今回は株式会社あるやうむ代表、畠中 博晶氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社あるやうむ |
代表者 | 畠中 博晶 |
設立 | 2020年11月18日 |
主な事業 | 自治体向けサイト及びシステムの企画、制作、構築および運営 |
社員数 | 8名(取材時) |
会社所在地 | 札幌市北区北38条西6丁目2番23 カトラン麻生302号室 |
会社HP | https://alyawmu.com/ |
事業内容を教えてください
株式会社あるやうむはクリエイターやNFT、DAOなどの領域で事業を展開しております。当社のお客さまは地方自治体で、具体的に言うとふるさと納税の返礼品を作ったり、地域おこし協力隊として国の移住の制度をうまく活用して、地域のためのオンライン上のコミュニティ作りを行ったりしています。もしご興味ある方は下記のURLをご確認ください!
・地域おこし協力隊DAO→https://alyawmu.com/chiikiokoshi-dao/
・ふるさと納税NFT×ウイスキー→https://furusatowhisky.com/
株式会社あるやうむの事例は下記をご参照ください。
・北海道余市町×限定ウイスキーNFT ふるさと納税プロジェクト開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000124.000091165.html
・地域おこし協力隊DAOのプロジェクトとは
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000086.000091165.html
・香川県琴平町で地域おこし協力隊DAO開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000132.000091165.html
ここからは畠中社長のことをお聞かせください。学生時代はどのようにお過ごしでしたか?
私は大学2回生から学生トレーダーとして活動し、大学院進学後も続けていました。現在はほとんどトレードはやめていますが、仮想通貨やトレードで得た知識を活用して事業を展開しています。
特に当社の投資を受けてから最初の事業であるNFTでふるさと納税ができる仕組みはブロックチェーンの技術が使われているので、学生時代に頑張っていたことが今に繋がっています。
どうして仮想通貨に興味を持ったのでしょうか?
2017年4月1日に資金決済法という法律が変わったことで仮想通貨の値段上がったとの話を聞き、ビットコインの存在を知りました。当時は様々なメディアでも取り上げられていたことから、興味を持ち、実際に始めました。
元々、経営者を目指していらっしゃったのでしょうか?
いいえ、地方の市議会議員を目指していましたね。市議会議員になる方法は地域のインフルエンサーや起業家になるか、市役所で長年勤め上げてなるか、政治家の鞄持ちからスタートするパターンが一般的です。この中から考えて、起業家になるのが1番手っ取り早いと思い、地元で起業をすることになりました。自分だけではお金を稼ぐ才能はなかったので、人からお金を集めようと思っているときにサポートしてくれる人がたまたま現れたので、札幌で起業することになりました。
どうして地方で働こうと思われたのでしょうか?
私は幼少期は東京に住んでおり、中学受験を経験しました。すると皆さんは凄まじく優秀なわけです。このまま東京に残っていても自分の居場所を作れないと思って、地方の町づくりに関わっていきたいと思うようになりました。北海道が好きだったので、北海道大学に進学したいと親に相談すると反対され、学歴社会が本当に嫌になってしまいました。京都大学に進学しましたが、やり場のない怒りみたいなものを抱えて4年間過ごしていましたね。卒業後は仮想通貨でお金が稼げたのでずっと住んでみたかった北海道に移住しました。
経営者になってから大変だったことを教えてください
いわゆるNFTというブームになった技術を取り扱って、納税の返礼品を作っています。ブームは自分達で制御できないところにあるのが、事業の難しさです。ブームが本質的であれば、ある程度長続きしますし、虚像であればすぐ終わってしまいます。ブームの時は投資家や寄付者などからお金を集めることができますが、ブームが去ってしまうと運転資金を延長するためのお金も集まらず逆風になってしまいます。実際に以前はNFTの会社が300社ほどありましたが、現在は30社もありません。NFTの会社として生き残っていくのは会社としての社会的信頼度や組織の強化が必要です。
どのように乗り越えたのでしょうか?
