今回は株式会社ヒーロープロデューサー代表、福嶋一郎氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社ヒーロープロデューサー |
代表者 | 福嶋 一郎 |
設立 | 2020年7月7日 |
主な事業 | ヒーロー幼児園の運営
アフタースクールの運営 |
社員数 | 21名(取材時) |
会社所在地 | 東京都港区南青山1丁目22−5 ヒーロー幼児園 |
会社HP | https://sites.google.com/hero-kindergarten.com |
事業内容を教えてください
株式会社ヒーロープロデューサーで2~6歳を対象とした運動・教育に力を入れた認可外保育園「ヒーロー幼児園」を運営しています。当園は、3歳で逆上がりができ5歳で投資を学ぶスーパーキッズがいるユニークな幼児園です。
なお、「幼児園」とは造語で、教育ができる幼稚園と長時間預かれる保育園の良い部分を抽出しています。体操やバク転、読み書きや計算なども行っていますし、英語やビジネス、金融、AIなども教えています。
株や投資は「ビジネスすごろく」で遊びながら学べるよう、独自の教材を作っています。
子どもたちに様々なことを教えられる、ハイブリッドな場所だと認識いただけると幸いです。
子どもの将来の選択肢を広げることができる素敵な幼児園ですね。でも、どうしてこのような形態の幼児園を作られたのでしょうか?
息子の保育園を探した時になかなか通わせたい施設がなかったことがきっかけです。通いたい園がないのなら自分で作ろうと思いました。
また社会的にも最近のお父さん・お母さんは共働きで忙しいため、週5日、朝から夕方まで子どもを預けられる優れた教育施設が必要だと感じましたし、経営者としてビジネスや金融を幼いころから学ぶことで日本の未来を変えられると思い、奮闘しています。文武両道かつ金融知識を深められるカリキュラムを提供しているので、経営者の親からもとても評判が良いです。
しかし、ビジネスの知見だけでは良い幼児教育はできないので、長年にわたり幼児教育に携わってきた方を招いて、バランス性も大切にしています。
子どもたちの「世界に羽ばたくチカラを育てる」ために邁進しておりますので、ヒーロー幼児園について知りたい方は下記URLをご覧ください。
https://hero-kindergarten.com/
ここからは福嶋社長のことをお聞かせください。学士時代に頑張ったことはありますか?
小学校・中学校では水泳を頑張ってました。スイミングクラブに入って、水泳選手として全国2位の記録を残すことができました。そして働ける年齢になってからはアルバイト中心の生活を送りました。母親が私と姉と妹の3人の子どもを育て上げるために働き詰めだったこともあり、家にお金をいれたかったからです。
また、私は高専に通っていたのですが5年生の時にバブル崩壊しました。しかし、理系で手に職をつけていたので幸いにも募集はあったのですが、エンジニアのインターンシップにいくと、この道じゃないと感じていましたね。
そうなんですね。気付いてから、何か行動をしましたか?
はい、4年生の終わりに1年間休学をしてオーストラリアにワーキングホリデーへ行きました。働きながら学べる制度を活用して語学力を活かせるような仕事をしたいと思っていましたが、高専で学んでいる分野では就職できる選択肢が狭いと感じました。そこで高専から早稲田大学に編入しました。
入学するまでは文系が得意ではなかったですし、姉のビジネスを手伝っていたので思うように勉強が進まず、入るのに2年間もかかりました。
大学時代はどのようにお過ごしでしたか?
アメフト部に入部しました。チームスポーツをこれまで経験したことがなく、「これは今しかできないことだ」と思ったことが入部のきっかけです。新入生として入りましたが、周りは18歳のなか私だけ23歳という年の差がありました。世代での主将を決める時に、周囲から「お前しかいないだろ」と言われたため、どうせやるならと腹をくくって「主将をやるなら留年しよう」と決めて留年しました。
ちなみに、正直に言うと学部の授業にはほとんど興味が持てませんでした。大学入学は選択肢を広げるための手段だったので、学ぶのは教室ではなくグラウンドだと切り替えていました。
就職活動ではどんな企業を志望していましたか?
当時は商社マンがかっこいいと言われてた時代でした。世界を飛び回って、時差をまたいで働く姿に憧れていましたが、5年遅れの卒業だったので、厳しかったですね。そのため、年功序列の環境ではないコンサルを志望しましたが、最終面接で反りが合わずに落ちてしまいました。
そんな中、アメフト部の先輩にリクルートの方がいて、「リクルート、合うかもよ」と紹介してくれました。そこから企業研究をし、将来経営をするなら人に関わる仕事がしたいと考えるようになっていきました。
リクルート人材センター(現リクルートキャリア)で働いた後はベンチャー企業、株式会社リンクアンドモチベーションを経て今に至ります。
社会人時代に経験をしたことで印象に残っていることはありますか?
リンクアンドモチベーションで経験したこと3つのことが経営者になってからも活かされていると感じます。
1つは、当園では人間力の育成のために12種類の能力を育みますが、基になったのは前社で作った24項目の社会人基礎力です。この中で12個は園児でも生活の中で意識できる部分があると思い、導入しました。
もう1つは経営のノウハウを培ったことです。役員として働いていたので、当時学んだ経営や金融の知識が今に活きています。
最後は、大学生向けに制作した企業理解を促進するボードゲームです。
当園でも世の中の仕組みを楽しく園児たちに教えたいと思い、開発をしています。
経営者になった際に大変だったことを教えてください
最初は幼児教育の前に、ヒーローインキュベーターという会社を起業しました。名前の通り、インキュベートをするためにお客様の会社に入って働いていました。しかし、あくまでも外部の人間なので「自分だったらこうするのに」と思っても、それを押し通すわけにはいかないというジレンマがありました。最終的には自分の意見をはっきり社長に伝えましたが、それでも経営の方向性に折り合いがつかないことがありましたね。
ですが、この経験から上手い距離の取り方を学び、段々と外部支援に切り替えていきました。
幼児園を経営する上で大変なことはありますか?
私の意見が社員に伝わりづらいと悩むことがありました。これまでの社会人生活では部下を成長させたり、マネジメントするのが上手いと言われていましたが、ビジネスマンとして働いてる人たちと子どもたちに真剣に向き合っている保育士さんでは全てが異なります。
例えば、ビジネスの現場では常識とされることが、幼児教育の現場では全く伝わりませんでした。そのため、しっかりと対話の量を増やして、コミュニケーションを取るように意識していきました。研修やルール改正なども行い、みんなが過ごしやすい職場を意識しています。
今後の展望を教えてください
幼児園は認可外のため国からの補助はもらっていませんが、だからこそ好きなカリキュラムを組み質の良い教育を提供できています。子どもの選択肢を増やすために教育に投資をする保護者から満足いただいているので、これから良い環境を提供できるよう精進します。
また今後は「幼児園」と「アフタースクール」の2本柱に加えて、教材・ライセンス販売と海外展開という新しい柱を立てていきたいと考えています。
他の経営者におすすめの本を教えてください
西田 文郎さん著書の『No.1理論: 「できる自分」「強気の自分」「幸せな自分」』です。以前勤めていた会社では100冊単位で購入して、部下たち全員に配ったことがあります。ポジティブシンキングの内容で、ナンバーワンになるためにどのようなことを日々考え、行動すればいいかが書かれています。ビジネスでは大変な時期が必ずありますが、その時にモチベーションを上げて、意識改革をし、やりきるために最適な1冊です。ぜひ読んでみてください。
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