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株式会社ZIK(軸)代表 前田 啓太氏

  • 01/24/2025
  • 01/26/2025
  • 仕事
  • 38回

今回は株式会社ZIK(軸)代表、前田 啓太氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

 

会社名称 株式会社ZIK(軸)
代表者 前田 啓太
設立 2021年2月1日
主な事業 コンサルティング事業

SNSマーケティング/運用代行事業

ショートドラマ制作事業

インフルエンサーマーケティング事業

エフェクト制作事業

社員数 32名(アルバイト・業務委託含む 取材時)
会社所在地 〒542-0082 大阪府大阪市中央区島之内1丁目13号3番1102
会社HP https://zik-inc.co.jp/

 

 

事業内容を教えてください

株式会社ZIK(軸)はSNSを軸とした会社です。

現在、3つの主要事業を展開しており、いずれもインフルエンサーと連携し、多くのフォロワーを抱えています。

1つ目の事業は「Buzz採用」です。企業のSNSを活性化させて採用を支援するサービスを提供しています。この事業は、私自身のSNSアカウントを見て入社してくれた社員が多かったという経験から生まれました。

2つ目の事業は、大阪のテレビ局との協業によるショートドラマ制作です。短編ドラマの制作とそのSNSアカウントの運営を行っています。

3つ目の事業は飲食業で、韓国カフェスタイルのアサイーボウル専門店を展開しています。

 

ZIKの各事業の詳細は、以下のリンクからご覧ください

株式会社ZIK コーポレートサイトhttps://zik-inc.co.jp/

BUZZ採用 https://buzzrecruit.branding-c.com/

TikTok運用総合支援サービスhttps://tiktok.branding-c.com/

ZIK プレスリリース一覧https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/103587

 

202410月に社名変更されていますが、どのような背景があったのでしょうか?

当社は2024年10月に株式会社BrandingCreationから株式会社ZIK(軸)へと社名を変更しました。「BrandingCreation」という社名には愛着がありましたが、より覚えやすく印象的な名前にしたいと考えての決断です。

これは私の過去の経験とも関連するのですが、実は私自身、特定のやりたい事業や目指したい方向性というものが正直なところあまりありませんでした。どちらかというと、人に焦点を当てて物事を考えるタイプです。

そのため、私のように軸をまだ見つけられていない人たちにも、自分の軸を見つけてほしいという思いからこの会社を立ち上げました。日本人は意外と自分の軸を持っていない人が多いという印象があるので、皆さんが自分の軸を持って生きられたら、もっと幸せになれるのではないかと考えています。

 

軸を持つというのは、意外と難しいことですよね

人は感情で動きがちです。「これがやりたい」「これはやりたくない」という思いをそのまま伝えると、「扱いづらい人」と思われやすいものです。しかし、共感を得られる仕掛けを加えることで、それは単なるわがままではなく、一つの軸として受け入れられるようになります。

例えば、社員が「出社したくない」と言う場合でも、単に「出社が嫌だ」と言うのではなく、「営業目標を毎月3件達成する代わりに出社を免除してほしい。達成できなければ翌月から毎日出社します」という具体的な提案があれば、合理的な要望として受け止められます。このような共感を得る工夫があると、社員も自分の主張を一呼吸置いて考え、納得できる形で提案するようになります。

私の原体験についてのエピソードは公式サイトでも詳しく書いているので、よろしければそちらも合わせてご覧ください。

https://zik-inc.co.jp/About

 

また、noteではメンバーインタビューや会社のビジョンについても掲載していますので、ぜひご覧ください!

ZIK note  https://note.com/zik_inc

 

ここからは前田社長のことをお聞きしたいです。学生時代に打ち込んだことはありますか?

4歳から10年間、極真空手に打ち込みました。父の格闘技への情熱に影響され始めたのですが、最初は負けっぱなしでした。しかし、自分なりの勝ち方の軸を見つけた結果、関西大会でベスト2という成績を収めることができました。

私は体格や筋力に特別な優位性があったわけではなく、格闘技のセンスがあったとも思えません。しかし、戦略的なアプローチで試合に挑み、経験を重ねることで判定勝ちを重ねていきました。

 

どのようなきっかけから将来起業したいと考えるようになったのでしょうか?

父は自身のことを「大社長」と呼んでおり、子どもの私は「父は大きな会社を経営する素晴らしい人物だ」と信じていました。しかし、ある日、父が酔った席で、実は一人で事業を営んでおり、チームも仲間もいないことを知りました。父はマネジメントが苦手で、自身のやり方に固執しすぎたために人が集まらなかったのです。

父から「生き方は自由だ。もしお前が望むなら、チームを作って大きなことを成し遂げてほしい」と言われたことが、起業を考えるきっかけとなりました。

その後、小学校4年生から中学3年生まで、チームスポーツを学ぶためにバスケットボールに打ち込みました。

 

バスケ部での経験で思い出に残っていることはありますか?

