今回はコスモテクノス株式会社代表、橋本 吉充氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | コスモテクノス株式会社 |
代表者 | 橋本 吉充 |
設立 | 1994年8月11日 |
主な事業 | ●コンサルティング支援
●システム構築及びソフトウェアの開発 ●各種教育、研修支援 |
社員数 | 39名(取材時) |
会社所在地 | 東京都新宿区山吹町4番地7号 新宿山吹町ビル7階 |
会社HP | https://cosmotechnos.co.jp/ |
事業内容を教えてください
コスモテクノス株式会社はIT業界の技術者派遣を行うSES事業を中心に展開しています。コンピュータシステムをいかに社会の中で効果的に効率的に活用できるか、直面している様々な課題に対する「ベストソリューション」の提供を目的として、1994年8月に設立しました。他にもwebアプリケーションの開発、業務系のアプリケーションの開発を大手企業の元で行っています。
当社の特徴は若手を積極的に育てていくところです。創業以来新卒採用を続けてきましたので、39名が在籍しておりますが平均年齢は31歳と、少数精鋭組織としてお客様先で活躍しております。
システム開発でお悩みの方は是非、コスモテクノスにご相談ください!
URL:https://www.cosmotechnos.co.jp/contact/
ここからは橋本社長のことをお聞きしたいです。学生時代に熱中したことはありますか?
子供の頃は田舎で育ったことから野山をかけまわっていました。そのため走ることが得意で、中学・高校時代はサッカー部に所属しました。本当は陸上部に入ろうかと思いましたが、父から「走ってるだけじゃつまんないだろう」と強引にサッカー部に入らされました。最初は嫌々ながらサッカーをしていましたが、続けていくうちに根性や精神力などメンタル面が成長しました。先輩には怖い人が多くて挫けそうになることもありましたが、「レギュラーになりたい」という目標を持ち、頑張っていました。
幼い頃から起業は考えていましたか?
両親が農業を営んでおり、私を後継者にと考えていたみたいですが、農業を経営する厳しさや大変さを身近で見てきたので私にはできないと思っていました。
大学はどのように過ごされましたか?
大学では情報工学を専攻しましたが、勉強以外にも様々な経験をしたいと考え社交ダンスサークルに入りました。社交ダンスを始める前は軽快な音楽に合わせて体を動かす楽しいものだと思っていましたが、本格的な競技ダンスをするサークルだったため、サッカーとまた違った厳しさを経験しました。しかし真剣に鍛錬を重ねた結果、全日本学生選抜に出場したり、東部日本学生選手権では 7位に入賞することができました。
卒業後もアマチュアとしてダンススタジオに通っていましたが、今は事業に集中するために老後の楽しみとしてとってあります。
情報工学専攻とのことですが、具体的にどのようなことを学ばれていたのでしょうか?
情報工学はコンピュータサイエンス領域の学問で、プログラム理論やシステム開発理論等を学んでいました。そして卒論では「曖昧な理論」について研究しました。コンピュータの世界はYES・NOのはっきりした世界ですが、私が研究していたのは人間の感情や曖昧な判断をコンピュータに活かすものです。
今では普通になっていますが、人の性格を診断するシステムを作りました。
就活ではIT業界を目指していましたか?
はい。IT業界は今後伸びる分野だと感じていたので、エンジニアとしてキャリアを積んで定年まで会社員として働こうと考えていました。
そして、新卒では信託銀行のシステム子会社にエンジニアとして就職しました。しかし、私が卒業した頃にバブルが崩壊し、段々と金融業界がとても厳しい状態になっていったことで先行きが不安になり、転職活動をしながらフリーランスとして活動し始めました。
しかし、フリーランスは契約が切れると自分で仕事を探しにいかなければなりません。若いうちは良いですが、契約が切れることが大きなストレスになるため、長くは続けられないと感じるようになりました。
ですがそんなとき、幸運にも契約先であったコスモテクノス株式会社に正社員として雇ってもらえることになりました。1997年に入社してから社内でキャリアを積み、2020年6月に取締役、2023年4月に代表取締役に就任しました。
コスモテクノスへ入社してから、どのような仕事をしてきたのでしょうか?
信託銀行での経験があったことから、入社した直後は保険や金融関係のお客様を担当していました。長くエンジニアとしてお客様先で仕事をしてきましたが、先代の社長が突然亡くなってしまいましまったことにより、2023年4月に代表取締役就任しました。突然のことでしたし、当時はまさか私が社長になるとは思っていませんでした。
橋本様が社長に選ばれた理由をお聞かせください
先代社長の弟もいましたが、高齢ということもあり、私が取締役会で推薦されました。社長補佐や経理事務もしてきたことを評価してくださったと聞いています。就任後、最初の1年は経営のこと、社員のとりまとめも分からずとても大変でしたが顧問の会計士と相談してなんとかやっていきました。
経営者になった後に葛藤したことはありますか?
エンジニアから経営者への役割にきちんとスイッチできるかが不安でした。もし仮に社長になってM&Aされることになったら、自分の立場がなくなるだけでなく、家族のこと、社員のことがどうなるかが不安でした。また、社長に就任する直前の2年間ほど社長補佐として経理事務や人事管理をやっていたものの、社長就任直後は正直なところ自信がありませんでした。
経営者として注力されてきたことを教えてください
経営者になってからは組織改革に注力してきました。
突然のことだったので不安もありましたが、「自分がどんな会社をつくりたいか」「どんな組織を形成していくのか」ということを自問自答してみたんです。その時、私自身で結論を出したのが、従来の「トップダウン型の経営」から「組織的経営」への方針転換でした。
以前はトップダウン式の組織でしたが、現在は逆転の発想でアプローチし組織を変える工夫をしています。
例えば、上から目線で指示を押し付けるような言い方はせずに「こう思うけれど、皆さんはどう思う?」という形で社員の意見を積極的に聞くスタンスを取りました。そうすることで、社員からもアイデアや意見が出てくるようになりましたね。社員との対話を重ね、社員にとって「働きがいのある」「やりがいのある」組織づくりが重要と考えています。
私もエンジニアだったので現場で社員の不満や意見をたくさん聞いてきました。だからこそ、経営者になった今、その時の経験が経営に活かせているのだと思います。
他にもマネジメントをするにあたって気をつけていることはありますか?
