今回は株式会社トラーチ代表、稲場 基泰氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社トラーチ |
代表者 | 稲場 基泰 |
設立 | 2020年 |
主な事業 | ・ 住宅用太陽光発電・蓄電池システムの販売・施工・メンテナンス
・産業用太陽光発電システムの販売・施工・管理 ・オール電化システムの販売・施工 ・V2H・EVスタンドの販売・施工 ・住宅リフォーム事業 |
社員数 | 30名(取材時) |
会社所在地 | 〒630-8115 奈良県奈良市大宮町1丁目5−18 |
会社HP | https://truach.co.jp/ |
現在の事業内容を教えてください
当社は関西全域において太陽光発電や蓄電池、電気自動車のスタンドの販売施工を行っています。本社は奈良で、JR奈良駅前にショールームを構えており、実際に太陽光のパネルや蓄電池、V2Hという機械を触っていただけます。電気自動車のスタンドも無料で使える駐車場になっているので、ご来社された方は充電もできます。他にも京都・滋賀・大阪にも拠点があります。
学生時代に熱中したことはありますか?
親が警察官だったため、幼い頃から柔道や水泳、サッカーなど色々とやってきました。中学生の時はバレーボールで全国大会に出場したり、生徒会長もやっていました。私は双子なのですが、弟とずっと比べられて育ったので1番になりたい気持ちが強く、何事にも熱意を持って取り組んでいました。
いつから起業されたのでしょうか?
警察官としてキャリアをスタートして10年間勤めました。30歳の時に警部補になるスピード出世をしましたが、公務員は年功序列なため、なかなか給料が上がりませんでした。警察官として手柄を挙げ続けて出世もしましたが、その間、弟が経営者として稼いでおり、そこに対してずっとジェラシーがありました。
そして「私にもなれないものはない!」と思って起業をしました。また、自分でビジネスをするのであればソーラーを売ろうと思いつきました。なぜかというと、自分の家も太陽光を付けたら電気代が下がっていましたし、東日本大震災の出動で太陽光と蓄電池がある家は停電時も電気が使えているのを実際に見て、ソーラーはすごい商品だと思っていたからです。
一方で、警察時代にリフォーム業者や太陽光業者に騙されたという被害の相談を受けていました。実際に私の母親も悪徳業者に騙されており、ソーラーの業者にお金を渡しましたが飛び逃げされました。業界的に腐っていると実感していたので、悪徳業者を撲滅しながら自分達も稼いでいこうと決めました。
社会人時代に学んだことを教えてください
幼い頃から刑事として働く父親の背中を見て育ってきました。刑事になることをゴールとしていた時は、刑事は犯罪者や政治家など幅広い人と話さなければならないので、社会人時代はコミュニケーション能力をあげることを意識していました。
特に取り調べ官として勤務していた際は、毎日犯罪者と対峙し「自分がやりました」と言わない相手に対して、罪を認めさせる仕事をしていました。
刑事の仕事をする中で身に着けたコミュニケ―ション能力や話術は、良い商品を買っていただくことや商品のアピールする営業の仕事と似ている部分もあり、今のビジネスに生きていますね。
なるほど、警察官もコミュニケ―ション能力が必要になるんですね
そうですね。警察官時代の取り調べとなると、被害者の方からも話を聞いて、検事や裁判官に提出する調書を作らなければなりません。しかし、特に性犯罪だと被害に遭った方は心を閉ざしています。被害者の心に寄り添って悩みや、何を望んでるかを傾聴するテクニックが必要になります。
起業してから大変だったとことはありますか?
人材育成です。元々警察官出身だったので、創業当初は体育会系の経営を行っており、創業メンバーにはお金を渡すから数字を上げてきてほしいと伝えていました。するとスタッフは自分の仕事しかせずに、後輩の育成はしませんでした。というのも、後輩の育成はお金にはつながらず、後輩を育てたら後輩が売り上げてしまう恐れがあるからです。先輩は何も教えてくれないので後輩も先輩が好きになれず、段々と社内がぎくしゃくしていました。この状態に気がついて、コミュニケーションの大切さを実感し、朝礼・終礼を始めて企業理念も作りました。
その後会社は変わっていきましたか?
そうですね。朝礼・終礼を導入して理念を作った際に創業メンバーの7人が一気に退職しました。ここでスタッフを引き留めても会社は良くならないと心を鬼にして、なんとか会社を立て直しました。そこからはスタッフが1人も会社を退職していません。
導入した朝礼・終礼ではピンチチャンス会議として、誰かがピンチの時に他のスタッフがチャンスに変えてあげるアドバイスをするようにしました。朝礼・終礼でコミュニケーションを取れるように工夫をしています。
他にもアフターフォローに力を入れるようにしました。それまではアフターフォローは後回しにされていましたが、しっかり報告してバックオフィスでサポートしようと事務スタッフや職人さんを雇いました。固定費は上がりましたが、会社を良くすることにコストをかけました。
また、事務スタッフが入社した当初は、営業と隔たりがありましたが、スタッフの1人がやっていた感謝を伝える行動を「ありがとうカード」という制度にして壁をなくしていきました。営業が取った契約をちゃんと処理してくれるのは事務スタッフで、事務スタッフの仕事があるのは営業が仕事を取ってきてくれたから、と相互理解、協力体制のきっかけ作りになれば良いと思っています。
後輩を育てる雰囲気もできましたか?
当社は後輩育成のためブラザー制度を導入しました。後輩が成長したら先輩にお金で還元するようにしています。教える方もメリットが必要ですし、誰かのために頑張ったらちゃんと報われる制度にしました。
今後の展望はありますか?
私たちは少人数のスタッフで2年で年商10億円を超えました。業界の雑誌にも日本一と取り上げていただき、2位との差がもう2倍以上にひらいています。太陽光・蓄電池の売り方を0から1を作り、離職者を出さない会社作りをしてきました。今後は工務店やリフォーム会社ともタッグを組んでやっていきたいですね。自動車部門でも業務提携アライアンスを組んで業界と共に成長していきたいです。
また個人的には若い会社向けのコンサルをしていきたいです!
若い世代にむけてメッセージはありますか?
私は若者向けにSNSを使って発信しています。特にTikTokに力を入れているので是非見てください!
私は公務員一家だったので、公務員になるのが当たり前だと思って生きていきましたが、弟に背中を押されて経営の道を選びました。自分の人生なので悩んでいるのであればチャレンジしてほしいですね。
経営者におすすめの本はありますか?
松下幸之助さん著書の『道をひらく』です。私はこの本と出会って、人生とは何かという哲学を学びました。
難しいことは書いていませんが、心にずんとくる良い言葉が書かれています。私はこの本を読み過ぎてボロボロになってしまい今手に持っているのが4冊目になります。当社のスタッフや新入社員には必ず読んでもらっています。
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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