今回はプロダクトシンク株式会社代表、加藤 昌氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | プロダクトシンク株式会社 |
代表者 | 加藤 昌 |
設立 | 2018年5月11日 |
主な事業 | コンピュータのソフトウェア及びサービスに関するコンサルティング・システム開発・保守運用業務 |
社員数 | 5名(取材時) |
会社所在地 | 千葉県松戸市本町14−1
松戸本町センタービル7階 |
会社HP | https://www.product-think.co.jp/ |
事業内容を教えてください
プロダクトシンク株式会社は「プロダクトを想像して創造する」という経営理念の下、大きく2つの事業を展開しています。
1つはシステム開発です。
当社ではお客様のご要望に合わせて、自社でシステムを開発・運用しているため、導入コストを大幅に削減できます。またお客様のニーズに迅速かつ柔軟に対応することが可能です。生産現場や事務処理に関わるさまざまな課題に対し、スピーディーに解決策を提供することで、安定したシステム運用が実現できます
もう1つはシステムコンサルです。
業務改善や新規事業のサポート、社内のIT人材のスキルの明確化など、企業様ごとに持つ様々なお悩みごと、実現したいことのお手伝いをおこなっております。
システムコンサルの事業ではどのようなご相談が来るのでしょうか?
例えば、経理関係のツールをすでに導入していても、業務効率は悪いままで、何が原因か分からなく助けてほしい、というご相談があります。経営者にとって経理から上がってくる数字は戦略を立てるためにも大切なので、この部分の業務改善を行いました。
他にも、アプリを制作しているベンダーから、システムを制作するエンジニアが全員退職してしまい、助けてほしいという依頼もありました。
また、会社規模が大きくなると専任でシステムを見る人が必要になってきますが、経営者からは、その人のやり方が合っているのか、この人のスキルは適正なのかわかりません。そのため、セカンドオピニオンとしてのご相談も受けることがあります。
お客様と接していると、DX化が必要という言葉が先行してしまい、先を考えずに、ざっくりとシステムを導入しようとする会社が多いように感じています。しかしながら、深く考えずにシステムを導入すると、結局は現場の従業員の負担が増えるばかりで効率化は実現できません。当社はよくメディアで「アンチDXのIT企業」として取り上げられますが、それは、単純にDX,ITの活用を行うのではなく、企業の本質的な課題を見極め、最適な解決策を提供することを行っているからです。
ぜひシステム導入を検討する前に、当社にご相談いただけますと幸いです。
URL:https://www.product-think.co.jp/contact.html
自社プロダクトのご紹介をお願いします
現在3つのプロダクトがあります。
「Work With AI」は、プロダクトシンク株式会社と株式会社HogWorksが共同で提供する、AI技術を活用したオーダーメイドの業務システム開発プロジェクトです。企業ごとの個別課題に対応し、業務効率化や高度化を実現するAIソリューションを提供します。本プロジェクトは、AIを「企業の成長を支えるパートナー」として位置付け、持続可能なビジネス変革を目指します。
「「LINEで簡単ECショップ」は、日本人の83.7%が利用しているLINEを活用し、誰でも簡単にECショップを開設できるサービスです。ショップ開設から顧客管理まで一貫してサポートし、無形商材も取り扱い可能です。QRコードを使った簡単な告知で、迅速にお客様とつながることができます。
「寄付金@LINE」は、寄付を募る側と寄付する側をつなげるLINEアプリです。寄付金集めに伴う手間を大幅に削減し、DX化を通じて業務効率化を実現します。LINEで簡単に寄付を募ることができ、郵送や電話依頼といった従来の煩雑な作業を省きます。
各プロダクトの詳細はこちらよりご覧ください
https://www.product-think.co.jp/products.html#
ここからは加藤社長のことをお聞かせください。学生時代に頑張ったことはありますか?
アルバイトです。裕福な家ではなかったので、早く稼いで自分のお金が欲しいと思い、16歳になった瞬間にマクドナルドで働き始めました。
その後はどのような仕事に就くのでしょうか?
私の生まれは愛知県で、愛知県の高卒は基本的に働く場所が豊田系列になります。私もご多分に漏れず、最初は工場で働きました。
その後、富山の会社からヘッドハンティングされ、何も考えずに転職しました。しかし条件などを詰めずに転職したため、給料がとても低く、家賃と車のローンを払うと3万円しか残らない生活でした。
そこで、このままではマズイと思い、アルバイトを始めることにしました。
高校生時代の経験があるので、なんでもやろうと思っていたのですが、気づいたらパソコンを買っていました。
明確な理由はなかったのですが、これが私のITの始まりです。
その後、1996年に勤務先の親会社である大手建材メーカーの情報システム部に転職しました。最初は新潟で勤務していましたが、エンジニアが足りないということで運良く東京の現場にアサインしてもらうことができました。
サラリーマン時代、どのような仕事を経験してよかったと思いますか?
クレーム対応ですね。今の自分の基となっています。
システムのクレームは、発生した時点で家に帰れないことが確定するほど重い仕事になります。
しかし、クレーム対応をし続けたところ、いつしか「火消しの加藤」とまで呼ばれるまでになりました。トラブルになったらとりあえず加藤行かせておけ、という風になっていましたね。
クレーム対応は嫌だと感じる方が多いかと思いますが、実はチャンスです。
お客様は感情があらわになっているので、謝るべきところは謝り、そこから「これをやりませんか?」と提案すると大抵通ります。クレームの現場は逆に営業のチャンスでもあるので面白さを感じていました。
私も最初は怒られるのが嫌だと思っていましたが、クレーム対応をするとだんだんと感謝されるので面白くなっていきました。営業の本質は自分を知ってもらうことですので、何かあった時にすぐに思い出してもらえるようにしていました。
その後はどのようなキャリアを築かれますか?
