今回は、株式会社サンライトミー代表取締役、岩木博美氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。ぜひご覧ください!
株式会社サンライトミー 会社概要
会社名称 | 株式会社サンライトミー |
代表者 | 代表取締役 岩木博美(いわき ひろみ) |
設立 | 2016年7月25日 株式会社サンライトフィットネス設立 2020年2月5日 株式会社サンライトミーに社名変更 |
主な事業 | サンライトフィットネス事業 空き部屋教室事業 オンラインパーソナル事業 講演会・研修事業 |
社員数 | 3名(取材時) |
会社所在地 | 〒502-0801 岐阜県岐阜市椿洞425-96 |
会社HP | https://sunlightme.co.jp/ |
まずは御社の事業内容についてお話を聞かせてください。
岐阜市・海津市の6箇所で行っている、身体の機能改善フィットネススクール事業がメインです。自身で開発した『頑張らない運動術』を用い、岐阜県内の市町村にある、多数の介護施設や公共施設、学校等での介護予防講座や、健康講座等が活動の中心となっています。2015年にはインストラクター養成コースをスタートさせ、そこで育ったスタッフにスクールを任せています。
さらに今年で9年目になるコープぎふ様での『頑張らない運動術』という記事の執筆。
コープぎふ様のイベントとしては、『大人の健康大学』という講演会を行っています。
また、企業様からご依頼をいただき、社員さん向けの講演会も行っています。コロナになってからは、健康経営の一環として、オンラインで『頑張らないワークスタイル講座』を月1回のペースで、社員さんに受講していただくというサービスも行っています。
またNPO法人「いきいきのびのび健康づくり協会」の講師として、指導者の育成にも携わっています。
『自分で自分の身体をメンテナンスする』ための知識とモチベーションを、高齢者のみでなく、身体の不調を抱えた働き盛りの若い世代にも伝えるための活動をしています。さらに、女性の活躍を応援する人材育成事業や、地域の活性化事業にも取り組んでいます。
現在に至るまでの岩木さんのご経歴を教えてください。
現在の神戸大学医学部保健学科看護学専攻科を卒業後、岐阜大学医学部附属病院の整形外科に看護師として就職しました。
結婚・出産を経て、個人病院の整形外科に仕事を変えました。看護師は楽しく、天職だと思っていたので、辞めるなんて考えたことはありませんでした。
でも出産後、仕事をしながら趣味でエアロビクスを始めたんです。もともと運動が嫌いだった私でしたが、エアロビクスがきっかけで、運動が楽しい!! ということに気付きました。8年ほど趣味で続けているうちに、インストラクターの資格を取ろうと考えるまでになりました。もっと楽しく学びたい、上手になりたいと思ったからです。子供2人の育児が少し落ち着いたころ、国際ライセンスを取得するための養成コースに入りました。
その頃の仕事は、警備会社のナースセンターでの事務作業。心電図をパソコンで確認したりして、岐阜の高山にある農村過疎地の方の遠隔医療に携わっていました。農協と岐阜大学病院がコラボしていたところに、勤務していた会社のナースセンターが関わっていたからです。
そこでは遠隔だけではなく、出張もありました。あるとき動脈硬化を測定するための出張先で、「体操教室をやってみてよ」と会社から依頼を受けました。それから高山の各地域に出張へ行くたびに体操教室を開いたら、それがすごく好評だったんですね。とても嬉しかったです!
