今回はマッチングワールド株式会社代表、町田博氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | マッチングワールド株式会社 |
代表者 | 町田博 |
設立 | 2001年6⽉7⽇ |
主な事業 | ゲームや玩具など企業間での売買を仲介する「M-マッチングシステム」による在庫マッチング事業
ホビーショップ「まちキャラ」運営、EC事業 |
社員数 | 96名(正社員60名、アルバイト・パート36名) 2024年8月現在) |
会社所在地 | 東京都中央区日本橋馬喰町一丁目11番6号 |
会社HP | https://matching-world.com/ |
事業内容を教えてください
マッチングワールド株式会社は在庫問題の解決をITと人でサポートしている会社です。
独自開発をした会員制の卸売・仕入サイト「M-マッチングシステム」というプラットフォームを運営しています。
私は1983年に独立し年商200億円の企業を作り上げましたが、慢心と不運が重なり46億円分の在庫を抱え、倒産を経験しています。そしてその後「なぜ在庫が処分できなかったのか」と原因を自分で探っていき、今後の対策を分析したことが、現在の事業を立ち上げるきっかけとなっています。
自分の経験を糧にして他社でも同じ在庫問題で苦しんでいる方を救いたいと強く思い、「在庫問題を解決する事業がしたい」と考えました。
マッチングワールドでは、「余剰在庫を有効に活用したい企業」と「それを仕入れたい企業」をマッチングさせることで、在庫の流動化を促しております。
何かPRしたいことはありますか?
マッチングワールドでは、在庫を抱えるお客様に新しい販路や海外での展開も提案することで、少しでも在庫を減らせるよう、社員一同日々業務に励んでおります。
また、当社はゲームやカードなどのおもちゃ部門が強いのですが、他の業種や商品でも横展開が可能です。当社はお客様の商品が売れた際に、買い取った業者から手数料をいただいているため、お客様が当社に相談された際、一切お金はかかりません。もちろん、システムの登録料などはいただいておりませんので、お気軽にご相談ください。
URL: https://matching-world.com/inventory-matching-business/
M-マッチングシステムに関する書籍も発売されたと伺いました。ご紹介をお願いいたします!
2024年7月に『副業で稼ぐならM-マッチングシステム!』を出版いたしました。
個人の方でもM-マッチングシステムを活用していただきたいと思い、ゲーム関連商品・トレーディングカード・アニメグッズをネット販売で稼ぐための、ノウハウをまとめた、副業マニュアル本です。
現在、書籍を無料でプレゼントするキャンペーンを実施しております。
ご希望の方は下記リンクまたはQRコードよりご注文ください。
ここからは町田社長ご自身のことをお聞きしたいです。新卒はどちらの会社に入社されましたか?
父の紹介でNTT(旧:近畿電気通信局)に入社しました。
商業高校時に本当は就職活動をしようとしていましたが、父から猛反対され、学校の面談でも「息子はNTTに入社するんで」と言われてしまいました。振り返ると父は私に安定したサラリーマンにしたかったのだと思います。
NTTの入社後は、電話料の請求や電話の移転申請、新規の電話の申し込みなどを担当しておりました。世の中に必要な仕事だとは思いますが、当時の私は若かったからか夢のない仕事だな、と思っていました。そこで、将来のことを考えたとき、せいぜい頑張っても係長ぐらいに昇進して人生が終わってしまうんだったら、どこかで辞めた方が良いのではないかと悩んでいました。
変化のない日々を過ごしていたので、NTT在籍時は社長になるとは1ミリも思っていませんでした。
その後転職はされますか?
はい。現金問屋の日経に転職しました。
この会社での経験が今の私の仕事の基礎を作ってくれたのだと思います。
転職先では、物の値段が変わることを身を持って経験しました。
世の中に必要とされる商材は価格が上がり、在庫で残った場合は定価よりも下がります。
この商売の原点を肌で感じることができたので、とても良い経験になりました。
その後、いつ独立をされるのでしょうか?
