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株式会社ニュータス代表 溝口淳士氏

  • 06/29/2022
  • 07/11/2022
  • 人材
  • 1152回

今回は株式会社ニュータス代表、溝口 淳士氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

会社名称 株式会社ニュータス
代表者 溝口 淳士
設立 2000年11月9日
主な事業 損害保険代理店業

生命保険代理店業

投資信託の販売

社員数 80名(取材時)
会社所在地 名古屋市中区栄2-2-31 ニュープラスビル7F
会社HP https://www.newtus.com/

 

事業内容を教えてください

損害保険および生命保険の代理店事業を行っています。一人ひとりのお客様に合わせた保険の提案や対応をしていています。同時に、2000年辺りから保険代理店業界が変わってきており、個人事業のM&Aを展開し、業界のトップランナーとして業界の再編を進めています。

 

学生時代に熱中したことはありますか?

中学生、高校生の頃からバスケットボール部に所属してスポーツに打ち込んでいました。大学生になってラグビー部に入部していましたが、大学2年生の頃から華やかなキャンパスライフに憧れて人脈作りを始めました。

当時、学生が広告代理店の真似をして稼ぐ「学生企業」が流行っていて、学生主催のパーティーを企画したり運営したりする集まりがありました。インターカレッジの学園祭実行委員会のような活動で、私は大学2年生から4年生までその活動に注力していました。イベント前は何日も徹夜するほど熱中していましたね。

 

新卒ではどの業界へ行かれたのでしょうか?

新卒では保険業界を選びました。最初は商社・広告業界への就職を志していましたが、同時に将来起業したいという希望も持っていました。自身の将来を模索する中で家業を継ぐことも選択肢にいれてた私は、父がスモールビジネスで保険代理店を営んでいたこともあり、大企業のサラリーマンとしての出世の道と独立起業の2つの選択肢を持つことから、保険業界への就職を決めました。

そして新卒から8年間、三井住友海上火災保険株式会社で勤務していました。

入社して6年目のとき本社へ異動になり、海外の保険事業に触れる機会がありました。私はロンドンの保険マーケットとアメリカの保険マーケットを勉強する部署に所属していて、いかに日本の保険が遅れているのかを知りました。

世界スケールで日本の保険を見たとき、このまま大手の保険会社にいてもスピードが遅く、学ぶことも少ないと感じ、転職活動を始めました。

 

転職先はどちらだったのでしょうか?

イギリス系の保険会社に転職をしました。転職先では、日本の保険会社と海外の保険会社がどれだけ違うかを肌で感じることができて、とても良い勉強になりました。

そして、この経験があったからこそ、自分が独立起業してどのような事業をなしていくべきなのか?を見つけることができたんです。

実は、未だに日本の金融機関や金融業界全体は非常にクラシックで古いやり方をしています。これはお客様にとっては良くないことだと思っています。自分は日本の保険業界をもっといい業界に変えていくきっかけになるような仕事がしたいと思うようになりました。

外資系の会社はお客様の声を非常に大切にします。しかし、日本の金融機関はアンケートをとっても、マーケットを大切にしない会社が一般的に多いですね。

私は外資系の保険会社のように「保険の良さ」をちゃんと理解した上で、販売を担う保険代理店を作ることが、結局業界だけでなくお客様の幸せに繋がると考えています。もっとお客様を大切にして、保険業界に新しい風(=NEW)を吹かせたいと思い、起業することを決めました。

 

保険は離職率が高いと聞きますが、社員の定着率についてどのようにお考えでしょうか?

保険業界は離職率が高いために売りっぱなしの人が多い業界です。そのため、いざお客さまが保険を使おうとしたら担当者が退職していた、なんてことはよくあります。

保険は新規契約することが大切なのではなく、継続していただくことが大切なので、弊社では契約後のお客様へしっかりとフォローをすることに重きを置いています。担当者が変わらないことはお客様からの信頼にも繋がりますし、社員にとっても良い会社で働き続けることは価値があることだと思います。

弊社ではお客様の為にもどうしたら働きやすい会社になるのかを真剣に考え、日々改善に取り組んでいます。

 

これまで経営をしてきた中での苦労はありましたか?