ブームが去った後は本質的なとこに立ち返りました。私たちの主たる事業はNFTの技術を使うことです。NFTはデジタルデータを使って本物と偽物を区別する技術なので、ブランドを作ることもできれば、チケットを作ることもできます。そして、そのチケットを応用して投票権として使って、コミュニティのなかで投票して運営していくこともできます。この技術は世の中に貢献できるところがあるのは確かなのです。地域のいろいろな困りごとをオープンにして、解決していきたいです。
そうなんですね。経営をするうえで大切にしていることはありますか?
地域のお金を預かっているので、預かったそのお金で地域を変えていくことを意識しています。例えば、現在北海道にある銀行のファンドをはじめ、様々な地域金融機関から出資いただいています。金融機関が太鼓判を押してくれたということは、信用にもつながりますし、地域のお金を預かっていることに直結します。地域の皆さんのためにもNFTを使って注目度を集めて、還元していき、ソリューションという観点でも金銭的なメリットを作っていきたいです。
地方創生が貴社のテーマだと思いますが、どのような想いで取り組んでいますか?
まず地方創生がなぜ進まないのかを考えると、その原因は物事が東京に集約されているからだと考えられます。そしてどうすれば地方でも稼げるのかを考えると、きちんと事業化して自治体の方が満足できるサービスを価値で提供すれば、雇用を作っていくことができると考えています。「民間だから」「地方だから」安い給与で良いと考えた時点でデフレスパイラルが生まれます。地方だからと安売りしてはいけません。きちんと稼いでいくことが地方創生の第一歩になると私は思っています。
今後の展望を教えてください
地域にソリューションを提供しているスタートアップとしては、全国津々浦々、隅々までソリューションを提供していくことを目標にしています。ある地域に限定するのではなく、都道府県の境を越えていくことで自分たちも居心地良く仕事ができると思います。
日本の小さい町や村は存続の危機にさらされています。地域の事業者の手が届かないような人口が1万人以下の小さい地域でソリューションが展開されていけば、マーケットを広げることができ、新しい町づくりができます。飛行機や新幹線を乗り継いで、さらにそこからレンタカーを借りて、何時間もかかる離島のような場所でも我々は通います。ソリューションから脱落してしまう地域を少しでも減らしていくことが今後の展望です。私たちのような民間企業が地域間格差を解消するための国の制度を活用して救っていくことが使命だと考えています。
経営者におすすめの本を教えてください
地域で事業を展開する私たちにとって、お金がいかに稼げるかが重要になります。これを実現するためにも、実際に当社が送り込んだ移住者の方は、3年以内に何かしら起業することを視野に入れています。いかにビジネスをするか、お金を稼げるかを考える際に参考にしている2冊をご紹介します。
東大を中退し年商 20 億円以上を稼いだ起業家が「金儲け術」を明かした『金儲けのレシピ』事業家bot著(2020年、実業之日本社)からは、不変的・普遍的な人間の習慣に基づくビジネスの特徴や、新規ビジネスの整理術などを学び、大きな影響を受けています。新しく起業したいという方にとっては、かなり基本のキではありながらも、すごく一般社会で生活していたらまず気づかないことがたくさん書いてあります。
大学在学中に起業した北の達人コーポレーション代表の木下 勝寿氏の著書『売上最小化、利益最大化の法則 ── 利益率 29%経営の秘密』(2021 年、ダイヤモンド社)は、具体的なビジネスアイデアをどう実現に落とし込んでいくかといった会社経営の重要なノウハウが、小さな企業でも実行可能な形で簡潔にまとめられており、非常に実用性が高い一冊だと考えています。企業活動が存続していくためには、売り上げも大事ですが、売り上げから経費を差し引いた利益が残っている必要があります。利益最大化の構築のため、是非読んでください。
最後に何かメッセージはありますか?
移住者の方を受け入れてくださる地域や地方で事業にチャレンジしたい方がいましたらぜひお声がけください! 当社から送り出した移住者は業務委託として働くので、基本的に副業が可能です。現地のオンラインコミュニティを作ることが主なミッションですが、その他にも興味があることはどんどん挑戦してほしいです。
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投稿者プロフィール

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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
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