今回は株式会社 アーバンプラン代表、佐々木 央氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社 アーバンプラン |
代表者 | 佐々木 央 |
設立 | 平成23年11月9日 |
主な事業 | ・インテリアデザイン
・内装工事 ・オフィス家具販売 ・3Dの各種デジタルコンテンツ制作 |
社員数 | 44 名(取材時) |
会社所在地 | 〒163-0532 東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル32F |
会社HP | https://urban-plan.com/ |
事業内容についてご紹介をお願いいたします
当社は企業を中心としたオフィスの物件探しからオフィスデザイン、内装工事、オフィス備品の調達、引越し、全てに至るまでの手配をワンストップで可能にするサービスを提供しております。
特に、部屋のサイズやテイストに合わせたカスタムメイドの考え方を基に、お客様に寄り添ったサービスの実現に力を入れております。
学生時代に熱中したことを教えてください
お恥ずかしながら学生時代は何も考えずに過ごしていました。ただ、早い段階から社会への興味があり、最初はトラックの運転手を始めて、そこから飛び込み営業、訪問販売などアルバイトですが社会経験を多く積みました。
どのような学校を卒業したのでしょうか?
建築系の専門学校を卒業しました。私とジャンルは全然異なりますが、私の父も設計に携わっていたり、祖父は建築士事務所を経営していたので「モノづくり」には幼い頃から触れていました。私の姉や義理の兄、いとこも建築系で、建築に携わったら利点も多いだろうと考えて建築の道を選択しました。
そこからすぐに働き始めたのでしょうか?
最初はアメリカに滞在していました。なぜアメリカへ行ったかというと、当時のアメリカは外国の中でも最高峰で、文化や建築でも最先端なイメージがあったからです。また、バブルがちょうど崩壊する前だったので「日本ではいつでも就職ができる」という安易な気持ちでいましたね。当初は半年から1年ぐらいで英語を片言ぐらい話せれば良いなという感覚でしたが、思ったよりも長く滞在していました。
アメリカでの仕事は、NY(ニューヨーク)に住んで高級家具の製造業に携わったところからスタートします。ですがそこで日本とアメリカの家具の販売方法が違うことに驚きを覚えました。日本だと売られている家具を設置していくのが一般的でしたが、アメリカの高級家具は自分でカスタマイズして家具を作っていくスタイルでした。例えば、手の届くところに引き出しが欲しい、部屋のこの部分にテレビを設置したい、など、自分でカスタマイズして作っていくオーダーメイド家具がワンランク上の家庭の主流でした。日本とアメリカ、欧米諸国の空間や家具に対しての考え方が180度違うと感じました。
その後は起業されるのでしょうか?
起業の前に転職をしています。23歳の時に日本企業向けのオフィス設計会社に入社しました。
当初はアメリカのアッパー層を中心に家具作りをしていましたが、家具の他にもデザインは色々あると感じ始めた時、たまたまオフィスデザインに携わることがありました。
オフィスに備品を設置する仕事をしていた流れで日系企業にオフィスの家具を設置する仕事をすることになりました。この仕事を通して、アメリカでの住宅の家具設置や空間についての考え方は広大な土地があるからこそできる技だと実感し、そこから日本の限られた土地で何を作り上げていくかを考えないといけない、と思うようになりました。
どうして起業されたのでしょうか?
アメリカで仕事をする中で、前職ではものを売ることを中心とした仕事をしていましたが、モノづくりを中心としたオフィスデザインを実現したいと思い、自分で会社を立ち上げました。
起業する中で大変だったことを教えてください
私たちのような中小企業が信頼を勝ち取ることはとても大変でした。オフィスデザインの仕事になると金額はもちろん大きくなり、企業の担当者の方の負担や責任も大きなものとなります。だからこそコンサル的な立場でお客様に提案をしています。例えば、会議室を作る際にもお客様がその空間で何をしたいのかを聞き取って様々な方面から意見を伝えています。ものを売る商売としてお客様に接するのではなく、コンサル的な立場でお客様と一緒に伴走してオフィスデザインをすることを心がけています。
貴社ならではの工夫はありますか?
契約する前にCGを駆使してオフィスがどうなるかを説明することで、引っ越し後がよりイメージしやすいように工夫しています。企業の社長様はオフィスの移転となると大きな金額を使いますし、新しいオフィスへの想いを共感してイメージ化することで信頼を得ています。
また、建築業界は仕事の分担が縦割りになりがちですが、当社は1人のスタッフが最初から最後までお客様を担当しています。ビジュアルや期限などお客様からは様々な要望がありますが、どんどん先回りしてお客様に提案をする姿勢でいます。スタッフが様々な提案をして、オフィスを作り上げていくサイクルを大切にしています。そのためスタッフの成長が早く、営業・デザイナー・現場を管理するプロジェクトマネージャーなど一貫して勉強することができます。日頃から色々な立場で仕事をしているのでお客様から「気が利くね」と言われることが多いです。
今後の展望を教えてください
創業してから12年、我々のサービスを経験した方がリピーターになってくださっています。本当に当社が好きでいてくれているお客様が多いですね。だからこそ、お客様のオフィスが拡張成長して展開していく際に、我々がしっかり対応していきたいです。均一のサービスをしっかりとお客様に提供するために、全国規模でお客様がどこにいても、どこに行っても同じ雰囲気にできるように、地方にも当社のサービスが行き届くようにしていきたいと考えています。
また、当社はベトナムにも展開しており、ベトナム人スタッフを増やしています。他国の熱い力やきめ細やかな丁寧な提案力を皆様にお届けしていきたいです。
経営者におすすめの本はありますか?
司馬遼太郎さん著書の『坂の上の雲』です。
日露戦争の話で、ロシア軍に勝った日本軍は人的・物資的にも不利な状態でした。少数精鋭だったからこそしっかりと戦略を立てて、バルチック艦隊を1個1個潰していきました。当社は50名も満たない弱小零細企業ですけれど、大企業の会社ともライバルになるほど一生懸命背伸びしてやっています。しっかり戦略を立てて経営していく プロセスの勉強になるかと思います。
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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