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株式会社MAJOLI代表 横幕 真理氏

  • 10/23/2025
  • 10/23/2025
  • 仕事
  • 2回

今回は株式会社MAJOLI代表、横幕 真理氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

会社名称 株式会社MAJOLI
代表者 横幕 真理
設立 2018年12月25日
主な事業 全米ヨガアライアンスRYT200講座の運営
ヨガインストラクター養成講座の運営
ヨガイベントの運営
認定講師のコンサル事業
会社所在地 東京都中央区銀座4丁目13-8 ソフィア・スクエア銀座3階
会社HP https://majoli.jp/

 

事業内容を教えてください

株式会社MAJOLIでは「ヨガで世界をハッピーに」「ピラティスで人生をウェルネスに」をスローガンに7つの事業を展開しています。

まず1つ目は、スクール事業です。ヨガとピラティスのインストラクター資格取得の養成講座を提供しており、オンラインと全国での対面開催の両方を行っています。

2つ目は、コミュニティ事業です。オンライン上でヨガ・ピラティスを学ぶ仲間とつながれるコミュニティの運営をしており、ヨガコミュニティ「Team MAJOLI Project(マジョプロ)」と、ピラティスコミュニティ「ちょこピラ」があります。

3つ目は、スタジオ事業で、2025年から韓国式マシンピラティスのスタジオ「Pilates isM(ピラティスイズム)」を展開し、現在は3店舗(東京・銀座に2店舗、沖縄・那覇に1店舗)を運営しています。

4つ目は、協会事業です。指導者の育成を目的としてヨガやピラティスそれぞれの協会を運営しています。

5つ目は、メディア事業で、心と体を整える情報を発信する専門メディア「ウェルネスストーリー」を運営しています。

6つ目が、EC事業です。「Wellness Action」というECサイトを運営しており、ウェルネスストーリーで得た知識を実際の行動につなげるために、さまざまな商品を紹介しています。

7つ目は、キャリア・人材事業です。インストラクターに特化した求人サイト「ウェルキャリ」を運営し、働きたいインストラクターと採用したい企業のマッチング支援を行っています。現在約3,000名のピラティス・ヨガのインストラクターと約100店舗のスタジオが登録してくださっています。

 

各事業の詳細は下記URLをご参照ください。

スクール事業:https://majoli.jp/school/

コミュニティ事業「Team MAJOLI Project(マジョプロ)」:https://majoli-project.com/

コミュニティ事業 ピラティスコミュニティ「ちょこピラ」:https://choco-pilates.com/

Pilates isM(ピラティスイズム):https://pilates-ism.com/

一般社団法人国際ピラティス協会:https://pilates-association.net/

一般社団法人 国際ヨガアカデミー協会:https://yoga-iyaa.com/

ウェルネスストーリー:https://yoga-story.jp/

Wellness Action :https://wellness-action.com/

ウェルキャリ:https://wellness-career.com/

 

PRされたいことはありますか?

スタジオ事業「Pilates isM」の拡大に現在注力しています。

2025年10月時点で、東京・銀座に3店舗、秋葉原に1店舗、沖縄・那覇に1店舗、大阪・本町に1店舗の合計6店舗ありますが、今後はさらに地方展開も含めて全国に拡大していく予定です。

Pilates isMの特徴は、レッスン内容だけでなく空間づくりも韓国の可愛いおしゃれカフェのような雰囲気をイメージしているところです。

私たちが運営するヨガ・ピラティススクールでは、非日常の中で自分と向き合うことを大切にしてきました。それを、「日常の中にある非日常空間」として提供したいと考えて、気軽に訪れてもらえるスタジオを目指しています。

また、当社の強みは、インストラクター養成講座に力を入れてきたことから、指導者の質が非常に高いところです。ピラティスは本来リハビリから始まった運動ですが、現在は有名人がボディメイクの一環で綺麗になるためにピラティスをしており、その影響で一般の方にも美しい身体をつくるための手段として広がっています。

当社はお客様のなりたい自分になれるよう、ご自身にもっと自信を持ってもらうところにフォーカスしたレッスンを提供しています。

 

運動に自信がない人でもピラティスはできますか?

