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株式会社Engineerforceの代表取締役 飯田佳明氏

  • 01/26/2022
  • 01/26/2022
  • 人材
  • 1470回

今回は、株式会社Engineerforceの代表取締役 CEO、飯田佳明(いいだよしあき)様にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

株式会社Engineerforce 会社概要

会社名称 株式会社Engineerforce
代表者 飯田 佳明(いいだ よしあき)
設立 2020年8月4日
主な事業 Software development and sales
社員数 6名(取材時)
会社所在地 東京都渋谷区宇田川町16-8 渋谷センタービル3F
会社HP https://engineerforce.io/index.html

 

起業の経緯や事業内容の紹介をお願いします

大学卒業後、富士ソフトという会社に就職しました。

そこで5年働いた後に、フィンランドにあるThe Qt Company oyというナスダック・ヘルシンキ(ヘルシンキ証券取引所)に上場している会社に転職をしました。その後、株式会社Engineerforceを立ち上げたという経緯になります。

株式会社Engineerforceのキャッチコピーとして「SlerをDXする企業」とうたっています。

Slerの内部はまだまだ非効率な部分も多く残っております。
受託開発をするときのフローは、まず営業マンが案件を発掘してきます。しかし、細かな見積もりやどういう開発をしないといけないのかは、エンジニアでないと分からないんです。
なので、エンジニアがドラフト案を作って、その情報を基に営業マンが見積書を作って、クロージングするという流れになります。

 

私たちは、エンジニアがドラフト案を作る部分を改善したいなと思っています。
ドラフト案を作る際に、エンジニアは実現したいタスクを洗い出した後、過去の経験や類似案件から作業ボリュームを類推していきます。これらは内部情報なので、99パーセントExcelでまとめているんです。
似た案件を探し回ったり、毎回Excelで作っているので、平均2週間から4週間も見積もり作成に時間がかかります。

凄腕のエンジニアが見積もりを作る人になってしまっているんです。
しかも、頑張って作った見積もりも受注につながらなければ無駄になってしまいます。ただでさえエンジニアの数は少ないので、エンジニアには開発に時間を使ってほしいと思うんです。
そこの部分を改善したいというのが私たちのプロダクトの根底にあります。

 

プロダクトの紹介ですが、タスクを作ってガントチャートができたり、レコメンドすることもできるので、キーワードをいちいち探さなくてもよくなります。また、実績時間も入力できるようになっています。

株式会社EngineerforceはSaaSモデルというソフトウェアを中心に、スケジュール管理や見積もり作成に特化したプロダクト作りをしているスタートアップ企業になります。

 

サービスの特徴や強みは何ですか?

強みというと、ナレッジシェアです。キーワードを打ち込むと、過去のタスクが検索・共有できるというのは、今までになかった部分かなと思っています。
ナレッジシェアを中心としたツールというのが一押しできるところです。

もう一つ、これからリリース予定のものもあります。今、サンプル事例としてありとあらゆる見積もりを買い集めているんです。
例えば、以下のような情報です。

 

・具体的な事業(フードデリバリーサービスを作った)

・かかった日数(40日間かけてスマホ画面で作った)

・データベース

・具体的な内容(それぞれこういうタスクをした)

・金額(トータルで幾らかかった)

 

こういう情報を買い集めて、公開しようと思っています。これが公開されると、お客様は他社事例を見られるようになります。初めて見積もりをするときに、どういう作業が必要なのかが分かれば抜け漏れをなくせるので、すごく役に立つコンテンツになるのではないかと思っています。

 

起業の過程で苦労したことはありますか?

苦労したことは二つあります。

一つは、仲間集めです。私自身、中学生・高校生のときから、IT業界で起業するというのは決めていました。それで、IT会社に入ればプログラミングができる仲間が集められるのではないかと思ったんです。
しかし、日本企業のITエンジニアの方は、せっかく東証一部の会社に入ったので、リスクのある起業に興味がない人が多かったんです。そのため仲間が全然集まりませんでした。

そこで、外資系の企業だと仲間が比較的集まりやすいのではないかと思い、フィンランドの企業に転職しました。結果多くの方と出会うことができ、起業に積極的な人も多く、「一緒にやろうよ」ということになりました。

ですので、転職してまで人集めを頑張りました、というのが一つ目の苦労です。

 

もう一つは、プロダクト作りで苦労した点です。
最初はAIツールとして開発していました。まず、お客様が「開発したいタスク」を打ち込んで、「ASK AI」というボタンを押します。
すると、AIが「その開発は何時間でできる」という客観的なデータを出してくれるんです。UIUXのデザインを決めて、開発してヒアリングしていました。

結果として、このプロダクトは受け入れられませんでした。AIが出した時間の説明ができないので、信憑性が分からないという理由でした。課題に対してソリューションが全く刺さっていなかったんです。
もともとSlerにいて、Slerの課題を分かった前提で作り始めていたので、失敗したのはショックでした。

今は自分たちのアイデアとお客様から求められているアイデアが、同じ方向性のものに改善されています。何回もリリースしては改善できるところは、SaaSプロダクトのいいところかなと思っています。

 

今の課題は何ですか?

今、エンジニアをどんどん増やしています。

私たちはスタートアップ企業なので、良い人材を雇うために、グローバルで採用を行っております。そうなってくると、マネジメントが大変なんです。
今は日本とイギリスとミャンマーに住んでいる社員がいるので、時差を含めてどうやってマネジメントしようかなというのは、悩んでいる部分の一つです。

 

社員の方と共有している想いについて教えてください

スタートアップ企業は、トライアンドエラーで何回も失敗ありきで、それでも突き進んでいくという形なので、言ってしまえばつらいんです。それでも、お客様から求められていなければ、僕の場合は問答無用で消します。

そうなったときに頑張れるのは、根底にどういう理念があるのか、どういうところにパッションがあるのかという会社のフィロソフィーというのはすごく大事だなと思っています。
山の登り方は変わるかもしれないんですけれども、目標とする山の頂は変わらないというのが大事だと作業のときには伝えています。

 

今後の展望や夢について教えてください

直近の目標は、まずIPO・上場するということです。
夢は、私たちのツールがグローバルスタンダードになることです。実はその可能性があるのではないかと思っています。

私がフィンランドの企業で受託開発をやっていたときに、フィンランド人もExcelで見積もりを作っていたんです。それで、あの時のExcelはどこにいったのかとか、サーバーはどこかとか、この間、Excel持ったまま退職してしまった人がいるけどどうしようとか、日本と全く同じ状況だったんです。
それがきっかけで、このプロダクトを作ろうと思いました。

グローバルで同じような問題が起きていたんです。現にベトナムやミャンマー、あとはウクライナでも全く一緒だと言われています。

私たちは、まず日本にフォーカスするんだけれども、ゆくゆくはアジア・欧米にも日本の私たちのフォーマットが広がっていって、結果としてグローバルスタンダードになると最高だなと思っています。

 

最後にPRをお願いします

株式会社Engineerforceは「SlerをDXする」という新しい切り口でビジネスをしているスタートアップ企業になります。

見積もり作成に非効率を感じている方、あとは受託開発で収益の見積りがうまくいっていない会社様に関しては、弊社にお問い合わせいただければなと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。

 

 

飯田さんに、経営者におすすめの本を教えていただきました!

『失敗を語ろう。「わからないことだらけ」を突き進んだ僕らが学んだこと』 辻 庸介 (著)

直面している困難・課題のヒントが見つかり、立ち向かう勇気が湧いてくる
――スタートアップの無数の課題をつまずきながら乗り越えてきた著者が贈る、
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投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!