1983年に独立しました。
前職の会社で、私は営業部長として頑張っていたんですが社長と意見が合わなくなり退職する運びとなりました。社長はよく支店同士で競争させるのが好きでしたが、私は時間内でスタッフがきちんと業務さえしていれば良いとの考えで、ぶつかることも多々ありました。社長からすると残業している社員がかわいくみえていたのだと思います。
独立後、ゲーム卸の事業を経営されていましたが、昔からゲームがお好きだったのですか?
昔も今も全くゲームはしませんね。あくまで商材の1つとして、ゲームに関わっています。ゲームに夢中になってしまうと自分の好きなジャンルの仕入れを多くしてしまうので、商売の判断ができなくなってしまうのではないでしょうか。だからこそ、ゲームやおもちゃは客観的な立場でいたいと思っています。
独立した後に在庫を抱えてしまい倒産に至ったと伺いましたが、なぜ事業を再起したのでしょうか?
倒産したらすべてが終わってしまうと思ったからです。私には家族もいましたので、私がダメになってしまえば全て破綻してしまいます。そのため、みんなへもっと恩返しがしたいと思い、再び経営に立ち向かうことにしました。今まで商売しか経験してきていないので、商売でもう一度チャンスを掴もうと決心しました。
なぜマッチング事業を思いついたのでしょうか?
事業の再スタートでお金がかからないサービスだったからです。
倒産後、以前のように、お金を借りて物を仕入れることができませんでした。そのため、在庫を持てない環境の中で考えたのがマッチングの事業です。
なんとか自分でマッチングサービスを立ち上げたいと、エンジニアに相談して仕組みを作りました。
経営を始めて苦労したことはありますか?
起業時は身内3名で始めました。しかし、しばらくすると私の経営していた前の会社のスタッフが5名やってきて「今の会社を辞めました、社長と一緒に働きたいのでまた雇ってほしいです」と言ってくれました。とても嬉しいかったのですが、この5人の給与は何としても確保しなければならないので、とにかく必死に仕事をしていましたね。一生懸命頑張って売り上げをたてて、なんとか銀行がお金を貸してくれたことで、スタッフの給与が守れました。創業当初は毎日、資金繰りのことばかり考えなければいけない環境だったので、とても大変でした。
大変な日々ですね。資金繰りに関して経営が安定した現在でも気をつけていることはありますか?
資金繰りに苦労した経験を多くしましたが、学ぶことも多くありました。そしてこの経験から取り組んでいるのは、優先順位を考えたキャッシュフローの作成です。入金日、売り上げ、支払日をチェックして、集計表を見ながら管理しています。「今その取引はストップして欲しい」「すぐに対応して良いよ」など毎日スタッフと連携して管理を徹底していました。
現在、資金繰りに悩まれている社長やフリーランスの方がいましたら、表を作成して毎日確認してみてください。
現在(2024年11月)は何名ほど社員がいらっしゃるのでしょうか?
正社員とアルバイトをあわせて、96名が働いてくれています。
私は日頃からスタッフを信頼することを心がけており、皆さんの働きやすい環境をつくりたいと工夫しています。
当社には営業マンが15人在籍しておりますが、そのメンバーだけで国内・海外で約80%の売り上げを作っており、他のスタッフはお客様フォローやネット事業、店舗開発など様々な業務をお任せしています。
どのスタッフも真面目でしっかりと働いてくれている素晴らしい人達です。
今後の展望を教えてください
上場して会社を安定させたいと考えています。おかげ様で真面目で優秀なスタッフに恵まれていますが、最終決定は私が1人で行っています。そのため、スタッフのために20年先まで対応できる会社の仕組みを作ってあげたいと思っています。そしてスタッフの個性の原石を磨き、宝石にしていきたいですね。
当社は残業もないので安心して働ける環境が整っており、女性社員も多く、家庭とバランスをとりながら働けます。営業の中には1度退職し、別会社に転職して、また戻ってきてくれたスタッフもいます。将来的には社員が長く安心して働ける会社にしたいです。
また、現在、日本には約22兆円分の廃棄商材があるといわれております。私が苦労したように、在庫が多くなり資金繰りに困っている会社の力になるためにも、日本の流通プラットフォームを築き、在庫を軽減できる仕組みを構築したいです。
投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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