マンツーマン指導なので運動が苦手な方でも安心してレッスンを受けていただけます。もちろん「たくさん動きたい!」という方には強度を高めて対応できますし、「運動不足で体力に不安がある…」という方には無理のない範囲で始められるように調整しています。自分のペースで通えますので、体を整えるだけでなく、心を整え自信を育てる場所として、ぜひ多くの方にPilates isMを知っていただきたいです。

 

ピラティスの効果を教えてください

実感しやすいのが、姿勢改善です。接客業や人前に立つことの多い経営者の方にとって、姿勢の印象はとても大事です。1回のレッスンでも「肩の位置が整った」「骨盤のズレがよくなった」「巻き肩やストレートネックが少し改善された」など、目に見えて変化を感じられることが多く、驚かれる方が多いですね。

ピラティスを考案したジョセフ・ピラティスさんご自身が病弱で、「自分の足で一生歩き続けられる体をつくる」という想いで広めたエクササイズなので、健康寿命を延ばすという効果があります。

長く通われている方はメンタル面の効果も感じていただいています。日々忙しくされている中で、集中して生産性を上げることだったり、思考をクリアにしたりと働く方全般におすすめの運動です。

また、Pilates isMでは「韓国式ピラティス」を提供しています。韓国式ピラティスはK-Pilatesとも呼ばれ世界的に認知されているボディメイクに特化したエクササイズで、忙しい現代女性の「キレイになりたい」を叶えるためのピラティスです。私が元々アメリカで学んできたメソッドで安全性を確保しつつ、効果の高い韓国式メソッドで理想のボディメイクも実現するオリジナルカリキュラムとなっています。

事業にかける想いは、ぜひ私のオフィシャルサイトをご覧ください!

https://www.mari-yokomaku.com/

 

ここからは横幕社長のことをお聞かせください。学生時代はどのように過ごされていましたか?

私は自分のことが大嫌いで、コンプレックスの塊でした。

何が好きなのか、何が得意なのかもわからなくてやりたいことも見つからず、エネルギーだけはあるのにそれをどこに向けていいかわからない状況で苦しかったですね。体型や外見へのコンプレックスも大きくて、体重が少し減ったとしても「少ししか減ってない」と思ってしまうほど、自己肯定感が低かったです。

周りにはこんな自分を認めてくれる家族、先生、友達はいましたが、認められている自分を好きになれず、ずっと自分の中で孤独を感じていました。

 

経営者になりたいと考えたのはいつですか?

高校生のときです。初めてアルバイトを経験したのですが、働く中で「こうしたほうがもっとお客様が喜んでくれるんじゃないか」「こうしたほうが働く仲間も働きやすいんじゃないか」と思うことがたくさんありました。それを店長に提案すると「これはマニュアルだから」と言われてしまい、そこに大きな違和感を覚えました。そして、自分で望むことが雇われている立場ではできないのなら、自分で仕事をすればいいと考え、経営者になろうと思いました。

そのため、大学では経営学部に進学し、経営に必要なことはひと通り勉強しましたが、自分に自信がないことに変わりはなく、人生迷子状態で就職活動も本格的にできませんでした。

その後、海外で価値観を広げたいと思い、1年間働いてお金を貯め、ロンドンへ語学留学に行きました。

 

帰国後はどこに就職したのでしょうか?

帰国後、旅行会社に就職しましたが「なんか違うな」と感じてしまい、半年足らずで退職し、すぐにニートになってしまいました(笑)。その後、このままではいけないと思いセブ島にある日系のインターネット広告会社に入社し、2年半働きました。仕事を辞めた後はインドでヨガを学び、結婚後はセブ島で週3回ほどヨガのレッスン受け持つインストラクターとして活動するようになりました。

 

どうしてインドでヨガの修行に行こうと思ったのですか?

実は最初からヨガを学ぼうと思っていたわけではないんです。

セブ島の会社を辞めて次は何をしようと考えたとき、なんとなく「いつかインドに行ってみたい」と思っていたことを思い出しました。

その後、一緒に行ってくれる友人を探したのですが、インドはハードルが高いようで誰も一緒に行ってくれませんでした。そのため、一人で行くにしてもどう安全に過ごそうかと調べていたとき、ヨガ留学の存在を知りました。ヨガ留学であれば一人でも安心して滞在できるだけでなく、文化も学べると知ったのが決め手です。そして、インドから帰ってきたときには、すでにヨガで起業することを決めていました。

ただ、当時はお金も人脈も何もなく、まずは準備しながら計画的に進めていこうと考えていました。

 

いつ起業したのでしょうか?

29歳で起業しました。

起業を志してからさまざまな人と話すようになりましたが、応援はされるものの具体的な話につながらないことが悩みでした。あるとき、このことを経営者である夫に相談したら、「もう起業しちゃえば?」と背中を押してくれました。

私は事前に準備をしっかりしなければ起業してはいけないのではないか、という固定観念がありましたが、「代表取締役という肩書きがあるだけで周囲の対応も変わるし、ビジネスとして見てもらえるよ」と言ってもらったことで、決心がつきました。

 

最初の事業はヨガで起業したのでしょうか?

