今回は株式会社推しメーター代表、福島 翔和氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社推しメーター |
代表者 | 福島 翔和 |
設立 | 2022年(令和4年)9月28日 |
主な事業 | エンターテイメント事業,アプリ開発運営事業 |
会社所在地 | 東京都墨田区文花1-18-13 |
会社HP | https://www.oshimeter.com/ |
事業内容を教えてください
株式会社推しメーターでは、「推しの力で世界中の心を動かす」を理念とし、主に5つの事業内容を展開しています。
1つ目は自社開発した推し活を普及するアプリ「推しマップ」です。20代女性をターゲットにしており、他のユーザーが新たな推し活と出会い、より楽しい推し活ができるような場所をつくっています。
2つ目は推し活ソリューション事業です。企業の既存事業×推し活という部分に特化し、ユーザーに刺さる企画立案や新規事業の創出を行っています。
3つ目は法人向けバーチャルアバターの製作事業です。VTuberを制作しています。企業や自治体のブランドイメージに合ったキャラクターデザインからコンテンツ制作、運用を総合的にサポートしています。
4つ目はアプリ・WEBサービスの開発運用保守事業です。自社アプリの開発・運営の経験を活かし、企業が必要とする機能やデザインだけでなく、利用者の体験まで考え抜き設計を行っています。
5つ目はeスポーツチームを運営です。レインボーシックスシージ部門、ストリーマー部門を持ち、レインボーシックスシージ部門は、国内最上位リーグで戦いを繰り広げています。2023年にプロeスポーツ(esports)チーム「SYSTEM e-Sports」を買収し、運営会社となりました。
現在、1番力を入れているのはどの事業ですか?
推し活ソリューション事業です。
当社はメンバー全員がZ世代で、なおかつそれぞれが推し活をしているからこそ、ユーザーがどんな体験に時間やお金を費やしたいのかを理解しています。
これまで星野リゾート様や自治体へのプロデュースを行っていきました。
実績としまして、星野リゾートBEB5軽井沢様とは共同で「ノープランでもOK!? 推し活仲間とすきな時間にすきな過ごし方ができる」をコンセプトとし、「推し活ルーム」のプロデュースを行いました。また、星野リゾート BEB5土浦様へは「いばらき絶景推しぬい旅」を監修しました。
飲食、レジャー、小売などだけでなく新しい業種や業態の企業様とコラボをして、推し活の魅力を最大限に活用していきたいです。
当社の事業にご興味がありましたら下記HPをご覧くださいませ。
URL:https://www.oshimeter.com/
ここからは福島社長のことをお聞かせください。どのような学生だったのでしょうか?
好奇心旺盛なタイプでした。色々なことに興味があり、小学生から柔道、水泳、ゴルフに取り組んでいました。中学生になってからはバスケ部に入り、熱中していました。バスケを通じて、チームで勝利を目指すのが好きなことに気が付きました。
高校生になると、ビジネスに興味を持ったことから自分で色々とやってみようと思い、海外から商品を輸入してランディングページ作って販売する事業を始めました。
チャレンジ精神旺盛ですね!
しかし、高校生の頃、大学受験をする選択肢をとらなかったために、友人関係にヒビが入る経験をしました。周りは大学受験にむけて真剣に取り組んでいたので、異質な私が何か悪影響を及ぼすと考えられたのか、とある友人は母親から「大学受験しない子とは遊ぶな」と言われたそうです。また、これまで一緒に遊んでいた人たちが自分を省いて楽しく過ごしていることを知った時、自分が閉鎖的な世界の秩序を乱す存在なのだと感じてしまい、アイデンティティを表現することができなくなりました。
本当の自分らしさを出したら嫌われるのではないか? 後ろ指刺されるのではないか? と思い、普段からおとなしくしていましたね。
チャレンジの裏側で辛い出来事もあったのですね
はい。ですが、事業アイデアを出すのが好きだったので、思い切って学外で冒険してみようと思い、高校生を対象としたビジネスプランコンテストに出場しました。すると似た境遇の参加者が多く、個性を出せる場所を見つけることができました。コンテストを通して、人によって得意なことはそれぞれ違うし、それを尊敬し合える仲間たちがいることを知りましたね。
そして、高校生ビジネスプランコンテストの審査員の方に「君にぴったりの大学があるよ」と情報経営イノベーション専門職大学(以下iU)※を教えていただきました。
調べてみるとiUの考え方や講師陣がとても魅力的で、進学したいと強く思うようになりました。
そして、iUのことが大好きになり、推し活のように大学説明会に50回以上通っていると、スタッフから声がかかり、入学前でしたがiUの活動に加わることになりました。
入学志望の子を集めてビジネスアイデアをまとめたり、登壇したりと、様々なことを経験しました。
※iU 情報経営イノベーション専門職大学は「ビジネス」「ICT」「グローバルコミュニケーション」の3つを学びの柱として、世の中にイノベーションを起こす人材を育成しています。
iU在学中の福島さんのご活躍について興味のある方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
https://www.i-u.ac.jp/campus_life/graduate_voice/20241121-2/
キャンパスライフはいかがでしたか?
