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株式会社FAIR NEXT INNOVATION代表取締役社長CEO 横山学氏

今回は株式会社FAIR NEXT INNOVATION代表取締役社長CEO、横山 学氏にお話を伺ってきました。「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

会社名称 株式会社FAIR NEXT INNOVATION
代表者 代表取締役社長CEO 横山 学
設立 2013年1月17日
主な事業 ・ イベントの企画・管理・運営
・ フードコートの企画・管理・運営
・ 自社サービスの開発及び受託開発
・ システム及びソフトウェアの開発・保守・運用
・ 営業代行
・ 広告代理事業
・ その他関連付随する事業及びそのコンサルティング
社員数 67名(取材時)
会社所在地 〒141-0022 東京都品川区東五反田4-5-2五反田NTビル9F
会社HP https://fair-next-innovation.co.jp/

学生時代はどのように過ごしていましたか?

高校1年生の時に、中国からアパレル商品を輸入してネット販売するスモールビジネスをしていました。将来のことを考えた時に「経営者」に興味を持っていることに気がつき、高校生になったタイミングでお小遣いをためて商売を始めてみました。

中国は洋服が安く、高く売れる見込みがあると思ったので英語で中国の卸先にメールを送り、買い付けをしました。お小遣いの3万円を用意して売り上げを少しずつ増やしていきました。

今はメルカリなどのフリマアプリをやってる人がいると思いますが、昔はそういったサービスがなかったので、自分で考えてお小遣い稼ぎとプチビジネスを経験しました。

 

高校卒業後はそのお仕事を続けていったのでしょうか?

高校は中退して、20歳の時に通信系商社の最大手企業に入社し、2ヶ月で約3000人中1位の成績を取りました。

営業成績を評価いただき、プレーヤー経験3ヶ月で、部下をつけてもらい10名のマネージメントというチャンスを与えてもらいました。その経験を元に、自分のビジネスに挑戦してみたいと考えるようになりました。

元々、独立願望があったので就職していた企業を辞め、営業コンサルをフリーランスとして活動しました。21歳になって様々な経営者の方にお会いして、クライアントにあった収益アップ施策や新規事業展開の提案をしていました。そして24歳で会社を設立し、現在は10期目になります。

 

社会人になって起業するまでのスピードが速いですね。全て順調だったのでしょうか?

そんなことはありません。最初の取引で未払いが発生しましたし、創業2期は赤字でした。

私の場合は準備期間も十分になかったので、結構痛い目にも遭いました。今まで営業でバリバリ働いていたので、「営業力は負けないぞ」という自信はありました。だから経営のことを当時は正しく理解しておらず、「売り上げがあれば会社として良い」という解釈でした。実際に経営してみると、営業だけでなくやはり人事や財務、法務などあらゆる要素のバランスを取りながら進んでいくことが必要なことだと分かりました。営業は経営の中では要素の一つにしかすぎないということ当時は分かっていなかったんですね。

資本金500万円でスタートして、6名の社員を雇ったり設備投資を投下したりしてと、500万円はすぐになくなってしまいました。

これだけあれば十分だろうと思っていたにも関わらず、2ヶ月で会社が潰れそうなって「勘違いしていたな」と気がつくことができました。やはり営業ができるのと、経営ができるのとでは全く違いますね。

 

2ヶ月で会社が潰れそうになった時に何か考えられていたことはありますか?

営業が得意ということは、プロダクトを持ってる会社と組んでそこから仕事を頂戴しているので、販売代理店のようなビジネスモデルなんです。そもそも、そのビジネスモデル自体、付加価値が付きづらいものだと考え始めました。

営業が得意な営業会社って普通の事なので、営業力があることだけではセールスポイントにはならないですよね。そこから価値を自分で作らなければと思い、独自性のある事業やサービスを自分で創る方向にシフトしました。

そこから今までの既存の仕事は社員6人に任せて、私は新規事業の立ち上げに注力していきました。

そこからスタートしたのが、レジャー施設の企画です。スキー場やプール施設、遊園地、動物園等のレジャー施設に繁忙期のCSと売上の向上できるイベント企画です。

人気施設の繁忙期は、飲食店が常に行列となっていました。

既設店舗の提供体制では追いつかない程の集客の為、生産性を上げることで、売上は向上しますし、店舗数が多い事と待ち時間が少なくなりますので、CS向上にも繋がるという狙いで、ご当地グルメフェスを施設ごとに企画しました。季節ごとの繁忙期に合わせて、企画を作ることが新規事業になっていきました。

企画していくうちに、お客様からIT分野の課題の相談を受けることが多くなりました。そこでクライアントの課題解決をするためにはITの技術力が絶対に必要だと思い、IT事業部を作りました。

ITの事業部は、組織がないとシステム開発ができません。下請けの仕事を受けながら組織を増やし、自社開発の施策を社内で進めていきました。3、4年ほどで、60人ぐらいまでエンジニアが増えていたので、自社サービスを展開していきました。

 

どんなサービスを作っていったのでしょうか?

食フェスと音楽フェスの融合した「喰らいマックス」という野外フェスを主催していました。そこで芸能プロダクションの方とチャネルが広がっていきエンタメ業界が私の中で一番近い業界になったので、エンタメ業界で活用できるWEBサービスから、始めていくことになりました。

現在は2つのサービスを開発しています。オンラインくじ専門メディア「くじライブ」と、オンライン投票プラットフォーム「Ranking Master」です。現在は、自分たちで企画するフェスだけでなく有名なイベントや番組の、タレント、アーティストの方にもサービスをご活用いただいています。

 

今後の会社の目標を教えてください。

今後エンタメ業界だけでなく、多くの人に価値提供するITサービスを軸としたプロダクト開発を目指しています。

また、ビジネスを通じて、多くの雇用の創出と社員のキャリア形成に貢献していきたいと考えています。

 

起業される方にアドバイスはありますか?

アドバイスは2つあります。1つ目はスピードを早めることです。

大企業や大学の研究室であれば莫大な資金や時間があると思いますが、ベンチャー企業は資金が限られています。すぐに企画して実行することが一番大切です。

時間をかければお金もかかりますし、始めるのが遅ければビジネスチャンスを失うこともあります。どんなビジネスにも通ずることですが、良いプロダクトやサービスを準備しても、使われなかったら意味がありません。ビジネスは技術の品評会や研究室ではありません。素晴らしい技術だったとしても、ユーザーの手元に届かなかったら宝の持ち腐れです。

 

2つ目は、リスクをコントロールすることです。

社長の妄想が一番のビジネスチャンスである半面、最大のリスクです。

売上、経費、時間、人、モノ、資金調達等、広い領域で計画検討が必要です。

それら全てが想定通りにいく事はほぼないのですが、思ったより売れなかった。思ったよりお金がかかった。という2点だけはビジネスとして成立する前提条件が破綻する可能性が高い為、今一度、最悪なストーリーも想定しておく事をおすすめします。

一般的なビジネスの進め方としては、プロダクトをローンチしてから販売開始されます。当社で工夫している対策としては、サービス開発費以上の見込みが立つまでサービス開発のフェーズに移さない。という事をしています。

経営者におすすめの本を教えてください

マネジメント[エッセンシャル版] – 基本と原則

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投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!