起業してから辛かったことは社員が定着しなかった時期ですかね。せっかく教えた社員が辞めてしまったら再度0から新しい社員を見つけて教育をしないといけないですし、このような状態になってしまうとどうしても繰り返し離職が起きてしまうので、あるとき、真剣に経営課題として社員定着に取り組みました。

一番力をいれたことは、職場環境の改善です。風通しの良い職場にするには、相談できる上下関係を構築する必要がありました。コミュニケーションを取るために懇親会、社員旅行の機会を作ったり、正しい評価制度を導入したりしました。こうした工夫をしたことで、段々と離職率が収まってきて、その結果、会社も成長していくようになりました。

 

社員定着のために取り組んでいる制度について教えてください

社員全員が1人1票を持ってMVPを決めてたり、営業だけでなくバックオフィスで働く人も表彰するような制度があります。仕事はチームワークが基本です。1人でできる仕事は1つもないんですよね。必ず何か1つの成果物には複数の人が絡んで成果が出てくるので、支えてる人たちにもスポットライトを当てないと会社はうまくいかないと思います。社員が自分の能力を120%出してもいいなという職場環境を作るのが大事なことだと思います。

また、当社では育休の取得率が100%です。多くの会社で育休がなぜ普及しないのかを周りに聞いたところ「戻りづらい」という意見がありました。その意見を聞いて、育休を受け入れる会社に問題があると感じたので、「育休後に戻ってきてくれることはみんなにとってハッピーなことだよ」と社員に伝えていました。そうすることで社員みんなが育休から戻ってきた方を歓迎するようになりました。

また、他の社員もその環境を体験することで長期で働ける会社だと感じることができるので、安心感につながりますよね。保険の仕事は成約後のお客様に対する女性社員のきめ細やかなフォローが重要になります。だからこそ女性が長く働ける環境を作っていきたいですね。

 

社長としてどのように社員に接していますか?

私は現場と経営が近い会社を目指してるので、どちらかというと社員と距離が近いタイプの経営者の1人だと思います。特別、部屋もありませんし、社員と同じフロアで仕事をしています。ですが、社員とのコミュニケーションは取るものの、会社にいると指摘したくなってしまうので、できるだけ会社にいないようにしています。会社は社員が仕事する場所でもあるので、自発的に仕事をしてもらうようにしています。

また、飲み会や食事、ゴルフなど社員と関わる機会を積極的に作り、社員と近い関係でいるように心がけています。そうすることで、私の考え方や方針なども直接伝えられますし、社員が今取り組んでいることが会社の将来にどのように繋がっているのかを理解できれば、やりがいが見つかります。経営者の想いを直接社員に伝えられるのが、大企業にはない中小企業の良さであり、強みだと思っています。

 

今後の展望について教えてください

社会全体で自然災害が増えてきたと思います。保険会社の経営自体が自然災害の増加によって圧迫されています。ウクライナ戦争や物価上昇など不安なことも多く起こっています。そういう時代にこそ我々の保険という商材がお客様の不安を解消していく1つの大きな仕事になっていきます。

今後は特に災害についてはしっかりとブランド化をしていきたいです。災害が起きる前から防災の情報をお客様にご提供したり、実際に災害に遭ったときに保険金をお支払いしてお客様の生活復旧のお手伝いをしていきます。

お客様に一刻も早く日常に戻るお手伝いができるような体制を整えるためにも、会社としてコストをかけ、サービスを拡充していきたいです。

最終的に災害があったときに頼りになるのはニュータスという会社なんだと皆様に知っていただき、他の代理店にないブランド作り上げていこうとしています。

弊社では2025年をゴールに、具体的なアクションプランを決めていきます。

 

新卒、中途採用の応募者にメッセージをお願いします

会社選びは非常に難しいと思います。もちろん大きな会社は大きな会社の良さがあるし、中小企業には中小企業の良さがあります。まずは自分がどういう会社で働くのが、自分の働き方として良いのかを考えてみてください。

私は新卒採用をする時に、「仕事内容よりも誰と働くか、どんな仲間と働くかの方がよっぽど大事なんだ」と伝えています。旅で例えると、「旅はどこにいくのかではなく、誰といくか」だと。

知らない人と世界各国を周遊するよりも親友や仲間たちと近場の温泉に行く方が私は楽しめます。仕事は旅行よりもさらに長い時間を職場の人と過ごすので、より人間関係が大切になります。当社では家族のような温かい雰囲気を出しているので、自分の働き方として和気藹々とした職場で働きたい人は是非ニュータスに来てみてはいかがでしょうか?

皆さまからのご応募をお待ちしております!

 

経営者におすすめの本を教えてください!

ジム・コリンズさん著書の「ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則」です。社員と理念を共有することで会社が強くなります。何を社会に向けて成していきたいかを社員と話すようになってから社員が同志になっていきました。

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投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!