ずっとiUで学ぶことをとても楽しみにしていたのですが、2020年度の入学だったため、コロナ禍の影響が大きかったです。私はフィジカルでのコミュニケーションは得意なのですが、オンライン環境にはすごく苦手意識があったため、オンライン授業が負担でした。
ゲーム友達はできたものの、実際に会って交流できる友人は少なく、孤独を感じることもありましたが、3年生くらいから徐々に友達が増え、少しずつ環境が変わっていきました。
何が1番印象に残っていますか?
大学時代、大きな転機となったのが「アクセラレーションプログラム」への参加です。
起業を目指す学生向けの支援制度で、毎週起業経験のある客員教員がスタートアップに必要な知識を教えてくださいます。
特に印象的だったのが、PDCAサイクルの重要性です。計画(Plan)を立て、実行(Do)し、振り返り(Check)を行い、改善(Act)するプロセスを徹底的に実践することが、成功への鍵だと教わりました。
そして、このプログラムを通じて、過去に自分が積み上げてきた知識や経験をフル活用して、「起業しよう」という決意が固まりました。
なぜ推し活を事業にしたのでしょうか?
辛い高校生活を支えてくれたのがエンタメだったからです。好きなアーティストの音楽やアニメの主題歌、配信者さんの動画、漫画でモチベーションを保っていました。
推し活のおかげで人生救われたので、自分と同じような境遇の方の力になりたいと考え、創業を決めました。
経営者になってから大変だったことはなんですか?
経営者は想定以上に大変で、3日に1回は予想外のことが起こります。
特に資金が3回ショートしかけたタイミングは大変でした。お金儲けよりも夢を追いかけるビジネスだったので、投資家からの資金も集まりにくかったですね。何件も銀行や投資家を回ってプレゼンする毎日でした。
投資家と話すときは、ビジネスの合理性や成長性などの堅い話題よりも、まずは自分の経歴や事業に対するパッションを伝えていました。すると、気持ちが伝わったのか「将来的に何かしでかしてくれるだろう」という期待を込めて投資してくる方も多かったです。
どのように経営を安定させましたか?
まずは、長く存続できる会社を目指すために、約半年前から事業の方向性をシフトチェンジしました。しっかりと稼げるビジネスモデルを構築し、受託開発だけでなく、企業向けのコンサルティングや広告代理店業務で収入を増やしていきました。
他には「支出を減らすこと」を意識しました。スタッフの増加はポジティブなことですが、リスクもあります。そのため、採用の段階で試用期間をつくるようにしました。
以前の私は、面接で短時間話してそのまま採用してしまうことが多かったのですが、入った後、双方にギャップが出ることに課題を感じていました。だからこそ、お互いのためにもお試し期間を設け、本人の仕事の適性やメンバーとの相性をみるようにしています。
今後の展望を教えてください
推し活分野で人の心を揺さぶる文化を会社として叶えていきたいです。私たちのサービスを通して新しい世界へ一歩踏み出すきっかけや力になれたら嬉しいです。
おすすめの書籍を教えてください
漫画『ブルーピリオド』です。
芸術の話ですが、経営者にも通じる話だと思います。絵が綺麗で男女ともにおすすめです。
特に「努力は運の幅を広げてくれる」という言葉に感動して泣いてしまいました。残酷なことに、努力をするだけでは成功しませんが、チャンスの打席に立ち続けなければ、運は巡ってきません。アイデンティティの崩壊しかけた時に私を救ってくれた言葉の1つです。
他にも多くの名言がある作品なので、ぜひ読んでみてください!
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投稿者プロフィール

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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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