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ジャパンM&Aソリューション株式会社代表 三橋 透氏

  • 03/19/2025
  • 03/19/2025
  • 仕事
  • 23回

今回はジャパンM&Aソリューション株式会社代表、三橋 透氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

 

会社名称 ジャパンM&Aソリューション株式会社
代表者 三橋 透
設立 2019年11月1日
主な事業 M&Aアドバイザリー事業

M&A仲介事業

コンサルティング事業

宅地建物取引業

社員数 41名(取材時)
会社所在地 東京都千代田区麹町三丁目3番8号 麴町センタープレイス7階
会社HP https://jpmas.jp/

 

 

事業内容を教えてください

ジャパンM&Aソリューション株式会社はM&Aアドバイザリー事業を展開しております。

特に中小企業のM&Aに特化しています。

当社で一番多いご相談は事業承継を目的としたM&Aです。

というのも、日本では企業の後継者不在率が50%を超える状況にあります。それだけではなく、特に中小企業は経営者の高齢化も進んでおり、黒字だったとしても廃業を選ばざるを得ない会社が増えています。

そういう会社を1社でも残すための方法がM&Aであり、会社を引き継いでくれるお相手探しをお手伝いするのが当社の役割です。

ただ、M&Aといえば大企業が行う合併や買収をイメージされることが多く、事業承継の選択肢として上がることは少ないようです。実際に私が、M&Aによる事業承継を提案するとオーナー様はよく「うちは従業員が10人しかいないから無理だ、誰も買わない」あるいは「赤字の会社を欲しい人はいない」と仰います。

しかし、会社の価値は決算書だけで判断できるものではありません、ベテラン従業員や工場の設備、1から準備したときの時間など目には見えない価値が会社にあることが多いのです。そういったお相手とWin-WinのM&Aを実現させるのが当社の腕の見せ所だと考えております。

面白い事例では、最近は歯科医院やラーメン店もM&Aを活用し、事業拡大を狙うオーナーが多いのです。特にクリニックは1から開業を考えると資金的にも負担が大きく、また医療事務など特殊なスキルを持つ人材をリクルートする必要があります。それらの過程をスキップして患者様やスタッフも引き継ぐことができるM&Aが、開業したい方から注目されています。

会社が存続しなければ、従業員や取引先、ひいては地域経済に影響が出てしまいます。だからこそ、「廃業を防ぐ」ということも私たちのミッションの一つだと考え、日本の経済、地域の経済に当社の事業がお役に立つことができるよう、日々邁進しております。

 

どのような理念のもと、事業を行っていらっしゃるのでしょうか?

「相談されたら断らない」という理念のもと、誠実な仕事を心がけています。純資産や利益の大小でご依頼をお断りすることもありませんし、小規模な案件に対しても、通常の規模の案件と同様のクオリティのサービスを提供することをポリシーとしています。

また、上場企業のM&Aの仲介業者の中では、当社の手数料は最安値です。「手数料でM&Aを諦めて欲しいくない」という想いからこれを実現しました。

誠心誠意、M&A業務を提供していきますので、もしご興味のある方はHPをご覧ください。

URL:https://jpmas.jp/

 

ここからは三橋社長のことをお聞かせください。どのような学生時代でしたか?

幼少期からサッカーに打ち込み、早稲田大学ではキャプテンとして全国優勝を経験しました。

サッカー選手を目指していましたが、Jリーグ発足前だったこともあり、将来性を考え三和銀行へ就職しました。なお、大学卒業から3年後にJリーグが発足されましたが、サッカーを続けたとしても、海外から良い選手が入ってくることや、選手としていくら頑張っても10年程度しか活躍できないことを考慮した結果、この道は諦めました。

それよりも銀行の仕事は経営者と会えて、お金を通して経済やビジネスが学べる場だったので、社会人

になってからは仕事に熱中していました。

三和銀行には39歳まで17年間勤務し、その間にニューヨーク支店勤務や大企業の担当を任せてもらいました。

 

その後は転職するのでしょうか?

はい。フィンテックグローバル株式会社へ転職し、投資して企業価値を上げる方法や、M&Aの具体的な業務を学びました。特に中小企業へ入り、社長として経営改善を実施するプロジェクトに多く携わりました。

 

企業価値を上げるために、具体的にどのような方法をとられていたのでしょうか?

