今回はコラボ合同会社代表、佐藤由紀子氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | Collabo,LLC |
代表者 | 佐藤由紀子 |
設立 | 2016年4月8日 |
主な事業 | ・ゲームマーケティング
・コンテンツ制作 |
会社HP | https://seikakunabi.jp/hp/ |
事業内容を教えてください
Collabo,LLCでは、ゲームマーケティングやコンテンツ制作を行っています。当社が手がけたコンテンツで最も有名なのは「キングダムキャラクター診断」です。これは、本格的な心理学にもとづき、「キングダム」の世界でユーザーがどのキャラに近いか診断できるものです。
この診断がヒットし、株式会社メルカリ様やウォンテッドリー株式会社様、アデコ株式会社様などの有名企業ともオリジナルの性格診断を制作しています。
また、自社開発の自己分析ツール「性格ナビ」は診断者数100万人を超え、「(新・)RPGジョブ診断」の診断者数は25万人、これまで制作した診断の総診断者数は300万人を超えています。
元々は私自身が職場の人間関係に悩んだ時期があり、心理学を勉強したことがきっかけで生まれたコンテンツです。
当社はユーザー間で会話が起こるコンテンツの企画・開発を心掛けており、SNSでバズらせることも得意です。
記憶に残るコンテンツを作りたいとお考えの方はぜひお気軽にご相談ください!
URL: https://seikakunabi.jp/hp/
ここからは佐藤社長のことをお聞かせください。学生時代の思い出はありますか?
小学校の夏休みの宿題で自由研究をしたことが印象に残っています。小学4年生のとき、私はノートを4冊も使って研究をしました。ほとんどの人が1冊だったので、先生や友人からも驚かれました。
正直何の研究をしたのかは忘れてしまったのですが、自分が苦労に気づかずに「当たり前」にやっていることは、他の人から見ればその人の「強み」だということを身をもって知りました。自分の強みは自分では気づかないことを早い段階で知ることができたのは良かったです。
学生時代に起業は考えていましたか?
学生時代は社長になることは全く考えていませんでした。メディアが好きだったので、漠然と広報・PRの仕事ができたらいいなとは思っていました。具体的に起業について考えたのは、32歳ごろです。
新卒はどちらで経験を積むのでしょうか?
最初に入社したのは株式会社ドリコムです。今はゲーム会社ですが、私が入社した時はBtoB向けのブログを販売しているIT企業でした。大きい会社で働いても新卒だと働きたい部署の希望が通り辛いと考えたことから、ある程度裁量が与えられて、柔軟に動けそうな会社を選びました。
その後は、転職されるのでしょうか?
はい。紆余曲折ありましたがドリコムから出前館に転職し、昔から夢だった広報PRの仕事に就きました。その後は株式会社gumiでSNSマーケティングの仕事をしていました。そこからリファラルで株式会社コロプラに入社することになりました。
コロプラでは、「白猫プロジェクト」や「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」といった大人気ゲームのプロモーションに携わりました。フォロワー数100万人を超えるSNSアカウントの運営をしたり、「セーラームーン」や「エヴァンゲリオン」といった、誰もが知る作品と一緒に仕事をすることができました。特にコラボレーションの仕事はただ楽しいだけではなく、売上やブランドイメージに直結するため責任が重くのしかかります。大変なこともありましたが、やりがいを感じ、刺激的な毎日を送っていました。
順調な会社員時代を過ごされているなか、どうして起業したのでしょうか?
起業するしかなかった状況だったから起業した、というのが正直なところです。Collabo,LLCを立ち上げ、最初はゲームのマーケティング支援、SNSの運用のサポートをしていました。その後、キングダムキャラクター診断がバズったことで、性格診断とエンタメの相性の良さを身を持って感じ事業を大きくしていきました。資金調達をするためにもう1社立ち上げましたが、現在はCollabo,LLCの1本に集中しています。
心理学の知見を活かしたキャラクター診断はどのように生み出されたのでしょうか?
最初からキャラクター診断を作ってほしいと言われたわけではなく、PRの依頼を受けことがきっかけです。元々話題性のあるコンテンツでしたが、何かできないかと考えアイデアを伝えたところ、採用していただけました。
友人が心理学を学んでおり、それに影響を受けて私自身も学校に通うことにしました。フロイトの精神分析学やエリックバーンの交流分析、NLP(神経言語プログラミング)など、スクールに通って基礎から心理学の勉強をしたのですが、習いたての心理学を仕事にも生かしたくて思いついたのが、キャラクター診断に心理学を取り入れることでした。
2018年2月にリリースされた「キングダムキャラクター診断」は「怖いくらいにあたっている」と評判を呼び、キングダムのゲームのPRにも大きく貢献することができました。
コンテンツ制作で苦労されたことはありますか?
キャラクター診断がバズった後、心理学の面白さや可能性を生かしたコンテンツ開発をしようと思い、絵本やカードゲーム、交流分析を応用したシナリオゲームの開発、心理学について学べるVtuberなど試行錯誤しました。
しかし、Vtuberに関しては、著名なマンガ家にキャラクターデザインを依頼し、多額の資金を投じて挑戦したがあえなく失敗に終わってしまいました。その時、もう心理学は辞めて元のPRコンサルに戻ろうかと思いましたが、とある企業から性格診断ツールを作って欲しいという依頼を受け作ったものが、その会社の社員さんの中で評判になりました。
この時、「やはり性格診断は強い!」と確信したことで、更にブラッシュアップしてコンテンツ開発に注力してきました。
経営をする中で大切にしていることはありますか?
自分がワクワクしないことや違和感があることは、撤退する決断をすると決めています。本来であれば迷惑をかける人がいるので良くないのかもしれませんが、自分が違うと思ったら撤退します。反対にやりたいと思ったことは、決断と実行力を大切にしています。
というのも、私は39歳の時に癌になり医師が勧める治療を70%程しか受けませんでした。今後の人生を考えて決断しましたが、もしかしたら15年ぐらいしか生きられないかもしれません。やりたいことをやらないと、死ぬ時に絶対後悔するなと思ったことから、このような方針で事業を展開しております。
他の経営者の方におすすめの書籍はありますか?
井上雄彦さん著書の『バガボンド』がおすすめです。宮本武蔵を視点に生き方や人生観を表現しているのが大好きです。この本を読んで登った人にしか見えない景色がきっとあるんだろうなと思いました。人はやはり誰かに褒められたいとか、有名になりたいとかの気持ちがあると思います。しかし、ストーリーを通して、虚栄心をどう抑えていくかを考えさせられます。
おすすめの1冊ですので、気になった方はぜひ読んでみてください!
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