
今回はKeioh株式会社代表、広瀬 章光氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
| 会社名称 | Keioh株式会社 |
| 代表者 | 広瀬 章光 |
| 設立 | 2015年10月1日 |
| 主な事業 | テレマーケティング事業 パートナー事業 コンサルティング事業 プロモーション事業 web制作事業 水産事業 SNS運用代行事業 |
| 社員数 | 社員 15名、アルバイト 100名、合計 115名(2025年12月現在)(取材時) |
| 会社所在地 | 〒060-0005 北海道札幌市中央区北5条西6丁目1-23北海道通信ビル9F |
| 会社HP | https://keioh.ne.jp/ |
事業紹介をお願いします
Keioh株式会社では、「コールセンター事業」「パートナー事業」「水産事業」「プロモーション事業」「訪問販売事業」を主軸に事業を展開しています。
コールセンター事業ではBtoB、BtoC問わず様々な案件のアウトバウンドとインバウンドを実施し、パートナー事業ではコールセンター事業での案件をパートナー様へ紹介し、仲介と立ち上げの支援を行っています。水産事業では仕入や加工、卸、ECサイトの運営や鮮魚店の運営など多岐に渡って運営を行っており、プロモーション事業ではSNS運用に特化した自社サービス「バルーン」の運営を行っています。訪問販売事業では、弊社が培ってきた営業力と人間力を強みに、対面だからこそ得られる信頼感と安心感を提供し商品以上の付加価値を提供しております。
水産事業を始めるきっかけはなんだったのでしょうか?
当社取締役と私は学生時代に同じアルバイト先で働いていたのですが、その時の先輩が水産業者のご子息で、そのご縁から水産事業の話をいただきました。
コロナ禍の影響でその水産業者の業績が大きく落ち込み、観光客の減少によって商品の販売先が激減したとのことで、先輩から「Keiohさんのコールセンターを使って、この水産製品を販売できないか」と相談を受けたのが、すべての始まりです。
そして実際にコールセンターを活用して販売を始めたところ、やり取りを重ねる中で、「ホタテを卸しているから、自分たちでも加工・販売してみたらどうか」という提案をいただきました。これをきっかけに、自社として水産事業を立ち上げる決断をしました。
時期としては、コロナが始まった翌年の3月か4月頃だったと思います。半年ほどの準備期間を経て本格的に事業をスタートさせました。
もともと食の分野はなくなりにくいという考えもありましたし、実際に販売してみて北海道の水産製品に対する道外の方々の喜びを肌で感じたことで、「これは自社でやっても上手くいくだろう」という自信が持てました。
また、新しいことにチャレンジしなければ次のステップはないと感じていた時期でもあり、「なんとかなるし、なんとかすればいい」という前向きな気持ちで、楽観的に一歩を踏み出したのが水産事業の始まりです。
Keiohの中でも特に強みのある事業内容を教えてください
まず、コールセンター事業については、採用力の高さが大きな強みです。札幌という立地的な優位性もあり、求人媒体経由での応募単価・採用単価が他社と比べても安く、優秀な人材を確保しやすい環境があります。また、代表の私自身が15年以上にわたりコールセンター業界に携わってきた実績とノウハウを持っている点も大きな強みです。
さらに、定期的に外部研修を取り入れる仕組みを整えており、社員教育の体制が仕組み化されていることも特徴の一つです。こうした体制によって、安定した営業力・対応力を持つコールセンターの運営を実現しています。
水産事業に関しては、自社で仕入れた商品をコールセンターを活用してアウトバウンド販売する仕組みが確立しており、事業間のシナジーが生まれています。
例えば、クライアント企業が販売力に課題を抱えている場合、コールセンター・パートナー・訪問販売といった複数の販売手法を柔軟に組み合わせることで、最適な営業支援を行うことが可能です。
また、仕入れや卸を希望する業者に対しては、水産事業として仕入れ・流通のサポートを行う体制も整えています。
様々な販売手法を組み合わせて結果の出るご提案ができますので、販促でお困りの方は下記よりご連絡ください。
ここからは広瀬社長のことをお聞かせください。学生時代に打ち込んだことはありますか?
