

自分達は若いので、安く働けるという強みがある。労働力を買ってもらうために広告代理店と大手の制作会社から、小さくてもいいので仕事を振ってもらうことにしました。営業をかけるのは『広告代理店』と『大手の制作会社』。この二つにリストを絞り、効率を重視するため電話もメールに変えました。メールに添付する資料自体も、実績・できること・価格感だけを載せて分かりやすく簡略化。すると、40社くらいから話を聞いてもらうことができました。それからは常に仕事がある状態になり、問題の解決に繋がりました。

 

何も知らないために無駄な動きが多く、損をしたり疲弊したりする部分が多かったと思います。そのため今は『成果に直結しない努力をどれだけ減らせるか』という考え方を、全社員で意識しています。

 

現在の会社としての課題を教えてください。

 

ブランド力・牽引性を高めることです。そのために、さらに資料作成支援事業に力を入れました。

広報やPRを上手く使うことも課題だと考えています。広告と違って、これらは数値で測りにくい。どう感じるかは相手次第なので。そういう意味で、想像がしにくく届け方に工夫が必要で、結果が出にくい。だからこそ課題だと感じています。

 

今後の展望や夢を教えてください。

 

この会社を『すごく良い会社』にしたいんですよね。

入社した人々が楽しく働いてくれたら良いなと思っています。事業が評価されるのはもちろん、メンバーが評価されて欲しい。そのためにはまず、会社を大きくしたいですね。事業計画をしっかり立てたり、報酬制度を設けたりと、会社の制度も充実させたいと思っています。

 

さらに、弊社以外のいろんな会社にも『良い会社』になって欲しいという想いがあります。日中は営業に出て、会社に戻ってから残業して資料作成をしているような会社も多いと思うんです。資料作成を事業としている弊社としては、それをできる限り0にしたい。働いている社員が仕事もプライベートも楽しめる時間を持てるような、良い会社が増えて欲しいです。

 

 

佐藤さんが経営者におすすめする本を教えていただきました!

『マーケターのように生きろ:「あなたが必要だ」と言われ続ける人の思考と行動』 井上大輔(著)

【「何者でもない自分」が最強の武器になる生き方】

 

「やりたいこと」なんてなくていい。

「相手がしてほしいこと」をしよう。ただし、とことん、徹底的に――。

 

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STEP1 「自分がもっとも輝く場所」が見つかる…………市場を定義する

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投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!