お恥ずかしいのですが、当時の私は生意気で「周りバカじゃん。こんな会社つまんない」と思っていて、退職して個人事業主になりました。その後、有難いことにすぐに仕事が見つかり、金融系の大きい現場に行かせてもらいました。
朝礼で「分からないことがあれば私に聞いてください」と言ったのですが、席についてプロジェクトの内容を確認したところ、レベルが高すぎて意味が分からず、そこからは付いていくのに精一杯でした。本当に歯を食いしばって頑張りました。
そして、個人事業主として様々な現場へ行く中で教育系の上場企業に外注として入りましたが、あろうことか派遣元の社長が夜逃げしてしまいました。その会社の社長に相談したところ「うちに入らない?」と誘われたことから入社を決めました。
上場企業ではどのような仕事をされていましたか?
技術部門の責任者として開発をしていました。
業績が悪くても「こっちは良いものを作っているんだから、売ってこない営業が悪い」と馬鹿にしていたのですが、ある時「じゃあ、君が営業をやってみろ」と配置転換されました。
今まで営業職をバカにしていた立場だったので、やり方を聞くこともできませんし、もちろん教えてくれる人もいませんでしたので、最初は大変な思いをしました。
しかし、悔しさが反動になり、半年でトップを取りました。
お客様にとても恵まれてメガバンクを4つ獲得したのが大きかったと思います。営業の決定権もありながら、技術の責任者も兼ねていたので、一気通貫の支援ができることから、お客様に重宝されていました。
どうして独立をしたのでしょうか?
勤めていた会社がM&Aをしたことで経営陣が刷新され、仕事で重きを置く部分が変わったことから退職を決意しました。これまでは、売上が大切でルールは多少目をつぶってもらうこともありましたが、新しい経営陣に「売り上げとルールどちらが大切ですか?」と質問したところ、ルールだと返答が帰ってきたので、この会社ではやっていけないと思いました。
個人事業主に戻ろうかと思いましたが、厚生年金に入りたかったのでとりあえず株式会社を作りました。
当時は会社を大きくしようとは一切考えていませんでしたね。
起業してからどのようにシステムを作られてきたのでしょうか?
当社は「プロダクトを、想像して、創造する」と掲げており、創業当時から自分が欲しいもの、必要だと思うものを作って世の中に発表してきました。市場があるかは関係なく、とりあえず好きなものを作って売るスタイルを続けています。
経営者として大変だったことを教えてください
基本はうまくいかないです。失敗の繰り返しですが、成功するためには必ず失敗をしなければいけません。なので、私はどれだけ多く早く失敗するかを考えています。失敗するから次にいけるのです。
例えば、最初の3年は既存のお客様で食べていけますが、だんだんとお客様が離れていくので、その時にどうするかは熟考しましたね。当社は基本全て紹介でお仕事をいただいています。交流会などに積極的に参加し、顔を覚えてもらい、「システムだったら加藤だよね」と印象づけるようにしてきました。
また、当社ではIT以外にも事業を行っているのですが、銀座の美容室は最初上手くいかずに大変でした。
私が髪を切れるわけではないのであまり口を出したくはないのですが、数字がないと事業として成り立ちません。
そのため、責任者と一緒に悩み、話し合いを重ねました。転機になったのは、ヘッドスパの導入です。その人が以前ヘッドスパをしていたことから取り入れたところ、業績が右肩上がりになりました。
話を徹底的に聞いて、その人のできること、適材を見つけ、それを任せるようにしています。
社員が増えましたが、常にこの人はどんなことだと輝けるのかを考えています。
今後の展望を教えてください
正直、ITやシステムに関してはそこまで伸びしろは大きくないと感じております。しかし、社会貢献はしていきたいので、他業種を取り込むことで多角的に事業を展開していきたいです。現に美容業など、4社を経営しています。
より多くの人を雇用できる形に事業を発展させていきたいです。
そのためにも、日本で一番給料が高く、福利厚生が良い会社だと自負し、社員の輝ける場を提供し続けます。
また、当社では営業や広告はしていませんが、TikTokとYoutubeで情報発信を行っています。
Youtubeでは経営者インタビューを週2回公開しており、経営者の失敗談やそこからどのように考え工夫をしたのかなど、学校では学べない、社会に出る上で知っておきたい内容を投稿しています。
「松戸のかとさん」というチャンネルですので、ぜひチャンネル登録と見て下さった動画の高評価をお願いいたします!
https://www.youtube.com/@matsudo-katosan
TikTokもぜひご覧ください!
https://www.tiktok.com/@matsudo_katosan
最後に経営者へおすすめの書籍を教えてください
少年チャンピオンのコミックで瀬口忍さん著書の『囚人リク』をおすすめします。
13歳の子が刑務所に入れられて脱獄する話です。主人公は人を殺すことを良しとしない、筋が通っている性格です。そのため勝手に人がどんどん集まってきます。大きなことを成し遂げるのはとても良いことだと改めて感じた1冊です。
ぜひご覧ください!
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投稿者プロフィール

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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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