幼少期から野球と空手に親しんでおり、特に野球に熱中していました。甲子園やプロ野球を目指して、小学校6年生から中学2年生頃までは部活動ではなくクラブチームに所属していました。しかし、そのクラブチームで問題が起きたため一旦退団し、中学校の部活動に戻りました。
中学時代も目標は変わらず高く持っていたのですが、ある試合で外野を守っていた際にホームラン級の打球をキャッチしたものの、そのままホームランゾーンに落ちてしまい、サヨナラホームランとなって試合に負けてしまいました。試合ではそれ以前に自分も打撃などで貢献していたのですが、最後のミスを責められ、チームプレーへの窮屈さを強く感じるようになりました。
この経験をきっかけに「見返してやろう」という思いが生まれ、具体的な目標を考えた結果、有名になるかお金を稼ぐかのどちらかが手っ取り早いと判断しました。そこで、会社を起こして大きくする道か、個人で活躍できる格闘技で名を上げる道のどちらかで成功しようと考えたのです。
そして、16歳からコールセンター業界に入り、高校卒業後はコールセンターで課長として働きました。
様々な業界がある中で、コールセンターで働きたいと思われたきっかけを教えてください
コールセンター業界で働き始めたきっかけは、シンプルに時給が高かったからです。
当時、北海道の最低賃金は600円台でしたが、コールセンターのアルバイトは時給1100〜1200円とかなり高く、「これは稼げるな」と思いました。
実際に入社してみると、その会社は体育会系の雰囲気が強く、スポーツをずっとやってきた自分にとっては居心地の良い環境でした。もともと話すことも嫌いではなかったので、「たくさん話して時給が上がるならいいな」という気持ちで自然と仕事にのめり込んでいきました。
社会人時代に経験したお仕事の中で「この経験があったから今の自分がいる」または「この経験が今の事業に活きている」エピソードはお持ちでしょうか?
これまでの経験の中で、今の自分や事業に大きく影響を与えているエピソードは2つあります。
1つ目は、学生時代にコールセンターで働いていた頃の経験です。16歳から18歳までの間、とにかく「稼ぎたい」という強い目標がありました。そのために、自分でトークスクリプトを考えたり、心理学を勉強したりと、かなり工夫と努力を重ねていました。その結果、しっかりと成果を出すことができ、「正しい方向に努力をすれば、必ず結果がついてくる」という価値観が自分の中に強く根付きました。この考え方は、今の事業運営にも大きく活きています。
2つ目は、18歳の頃、仙台で働いていたときの東日本大震災の経験です。当時、コールセンターとは違う仕事を経験するために仙台に移り住んでいたのですが、震災が発生し、それまで仕事があるのは当たり前だと思っていた価値観が大きく覆されました。水をもらうにも長い列に並ばなければならず、仕事もまったくできない状況を経験し、「働ける場所や環境があることは決して当たり前ではない」と強く実感しました。
この経験から、「社員にはあのときのような思いをさせたくない」という気持ちが自分の中に生まれました。会社が傾いたり倒産してしまえば、社員の働く場所も奪ってしまうことになります。だからこそ、会社をしっかり守り、成長させていくことに強い責任感を持つようになりました。この2つの経験は、今の自分を形づくる大きな土台になっています。
起業したときの経緯を教えてください
社会人になった当初から「いつ起業するか」という明確なタイミングを決めていたわけではありませんが、起業への意識は早い段階から持っていました。
前職では、立ち上げの段階から携わり、プレイヤーとしてだけでなく管理職としてチームをまとめる役割も担っていました。学生時代は現場で数字をつくる側でしたが、管理職としても結果を残すことができたことで、「自分はプレイヤーとしてもチームを率いる立場としても成果を出せる」という大きな自信を持つようになりました。
その矢先、会社に対する不満や不信感が募る出来事があり、「このタイミングで自分でやろう」と決意。2015年の年明けに起業を決め、半年ほど準備期間を経て同年10月に起業しました。
なお、創業当初に思い描いていたビジョンは、まず「売上100億円を目指す会社をつくる」というものでした。
当時はまだ業界や事業に関する知識もほとんどなく、業態についても具体的な構想はなかったのですが、僕自身がずっと営業畑で育ってきたこともあり、「営業のスペシャリストが集まる営業会社をつくりたい」という想いが強くありました。
自社で多くの営業マンを抱え、その人材を必要とする企業へ派遣するようなビジネスモデルも面白いのではと考えていましたね。
しかし、そこから事業を進めていく中で、当初の構想からは大きく方向が変わってきました。創業時の「100億円」という大きな目標は今も心の中にありますが、ビジネスのあり方や事業の形は、当初の想定とはまったく違うものになっています。
経営者として仕事をする中で、どのような苦労がありましたか?