赤字企業を回復させる場合、多くの人は最初にリストラを考えると思います。人を減らしてコストを減らし、黒字にしようと動きます。

しかし、私は逆で「どのようにすれば売上が上がるか」を考えます。

みんなで目標を立てて、その目標を達成するためにどのようにするのか、どうすれば事業拡大ができるかを考えます。みんなで考えて、みんなで決まりを作っていくんです。

これを行うことで、1、2年で会社はぐんと良くなります。

社員みんながやる気を出して目標に向かって動ければ、稼働率も上がりますし、頑張ったらその分お給料にも反映されます。

このように、活気のある会社にすることで、企業価値を上げてきました。

 

なぜ独立したのでしょうか?

私は困ってる中小企業を助けていきたいと強く想っていました。しかし、どうしても雇われて働いていると大企業との大きな案件のほうが重視される傾向があります。

そのため、中小企業のM&Aのマーケットを作ることが私の使命であり、社会貢献だと決心し、当時はまだどこにもなかった中小企業のM&Aに特化した会社を作ろうと考えました。

 

経営者として1番苦労したことを教えてください

冒頭でも申し上げましたが、当社は全ての案件を断らずに引き受けます。そして、中小企業に特化してM&Aを行いますが、やはりどのようにこの会社のことを多くの人に知っていただくかには苦労しました。

特に、最大の課題は案件の獲得でした。M&A仲介を手掛ける会社・事務所はとても多く、実績がない会社が信用を得るのが難しい業界です。そのため、金融機関から紹介を得たら一つひとつ丁寧にとにかく一生懸命やっていきました。信頼を得るために、1週間に一度は書面で企業と紹介者に現状報告をしていましたね。

この報告は今では会社の文化になっています。これを続けてきたことで、金融機関や既存顧客からの紹介が増えていきました。

今では様々な業界から相談があり、とても嬉しいです!

 

当社の従業員のモチベーションを保つために工夫していますか?

M&A業界において、アドバイザーの評価は売上や利益率が重視される傾向にあります。しかし、当社では成約件数を評価基準としています。なぜなら、1社でも多くの企業を支援することが社員の成長につながると考えているからです。どんな案件でも成約につながれば会社から評価されますし、どんどん出世できるようなシステムがあります。

 

素晴らしいですね

そうですね。案件が成約して終わるときには、取引先やクライアントに喜んでいただくことを大原則としています。そうすることで次の案件につながり、担当者のモチベーションアップにもなります。案件が終わると泣いて喜んでくれるお客様もいらっしゃいますね。

 

今後の展望を教えてください

多くの中小企業を救い、M&Aを通じて貢献することです。これまで、案件獲得は金融機関からの紹介が中心でしたが、今後はネットワークをさらに拡大していきたいですね。

そのためには、より多くの方に当社の存在を知っていただくことが重要です。現在、バックオフィスの構築にも力を入れ、ホームページからのお問い合わせを増やしたり、オンラインセミナー開催、プレスリリースの外部配信などの施策も積極的に行っています。

特に重要なのは、「うちの会社はM&Aできない」という考えを持つオーナー経営者の意識を変えていくことです。赤字、家族経営、個人店などありとあらゆる課題を解決するM&Aの成功事例をどんどん出していき、多くの企業に当社の認知を広めていくつもりです。

私たちは、最終的には日本一のM&A企業を目指しています。その目標に向けて、従業員にもやりがいを感じてもらえるような会社作りをしていきたいと考えています。M&Aは譲渡が終われば良いのではなく、その後経営が軌道に乗ることこそがゴールです。お客様のためにこれからも誠心誠意の姿勢で経営していきたいです。

 

経営者として大切にしていることはありますか?

1人でも多くの経営者と会うこと、毎日成長し続けることを大切にしています。60歳になっても、毎日何か新しいことを吸収し、昨日の自分よりも良い自分を作ることを意識しています。すると1日1日新鮮で、無駄にしたくはないと思うようになります。私自身だけでなく、会社全体が日々進化し続けることを心がけています。

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!