今回は株式会社グラヴィティ代表、山田佳奈恵氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社グラヴィティ |
代表者 | 山田佳奈恵 |
設立 | 2014年3月 |
主な事業 | 広報PR代行・コンサルティング
各種商品企画・設計 取材 各種セミナー・コンサルティング |
社員数 | 3名(取材時) |
会社所在地 | 千葉県千葉市中央区富士見二丁目7番9号 富士見ビル609号 |
会社HP | https://gravity-g.com/ |
事業内容を教えてください
株式会社グラヴィティは、広報PRに関するサービスを提供しております。創業当初はライターの編集プロダクション事業が主力でしたが、2020年秋からは広報PR事業にシフトしてまいりました。
現在のメイン事業は2つあり、1つはBtoB向けの広報PR代行、コンサル業務です。主に中小、ベンチャー、スタートアップの「広報活動に手が回らない」企業様の、外部広報担当者として“攻め”の広報PR活動をサポートしています。これまで述べ40社近くの企業様の広報PRサポートを担当してきましたが、メディアにコンスタントに露出することで経営戦略が上方修正されたり、社会の声により会社内の課題が明確になることで経営の方向性を見直したりと、多くのお客様に「経営改善」の一手として喜んでいただいています。
もう1つが、広報PRを学んで自身で広報PRサービスを展開していきたい方や、企業の広報担当の方で知識をブラッシュアップしたい方向けに広報PRのオンライン講座を行っています。2024年は一旦講座を休止していましたが、2025年始から、講座の内容を一新して再スタートを切る予定です。
実際に2023年までに広報PR講座に参加してくださった方が当社の社員として働いてくださっている前例もあります。このオンライン講座を通じて、1人でも多くの活躍できるPRパーソンを輩出していきたいです。
広報PRが社会に与える影響は大きいですか?
はい!そう思います。広報PR業界は歴史的にまだ浅いのですが、コロナ禍を経て、かなり需要が伸びています。しかし、地元や学生時代の友達はおろか、同じ経営者仲間に広報PRの仕事をしていると言っても、具体的にどんな仕事かはまだまだ知られていない状況であり、そこに多くのチャンスが眠っていると思っています。だからこそ、この仕事の認知をもっと広げることで、私達の会社だけでなく業界も底上げされると思っています。
何かPRしたいことはありますか?
広報PR業界に参入して4年が経ち、着々と経験と実績を積んできました。その間、お客様から広報PRだけでなく広告も一貫してサポートほしいという要望が増えてきたので、最近ではスタッフを増員して広告運用のサポートもさせていただいております。
また近年、InstagramやYouTube、TikTokなどの映像媒体が増えて、これらの発信も広報PR活動の一環になってきましたが、小さな企業の場合、SNSの運用まで手がまわる人がいないのが現状です。
グラヴィティでは、広報PRのサポートとあわせてSNSの運用代行や動画撮影/編集、広告運用もワンストップでサポートをしていますので、広報PR×SNSの掛け算で認知拡大活動を加速させることが可能です。
現在、広報PR活動の動画セミナーを無料で配信中です。広報PR活動にご興味のある方は、ぜひご覧ください。
URL:https://gravity-g.com/lp/240803/a.html
学生時代、頑張ったことはありますか?
中学・高校時代はソフトテニスに打ち込みました。また将来的に英語を活かす職業に就きたいと思っており、英語の勉強にも力を入れていました。
ちょうど高校受験の頃、千葉県内に大きな公立高校が新設されたので、自宅からは少し離れていましたが入学を決意。専門的な英語を学ぶことができてとても楽しかったです。大学はソフトテニス推薦での進学を目指していましたが、引退直後にお腹に立っていられないほどの激痛が走り、救急車で運ばれると盲腸が破裂しかけていて、腹膜炎、腸閉塞の合併症にかかってしまいました。大学受験シーズンの大事な時に寝たきりになって筋力も落ち、げっそりと痩せて気力がなくなってしまったことで、テニスはもうできないと諦めてしまいました。ただ、英語だけは大学でもしっかり学ぼうと思ったので、大学受験は指定校推薦で選べた学習院女子大学に行きました。
当時の学習院女子大学は、早慶レベルのすべり止めで受ける人や帰国子女など、英語ができる人が多く集まっていたため、入学して早い段階でギリギリのレベルの自分の英語能力の低さを感じました。それでも在学中に短期留学でイギリスやアメリカに行ってレベルアップを図ろうと思いましたが、「私は皆よりしゃべれない」と思い込み、自己肯定感も低かったので、現地の方々と積極的にコミュニケーションを取ることができませんでした。高校時代までは自信を持っていた英語も見事に打ちのめされてしまい、「英語を活かした仕事をしたい」という道も諦めることにしました。
振り返るとちょっと後悔の多かった学生時代でしたね。社会に出るまでにアイデンティティの挫折を味わうことになりました。
新卒はどのようなキャリアを進むのでしょうか?