はい。日本での展開というより、自分が経験した「海外×ヨガ」の価値を届けたいという想いがありました。セブ島でヨガ留学を提供し、そこからワーホリなどで海外のスタジオと提携して、日本人を海外に送り出す仕組みを作りたいと考えていましたが、コロナの感染が拡大して、実現は難しかったですね。

そんなときに祖父を亡くしたことがきっかけで、ピラティスを学ぼうと思うようになりました。久しぶりに会った祖父は痩せ細って変わり果てた姿で、健康産業に携わるものとして何もできないことに大きなショックを受けました。

また、健康のために祖母にヨガを勧めた際、難しいと言われたことがきっかけで「ピラティスだったらできるのではないか?」と思い、ピラティスの事業をスタートさせました。当時はとにかく健康の大切さを伝えたいという気持ちでいっぱいでした。

 

起業してから大変だったことはありますか?

最初の1年半〜2年くらいは、毎日平均睡眠時間2時間という日々でした。ただ不思議と苦労しているとは思わなかったですね。頑張りたいけど何にもできなかったときのほうが辛かったので、何かに向かって頑張って、誰かの役に立てるのが嬉しかったです。

ただ全部自分がやりたいと思ったために、何もかも一人で抱え込んでいました。他の人が出してくれた提案に対しても無理に方向性を修正させたこともあり、その結果お客様の満足度が低い状態を作ってしまったこともありました。

 

どのように改善したのでしょうか?

自分がこうだと決めた正解に合わせる必要は必ずしもない、と思うようになりました。正解は自分が決めるものではなく、お客様が決めることだと学んでいきました。経営はピラティスと通じる部分があり、人と比べないことや自分の中の理想を押しつけないことを意識しています。

 

チーム作りで大切にしていることを教えてください

自由で、柔軟で、個々の働き方を尊重するチーム体制を整えており、その人がその人らしく活躍できることを何よりも大切にしています。

私たちの一番の特徴は「社員ゼロ」なことです。現在、メンバーやインストラクターを含めて40名ほど在籍していますが、全員がフリーランスとして業務委託契約で関わっています。特に他スタジオとの兼業もOKで他の場所でどんどん働いてもらって構わない、というスタンスも珍しいと思いますし、ほぼ全員がリモートワークで働いています。

なぜこのような形で組織を作っているかというと、私自身が過去にキャリアに迷っていたことが理由です。

会社員時代の私は特別優秀な人材ではありませんでしたし、自分の居場所はどこだろうと悩んだこともありました。

だからこそ、一緒に働いてくれる人が自分の得意なことに集中して輝けるような場所をつくりたいと思い、今の形になりました。

小さなお子さんがいるママさんなど、社会復帰が難しい方も多く活躍してくれているので、常識にとらわれない組織づくりは事業と同じくらい重要だと考えています。

 

どのようにリモートワークでビジョンを共有するのでしょうか?

組織運営としては、年に1回のリアルの全体会に加えて、半年に1回、オンラインで経営方針発表会を実施しています。加えて、本部メンバーとは日々の朝礼や定例ミーティングを実施しています。

私たちには「ヨガで世界をハッピーに・ピラティスで人生を変える」というスローガンがありますし、熱量はオンラインでもしっかりと相手に伝わります。

私自身がよく夢を語るからかみんなも恥ずかしがらずに夢を話してくれるので、その夢に寄り添えるよう、叶えられるよう、マジョリとしてサポートしていきます。

そして、常にビジョンの共有を続けることでブランドが強くなり、メンバーや、これから一緒に働いてくれる方々にもっと利益を還元できると思っています。夢を一緒に叶えていける組織にしていくために、日々邁進しています。

 

今後の展望を教えてください

ピラティススタジオの店舗数で日本一を目指しています。「ピラティスといえばMAJOLI」になれるように頑張っていきたいです。

実はヨガやピラティスの市場は、フィットネス人口の中で3%程度に留まっています。業界にいるとピラティス認知が大きいように思えますが、知らない人も多いので、歯磨きレベルの当たり前の習慣として、ヨガやピラティスが浸透する未来を目指しています。

 

最後にご著書のご紹介をお願いします

著書『ちょこっとピラティス』は日常に自分の体と向き合う時間を持ってほしいと考え、出版しました。「1時間運動しましょう」と言われても難しいですが、1日5分であればできる方は多いと思います。本を読みながら実践し継続していただけたら嬉しいです。

ぜひご覧ください。

 

『ちょこっとピラティス』 横幕真理 (著)

https://www.amazon.co.jp/dp/4295410535

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
企業の「発信したい」と読者の「知りたい」を繋ぐ記事を、ビジネス書の編集者が作成しています。

企業出版のノウハウを活かした記事制作を行うことで、社長のブランディング、企業の信頼度向上に貢献してまいります。