チーム作りを通じて結果を残せたことです。

中学時代、バレー出身の監督の指導に非効率さを感じ、同じ練習の繰り返しでは成長が実感できませんでした。そこで監督に直接交渉し、「自分でチームをプロデュースさせてほしい」と提案。その機会を得て、本気でチーム作りに取り組みました。

特に注力したのは、個々の個性に合わせたポジション選定と、最適な練習方法の実践です。

体力に制限のある生徒には、試合の重要な場面に絞って出場させ、特定の角度からのシュート練習に集中してもらいました。また、シュートが苦手な選手には、相手のエースを抑えるディフェンス専門の練習メニューを組みました。

その結果、チームは着実に成長し、大阪府の選抜メンバーが一人もいない状況にもかかわらず、当日大阪で1番強いチームを倒すことが出来ました。メンバーの個性を活かしながら戦略的にチームを作り上げたこの経験は、私の大きな強みとなっています。

 

看護学校に進学されたきっかけを教えてください

高校時代、将来の収入を考えて「今後必要とされる職業」をネットで探したところ、超高齢化社会で需要の高い看護師という選択肢に出会いました。そこでまず看護師の資格を取得し、その後訪問看護の事業で起業しようと考え、看護学校への進学を決めました。

高校生の頃から訪問看護の会社の経営者へインタビューや職業体験を通じて、多くの看護師が「より自由な働き方」を望んでいることを知りました。看護師は患者への献身的なケアが当たり前とされる一方で、たった一度のミスが命に関わる過酷な環境で働いています。この現状を見て、看護師のキャリアの選択肢を広げることに挑戦したいと考えるようになりました。

看護師の想いをビジネスとしてプロデュースしたいという考えから、19歳で看護学校での看護の勉強と並行し、個人事業主として事業をスタートしました。

 

具体的にどのような事業を展開していかれたのでしょうか?

経済的な理由で芸能事務所に所属できない若者たちの才能を輝かせたいと考え、無名の一般人の子たちをインフルエンサーへとのプロデュースする活動を行ってきました。その結果、育成したインフルエンサーの総フォロワー数は1000万人以上になりました。例えば、当初「女優になりたい」と言っていた女性に「本当にやりたいことは何?」と問いかけ、深く掘り下げていった結果、「バスケの発信」という方向性が見えてきました。現在、彼女は日本一有名なバスケタレントとして活躍しています。特にZ世代の「個性」や新しい価値観を社会に貢献できる形に変換することを重視しています。

 

経営者として大変だったことはありますか?

創業初期に8ヶ月間売上がゼロだった時期が最も厳しかったです。4年前(2020年頃)にTikTok事業を始めた際は、「TikTokはビジネスに適さない」という否定的な反応が多く、苦労しました。

ですが、私自身が過去インフルエンサープロダクションで仕事をした経験を活かし、まずは自分がTikTokで採用を実現させてその実績をもとに仕事をするほうが良いと考え実行したところ、2~3ヶ月でアカウント2つの総フォロワー数が30万人を突破し、SNSから自社の社員を採用することも出来ました。1人目にSNS採用した社員は今では副社長として会社を支えています。その後事業も右肩上がりで成長することができました。

 

企業がSNSで採用するために大切なことは何ですか?

最も重要なのは「感情に訴えかける」ことです。一般的な採用サイトは給与などの条件といった論理的な情報が中心ですが、SNSでは事業に取り組む想いや熱意を伝えることができます。実際、私のTikTokを見て入社した社員は現在事業責任者として活躍しています。感情に訴えかけることこそが、人の心を動かす力を持っているのです。

 

SNSを伸ばすためにどのような施策をされました?

継続的なABテストの実施に加え、客観的な視点で自己分析を行い、セルフブランディングとニーズの見極めに基づいて発信を行いました。

具体的には2つのアカウントを立ち上げ、1つは真摯に質問に答えていく形式、もう1つはエンターテインメント性を重視した形式で展開しました。

SNSで採用をしたい方には当社がこれまで積み重ねたノウハウを駆使し結果にコミットいたします。

実績はこちらからご確認ください。

https://zik-inc.co.jp/work/all

 

今後の展望を教えてください

将来的にはファンドの設立を考えています。きっかけは韓国ドラマ『スタートアップ』との出会いでした。主人公の少女がブランコから転落した際、砂場のおかげで怪我を免れたという原体験からファンドを立ち上げるというストーリーに触発されました。

ZIKも若者の個性的な発想を事業化できるファンドの創設を目指しています。

 

他の社長におすすめの書籍を教えてください

冨樫義博さんの漫画『HUNTER×HUNTER』をおすすめします。

特にルルカ遺跡についてジンがゴンに対して語った際の「大切なものは欲しいものより先に来た」という言葉に深く共感しています。

会社経営において、確かにお金は重要ですが、私は日々「本当に大切なものは何か」を考え、そこから逆算するようにしています。なぜなら、優先順位を見失ったり、金銭的な欲に囚われたりすると、自分の軸がぶれてしまうからです。

『ビジョナリーカンパニー』でも述べられているように、経営の本質はビジョンを掲げて会社を創ることです。お金のためではなく、ビジョンのために経営を行うという考え方は、HUNTER×HUNTERの理念とも通じています。

興味を持たれた方は、ぜひ読んでみてください!

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投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!