今回はタクトケアサプライ株式会社代表、平野 浩希氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | タクトケアサプライ株式会社 |
代表者 | 平野 浩希 |
設立 | 2019年7月 |
主な事業 | 福祉事業部
ウェルビーイング事業部
ライブクリエイト事業部
|
社員数 | 40名(取材時) |
会社所在地 | 大阪府大阪市浪速区大国1-10-21 |
会社HP | https://www.taktcaresupply.com/ |
事業内容を教えてください
タクトケアサプライ株式会社は医療福祉関係の事業を展開している会社です。訪問介護のヘルパー事業や訪問看護の看護師事業を行ってます。他には福祉用具の車椅子、ベッド、美容関係や整骨院のウェルビーイング事業、音楽・イベント関係のライブクリエイト事業も展開しています。
どのような強みを持っている会社なのでしょうか?
パラレルキャリアを目指せる企業であることが強みです。様々な仕事を経験すると相乗効果も生まれ、新しい可能性を発見することができます。
下記動画では私のこと、会社のことを詳細に語っておりますので、ぜひご覧ください!
「第32回ゲスト平野浩希〜介護施設が音楽フェス?ナースコレクション⁈業界の異端児のチャレンジとは?!〜」
https://youtu.be/mh2Kc-4j1bc?si=GFBo_X6D-8k288z
ここからは平野社長のことをお聞かせください。学生時代の思い出はありますか?
中学・高校では吹奏楽部に所属していました。特に高校の吹奏楽部が有名で、朝6時から夜12時過ぎまで練習していました。そのため、部活優先になってしまい勉強を怠ってしまう時期もありました。しかし、名物顧問がすごく厳しい方で、「お前はアホや」と3年間ずっと言われ続けていました。その言葉が嫌で、私は反骨精神で勉強を始めることにしました。するとどんどん成績が上がっていき、最終的には中の上の成績を収めることができました。
高校生活最後のとき、先生から「今までずっとアホやと言ってきたのは、できるのにやらないからだ。できるのになんでやらんねん。だからお前はアホなんや」と真意を教えてもらいました。思春期だったので色々思うところもありましたが、顧問の先生が発破をかけてくれたおかげで「自分はやればできるんだ」と思えるようになりました。
卒業後のキャリアを教えてください
工業高校に在籍していたので、就職を考えていました。車関係の仕事をしようと考えていましたが、技術職で快適に働ける場所を探して、京セラに就職しました。就職後はコピー機の修理がメインでしたが、アップセルの営業で包丁やパソコンも売っていました。この経験からビジネスは繋がっていること、人の喜ぶことをすればオフィスでも包丁が売れることを学びました。
しかし、その後7回転職をしました。
どうして沢山転職をされたのでしょうか?
言い訳をして逃げてきてた人生だったからです。21歳の時に子どもが産まれて、すぐに離婚をしました。シングルファザーになりましたが、子どもが1人いるとなかなか社会の中で働くのは難しく、子どもがいるからと言って、会社を辞める選択を取りました。振り返ると1番大切にしたい子どもを言い訳に使って、本当はノルマから逃げたかったり、環境から離れたかったりしたのだと思います。子どもを使って逃げていた人生を振り返った時に、人間として大丈夫かと思い直して、起業に至りました。
どうして介護福祉関連で起業したのでしょうか?
たまたま介護をやってる先輩がいて、その先輩に4時間ほど熱い想いを語られたことがきっかけです。話を聞いているうちに介護ってすごい良い業界なのかもしれない! と心から感じました。また、介護であれば人の困った感情の部分を解決できるのではないかと自分の中でしっくりきました。しかし未経験の分野だったので、すぐには動くことができませんでした。
そうですよね。どのように福祉関係の経験を積んだのでしょうか?
27歳の時に福祉の会社に転職しました。福祉用具専門相談員として福祉用具を取り扱う仕事に就き、営業職として働きました。入職から2年後に独立し、訪問介護、福祉用具、ケアプランセンターの3つの事業を立ち上げました。
起業して大変だったことは何ですか?
人ですね。本当に思い通りになりませんでした。最初は人に嫌われない優しい社長でいたいと思っていましたが、社員にはちゃんと言わないといけない場面があることを学びました。例えば遅刻をする人がいても「大丈夫だよ、無理しないでね」と声をかけてしまっていました。するとどんどん私の言葉に重きを置かないような環境になり、社員が自己中に働き、甘えが見えてきました。介護職は訪問先に居るときだけしっかりしていれば良いわけではありません。事務所内でもしっかりとやるべきことを行い、信頼関係を構築することを心がけました。
信頼関係を保つために、どのように対策しましたか?
根本的なところで言うと、今後の社員自身の人生を変えたい時にどうなるかを話すようにしました。例えば、遅刻して嘘をついても良いけれど、将来、5年、10年後考えた時にずっと言い訳したり嘘つく人生はどうなのか? ということを伝えていきました。私自身が人間性を変えた経験があるので、社員にも自分自身を変える強さを教えています。夢を叶えるために介護の仕事を選んでいる社員もいます。社員が将来なりたい姿を想像してもらえるよう、分かりやすく話すように工夫しています。
素晴らしい試みですね
ありがとうございます。福利厚生もお得な制度ではなく、働く人たちに対する意味づけに使えるものを用意しています。福利厚生は社員の充実感や心と体の充実感を求めるものだとつい目先の一時的なものに依存してしまいます。しかし社員の将来のことを考えて健康に豊かになっていってほしいことを体現するのであれば、学べることを企業から提供した方が良いと考えています。
今後の展望を教えてください
当社は「自分らしさ」が特徴の会社です。自分らしくわがままに生きる会社じゃなく。自分らしく共に成長できる会社にしていきたいです。例えば、先日行ったイベントも「楽しいことをやる」ことが目的ではなく、自分たちの想いを体現する場として企画しました。たとえば「好きなアーティストを呼びたい!」と思ったとき、多くの人が「そんなの無理だ」「現実的じゃない」と考えがちです。でも実際、イベントは開催されています。つまり「どうやったら呼べるか」をみんなで考え、行動すれば、好きなアーティストを招くことも可能になるわけです。ここにこそ価値があります。
イベントをつくる上で大切なのは「全員の力をどう組み合わせて実現するか」という点です。それぞれが得意分野を活かせば無理だと思うことも実現できる、ということをこのイベントで体現したかったのです。
そのため、私たちが本当に目指しているのは、イベント事業や医療・福祉事業をただ大きくすることではありません。誰かの人生に“きっかけ”を生み出せる、そんな会社をつくることです。そしてその先に、メンバーそれぞれのパラレルキャリアがつながっていくと信じています。
そして今から4年後、僕たちのグループ会社から社長を5人育てたいです。自分たちで誰かの幸せを本気で考えて一緒に歩めるような人たちを育てたいと思ってます。9年後には、私は音楽が好きなんで、ライブハウスを作りたいです。
一緒に働いてる仲間が変われるきっかけになれるような会社作りを目指しています。
おすすめの本を教えてください
RYOさん著書『たった4つの方法でワクワクする人生になるトリセツ: ~ENJOY PACKのススメ~ 』です。一歩を踏み出す勇気のない方に寄り添う内容だと感じています。
また、人との関係や社員がどのように能力を伸ばしていけるかなど、人の問題でお悩みの経営者の方におすすめの1冊です。
ぜひご覧ください!
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投稿者プロフィール

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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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