当社の事業は、お客様先で仕事をするため、どうしても帰属意識が低くなってしまいます。そのため、当社に勤めている意識を持ってもらうように、月に1回は全社員が集まる定例会議や懇親会を設けています。また、最近ではSlackなどのコミュニケーションツールを活用して、社員同士がフラットな関係で意見交換ができるようにしています。実際にSlackを導入したことにより、コミュニケーションが活性化されました。
加えて、創業以来若手を育てることを大切にしてきましたが、2024年からは中途採用にも力をいれています。管理職、リーダークラスの人間を積極的に採用することで、開発の土台を創り上げ、そこに若手のエンジニアをつけていこうと考えております。
新卒で採用された方にはどのようなことを伝えていますか?
失敗を恐れずに新しいことにどんどんチャレンジしてほしいと考えていることから、失敗しても叱ることはせず、「次は頑張ろう」と伝えています。
なぜなら、100パーセント実力を発揮できる環境をまずは会社側が用意し、その環境の中で本人に頑張ってもらいたいと思っているからです。
そして、こちらから押しつけるのではなく、従業員自身が気付いて行動することを大切にしているので、割と自由な形で仕事ができるよう意識しています。
当社は、「ダメでもともと、やってみて成長を見守る」という考えを大切にしています。もともと完璧な人材はいませんし、誰にでも長所と短所があります。短所を改善しようとするのではなく、長所を活かせるよう会社として努力しています。
実際に入社した社員からは「トップマネジメントはある程度方向性を決めてそれに沿うように指示するものですが、コスモテクノスでは「一旦投げるからやってみて」という社内文化があることをすぐに感じることが出来ました。挑戦したことを否定されず、何度でも挑戦させてもらえる環境があるからこそ、能力の高い人材が揃うのだと実感しています」とフィードバックをもらいました。
研修にも力を入れていらっしゃいますよね
はい。「人を育てる」というのは、先代の社長がとても大切にしてきたことなので、私も引き継いでいます。お客様先に派遣する前は、実践研修だけでなく、スキマ時間を利用してe-ラーニングで学習できる体制を整えています。
先ほど中途採用にも注力されているとお話がありましたが、どのような人材を求めているのでしょうか?
プロジェクトマネージャー職とシステムエンジニア職として中堅のエンジニアを募集しています。プロジェクトマネージャー職はお客様先のプロジェクトの管理と推進を行う仕事です。システムエンジニア職は、リーダーシップを取ってお客様と一緒に業務を遂行できる方、プログラマーとして即戦力となっていただける方を探しております。
特に重要視しているのはやる気・情熱のある人です。将来的にプロのエンジニアとしてやっていく強い意思のある方は採用したいと思います。学歴や職歴はあまり重要視しておらず、実際に対面で会って決めています。
求職者の皆様には、お金だけで会社を選ぶのではなく、長く働ける環境を重視して会社を選んでほしいです。最初の2~3年は少し我慢が必要かもしれませんが、その間に会社の一員として成長し、実績を積んでいただければ、給与にも反映していきます。IT業界は変化が激しい分、社員にとって長期的に成長できる環境を整えていますのでご興味を持ってくださいましたら、ぜひ下記よりご連絡ください。
URL:http://www.cosmotechnos.co.jp/recruitment/
今後の展望を教えてください
現在39名いる社員を2030年度までに60名以上の体制に拡大していきます。そのために、採用力の強化だけでなく、営業力の向上による販路拡大も取り組んでいきます。
コスモテクノスでは、「長期経営ビジョンCTEC2030」として、以下の経営方針と行動指針を掲げております。
- 経営方針
・創業時からのワンマン経営から組織的経営へ舵を切り、次世代のコスモテクノスとして持続的経営をしていく
・お客様のニーズに柔軟に迅速に応えるため、最新技術の取得やノウハウを蓄積し、プロのエンジニア集団を形成する
・社会に貢献するため、自分たちの役割として「働く」「学ぶ」を柱とし、既存事業のブラッシュアップと新規事業参画を目指す
- 行動指針
・社員誰もが活き活きと働き、互いに「助けあい」「称えあい」「励ましあい」をモットーに、心身ともに豊かな生き方を
・失敗を恐れず新しいことへ挑戦し、対話を重ね共創する
以上を目標に、社員一同邁進しております。
創業時から続くベンチャースピリッツ「勇気・挑戦・熱中・感動」を守り、今後も社員が活躍できる会社として有り続けられるよう精進します。
最後に他の経営者におすすめの本を教えてください
難しい理論や専門的すぎる内容は、私にはあまりしっくりこないことが多いんですが、小山昇さん著書の『社長、採用と即戦力の育成はこうしなさい! 』はシンプルでわかりやすく、現場で役立つ視点で学べる本です。
当社の経営方針と通じる部分も多く、とても参考になりました。特に新卒社員の方が柔軟に会社のカラーに染まりやすく、中途採用では前職のカラーを変える場合もあるため、採用を慎重にしていくという点は共感しました。
ぜひ読んでみてください。
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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