今回は株式会社3Rマネジメント代表、渡邊 賢司氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社3Rマネジメント |
代表者 | 渡邊 賢司 |
設立 | 2014年5月 |
主な事業 | ・事業再生支援
・補助金・助成金申請サポート ・士業と専門家のマッチング ・ボードゲーム研修・販売 ・顧問契約 ・財務コンサルタント養成講座 ・専門家のオウンドメディア ・ビジネス交流会 ・子供向けプログラミングスクール |
社員数 | 10名(取材時) |
会社所在地 | 東京都中央区日本橋馬喰町1-5-15 ロッソバクロ 5階 |
会社HP | https://biz-recipe.jp/about-kenji-watanabe/ |
事業内容を教えてください
株式会社3Rマネジメントは中小企業の事業再生をコンサルティングする会社です。
Revitalize(組織活性化)、Recover(業績回復)、Restructure(事業再構築)の3つの側面から16年以上支援してきました。
当社では、コンサルティングだけでなく、業務効率の改善や企業研修、さらにWEBを活用したコンテンツ配信を通じて、広く企業様に貢献できるよう努めています。
税理士や公認会計士、弁護士をはじめ様々な専門家と協力し、 民事再生、債権放棄、DES(債務の株式化)/DDS(資本的劣後ローン転換)などほぼすべての再生手法に関与してきました。
「中小企業の経営者を笑顔にする」ことをミッションとし、日々業務に励んでいます。
3Rマネジメントでは、士業・専門家を探せるサイト「ビジネス処方箋」を運営されていらっしゃいますが、なぜこれを始めようと思われたのですか?
様々な会社を支援するなかで中小企業の経営者に情報が届いていないと感じたからです。
助成金・補助金が強い専門家、労働基準法に強い社労士など、経営者が求める専門家は多くいますが、経営者が総合的に相談できる場所がありません。放っておくと手遅れになることもあるので、早期に解決できる場を作りたいと考えました。
世の中の中小企業の半分以上が赤字だと言われていますが、私はこれらの会社の業績をアップさせることが日本経済の発展に繋がると考えています。
登録は一切不要かつ無料で100名以上の専門家へ相談できる他、同業他社の経営者の成功談・失敗談や採用手法、DXに関する解説動画や記事は260本以上用意しております。
経営に関する様々なお悩みを解決できるコンテンツを豊富に取り揃えておりますので、ぜひご覧ください。
ここからは渡邊社長ご自身のことをお聞かせいただきたいです。社長になりたいと思われたきっかけを教えてください
幼少期の経験が大きく影響しています。
父が事業に失敗したことで、家庭が崩壊し、資金的に厳しい生活を送っていました。
せめて自分の食いぶちは稼ごうと、中学生から新聞配達などのバイトを始め、高校・大学も自分で学費を支払ってきました。大変なことも多かったですが、努力を継続する大切さやお金を稼ぐことの苦労を早い段階で経験したので、将来はお金持ちになりたい、社長になりたいと考えていました。
新卒はどちらに就職されたのでしょうか?
新卒では大手金融機関の関連会社に営業として就職しました。
当時は「社長になりたい、そのためには営業しかない」と考えており、年功序列でなく成果で認めてもらえる、出世しやすい企業を探して就活しました。あえて厳しい環境に身を置くことを選択したので毎日がとても大変でしたが、働き始めてからは優秀新人賞を受賞し、何度もトップセールスを達成しました。
しかし会社が倒産してしまい、転職をすることになりました。
お話を聞くと業績は好調な会社だと思うのですが、なぜ倒産してしまったのですか?
会社自体は利益が上がって儲かっていたのですが、社長がワンマン経営でお金を使い込み、監督官庁から営業停止を受けました。
この時、人に雇われることもリスクなるのだと勉強になりました。そのため、これからは自分で経営を勉強して、体系的な知識やノウハウを身に付けて独立したいと、社長になりたい気持ちがより強くなりました。
そして、まずは中小企業診断士を取得を目指して、専門学校へ通いました。しかし通っている学校も経営状況が悪く倒産してしまいました。その後、戦略系コンサルティングファームに就職することができましたが、この会社も業績が悪く給与が度々カットされました。
業績に苦しむ会社に何度も向き合う中で、私の使命は中小企業の再生にあると確信しました。
社会人時代に経験したことで心に残っていることはありますか?
新卒で入社した会社では、1年目で100人中トップの成績を収め、2年目には管理職に昇進しました。それが社会人としての最初の成功体験で、それが現在につながっていると思います。
また、事業再生の仕事に出会い、大手金融機関で長年「審査部長」を務めた先輩コンサルタントに師事し6年以上にわたり再生案件に従事し実績を重ねることができたのは、今の自分の礎になっています。
金融機関内部情報に関する知識と実務経験が融合されたノウハウを身につけることができたことで、クライアントからも「他の再生コンサルタントにないノウハウを持っていて、付いてくれるだけで安心して銀行取引ができる」とご支持いただいています。
経営者として働く中で大変だったことを教えてください
安定的に仕事を増やしていくことが大変です。
どのような会社であっても市場自体が拡大しているものを見つけて、ノウハウを確立していく過程は多くの困難を乗り越えなければなりません。
私は事業再生とは別に子ども教育の会社も運営していますが、市場が伸びると思って参入したのにも関わらず、実際はニーズが少なく、プロダクトマーケットフィットしない状況が続きました。
事業拡大のために先行投資をしていかなくてはいけませんが、それに耐えうるビジネスモデルを作らなければならないことが大変だと感じます。
中小企業の事業再生支援をする中で、日々どのような課題があると感じていますか?
経営上の問題に対して、経営者自身が気がついた時には手の施しようがない状態であることが多々あります。そのため、早めの段階で財政措置をすることが重要です。
資金があれば倒産はしないので、ある程度は資金を金融機関から借りておくことをおすすめします。金融機関の返済さえしていれば倒産は回避できますので、資金繰りをしっかりとチェックして管理をしていくのが倒産させないポイントです。
また、倒産してしまう会社は資金繰りの管理がずさんだったり、余計な経費を使っていたりします。交際費という名の遊びや高級車、ヨットなどに経営者が資金を使用していると、いざ他の事業に展開しようとしてもお金がなく身動きが取れない場合があるので、健全な資金管理が重要だと感じています。
また業界が衰退してきた際には、新しい事業を考えることも必要です。創業社長はマーケットニーズを理解されている方が多いですが、2代目・3代目の経営者はサラリーマン的な考え方があるので、新規事業を展開していく考えが弱いように感じます。
渡邊社長が会社を経営する中でのやりがいを教えてください
事業再生支援をしてV字回復する会社を見ると大きなやりがいを感じます。業績が回復し、顧客からの感謝をいただくことに大きなやりがいを感じます。
今後の展望を教えてください
中小企業診断士やコンサルタントが活躍できる社会を作っていきたいです。
現在、100人以上の中小企業診断士とネットワークがありますので、中小企業支援の案件を獲得して皆さんにもっと活躍してほしいと思っています。
そして、倒産する会社を1社でも無くし、永続する企業に転換させることができるよう、邁進してまいります。
他の経営者におすすめの書籍はありますか?
ピーター・ドラッガーさんの著書は何回も読んでいますし、エリヤフ・ゴールドラットさん著書『ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か』、ジム・コリンズさん著書『ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則 』もおすすめです。これらはプロジェクト管理・仕事の進め方に関してとても参考になる書籍です。
他にも神田昌典さんの書籍は独立する前後によく読みましたね。
気になった本がありましたらぜひ読んでみてください。
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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