そこから副業でインストラクターを開始。お客さんがたくさん入ってくださり、もっとインストラクターの仕事をしたいと思うようになり、正社員からパートの看護師になって、看護の仕事をセーブしながらインストラクターの仕事を増やしていきました。
結局インストラクターの仕事の比重が大きくなったのでナースセンターを辞めたのですが、以前お世話になっていた個人の整形外科でお手伝い程度のナースの仕事は続けていました。整形外科に来られている膝の痛い患者さん数名が、毎日毎日電気を当てるリハビリに来院されていたんです。そこで、疑問を感じたんです。こんなに長く通っているのに良くならない方がいるなんて…と。
「関節を緩めて筋肉を正しく鍛えたら、痛みが改善して動きやすくなるのでは?」と思うようになり、患者さん達に運動を教えたい!! と思うようになりました。
そんな中で、看護師としての勤務中の空き時間に、少しだけ待合室で運動を教えてあげたことがあったんです。そのとき、患者さんが、すごく喜んでくれたんです。
毎日リハビリで電気治療しても改善されない、膝の伸びや痛みが、自分でできる簡単な運動を5分しただけで改善した!! 痛みが取れた!! という声をいただいたんですね。もっと教えて欲しい! という声が上がったので、整形外科の空き時間で体操教室を開催させてもらえないかと病院の院長に相談しました。でもそれは実現できなくて…。
そこで今までやっていたスポーツクラブとのインストラクター契約を減らし、施設を借りて、体操教室を始めました。最初こそ参加人数は少なかったですが、看護師と運動指導者として、いろんな知識を活かして教室を開いていたら、口コミであっという間に人数が増えていきました。そして、部屋に人が入りきらなくなったので、新しい教室を増やしていきました。
その後、健康運動指導士の資格を取得すると、市町村からの介護予防教室や健康講座などの依頼を多くいただけるようになったんです。
その中で行った市の介護予防教室も、とても好評で、開催されるたびに申し込み日に行列ができて、すぐに定員がいっぱいになってしまうようになりました。
そのうち、参加者の市民の方々が、自分たちでお金を支払ってでも、継続して受講したい!!と言ってくださり、社会福祉協議会や地域包括支援センターのバックアップを受けて、さらに新しく3つの教室を開いたことが会社を設立したきっかけになります。
岩木さんがこれまでに苦労したことを教えてください。
「目の前の方たちが健康に対する不安をなくして欲しい」「インストラクターの仕事が好き」という気持ちだけでこの仕事を始めました。ボランティアで始めたようなもので、稼ぐという発想もありませんでした。
でも事業にするための資金集めとして、会社を設立するときに授業料をワンコインから値上げをせざるを得なかったんです。そのとき高齢者の方からお金をいただくことにすごく抵抗があって…。だから『ボランティア』から『企業』にすることに一番心が痛みましたし、苦労したと言えます。
それを、どのようにして乗り越えたのでしょうか?
ご利用いただく会員様に、お値段に見合うサービスを提供していこう! という気持ちで乗り越えました。無料や低価格でやっている講座とはここが違います、ということを明確に伝えて、参加者の皆様と家族のような信頼関係を作り、値上げしました。値上げをしたとき、誰1人辞める人がいなかったことが、本当に自信につながりました。
他とは違う差別化の部分としては、年に一回、会員様全員に「要介護度がどこまで改善されているか」の測定をして、記録し、アドバイス用紙を渡しています。
現在の会社としての課題を教えてください。
人生100年時代と言われている私たちの人生設計が、より楽しいものであるように取り組んでいくことが課題です。
2016年に株式会社サンライトフィットネスを設立して、2020年に株式会社サンライトミーに社名変更したのは、フィットネス事業にプラスして、女性の活躍を応援する人材育成事業や、地域の活性化事業にも活動を広げていこうと思ったことが背景にあります。
これに加え、今ある『空き部屋教室』や『オンラインパーソナルサービス』など、もっと会社の事業を広げていくことも課題だと思っています。
最後に今後の展望や夢をお教えください。
明るく元気でいられる習慣作りに、もっと貢献していきたいです。
頑張らなくてもできる運動があることを、もっと広めたい。自分で自分の身体の調子を整えることができるのは、自信につながり、さらに精神的な若返りにつながるんです。どんどん健康になっていく皆さんの姿を見ていると、私の使命はここにあると感じますし、幸せになれるんです。
また私だけでなく、関わってくれるスタッフやお客様が、経済的にも精神的にも豊かになってくれることが夢ですね。
岩木さんが経営者におすすめする本を教えていただきました!
『生き方』 稲盛和夫(著)
二つの世界的大企業――京セラとKDDIを創業し、JALの経営再建を成し遂げた当代随一の経営者である著者が、その成功の礎となった実践哲学をあますところなく語りつくした人生論の〝決定版〟!
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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