今回は株式会社健生代表、中尾 充氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社健生 |
代表者 | 中尾 充 |
設立 | 平成9年6月11日(創業/平成6年6月1日) |
主な事業 | ・接骨院の経営及びコンサルティング業務
・障害福祉事業所の経営及びコンサルティング業務 ・介護施設の経営及びコンサルティング業務 ・高度管理医療機器等販売・賃貸業 許可番号:第M10805号 ・レセプト請求ソフトウェアの開発及び販売 ・有料職業紹介事業 許可番号:04ーユー300034 ・店舗レイアウト設計、デザイン、内装工事及び看板工事等請負 ・健康食品及び健康グッズの販売 ・不動産のリース及びレンタル業 ・損害保険代理店及び生命保険募集に関する業務 ・各種広告デザイン、印刷請負 ・WEBサイト作成 |
社員数 | 86名(取材時) |
会社所在地 | 宮城県仙台市青葉区宮町3-5-20 KENSEI-BLDG |
会社HP | https://www.kensei-group.jp/ |
事業内容を教えてください
株式会社健生はヘルスケア事業とソーシャルビジネス事業の2本柱でビジネスを展開してります。
当社は設立から10年間、整骨院を主体とした他店舗展開をしていました。その後、多店舗展開で培ったノウハウをコンテンツ化して、整骨院を経営する先生の支援を行うようになりました。当社のコンテンツを使っていただきながら一緒に伴走するような形の支援をしています
バックオフィサーとなってから20年、創業から30年が経過しますが、その間時代の移り変わりも見てきました。
やはり、整骨院の先生は職人タイプが多く、技術を磨くことに秀でていますが経営に手が回らないことが多いです。また、日々の仕事がルーティーン化してしまい、他人からの見られ方など段々と気づかない部分が増えてきます。すると、それが原因でお客様が遠のいてしまうこともあるのです。そのため、ヒアリングを元に整骨院の先生のビジュアルやメンタル、職場環境のハード面のリニューアルなどを優先順位をつけて様々な角度からリブランディングを施しています。
現在当社では、新規の開業支援だけでなく、開業してから5年、10年、20年と経った先生方のリブランディングにも力を入れています。
ソーシャルビジネスについてもどのようなことをされているのか教えてください
ソーシャルビジネスでは、児発・放課後等デイサービスを中心とした障害福祉事業所の開業・運営支援を提供しています。開業する物件探しからスケジュールの策定、資金の調達、求人のサポート、申請書類などを一貫して伴走してお手伝いしています。整骨院のノウハウから派生して障害福祉や介護など業界の幅を広げています。
この事業はスタートしてからの10年間で350件ほどご支援してきました。何十回、何百回と支援を繰り返すことでリスク要因を分析し、豊富な経験でカバーしています。また、お客様に寄り添って、人的リソースを使いながら最先端のマーケティングを駆使しています。
お客様の成功が1番のミッションと考え、結果にコミットできるよう、社員一丸となって邁進しております。
当社の事業にご興味を持ってくださった方は、ぜひ下記ホームページをご覧ください。
https://www.jusei-kaigyou.com/
https://www.miyamachi-seikotsu.com/
https://www.yasashii-seikotuin.com/
https://www.kitafuna-seikotsu.com/
ここからは中尾社長のことをお聞かせください。学生時代はどのようにお過ごしでしたか?
実家の方針が変わっており、お小遣い0円の子供でした。そのため小学校4年生から新聞配達をして、稼いだお金を使って自分が欲しい物などを買っていましたね。また、小学4年生から毎日63件の新聞配達をダッシュでしていたことが功を奏し、小学生ながら大人のマラソン大会に出場したら3位になったことがありました。中学生になってからは、かまぼこ屋に毎朝5時に行って仕事をしていました。
親は労働で稼ぐ大変さとお金の使い方を体験して欲しかったのだと思います。
また、高校を卒業するまではスポーツ少年でした。1番長く取り組んだのは水泳です。和歌山県のスポーツ奨励賞をいただき、水泳のスポーツ推薦で高校に行きましたが、水球の試合にも出ていました。水球は最初のボールを取ることで優位性を確保することができるため、スピードが大切になります。当時、和歌山県内で私が一番早いタイムを出していたことから、水球もやることになりました。
国体にも出場し、1日の練習で2万メートル泳いでいましたが、体の使い過ぎが原因で椎間板ヘルニアになってしまいました。体の不調で休部することになり、整骨院の先生に診てもらうことが増えてこの業界を目指すようになりました。
高校卒業後は何をされていましたか?