農林漁業金融公庫に入庫しました。両親が金融機関で働いていたので、金融業界は女性が長く働きやすく給与が良いイメージがありました。また、面接官の人柄の良さや、入社前からの内定者同士の交流を通じて団結が深まり、入社するのがとても楽しみでした。
入社後は、融資総括部に所属し、通常業務の傍ら、新人女性社員の仕事である、お茶汲みやお菓子の補充などをやっていました。しかしある時、当時の直属の上司である農林水産省から出向で来ていた課長が私たち女性の仕事について「4年生大学を卒業した女性がたくさんいるのに、活躍させないのはもったいない!」と言って、女性活躍のキャリアプログラムを新設してくれました。ここでは希望する女性社員が就業後に勉強会をしたり、セミナーに参加したり、ディスカッションをしたりしました。
今後のキャリアついて関心が出てきた時に、広報部の前を通ると一生懸命働いている女性が多く、私もここに異動したらもっと面白い仕事ができるかもしれないと思いました。そして2年目の夏からは念願叶い広報部に配属され、異動直後から情報誌の副編集長を担当。全国各地を飛び回り、融資先である農家や経営者の取材に奔走していました。
その後はどのようなキャリアを歩まれるのでしょうか?
当時の農林公庫は1部署だいたい2〜3年で異動することが慣例でした。広報2年目あたりから、次の異動は秘書室か支店配属を希望していましたが、正直、広報部以上の魅力的な部署はないと思っていたので、ここにずっと留まりたいと思っていました。
その時、ライティングのスキルと経験があれば、他の会社でもやっていけるのでは?と考え、周りの反対もある中、将来安泰な公庫を辞めて、転職を決意しました。
そして外資系ソフトウェア会社に転職しました。ライティングだけでなく、PhotoshopやIllustratorなどのソフトを使う仕事を経験したことが今でもとても役にたっています。
そこからどうして独立を考えたのでしょうか?
ライターやWEBサポートなどの職を転々として、30歳までキャリアを積んでいきました。ちょうどその頃、お世話になっている先輩が「これからはノートパソコン1台あれば仕事ができるよ!」と教えてくださったことがきっかけで独立を意識するようになり、2012年に個人事業主として独立しました。
そして、仕事をしていく中で大きな会社との取引ができたことで、2014年に起業することができました。
起業してから大変だったことはありますか?
人材採用ですね。採用した人が定着せず、とても不安定な時期がありました。2021年の初めぐらいから広報PRの仕事が一気に忙しくなり、人材をまずFacebookで募集をかけましたが、なかなか良い方が集まりませんでした。友人に相談すると「必要になった時に採用するんじゃなくて、常に採用窓口をオープンにしておいて、やりたいと手を挙げてくれる人がいたら面接したら?」とアドバイスをくれました。するととても良い方が来てくれるようになって、現在は業務委託社員/パートが3名、スポットでWebやSNSに対応してくださるスタッフが2名おり、とても助かっています。チャレンジャーなスタッフに囲まれて、支えられて仕事ができています。
スタッフと接する時に気をつけていることはありますか?
1人で仕事をする時期が長かったので、他の方にどうやってお願いするとお互いにやりやすいのか、契約期間や金額、今後の目標なども、口約束だけでなあなあに決めるのではなく、細かいところまで予め、しつこいくらいに確認してから仕事をスタートするように心がけています。また契約後のコミュニケーションを円滑にするためにも、各スタッフの特性や性格を見極めながら伝え方を研究したり、タイミングを見計らったりと気をつけるように心がけています。
また、スタッフだけでなくお客様から学ぶことも多いですね。例えば、接する相手の価値観を意識して仕事を振ることで、仕事を前向きに捉えてもらえるようになりました。具体的に言うと、単にお金が欲しい方には収入につながりやすい仕事をどんどん依頼し、お金以外を求めている人には、何を弊社の仕事に求めているかをしっかりとヒアリングし、弊社で経験や実績を積んでもらえるように仕事を依頼しています。
今後の展望を教えてください
直近3年で成長させていきたいのは、オンラインの講座動画です。今は2パターンの広報PR講座しかないのですが、レベル別により具体的なノウハウや知識をお伝えする講座を開発して提供していきたいです。つい最近、同業他社の社長さんとお話しする機会があったのですが、お互い「人材難」で困っていることがわかったので、広報PRの人材を増やして業界を盛り上げていきたい思いがあります。
経営者におすすめの書籍はありますか?
川上徹也さん著書の『キャッチコピー力の基本』です。これはPRの仕事をし始めてすぐに手にした本で、キャッチコピーのノウハウが77個載っています。元々ライターをしていたので、キャッチコピーを作るのがとても好きでしたが悩むことも多く、迷った時はこの本からインスピレーションを受けていました。経営者の方が1冊持っておくと、商品やサービスのコピーやプレスリリースの作成、SNS発信のヒントになると思います。
同著者の『ストーリーブランディング100の法則』もおすすめの本です。広報PRの活動では、実は会社や製品の「ストーリー」が一番のキモなんです。ブランディングのためのストーリー作りや新しい視点が生まれると思います。
ぜひ読んでみてください!
最後に、読者へのメッセージはありますか?
学生時代は自分勝手に何か物事を辞めてしまい、後悔することも多くありました。だからこそ大人になってからは「後悔先に立たず」の諺(ことわざ)を胸に、奮闘しています。やるかやらないか迷った時は必ず「やってみる」。その分、失敗も多くありますが新しい発見が多い人生だと思っています。周りからは「チャレンジャーだよね」とよく言われますが、今の私の人生は、飛び込んでみて良い結果になっています。チャレンジの姿勢はビジネスにおいても人生においても大切にしています。
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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