経営をしていて本当に大変だなと感じたのは、取引先からの未入金や支払いの遅れがあったときです。
この10年の中でそうしたケースは2〜3回ほどあり、いずれも金額が4桁万円でした。うちは中小企業ですので、その金額が予定通りに入らないと資金繰りにも大きく影響してしまいます。
経営者になる前は、正直そうした心配をすることはほとんどありませんでした。ですが、実際に自分が経営する立場になると、「取引先の信用をどう見極めるか」「もし入金が遅れた場合にどう対応するか」といったことを常に考えなければならないと痛感しました。
当時は初めての経験でかなり焦りましたが、最終的には問題も解決し、経営者としての危機対応力を学ぶ大きなきっかけになりました。
コロナ禍をきっかけに多角化経営を始められたとのことですが、詳しい経緯を教えていただけますか?
コロナ禍をきっかけに多角化経営へと舵を切ったのは、営業成績の急激な落ち込みが大きな理由でした。
当時のメイン事業は、飲食店向けの店舗営業や、大手キャリア(NTTなど)の業務委託が中心でした。しかしコロナ禍では、飲食店には電話すらつながらない状況になり、NTTからも「営業自粛をお願いします」という要請がありました。その結果、売上は大きく落ち込み、「このままコールセンター1本の販売チャネルに依存していては、同じような事態が起きたときに立ち行かなくなる」と強く感じました。
またちょうどその頃、AIの普及も進み始めており、コールセンター市場そのものが縮小していく可能性も見えていました。そうした外部環境の変化も後押しとなり、「今こそ新しいことに挑戦するタイミングだ」と判断したのです。
もう一つの背景として、自分自身の心境の変化もあります。もともと会社を立ち上げたきっかけは、反骨精神と見返してやりたいという思いからだったのは、先述した通りです。言い方を悪くすれば、会社を自分の想いを叶えるための“手段”のように捉えていた部分もありました。
ところが、社員が増えるにつれて、自分のためだけに会社を動かしていることがだんだん小さく感じるようになりました。「私利私欲で社員を巻き込むのは違うな、むしろ社員一人ひとりのやりたいことを叶えられる会社にしたい」という思いが強くなったのです。
そうしたタイミングで訪れたコロナ禍は、まさに多角化経営への転換を後押しするきっかけでした。事業を広げることで、社員それぞれが自分の希望する事業や職種に挑戦できるようになります。だからこそ、そんな会社をつくろうという思いが、ここで一気に固まりました。
多角化経営をすると様々な業務があるので組織運営が複雑になるかと思いますが、経営者としてチームをまとめるうえでどのような工夫をされていますか?
チームをまとめるうえで意識しているのは、「時間と場所の共有」です。
主要メンバーとのコミュニケーション量を確保することがチーム運営の基盤になると考えているので、できるだけ多くの時間と空間を共有することを意識しています。
具体的には、自分の予定はすべての社員が見られるようにオープンにしていますし、すべての定例会議に定期的に参加するようにしています。また、可能な限り会社にも足を運び、直接顔を合わせる機会をつくることを大事にしています。
そうすることで、情報共有のスピードも上がりますし、チーム全体としての一体感や信頼関係を築けていると感じています。
今後の展望について教えてください
今後の展望としては、多角化経営をベースに事業をグループ化していきたいと考えています。
例えば、「事業AはAの子会社」「事業BはBの子会社」というように、それぞれの事業を独立した形で展開し、裁量と責任を持たせることで、社員一人ひとりが自分らしさを発揮できる環境をつくっていきたいと思っています。
社員が自分のやりたい仕事に挑戦し、成果を出し、お金を稼ぐ。そんな挑戦を後押しする“フィールド”として、「Keiohグループ」という大きな枠組みを育てていきたいと考えています。
他の経営者におすすめの本のご紹介をお願いいたします
以下の2冊をおすすめします。
『生き方』稲盛和夫(著)
ビジネスでは利益や数字に意識が偏りがちですが、本書は「どう生き、どう働き、どう死ぬか」という人としての根本に立ち返らせてくれます。私たちが掲げる「人間力」に通じる思想が随所に示されており、初心を取り戻し、人格面から成長する指針となる一冊です。
『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』アンジェラ・ダックワース(著)/神崎朗子(訳)
結論は明快で、「才能よりも情熱と努力を継続する力が成果を生む」というものです。熱量と努力がスキルを生み、そのスキルをさらに努力で磨くことで目標達成につながるという理論を実証的に解説しています。スポーツや営業の現場経験とも重なり、継続して結果を出すための実践的示唆に富んでいますので、ぜひご一読ください。
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企業の「発信したい」と読者の「知りたい」を繋ぐ記事を、ビジネス書の編集者が作成しています。
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