鍼灸の専門学校に入学しました。自分がヘルニアを体験し、整形外科に1年半通っても取れなかった痛みが鍼灸院では1週間ほどで取れたことに驚いたことが、鍼灸師を目指すきっかけです。また、昔から祖母の肩を揉んでお小遣いをもらっていた経験もあって、人を癒すことに興味を持っていましたね。入学時は独立や経営したいというより、スペシャリストになりたいと思っていました。
その後、専門学校に通いながら鍼灸整骨院でアルバイトをしていました。その時働いた鍼灸整骨院が、他店舗展開しており、オーナー先生の日々の暮らしを見たことで、「頑張れば、裕福な仕事ができるんだ」と確信し、商売への興味が出てきました。20歳の時には鍼灸師の資格も取得し、将来は独立することを決めました。
卒業後はどのようなキャリアを歩むのでしょうか?
投資家から開業資金を調達し、卒業と同時に開業しました。
「マネーの虎」のような資金調達をするプレゼンの場があり、それに申し込みました。ライバルが50名ほどいましたが、私だけが「どうしたらお客様が気持ち良くなって帰っていただけるか」を説明しており、ライバルたちは技術を説明していたことから差別化ができたのだと思っています。
また、学生時代にディスコのバイトをしていましたが、黒服として働くと「どれだけお客様を快適な環境にしてエスコートするか」が求められます。整骨院も同じで体の痛みだけでなくメンタルも良くなっていただきたいと思っていました。そのため開業後は必ず笑顔で整骨院の患者さん来たら入口まで迎えに行き、ベッドまで手を携えてエスコートすることを徹底していました。すると年齢に関係なく女性はどんどん綺麗になって、元気になります。開業して3ヶ月すると地域で一番の人気店になりました。
経営をするなかで大変だったことはありますか?
専門学校の設立は、これまでの店舗経営とはまた違う難しさがありました。特に、教育機関ならではの制度や運営体制の構築には、多くの学びがありました。
その中で一時的に経営から離れる決断をした時期もありましたが、再び理事長として現場に戻ることになり、あらためて経営の責任や組織づくりの大切さを痛感しました。
振り返れば、自分の中に過去の成功体験への過信があったことも否めません。順調に多店舗展開や資金調達ができたことで、少し視野が狭くなっていた部分があったと思います。この経験を通して、今は一つひとつの判断に慎重さと謙虚さを持つようになり、特にコンプライアンスやガバナンスの重要性を深く意識するようになりました。
なぜ専門学校を作ったのでしょうか?
専門学校を作ったのは、人材の確保が大きな目的でした。当社は多店舗展開をしており、今後さらに成長していくためには優秀な人材を安定的に確保することが必要です。そのため、単に学校を増やすのではなく、これまで30店舗で培ったノウハウをコンテンツ化し、教育のマーケット自体を自分たちのフィールドにしていこうと考えました。
現在、学校は存続していますか?
はい。柔道整復スポーツ科学科と鍼灸スポーツ科学科があり、鍼灸科の免許取得率は13年連続で日本1位です。生徒が試験を受けて全員が合格しています。ありがたいことに今年は1月の段階で募集がいっぱいになっていますね。
今後の展開を教えてください
これからも業界全体を見渡しながら、プラットフォームを広げていきたいと考えています。ちょうど創業30周年を迎えたこともあり、「変えていく力」という新しいミッションを掲げて、次のステージへ進み始めました。今後は、私たちに関わるすべての方の暮らしの質を高めることを目指して、社会的な意義のある取り組みを進めていきたいと思っています。
ヘルスケアの分野では、柔道整復師や鍼灸師といった専門職の価値を高めながら、業界を支える立場として、現場と一緒に歩んでいける存在でありたいと思っています。
また、ソーシャルビジネスとしては、共働きのご家庭でも安心してお子さんを預けられるような、地域に根ざした施設づくりに力を入れていきます。
具体的には、私たちの理念に共感してくれる施設オーナーさんたちと一緒に、運営面のサポートだけでなく、「経営」という視点でもしっかり寄り添える仕組みを強化していきます。ともに地域や社会に貢献できる関係を築いていけたらと思っています。
これからも、「人の生活を少しでも良くしたい」という思いを大切にしながら、地に足をつけたチャレンジを続けていきます。
経営者におすすめの本を教えてください
湘南美容外科の相川先生著書の『究極の「三方良し」経営』です。
です。経営者の方には響く内容だと思います。共感できる部分や、自分の行いを振り返る部分など、経営に関することがとても良く分かります。当社の役員に渡したところ、感想を送ってきてくれました。それだけ影響力のある本です。ぜひ読んでみてください。
![]() 【Amazon URL】 |
投稿者プロフィール

-
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
最新の投稿
人材04/17/2025株式会社キンダーガーデン代表 浦濱 隼人氏
仕事04/16/2025株式会社フィールトラスト代表 野田 真一氏
仕事04/14/2025株式会社健生代表 中尾 充氏
仕事04/14/2025和心システム株式会社代表 横山 光氏